【転職】半年で辞めたけど第二新卒の職務経歴書はどう書く?
新卒入社後半年で辞めて、第二新卒として転職活動を進めようとしたとき、職務経歴書はどう書いたら良いか悩む人は多いようです。
企業が半年で辞めた第二新卒を採用する背景や、期待すること、懸念することは何でしょうか?
半年で辞めた第二新卒が、職務経歴書を記載するときの基本的な考え方はどのようなものでしょうか?
職務経歴書の記載で気をつけたいことも知りたいものです。
本ブログは、半年で辞めて、第二新卒として転職活動を進めようとしたときの職務経歴書の書き方を解説します。
転職活動では、自己分析や企業研究した結果を基に履歴書や職務経歴書を作成し、一貫性をもたせて面接に繋げることを強く意識して臨んでください。
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第二新卒とはどのような人か
第二新卒とはどんな人でしょうか?
第二新卒とは、学校を卒業して就職し、短期間のうちに転職を目指す人です。
第二新卒は卒業後いつまでを指すのか、明確な定義はありません。ですが、一般的には、「卒業後3年以内」と言われます。
ですが、第二新卒の募集では卒業後何年までなのか、各企業に運用が任されているのが実態です。
入社後半年で辞めた場合は、第二新卒と言えます。
このような第二新卒で応募するためには、一般的に、職務経歴書の提出を求められます。
企業が半年で辞めた第二新卒を採用する理由
企業が半年で辞めた第二新卒を採用する理由について説明します。
第二新卒は、「新卒」と似たような言葉ですが、採用区分では中途採用に該当します。ですから、社会人の経験がたとえ半年でも職務経歴書は必要となります。
ですが、新卒と年齢が近く、社会人経験はあるものの短期間であるため、経験者採用としての中途採用とは区分して扱っています。
- 新卒採用がむずかしい場合は、代わりに第二新卒を採る
新卒採用で採用予定人数が十分確保できないとき、年齢的にも新卒に近い第二新卒を採用することで、予定人数を埋めるためです。
- 新卒入社の退職分を埋める
厚生労働省が2023年10月に発表した新規学卒就職者(令和2年3月卒業者)の3年以内の離職率は、高卒が37.0%、大卒が32.3%となっています。
せっかく入社しても早期に退職する人が多く、同年代の第二新卒で補充しようとしています。
- 第二新卒は中途採用のために、通年採用できる
新卒採用と異なり、第二新卒は中途採用の一形態のため通年採用できます。新卒では特定の時期に採用業務が集中しますが、中途採用なら平準化できます。
また新卒は4月入社が一般的ですが、第二新卒は採用すればいつでも入社できます。
企業が半年で辞めた第二新卒に期待すること
ここでは、企業が半年で辞めた第二新卒に期待することを説明します。
- 新しい会社に馴染みやすい
半年で辞めた第二新卒は、前職の経験が少なく、社風や慣習に染まっていないことで自社の社風に馴染みやすいと思われます。
新卒の年齢に近いために、吸収力もあり指導しやすいとも考えてもらえます。
- ビジネスマナーなど社会人としての基本が身についている
半年で離職したといえども、新卒と比較すれば働いた経験がありますので、ビジネスマナーや仕事の仕方など社会人としての基本ができていると思われます。ですから、じっくり教育・研修をおこなう必要がありません。
- 仕事への熱意がある
新しいことへのチャレンジや、キャリアアップを目指して退職した第二新卒は、仕事に対する熱意や高いモチベーションを持っているはずと思われます。
- 長く働いて貢献してくれる
一度失敗した経験を反省していれば、次は長く働いて能力を発揮し、会社に貢献してもらえるだろうと、将来の可能性を期待します。
以上のような、企業が半年で辞めた第二新卒に期待することを理解して、職務経歴書に反映させることが大切です。
企業が半年で辞めた第二新卒に懸念すること
一方で、半年で離職した第二新卒に企業が懸念することもあります。
- 辞めぐせがついていないか
わずか半年で前職を退職しており、第二新卒で入社しても本人が合わないと感じたときは短期間で退職するのではと思われます。
- 人柄は問題ないか
半年で退職する第二新卒は人柄に問題ないか懸念します。素直さや意欲・向上心、ストレス耐性や、同僚と上手にコミュニケーションをとってやっていけるかなどを懸念します。
このような、半年で離職した第二新卒に企業が懸念することを職務経歴書において払拭する書き方が求められます。
半年で辞めた第二新卒が職務経歴書を記載するときの基本的な考え方
ここでは、半年で辞めた第二新卒が、職務経歴書を記載するときの基本的な考え方を説明します。
職務経歴書は、履歴書と異なり所定のフォームがあるわけではありません。自分で好きなように手を加えることができ、自由度が高いのが職務経歴書の特徴です。
- 前職での教育・研修の内容を職務経歴書に記載する
企業は第二新卒が前職においてどのような新人教育・研修を受けたのか、興味を持っています。
第二新卒は、ビジネスマナーや仕事の仕方など社会人としての基本を教育されているために、改めて基礎的な教育をする必要がなく、早期に戦力化できると考えています。
ですから、OJT・OFF-JTの内容や研修期間を職務経歴には書いておきましょう。
- どのような業務を経験したかを職務経歴書に記載する
半年という短い期間では、新人研修から業務見習い程度です。1人で業務を回すまでにはいっていないでしょうが、何の業務を経験してどのような実績を上げたかを書きます。
例えば営業職では、業務内容(担当地域顧客・取り扱い商品等)と実績(売上・顧客訪問回数等)を採用担当者にわかるように簡潔に記入してください。
企業は半年で退職した第二新卒で目立つ実績を上げているとは考えていませんし、新卒と同じく実績よりポテンシャル重視です。盛らずに正直に記入しましょう。
もし少しでも自分の努力で実績を上げることができたら、このような行動をしてこのような結果となったことを書いてください。
これらは職務経歴に箇条書きにしてください。実績を上げることができたなら、自己PRに書いてもかまいません。
- 工夫・改善したことを職務経歴書に記載する
半年の勤務では、職場の課題を解決できるほど業務を知り尽くしていると企業も考えてはいませんから、ちょっとした工夫・改善でかまいません。
顧客向け資料を見やすく直した、1日・月でやるべきチェックリストを作成した、ファイルを取り出しやすく整理したなど、です。
これらは強みを証明する具体的なエピソードとして自己PRします。
- 仕事への熱意や将来の貢献度がわかるように、職務経歴書に記載する
第二新卒は、経験やスキルはそれほど重視されず、仕事への熱意や長く勤務して貢献してくれるかを重視します。
志望動機では、転職しようとした理由や、その会社を応募先に選んだ理由、入社後のやりたい仕事とその理由、将来の目標などについて、自分の言葉で簡潔に具体的に伝えることが大切です。
- 資格・免許があれば記入する
第二新卒では、社会人経験が少ないために、仕事に必要なスキルを求めていません。
ですが、業界や職種によっては、仕事に必須の最低限のスキルが必要なことがあります。例えば事務職ではワードやエクセルのスキル、経理職では日商簿記検定、営業職では普通自動車運転免許などです。
このような資格・免許を保有していれば資格・免許欄に記入しておきましょう。
半年で辞めた第二新卒の職務経歴書の記載で気をつけたいこと
半年で辞めた第二新卒の職務経歴書の記載で気をつけたいことがあります。
- 職務経歴欄には、かならず職歴を記載する
わずか半年勤務しただけの会社の職歴ならば、書かなくても良いのではと思うかも知れませんが、「職歴なし」とはしないでください。
たとえ教育研修だけで辞めたとしても、記入することで第二新卒となります。
- 自己PRでは、人柄が伝わるように記載する
第二新卒は、経験や実績よりも熱意や人柄を重視することは、新卒のときと同様です。
採用担当者は、職場で関係者と協力して成果を上げることができるか、人柄からみています。
自己PRでは、「これまでの経験の中で自分の人柄がどのように発揮されたのか」を具体的にイメージできるように書いてください。
- 自己PRできるものがなければ学生時代をPRする
半年未満の勤務では、自己PRできる実績や工夫・改善が見つからないことがあります。そのときは学生時代の経験から自己PRしても問題ありません。
就活時の自己PRとは異なり、卒業までの期間からアピールできることを選んでください。
まとめ
半年で辞めて、第二新卒として転職活動を進めようとしたときの職務経歴書の書き方を考えてみます。
第二新卒とは、学校を卒業して就職し、短期間のうちに転職を目指す人です。
第二新卒は卒業後いつまでを指すのか、明確な定義はありません。ですが、一般的には、「卒業後3年以内」と言われます。
第二新卒は、「新卒」と似たような言葉ですが、社会人の経験があることでたとえ半年で辞めても職務経歴書は必要となります。
企業が半年で辞めた第二新卒を採用する理由は、次の3つです。
- 新卒採用がむずかしい場合は、代わりに第二新卒を採る
- 新卒入社の退職分を埋める
- 第二新卒は中途採用のために、通年採用できる
企業が半年で辞めた第二新卒に期待することは、次の4つです。
- 新しい会社に馴染みやすい
- ビジネスマナーなど社会人としての基本が身についている
- 仕事への熱意がある
- 長く働いて貢献してくれる
一方で、半年で離職の第二新卒に企業が懸念することは以下の2つです。
- 辞めぐせがついていないか
- 人柄は問題ないか
半年で辞めた第二新卒が、職務経歴書を記載するときの基本的な考え方は、次の5つです。
- 前職での教育研修の内容を記載する
- どのような業務を経験したかを記載する
- 工夫・改善したことを記載する
- 仕事への熱意や将来の貢献度がわかるように記載する
- 資格・免許があれば職務経歴書に記入する
半年で辞めた第二新卒の職務経歴書の記入で気をつけたいことがあります。
- 職務経歴欄には、かならず職歴を記載する
- 自己PRでは、人柄が伝わるように記載する
- 自己PRできるものがなければ学生時代をPRする
以上、半年で辞めて、第二新卒として転職活動を進めようとしたときの職務経歴書の書き方を解説しました。
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もちろん履歴書や職務経歴書の自己PRや志望動機などの作成にも役立つマニュアルとなっています。
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