【転職】職務経歴書はどこまでさかのぼる?~人事屋のうら話
転職回数が多い人は、職務経歴書で職歴をどこまでさかのぼるか、どこまで細かく書くべきか悩む人は多いようです。
職務経歴書はどこまでさかのぼるのが正解でしょうか?
職務経歴書は、どのようなフォーマットが適しているのでしょうか?
職務経歴書をどこまでさかのぼるのが良いか悩む人は、職歴の書き方の工夫を知ってください。
本ブログは、人事屋のうら話として職務経歴書はどこまでさかのぼるか、について解説します。
但し、本ブログに載る内容は全ての企業にあてはまる訳ではなく、あくまで筆者の経験を含めての内容であることをご了解ください。
転職活動では、自己分析や企業研究した結果を基に履歴書や職務経歴書を作成し、一貫性をもたせて面接に繋げることを強く意識して臨んでください。
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転職回数が多い場合、職務経歴書はどこまでさかのぼるのが正解か
転職回数が多い場合、職務経歴書はどこまでさかのぼるのが正解でしょうか。
結論として、学校を卒業してからの全ての職歴を記載すべきです。
その理由は、隠している職歴がわかると経歴詐称とみなされる恐れがあるからです。
職務経歴書の自己PRや志望動機の内容がどれほど素晴らしくても、経歴詐称があればそれだけでアウトです。
そのようなリスクを抱えて隠すことはお勧めしません。
職務経歴書のフォーマットの種類
職務経歴書に職務経歴を記載するフォーマットとしては、編年体式、逆編年体式、キャリア式の3つがあります。
- 編年体式
編年体式は、一番古い会社から直近の会社まで順番に時系列に沿って経歴をまとめるもので、最も一般的なフォーマットです。
キャリアを積んできた過程がわかりやすいことがメリットです。
社会人経験が浅い、異動・転職回数が少ない場合は記載しやすいとされています。
- 逆編年体式
逆編年体式は、編年体式の逆で、直近の会社から一番古い会社までさかのぼるものです。直近の業務・実績が目につきやすいことがメリットです。
直近の経験・スキルをアピールしたい場合は、逆編年体式が記載しやすいとされています。
- キャリア式
キャリア式は職務内容や仕事の分野、プロジェクトごとに経歴をまとめるものです。職務や分野などを軸にしてまとめていくため、どのような経験があり、スキルを持っているのか、得意分野は何かといった本人の特徴が伝わりやすくなります。
エンジニア、スペシャリストに向いています。転職回数の多い人にも適しているとされています。
職務経歴書をどこまでさかのぼるかについて、どのような職務経歴書のフォーマットを選択しても、全ての職歴であることに違いはありません。
転職回数が多い場合の職務経歴書は、どのフォーマットが適しているか
職務経歴書の職歴をどこまでさかのぼるか、気になる人はどのフォーマットを選択したら良いでしょうか。
人事を経験した筆者としてのお勧めは編年体式です。その理由を以下に記します。
- 編年体式は、採用担当者や面接官にとってキャリアをどのように積んできたかわかりやすいです。ほとんどの転職者がこの書き方を選択しています。
また、履歴書の職歴は、職務経歴書の編年体式と同じく古い順から並べますから、履歴書と比較しながら読むことが楽です。
確かに転職回数が多いと職歴を長々と記載しなければならず、転職回数が目立ってしまうのが気になる人もいるかも知れません。ですが、記入次第で十分にアピールできるものです。
ですから、多い場合でも編年体式の選択をお勧めします。
- 逆編年体式は、直近の経験・スキルをアピールしやすいです。
一方で、履歴書の職歴が古い順から並んでいるのに対して、職務経歴書が新しい順に並んでいると、採用担当者や面接官は、履歴書と比較しながら読むことが苦痛になります。
職務経歴書がスムーズに読めないことは、印象が良くありません。
それでも直近の職務内容や業績を一番アピールしたいならば逆編年体式を選択することもありです。
- キャリア式は、職務内容や仕事の分野、プロジェクトごとに経歴をまとめるため、エンジニア、スペシャリスト以外にも、転職回数が多い人にも適していると言われます。
最も使いやすいのは、どこの会社でも通用する専門スキルを持ち、転職回数が多い人です。専門スキルを武器にして、転職するたびにキャリアアップして実績を上げ、スキルを磨いていく人が向いています。まさに専門職です。
一方、転職回数が多くて、誇るべき専門スキルが身についていない人もいます。このとき、転職の回数をできるだけ目立ちにくくするために、とりあえず営業とか接客などでひとくくりにまとめるのは避けた方が無難です。
採用担当者もプロですから、なぜキャリア式の職務経歴書を選択したのか見抜いてしまうものです。
また、キャリア式の職務経歴書は「何をやってきたか」「得意分野が何か」などが伝わりやすい反面、職歴の流れがわかりづらいという特徴があります。
このため、キャリア式では、職務経歴書の冒頭に編年体式も簡潔に記載することが丁寧です。するとそもそも転職回数を目立ちにくくするためにキャリア式を使いたい場合は、本来の意味がなくなってしまいます。
加えて、面接では全ての職歴を確認します。どこまでさかのぼるか、については一番古い会社までさかのぼるでしょう。
以上から、キャリア式は専門職向けの職務経歴書と言えるでしょう。
職務経歴書はどこまでさかのぼるか悩む人のための書き方
職務経歴書はどこまでさかのぼるか悩む人は、転職回数が多い人です。
どこまでさかのぼるか悩む人は、専門職としてキャリアを積んだ人は別にして、一般的には最もオーソドックスな編年体式を使うことをお勧めします。
ですが、転職回数分の職歴を同じような内容で記載すると、職務経歴書が長くなって、業務内容でアピールしたいことが読み手に伝わりにくいものになってしまいます。
また、応募職種の経験が転職の回数に埋もれてしまって、不利になる恐れもあります。
このような編年体式のデメリットを補うために、次のような工夫をしてください。
- 応募する職種に対応できそうと思われる職歴や勤続の長い企業などは詳しく記入する
職歴のなかでも、応募先や応募する職種と同じ仕事をしていた企業、長く働いた企業、学校を卒業後最初に入社した企業、直近の企業は、詳しく記入してください。
それ以外はあっさりと記入してもかまいません。
採用担当者や面接官が知りたいことは、応募職種で役に立つ知識や、スキル、実績です。
また、学校を卒業後最初に入社した企業は、本人の労働観が表れるからです。
- 「どの会社で」「誰(何)に対して」「どのような仕事をしてきたか」「具体的な成果」がわかるように記入する
在籍した会社ごとに、①入社年月、退職年月、②会社名と規模、③事業内容、④部署名、⑤担当業務、⑥実績・成果、⑦工夫したこと、などを記入してアピールします。
実績は、数字で表すとわかりやすくなります。また、実績や成果を上げたときの工夫や心がけたことを簡潔に書いて、アピールします。これが一番大事なポイントです。
職務経歴書はどこまでさかのぼるか悩む人はこれらを参考としてください。
まとめ
転職回数が多い人向けに職務経歴書はどこまでさかのぼるか、について考えてみます。
転職回数が多い場合は、職務経歴書はどこまでさかのぼるか、結論として、学校を卒業してからの全ての職歴を記載することが正解です。
職務経歴書に職務経歴を記載するフォーマットとしては、編年体式、逆編年体式、キャリア式の3つがあります。
- 編年体式は、一番古い会社から直近の会社まで順番に時系列に沿って経歴をまとめるもので、最も一般的なフォーマット
- 逆編年体式は、編年体式の逆で、直近の会社から一番古い会社までさかのぼるもの
- キャリア式は職務内容や仕事の分野、プロジェクトごとに経歴をまとめるもの
職務経歴書の職歴をどこまでさかのぼるか、お勧めは編年体式です。その理由は以下の通りです。
- 編年体式は、採用担当者や面接官にとってキャリアをどのように積んできたかわかりやすいです。ほとんどの転職者がこの書き方を選択している
- 逆編年体式は、直近の経験・スキルをアピールしやすい一方で、履歴書と職務経歴書を比較してスムーズに読めないこともあり、あまり印象が良くない
- キャリア式は、職務内容や分野ごとに経歴をまとめるため、専門職向けの職務経歴書と言える
一方、転職回数が多くて、誇るべき専門スキルが身についていない場合には、転職の回数を目立ちにくくするために選択したことを採用担当者から見抜かれてしまう
また、「何をやってきたか」「得意分野が何か」などが伝わりやすい反面、職歴の流れがわかりづらい
転職回数が多くて職務経歴書をどこまでさかのぼるか悩む人は、編年体式を使うことをお勧めします。
ですが、転職回数分の職歴を同じような内容で記載すると、職務経歴書が長くなって、業務内容でアピールしたいことが読み手に伝わりにくく、また応募職種の経験が転職の回数に埋もれてしまって、不利になる恐れもあります。
このような編年体式のデメリットを補うために、次のような工夫をしてください。
- 応募する職種に対応できそうと思われる職歴や勤続の長い企業などは詳しく記入する。学校を卒業後最初に入社した企業、直近の企業も詳しく記入する
- 「どの会社で」「誰(何)に対して」「どのような仕事をしてきたか」「具体的な成果」がわかるように記入する
以上、転職回数が多い人向けに職務経歴書はどこまでさかのぼるか、について解説しました。
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もちろん履歴書や職務経歴書の自己PRや志望動機などの作成にも役立つマニュアルとなっています。
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