中途採用の面接官はあなたの何を見るか

2022.11.28 更新
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この記事では、中途採用の面接を行なう面接官は応募者の何を見るかを教えます。

実は中途採用と新卒採用では、面接官が応募者を見る視点が異なります。それは働いた経験がない人と、既に働いた経験がある人の違いからくるものです。

さらに中途採用では、応募者が使える人かを判断するにあたって面接が大きな比重を占めています。まずはこれについて説明します。

転職活動では、自己分析や企業研究した結果を基に履歴書や職務経歴書を作成し、一貫性をもたせて面接に繋げることを強く意識して臨んでください。

本サイトを読みこなすことで、転職活動の選考・面接対策に自信が持てるようになります。

目次
  1. 中途採用では筆記試験以上に面接が重視される
  2. 中途採用の面接官はどのような人が担当するか
  3. 面接官の応募者を見るポイントは?
  4. まとめ

中途採用では筆記試験以上に面接が重視される

中途採用では新卒採用と比べて筆記試験よりも面接が重視されます。

中途採用試験は、会社によってその内容は異なりますが、次のようなものがあります。

  • 履歴書、職務経歴書などの書類選考
  • SPIや一般常識などの筆記試験や適性検査
  • 何回かの面接試験

このうち一番重視されるのは面接試験です。

面接が重視される理由は、中途採用者の担当業務があらかじめ決まっており、その仕事に合うか見きわめることが一番重要だからです。

会社は応募者について、配属先の職場できちんと働き成果を出す「即戦力になる人材」か見極めたいのです。そのため人事部門だけでなく、配属予定部門も採用業務にタッチします。

特に役員面接の前の個人面接では、配属予定部門の管理職が面接官として重要な役割を担います。このことをまずは理解しておいてください。

一方、中途採用は、新卒採用と異なり会社説明会は殆ど行われません。

よって仕事内容、労働環境、給与や労働時間などの労働条件については、面接試験を受ける前に求人広告の記述をよく読んで正確に理解しておくことです。

中途採用の面接官はどのような人が担当するか

中途採用の面接官をどのような人が担当するかは、面接試験の段階によって異なります。

役員面接の前の一次面接(個人面接)の段階では、人事部門と配属予定部門の管理職が中心になって面接を担当します。

会社によっては、最終面接である役員面接の前に何回か個人面接があります。これらも人事部門と配属予定部門が面接官の中心になります。

一方、最終面接である役員面接は、人事担当役員と配属予定部門の担当役員が面接官として必ず入ります。役員面接における面接官のトップは社長か人事担当役員です。

面接官の応募者を見るポイントは?

つづいて面接官は中途採用の応募者のどこを見て採用・不採用を決めているのでしょうか?それぞれの面接官の視点で考えてみます。

人事部門の採用・不採用の視点は何か?

人事部門は採用・募集の事務局です。よって応募者を見るポイントは、会社で働く上での基本的な条件に叶っているかどうかです。

応募条件に合っているか?

あなたが中途採用の募集広告に載せた応募条件に合っているかを面接官としてチェックします。この条件に合っていなければ、その段階で不合格となるでしょう。

志望動機、退職理由は本当か?

あなたの会社に対する志望動機が納得できるものか、志望動機から判断して入社してから十分活躍できる可能性があるかを面接官としてチェックします。

退職理由については、それが本当かどうか、隠れている真の退職理由がないか探ります。

         

仕事内容や勤務条件は納得しているか?

仕事内容や勤務条件といったものの基本は募集広告に載せてあります。それらをきちんと理解しているかを面接官として確認します。

募集広告に載せていないことについては、面接の最後に応募者からの質問として答えることがあります。

配属予定部門の採用不採用の視点は何か?

配属予定部門が中途採用の応募者を見るポイントは、職場で一緒に気持ちよく働くことができる人かどうかです。

配属予定部門の管理職は入社すれば一緒に働くことになります。自分の指示命令に従って素直に働いて成果を出してくれるかどうか、面接官として見極めようとします。

実務に使える能力、スキル、経験があるか?

以前の会社の経験で得た能力やスキルを、配属予定部門で活かせるか面接官としてチェックします。

以前の会社と配属予定部門の業務が一見同じでも、実際にその経験が役に立つかどうかはわかりません。その点を慎重に見極めます。

配属予定部門のメンバーとうまくやれるか?

能力やスキルがあっても、入社後、配属予定部門のメンバーと良好な人間関係を築けなければ十分なアウトプットは期待できません。組織はチームで仕事をするからです。

能力やスキルは配属予定先の面接官がある程度見極めることができますが、良好な人間関係を築けるか見極めるのはむずかしいです。

よって面接官として慎重にチェックします。

目標達成意欲はあるか?

組織はその目標を達成するために存在しています。

能力やスキルがあっても目標を達成しようとする意欲が薄ければ職場で使いものになりません。

よって応募者との質疑応答の中で面接官として意欲を見極めようとします。

役員の採用不採用の視点は何か?

役員が応募者を見るポイントは、会社全体から見て使える人材かどうかです。

ある特定の部門からの視点ではなく、他の部門でも使える人材か、将来会社を引っ張ってくれる人材かを面接官として見極めようとします。

経営理念、社風と合うか?

その会社の社員としてふさわしいかを面接官としてチェックします。

能力やスキル面だけ見て中途採用しても、経営理念や社風に馴染まなければ持てる力を発揮できません。

結果として退職することもあり得るからです。

更に成長する意欲、資質があるか?

入社後の成長性をチェックします。要は伸び代があるか見たいのです。

役員は将来化けるかも知れないと予感させるような人材を好みます。ただしそれがどのような人か定まっているわけではありません。あくまで役員には好みがあります。

会社への貢献意欲はあるか?

役員は意欲や熱意が感じられる応募者が好みです。役員面接では熱意を感じさせる姿勢を示してください。

まとめ

中途採用では筆記試験以上に面接が重視されます。

中途採用の面接官をどのような人が担当するかは、面接試験の段階によって異なりますが、面接官それぞれの立場から応募者を見ています。

人事部門が中途採用の応募者を見るポイントは、会社で働く上での基本的な条件にかなっているかどうかです。

配属予定部門が応募者を見るポイントは、職場で一緒に気持ちよく働くことができる人かどうかです。

また、役員が応募者を見るポイントは会社全体から見て使える人材かどうかです。

あなたが中途採用の面接に臨むときは、それぞれの面接官が応募者を見る視点を理解することが大切です。

頑張ってください。応援しています。

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