【転職】履歴書や職務経歴書の嘘はなぜばれるのか?

2023.12.06 更新
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転職活動では、応募先に提出する履歴書や職務経歴書を正直に書く必要がありますが、多少の嘘をついてもばれることはないと考える人もいるかも知れません。

それでは履歴書や職務経歴書の嘘とは、どのようなものを指すのでしょうか?

履歴書や職務経歴書に嘘を書くと企業にばれるものでしょうか?

嘘がばれるときの企業の対応も気になります。

本ブログは、履歴書や職務経歴書の嘘はなぜばれるか、について解説します。

転職活動では、自己分析や企業研究した結果を基に履歴書や職務経歴書を作成し、一貫性をもたせて面接に繋げることを強く意識して臨んでください。

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目次
  1. 履歴書や職務経歴書の嘘とはどのようなものを指すのか
  2. 履歴書や職務経歴書に嘘を書くとばれる
  3. 嘘がばれるとき、企業はどのような対応をするか
  4. 履歴書や職務経歴書は嘘をつかないことが正解
  5. まとめ

履歴書や職務経歴書の嘘とはどのようなものを指すのか

履歴書や職務経歴書の嘘とは、記載されている内容が事実と異なっていることです。

この場合、本人が故意ではなく誤って書いた内容でも、事実と異なれば嘘とみなされてしまいます。

例えば、高校の入学年を1年間違えれば嘘になります。指摘されてから「間違えました」では、入学年さえ間違えるのかとマイナス評価となることもあります。

履歴書や職務経歴書は慎重に書き、見直して絶対に間違いのないようにしてください。そして、もし間違いに気がついたときは、直ちに採用担当者に訂正する旨を電話で連絡してください。

履歴書や職務経歴書の内容の誤りが単なるミスと認めてもらえるならば、採否に大きな影響は与えませんが、故意に事実を曲げて書けば経歴詐称となります。

それでは故意に事実を曲げて書く例はどのようなものがあるでしょうか。

転職で、特に嘘=経歴詐称とされるのは、学歴、転職回数・企業の在籍期間、雇用形態、役職と職務内容、賞罰、保有資格などの嘘です。

  • 学歴

    卒業した学校・学部・入学/卒業年月の嘘、短期留学した海外の大学を卒業と嘘をつくなどです。

  • 転職回数と在籍期間

    在籍期間の短い会社をカットして転職回数を少なくする、無職の期間が長い場合は前後の会社の在籍期間を延長するなどです。

  • 雇用形態

    派遣社員や契約社員を正社員で勤務とするような嘘です。

  • 役職と職務内容

    ヒラ社員なのに管理職、部下なしの担当課長をラインの課長、○○営業担当の補助なのに主担当、部下が1人なのに5人と増やす、異なる職種で働いていたにもかかわらず応募する職種で働いていたと偽るようなことです。

  • 賞罰

    社内表彰を受けたと嘘をつくことや、酒気帯び運転を隠すようなことです。

    履歴書の賞罰の罰には、懲役、禁錮、罰金などの有罪判決を受けた「刑事罰」について書くものとされています。

    酒気帯び運転は道路交通法違反で、刑事処分(罰金)と行政処分(免停)で処理されますから、履歴書に書く必要があります。

  • 保有資格

    簿記3級にもかかわらず、簿記2級資格保有、TOEIC点数、プログラミング言語を偽るというようなことです。

これら以外にも、面接などで、現在の年収ではなくこれまでで一番多い年収や、最高に支給されたときの賞与を伝えるといったことは、嘘とみなされることがあります。

履歴書や職務経歴書に嘘を書くとばれる

履歴書や職務経歴書に嘘を書いても、採用担当者がざっと読んだだけではわからないと思います。

ですが、面接のさいに嘘がばれる可能性は高いです。たとえ面接では見つからない嘘でも、面接後や内定時、入社後にばれる可能性があります。

  1. 面接で嘘がばれる
    • 履歴書や職務経歴書の不審な点を深掘りされてばれる

      履歴書や職務経歴書の不審な点は深掘りされます。

      面接官は、数多くの履歴書、職務経歴書を読んでおり、少しでも不審な点があれば質問します。

      その質問に対して、真実ならば問題なく答えられるところ、嘘の場合はどうしても後ろめたさ、自信のなさが言葉や雰囲気に出てしまいます。

      更なる突っ込んだ質問をされると、回答に矛盾が生じてしまうことや、しどろもどろとなってしまうことで嘘がばれてしまいます。

      また、中途採用は職種別採用が中心であり、専門分野の管理職が面接官になりますから、専門性の高い質問を投げてきます。そのためばれてしまいます。

      雇用形態、役職と職務内容、保有資格の嘘は、面接の質疑応答でばれる可能性が高いです。

    • 職務を遂行するさいに発揮した能力、スキルが説明できなくてばれる

      企業が欲しい人材かどうかを判断するときは、履歴書や職務経歴書に記載されている職務内容や成果だけではなく、職務を遂行するさいに発揮した能力、スキルをみます。 

      ですから、職務内容や成果・実績で嘘をついても、成果・実績を上げるためのアクション(能力・スキル)について納得される説明ができなければ、ばれてしまいます。

  2. 面接後や内定時に嘘がばれる  

    面接終了後や内定時にも嘘がばれることが十分考えられます。

    • 学歴の嘘は、卒業証書などの提出でばれる

      学歴の嘘は、卒業証書や学位、成績証明書の提出、卒業生名簿のチェックでわかります。

    • 転職回数と在籍期間、賞罰の嘘はリファランスチェックでばれることがある

      転職回数と在籍期間、賞罰の嘘は、後述のリファランスチェックでばれることがあります。

    • 保有資格・免許の嘘は、資格証明書の提出でばれる

      特に職務を遂行するうえで必要な保有資格・免許は、資格証明書の提出を求められます。その段階で保有資格の嘘はばれます。

    • 選考の過程で履歴書や職務経歴書の内容が正しいか調査することでばれる

      金融機関や外資系企業、コンサルティングファームなどは、選考の過程で履歴書や職務経歴書の内容が正しいか調査することがあり、その段階で履歴書や職務経歴書の内容の嘘はばれます。

      調査は、外部の調査機関を利用するバックグラウンドチェックと、前職の上司や同僚に応募者の人間性や仕事ぶりを確認する、リファランスチェックがあります。

      特に外資系企業はリファランスチェックをしっかり行うようです。

  3. 入社後に嘘がばれる

    履歴書や職務経歴書に嘘を書いて、たとえ入社できても、その後にばれてしまうことがあります。

    • 学歴の嘘は、自分自身でうっかり話してしまってばれる

      学歴の嘘は、自分自身でうっかり話してしまってばれることが多いです。

      また、学歴に書いた大学のOBが会社に在籍していることがあります。OBと会話する機会があると嘘がばれてしまいます。

    • 転職回数や企業の在籍期間、雇用形態の嘘は、年金手帳の加入履歴や源泉徴収票でばれる。また、雇用保険被保険者証を提出するときにもばれる

      入社後に厚生年金や雇用保険の手続きで、また年末調整時には元の会社の源泉徴収票の提出でばれることがあります。

    • 年収の嘘は、本人の申告と源泉徴収票の金額に大きく差があれば、そこでばれる

      年末調整時には元の会社の源泉徴収票を提出しなければなりませんが、本人の申告と源泉徴収票の金額に大きく差があればばれます。

嘘がばれるとき、企業はどのような対応をするか

それでは嘘がばれるとき、企業はどのような対応を取るでしょうか?

  • 内定前に嘘がばれるとき

    当たり前ですが、不合格となります。嘘を履歴書や職務経歴書に記載する人を企業は信用できないからです。

    たとえ筆記試験や面接の結果が良くても、応募書類に嘘があれば不合格です。

  • 内定後に嘘がばれるとき

    内定取り消しとなるでしょう。一般的に内定時に提出する「内定承諾書」には、「応募書類に虚偽が発覚したときは内定取り消し」と記載されています。

  • 入社後に嘘がばれるとき

    入社後に嘘がばれるときは、その内容により就業規則によって罰せられ、最悪のケースは懲戒解雇となるでしょう。

    そこまでいかなくても、嘘をついたという事実により、社内における立場は微妙なものになりますので、処遇面でも精神的にもきついものになってしまいます。

履歴書や職務経歴書は嘘をつかないことが正解

履歴書や職務経歴書で嘘をつくことは、嘘がばれないか、びくびくして転職の選考に臨まなくてはならず、たとえばれずに入社しても、「いつかわかるかも」と心配が続くことになってしまいます。

また、職務経歴書の能力・スキルと実際の職務遂行に大きな差があれば、周囲から不審を抱かれることにもなり、苦しい立場に置かれるでしょう。

嘘を書きたいということは、応募する上でそれが自分のウィークポイントであると思っているからです。ウィークポイントの背景を整理し、それをどのように克服するか考えてください。

面接ではウィークポイントを認めた上で、前向きな表現に変えて答える工夫をすれば、面接官も認めてくれるものです。

ですから、履歴書や職務経歴書には、嘘を書かずに正直に記載して、自分の持っている強みをアピールすることが正解といえます。

まとめ

履歴書や職務経歴書の嘘はなぜばれるか、について考えてみます。

履歴書や職務経歴書の嘘とは、記載されている内容が事実と異なっていることです。

転職で、特に嘘=経歴詐称とされるのは学歴、転職回数・企業の在籍期間、雇用形態、役職と職務内容、賞罰、保有資格などの嘘です。

これら以外にも、面接などで、これまで一番多い年収や最高に支給されたときの賞与を伝えるといった嘘をつくこともあります。

履歴書や職務経歴書に嘘を書いたとき、面接のさいにばれる可能性が高いです。

たとえ面接ではわからない嘘でも面接後や内定時、入社後にばれる可能性があります。

  • 面接において嘘がばれるケースは、①履歴書や職務経歴書の不審な点を深掘りされる、②職務を遂行するさいに発揮した能力、スキルが説明できない場合です。
  • 面接後や内定時に嘘を見破られるケースは、①学歴は、卒業証書などの提出、②転職回数と在籍期間、賞罰はリファランスチェック、③保有資格・免許は、資格証明書の提出、④履歴書や職務経歴書の内容の調査、があります。
  • 入社後に嘘を見破られるケースは、①学歴は、自分自身でうっかり話してしまう、②転職回数・企業の在籍期間、雇用形態は、年金手帳の加入履歴や源泉徴収票、雇用保険被保険者証の提出、③年収は、本人の申告と源泉徴収票の金額差、があります。

嘘がばれるとき、企業が取る対応は、次の通りです。

  • 内定前に嘘がわかったときは、不合格となる
  • 内定後に嘘がわかったときは、内定取り消しとなる
  • 入社後に嘘がわかったときは、その内容により就業規則によって罰せられ、最悪のケースは懲戒解雇となる

    そこまでいかなくても、嘘をついたという事実により、社内における立場は微妙なものになり、処遇面でも精神的にもきつくなる

履歴書や職務経歴書には、嘘を書かずに正直に記載して、自分の持っている強みをアピールすることが正解といえます。

以上、履歴書や職務経歴書の嘘はなぜばれるか、について解説しました。

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