【就活・転職】面接で家族構成を聞かれたときどう答える?

2023.12.05 更新
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就活や転職の面接で家族構成について聞かれることがあります。

そもそも面接で自分に関することではなく、家族について答える必要があるのかわかりません。

企業は、面接で家族構成を質問する理由は何でしょうか?

面接で家族構成についての質問があったとき、どのように答えたら良いのでしょうか?

面接で家族構成を聞かれたとき、気をつけたいことも知りたいものです。

本ブログでは、面接で家族構成を聞かれたときの適切な答え方を解説します。

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目次
  1. 面接で家族構成を答える必要はあるのか
  2. 面接で家族構成を聞く理由は何か
  3. 面接で家族構成を聞かれたときの答え方の基本
  4. 面接で家族構成を深掘りされた場合の答え方
  5. 面接で家族構成を聞かれたとき気をつけたいこと
  6. まとめ

面接で家族構成を答える必要はあるのか

面接において自分に関すること以外の家族構成について答える必要はあるのか考えます。

厚生労働省の「公正な採用選考の基本」にあるガイドラインには、家族に関すること(職業、続柄、健康、病歴、地位、学歴、収入、資産など)を応募用紙等に記載することや、面接で質問することは認められていません。

厚生労働省がこのようなガイドラインを示した理由は、採用選考で応募者の仕事に対する適性や能力などと関係のないことを採用基準にすると、就職差別につながるからです。

家族構成は、応募者の努力や意志によって変えられません。家族に関すること以外にも本籍や出生地に関すること、住宅状況に関すること、生活環境・家庭環境などに関することも同様です。

ですが、ガイドラインには罰則規定がないため、現状では遠回しに制限されているということになっています。家族構成を確認する企業があることは事実ですが、実態としてかってより面接で聞くことは少なくなりました。

面接で家族構成を聞く理由は何か

それでは、上記のように厚生労働省のガイドラインで認められていないにもかかわらず、あえて面接で家族構成を聞く企業がある理由を説明します。

企業によって理由は異なるでしょうが大きく4つあります。

  1. 家族が本人の仕事や会社に影響を与えないかの確認
    • 家族が応募先に勤務してないか

      会社によっては、社員に家族がいる人は応募不可の場合があります。

    • 介護や家族の病気で、仕事に影響を与える可能性はないか

      家族に介護が必要な方や、病気の方がいる場合に、会社は仕事に影響を与えることを心配します。

      また、一人っ子の場合、家族が将来介護や病気になったときを、シングルマザー(シングルファーザー)は子供が病気になったとき、仕事に影響がでないか心配するものです。

    • Uターンや家業を継ぐために早期退職しないか

      企業は採用した人が長期間勤続してくれることを期待しています。採用活動はコストがかかるため、短期間で退職されると困るのです。

      ですから、Uターンや、家業を継ぐために早期退職する可能性があるかどうかを把握したい気持ちがあります。

    • 家庭環境は問題ないか

      業務の中で重大なミスを犯した際に、損害賠償を支払う能力があるかを判断するため、家族が定職についているか知っておきたい企業もあります。ですが、実際に個人が損害賠償を請求されるケースはほとんどないでしょう。

  2. 応募者の緊張を和らげるため

    面接が始まってまもなく、応募者の緊張を和らげるため家族構成の質問をすることがあります。

    面接の緊張をやわらげるために、いきなり核心の質問に入る前に答えやすい質問をすることで気持ちを落ち着かせる意味があります。

  3. 一通りの質問が終了したけれど、未だ少し時間が空いているとき

    予定した面接時間を残して一通りの質問が終わったため、雑談として家族構成を聞くことがあります。

  4. 面接官が家族構成を聞くことは禁止していることを知らないため

    人事部門以外の面接官の中には、厚生労働省のガイドラインを知らない人もいます。なので、なんとなく家族構成を聞いてしまうことがあります。

以上の理由のうち、2~4は他意もなく行っていることが考えられます。

面接で家族構成を聞かれたときの答え方の基本

まずは、面接において、「家族構成を教えてください」と聞かれたときの基本を押さえましょう。

  • 家族構成といっても、①家族の人数を言う ②親と兄弟などの人数を言う ③親や兄弟の年齢を言う ④親や兄弟の職業を言う、など言い方は様々です。

    どのような答え方とするかは本人次第ですが、どこまで面接官が知りたいのかわからない場合は、①の家族の人数を答える程度で構いません。

    さらに深く家族のことを知りたい場合は続いての質問がなされると思います。深掘りの質問については次章で説明します。

    応募先の志望度が高い場合には、面接において家族構成を聞かれたら丁寧に答えたほうが、印象が良いと考えます。

  • 一方で答えたくない場合は、厚生労働省のガイドラインもあり答える必要もありませんが、面接官から不快に思われないように上手に断ることが大切です。

    「プライバシーに関する質問と受け取りましたが、何か仕事をする上で関係があるのでしょうか」と答えることです。

    もし、仕事をする上で関係していることがあれば、その理由を伝えるはずであり、その場合は何らかの回答を用意してください。

    仕事と関係ないならば、特にそれ以上深く突っ込まないでしょう。

    ただし、面接で家族構成を答えないとき、質問に明確な意図を持っていれば、答えたときと比較して印象はあまり良くないでしょう。

面接で家族構成を深掘りされた場合の答え方

面接における家族構成についての質問で、家族の人数を答えたとき、特に理由1の場合、さらに深掘りがされる可能性があるのでその答え方を考えてみます。

  • 家族が応募先に勤務していないか

    家族が社員として勤務している人の応募を禁止する場合は、募集要項にも明記されます。

    なので、本人の家族が社内にいるかどうか質問があるはずであり、「御社に勤務する家族はいません」でおわりです。

  • 介護や家族の病気で、仕事に影響を与える可能性はないか

    親の介護とか家族の病気を心配する質問がなされたときは、まずは仕事に影響を与えないこと、続いてたとえ介護や病気の家族があってもこのような対応をしている(対応ができる)ということを、はっきりと伝えてください。

  • Uターンや家業を継ぐために早期退職しないか

    採用されたら、長く働いて会社に貢献したい、と伝えてください。

  • 家庭環境は問題ないか

    家族は、きちんとした定職についていることを明言すれば問題ありません。

面接で家族構成を聞かれたとき気をつけたいこと

面接で家族構成を聞かれたとき気をつけたいことがあります。

  • 家族構成の質問では嘘をつかない

    家族構成についての質問をされたとき、虚偽の内容で答えたときはどうなるのでしょうか。

    学歴、職歴、年令、犯罪歴など入社後の仕事に支障をきたすようなケースは虚偽申告ということで内定取り消しや入社後の解雇の可能性があります。

    家族構成については、質問自体が厚生労働省として公平性に欠けることや就職差別に当たるとして認めていませんので、虚偽の申告をしたとしてもそれだけで内定取り消しや解雇はできません。

    しかしながら虚偽申告をした人間であるとして信用を失い入社後の評価が厳しくなることや仕事に影響を及ぼすことが考えられます。

    なので、嘘はつかず正直に申告することです。

  • 家族構成を聞かれたときのために備えて、回答をあらかじめ考えておく

    繰り返しますが、厚生労働省のガイドラインにあるように、本人に責任のない事項を採用基準にすることは認められていません。

    「家族が本人の仕事や会社に影響を与えないか」の確認のために面接官が家族構成を聞くことは問題ないとは言いませんが、応募者は採用されるために答えざるを得ません。

    実態として、回答を拒否することで面接官に良い印象を与えないことは十分にありえます。

    そのため自分が不快に思わない範囲で回答するというのが最良の方法です。特に志望度の高い企業の場合には、大きな支障がない限り、回答するのが無難です。

    面接で家族構成を聞かれたときのために備えて、どのように回答するかをあらかじめ考えておくことが良いでしょう。

まとめ

就活や転職の面接で家族構成について聞かれることがありますが、面接で自分に関することではなく、家族について答える必要があるのでしょうか?

厚生労働省の「公正な採用選考の基本」にあるガイドラインには、家族に関することを応募用紙等に記載することや、面接で尋ねることなどは認められていません。

しかし罰則規定がないため、遠回しに制限されているということになっており、実態として家族構成を確認する企業があります。

厚生労働省のガイドラインで認められていないにもかかわらず、あえて面接で家族構成を聞くことは次のような理由があります。

  • 家族が本人の仕事や会社に影響を与えないかの確認
  • 応募者の緊張を和らげるため
  • 一通りの質問が終了したけれど、未だ少し時間が空いているとき
  • 面接官が家族構成を聞くことは禁止していることを知らないため

面接において、「家族構成を教えてください」と聞かれたときは、家族の人数を答える程度で構いません。

一方で答えたくない場合は、厚生労働省のガイドラインもあり答える必要もありませんが、面接官から不快に思われないように上手に断ってください。

面接で家族構成を深掘りされた場合の答え方は次の通りです。

  • 家族が応募先に勤務していないかとの質問には、「御社に勤務する家族はいません」でおわりです。
  • 介護や家族の病気で、仕事に影響を与える可能性はないかとの質問には、仕事に影響を与えないこと、たとえ介護や病気の家族があってもこのような対応をしている(対応ができる)ということを、はっきりと伝えてください。
  • Uターンや家業を継ぐために早期退職しないかとの質問には、採用されたら、長く働いて会社に貢献したい、と伝えてください。
  • 家庭環境は問題ないかについては、家族は、きちんとした定職についていることを明言すれば問題ありません。

注意することとして、面接で家族構成についての質問をされたとき、虚偽の内容で答えないように正直に話してください。

家族構成を聞かれたときのために備えて、どのように回答するか、あらかじめ考えておきましょう。

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