転職を考えている、面接が苦手なあなたに伝えたいこと
この記事ではまず「転職者が会社から求められるものは何か」について教えたいと思います。その上で苦手な面接を攻略するためのポイントを説明します。
転職を考えているあなたは現在どこかの会社に在籍しているか、既に退職しているビジネスパーソンだと思います。
学生時代の就活と転職活動は似ているようで全く別物です。
それは転職者と新卒者では会社から求められるものに違いがあるからです。したがって転職の面接は、新卒就活のときと比較して質問内容が異なります。
また同じ転職者でも20代と30代では会社から求められるものは異なっています。
これらの違いを認識して面接に臨むことが転職を成功させることにつながります。
転職活動では、自己分析や企業研究した結果を基に履歴書や職務経歴書を作成し、一貫性をもたせて面接に繋げることを強く意識して臨んでください。
本サイトを読みこなすことで、転職活動の選考・面接対策に自信が持てるようになります。
転職者と新卒者は会社から求められるものが異なる
転職者は新卒者と比べて応募先の会社から求められるものが異なります。その違いは次の通りです。
- 転職者は欠員補充などの事情により具体的な仕事が決まっているため、即戦力が期待されています。
一方新卒者は将来の貢献を期待されて採用します。よって面接時点では配属先も決まっていないものです。
- 転職者は働いたことがあるため会社とはどういうものかわかっています。
逆にそれまでの会社のカルチャーにすっかり染まっていると、新しい会社のカルチャーに馴染めるのか面接官は不安を持ちます。
そこで面接においては転職者が仕事、上司、会社にうまく適応していけるかが見られます。
一方新卒者は、会社や仕事に早く慣れることができるか見られています。
20代と30代の転職者は会社から求められるものが異なる
さらに20代と30代では応募先会社から求められるものは異なっており、その違いは以下の通りです。
- 20代は基礎的能力が身についているか、専門性がある程度身についているかにより将来性をみられますが、30代は実務能力、専門性や、人に対するマネジメント能力を持っているかがみられます。
- 20代は意欲面ではどんな仕事でもいとわない積極性、組織へ適応するための素直さ、協調性が問われますが、30代は、具体的な利益貢献を期待され、組織に馴染むための柔軟性が問われます。
続いて、面接が苦手なあなたが、面接に臨むときの考え方を説明します。
あなたが面接が苦手な理由は何か?
多くの人は世の中にある面接サポート本や転職サポートサイトを読んで、これはと思う個所を必死に丸暗記して面接に臨みます。
ですから、サポート本やサイトに書いてあるような質問をされた場合は記憶をたどりながら答えられます。しかし面接官はどこか他人の話を聞いているような違和感を感じます。
さらには、実際の面接はサポート本やサイトに書いてある通りに質問してくれるとは限りません。
結局苦労して丸暗記した回答が説得力に欠けたり、あるいは想定外の質問をされたりして面接は失敗することになります。
大企業や有名企業はあまり中途採用の募集をしないため、時々行なう中途採用募集には募集人数を大きく上回った応募者が殺到します。
ユニークな経営をしている中小企業でも、そもそも事務技術職の中途採用は募集人数が少ないためやはり競争倍率は高くなります。
そのような状況下で競争に勝ち抜くためには、他の転職希望者と同じようなレベルの面接の知識では失敗することが目に見えています。
それでは、転職面接の苦手を克服するためにはどうすれば良いでしょうか?
転職面接攻略のポイントはこれだ
そもそも面接が得意であるという人はあまりいないと思います。まずは普通の人は面接が苦手なことが当たり前だと認識してください。
しかし、一般的な会社から面接を行うことなしに内定を得られることは通常ありません。面接でいかに対応するか考えることは大切です。
以下に面接の苦手を克服するのためのポイントを説明します。
苦手克服のポイントその1:面接の事前準備は大丈夫?
当然ですが、面接に限らず試験は事前準備をしたかどうかが大きく結果に影響します。
面接時の持ち物や、面接会場までの移動、質問に対する正しい回答対策などありとあらゆる準備があるものです。
この準備を怠ると面接当日に十分な力が発揮できません。事前準備を決して怠らないでください。
事前準備については、後ほど「転職面接に向けて前日までにやっておきたい事前準備」で詳しく解説します。
苦手克服のポイントその2:面接時に自然なふるまいができる?
筆者は長年面接官をやってきましたが、応募者の面接会場への入退室のふるまいを見ると、さすがに何年も社会人をやってきただけあって多くの方が素晴らしいふるまいをされています。
ですから逆に、正しいふるまいができないと目立ちます。
転職面接に成功するためには、特に会場へ入室直後の第一印象に気を付けてください。誤っていることも多々ありますが、人はともすれば第一印象でその人を判断しがちです。
ノックしてドアを開けて椅子に座るまでの30秒間のふるまいで第一印象が決まります。
また、応募先の会社内でのふるまいにも気をつけてください。受付で、面接の順番を待つ部屋で、廊下やエレベーターの中で、トイレで誰が見ているかわかりません。
普段仕事の上でやっているふるまいがすべて正しいものなのか見直してください。
ひょっとして変なクセがついているかも知れません。
特に面接が終了して面接会場のドアを閉め、緊張が解けたときからが要注意です。
面接時のふるまいについては、後ほど「転職の面接では受付からはじまる面接マナーに注意する」や「転職の面接では第一印象が大切だ」で詳しく解説します。
苦手克服のポイントその3:面接の質問に対する回答は自分の言葉で話してる?
面接の想定質問に対する回答は自分の言葉で用意してください。
想定質問に対する回答は、いわゆる面接サポート本や転職サポートサイトでは「模範回答」や「よくない回答」のようなかたちでまとめられています。
あなたは想定された質問がなされたときに「模範回答」を参考にしていませんか?
その答えは面接官からすると「また聞いたことがある回答だね」という感じです。しかもあなたは質問に対するいくつかの回答にずれが生じていることに気づきませんが、面接官はひそかに苦笑いです。
面接サポート本のあのページ、このページをつまんで丸暗記するから回答に一貫性がないのです。
さらに、ちょっと違う角度からの質問にはお手上げになってしまいます。
これでは面接は失敗します。
質問に対する回答は自分の言葉で話すことが基本です。
自分の言葉というのは、他人とは異なる自分の経験から見出した言葉という意味です。そのためには自己分析や会社分析が絶対必要です。
この、他の応募者にはない回答が面接官には新鮮に感じられるものです。
補足として
転職を考えている面接が苦手なあなたに伝えたいことがあります。
日本の会社の中途採用選考は、あなたが思っているような実力試験ではありません。
ほとんどの面接官はあなたが考えているような採用のプロではありません。そのために応募者を正しく判断できているとはいいがたいです。
一般的に面接官は、配属予定部門から駆り出された、面接のしろうとです。
よって、応募者からすればとんでもない質問や、常識のないあきれた質問がなされるわけです。
また新卒採用と違って中途採用は応募者が一斉に応募するわけではなく、五月雨式の試験となりますので、実力があっても他の応募者とのタイミングの関係で不採用ということもあります。
このような面接が多いわけですから、採用されるか不採用になるかは、運もおおいにあると考えてください。
失敗しても落胆しないで、次にどの会社に応募するかを考えましょう。
道は必ずあります。
頑張ってください。応援しています。
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