【2026年】ゲーム業界に応募する時の面接で役に立つ基礎知識

ゲーム業界を志望する人が面接を受けるにあたって必ず知っておいたほうが良い基礎知識があります。
これらの知識を持っていないと、面接での受け答えができません。特に志望動機を答えるさいにこれらの知識がないと、入社への本気度が伝わりません。
この記事では、ゲーム業界に応募する人が面接で困らないための基礎知識を紹介します。
ぜひこの記事を読んで、あなたの就活や転職の面接に役立ててください。
ゲーム業界とはどのような業界なのか
日本のゲーム業界は、家庭向けゲーム機市場とスマートフォン(スマホ)向けゲーム市場の2つに分類されます。現在のゲーム業界の主戦場はスマホに移っています。
ゲーム業界の企業は、家庭用ゲーム機とソフトの企画や開発、販売を両方行っているメーカーと、ソフトのみの企画、開発販売を行うメーカーがあります。
家庭用ゲーム機とソフトは、主に任天堂とソニーがヒット商品を開発してきました。
任天堂は1983年発売の「ファミリーコンピュータ」、1989年発売の「ゲームボーイ」、1990年発売の「スーパーファミコン」、2004年発売の「ニンテンドーDS」、2006年発売の「Wii」、2017年発売の「Nintendo Switch」など多くのヒット商品を生み出しています。
一方、ソニーも1994年発売の「プレイステーション」とその後継機などが爆発的に売れました。
さて、ソフトの企画、開発販売を行うメーカーについてみてみましょう。
2011年ごろから普及したスマホ向けのゲーム市場が拡大し、2024年には家庭用ゲーム機市場の2.7倍にまで成長しています。こうしたスマホ向けアプリを開発するゲーム会社も多数存在し、大ヒット商品を送り出すことがあります。
スマホ向けのゲーム市場が拡大するにつれて、家庭用ゲーム機中心だった大手ゲーム会社でも、スマホ向けゲームのユーザーを取り込むためのビジネス展開に着手しています。
バンダイナムコ、コナミは、売上に占めるモバイルゲームの割合が急激に増えています。
スマホ向けのゲーム市場は、スマホの高性能化に伴いゲームが複雑化しています。
近年のスマホゲーム市場の伸び率は鈍化傾向にあり、中国を筆頭とした海外の会社も含め競争が激化しています。
しかし、こうした中にあって、家庭用ゲーム機市場では任天堂が2017年3月に発売した「Nintendo Switch」が世界中で1億5,310万台(2025年6月末)を販売する大ヒット商品となりました。2025年6月発売の「Nintendo Switch2」は582万台(同 6月末)を販売しています。
ソニーも、2020年11月、ゲーム専用機「PlayStation5」が約7年ぶりに販売され世界で話題となりました。2025年6月末時点で「PS5」の累計販売台数は8,020万台以上となり、PS4の累計販売台数6,000万台を超えています。
家庭用ゲーム機の盛り返しです。
現在任天堂やソニーでは、家庭用ゲーム機で使用されているソフトを、スマホでもゲーム可能にするような開発が進んでいます。
今後、ゲーム業界では、VR(仮想現実)により臨場感が味わえるソフトも登場するなど、各社ともソフトの充実が求められています。
ただ、業界全体としては国内のゲーム市場は少子高齢化の影響もあり、長期的には縮小することが予想されます。
最近注目されている、対戦型ゲームをスポーツに見立てて順位を競う「eスポーツ」など、新たなターゲットの開拓や、海外展開に力を入れるなど、進化し続けることがこの業界で生き残るための課題となります。
ゲーム業界の面接を受けるにあたっては、ゲーム業界とはどのような業界なのかを知っておくことが必要です。
ゲーム業界を取り巻く環境と課題
- 2024年の国内家庭用ゲーム市場規模は、ハードが1,894.0億円(前年比70.8%)、ソフトが1,119.2億円(同82.1%)で、計3,013.2億円(同74.6%)となりました。
ハードでは、Nintendo Switchが310.9万台で1位、通常版本体の価格改定や上位モデルが登場したプレイステーション5が145.4万台で2位でした。
ソフトについては、「スーパー マリオパーティ ジャンボリー」が 95.4万本を販売してトップでした。
2位のNintendo Switch版「ドラゴンクエストIII そして伝説へ…」は、15位のプレイステーション5版とあわせて、2機種合計で116.1万本を販売し、合算で、2024年唯一のミリオンタイトルとなりました。(KADOKAWA 「ファミ通」)
- 2024年の国内スマホゲーム市場規模は、前年比6%減の約1兆2400億円と推計されており、2年連続で減少しました。
一方で、グローバル市場全体では前年比で増加しており、特に北米やヨーロッパで成長しています。日本国内のソフトでは「モンスターストライク」が2年連続でトップとなっており、IP(知的財産)を活用した新規タイトルも成功を収め、市場を牽引しました。
- ゲーム業界で新たに注目されているのが「クラウドゲーム」です。
2019年3月、グーグルのクラウドゲーム市場への参入をきっかけに、自社クラウド『PS Now』を展開するソニーがマイクロソフトと提携しました。
任天堂は『ニンテンドースイッチ』を、マイクロソフトは『Xbox』でクラウドゲームの提供を本格化し、Facebookもクラウドゲームへ参入しました。
クラウドゲーム市場の本格化で、ゲーム業界では新たなビジネスチャンスを期待しています。
また、ソニーや任天堂は収益確保のため、サブスクリプションサービスも展開し始めています。サブスクリプションサービスとは、月単位または年単位で定期的に料金を支払い利用するコンテンツやサービスのことです。
- 「eスポーツ」の普及拡大も期待されています。
eスポーツ業界は、「ゲームソフト」、「大会運営」、「動画配信」、「チーム運営」の市場に分けられます。大手ゲーム企業のみならず多くの異業種が参入しています。
2023年のeスポーツの市場規模は前年比17%増の146億円でした。2025年の市場規模は200億円に迫る勢いで拡大すると予測されています。「eスポーツ元年」といわれた2018年から続く市場の伸びは、オンライン開催の定着によりコロナ禍でも堅調でした。
2023年の日本eスポーツファン数(試合観戦、動画視聴経験者)は856万人であり、2025年には1,000万人を超えると予測されています。(日本eスポーツ連合:JeSU)
以上のようなゲーム業界をとりまく環境と課題について知っているとグループディスカッションや面接での質疑応答で役に立ちます。
例えば面接で「eスポーツについて考えを聞かせてください」といった質問がなされることがあります。
ゲーム業界の仕事
主な職種は商品開発、生産管理、営業、事務などがあります。
商品開発は、ゲーム業界に特有の職種です。
ゲームの企画立案を行うゲームデザイナーやプランナー、開発を担当するキャラクターデザイナー、シナリオライター、ゲームプログラマー、サウンドクリエーター、スタッフをまとめるゲームプロデューサーなどがあります。
生産管理は、ゲームの販売に合わせて生産計画を策定し製造の管理を行います。
営業はゲームショップやバイヤーに対して商品の営業、プロモーションを行います。
ゲーム業界ではどのような仕事があるのか、仕事内容をしっかり理解していることが志望動機を答えるときに重要です。また、事前に把握していると面接で希望する仕事を訊かれたときに役に立ちます。
まとめ
ゲーム業界各社に応募する人は、ゲーム業界の基礎知識を身につけて、面接での志望動機を語る際などに役立ててください。
また、面接官からの質問に答えるときにも、本記事で紹介したような知識が大切になります。
この他にも業界の知識を積極的に吸収しましょう。
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ゲーム業界各社の具体的な面接対策については以下の記事を参考にしてください。
また、ゲーム業界の転職ノウハウについて知りたい方は以下の記事を参考にしてください。