【転職】会社を辞めたい新卒がとるべき正しい選択とは?

2023.12.03 更新
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せっかく新卒で入社した会社を短期間で辞めたいと思うことがあります。ですが、そんなに簡単に会社を辞めると、履歴書に傷がつかないかと悩んでしまうものです。

新卒が会社を辞めたい理由はどのようなものでしょうか?

新卒が辞めたほうが良い会社と、辞めないほうが良い会社とはどのような会社でしょうか?

第二新卒として転職活動を進める上でのメリットと、デメリットは何でしょうか?

第二新卒として転職に成功するためのコツを知りたいものです

本ブログは、会社を辞めたい新卒がとるべき正しい選択について解説します。

転職活動では、自己分析や企業研究した結果を基に履歴書や職務経歴書を作成し、一貫性をもたせて面接に繋げることを強く意識して臨んでください。

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目次
  1. 新卒の離職率はどれくらいか
  2. 新卒が会社を辞めたい理由
  3. 新卒が辞めたほうがいい会社
  4. 新卒が辞めないほうがいい会社
  5. 第二新卒として転職活動を進める上でのメリット
  6. 第二新卒として転職活動を進める上でのデメリット
  7. 第二新卒として転職に成功するためのコツ
  8. まとめ

新卒の離職率はどれくらいか

厚生労働省が2020年10月に発表した「新規大卒就職者の離職状況(平成 29年3月卒業者の状況)」によると、新規大卒就職者の就職後3年以内の離職率は32.8%、新規短大卒は43.0%、新規高卒就職者は39.5%となっています。

ちなみに、平成25年以降の5年のデータをみると、大卒で32%前後、短大卒で42%前後、高卒で40%前後で推移しています。

このデータから、新卒が入社3年以内に退職する割合は、ほぼ大卒3割、短大4割、高校4割といえます。

ですから、会社を短期間で辞めたい新卒は特に珍しくないということです。

なお、新卒では入社後3年以内の離職を「早期退職」と定義することが一般的です。

新卒が会社を辞めたい理由

内閣府の「平成30年度子供・若者白書」で紹介されている「初職の離職理由」の、上位10項目は、次のような理由となっています。(複数回答可)

回答は、新卒で入社した会社を離職した理由を表しています。

  • 仕事が自分に合わなかった (43.4%)
  • 人間関係が良くなかった(23.7%)
  • 労働時間、休日、休暇の条件が良くなかった(23.4%)
  • 賃金が良くなかった(20.7%)
  • ノルマや責任が重すぎた(19.1%)
  • 自分の技能・能力が活かせなかった(15.5%)
  • 会社に将来性がないと考えた(15.1%)
  • 健康上の理由で勤務先での仕事が続けられなかった(14.3%)
  • なんとなく嫌になった(12.7%)
  • 結婚、子育てのため(11.7%)

会社を辞めたい理由として、大きく次のように4つにまとめることができます。

  • 仕事が合わない

    「仕事が合わない」「ノルマや責任が重い」「自分の技能・能力が活かせない」を合計して78%と、仕事が合わないことが、新卒が会社を辞めたい最大の理由となっています。

    また、「健康上の理由で仕事が続けられない」なかには、仕事で体調不良を起こした人も含まれていると考えられます。

    入社前に想像した仕事と、入社後の現実の仕事が自分の理想と比べて大きく異なることや、希望する部門に配属されないという理由が退職につながっていると考えられます。

  • 労働条件が良くない

    「労働時間、休日、休暇の条件が良くない」「賃金が良くない」を合計すると44.1%となり、労働条件が良くないと感じたときに新卒は会社を辞めたい気持ちになります。

    長時間の残業や休日出勤が恒常的にある、有給休暇を取得しにくい、昇給が少ない、諸手当が支給されないなど、労働条件に不満があると退職につながっていると考えられます。

    あるいは、会社によっては残業したにもかかわらず、手当が支給されないこともあり、それが辞めるきっかけとなった人もいるかも知れません。

  • 人間関係が良くない

    「人間関係が良くない」は、23.7%あり、新卒が会社を辞めたい理由の一つとなっています。

    上司や同僚との人間関係に悩む人は多いものです。パワハラやセクハラなどのハラスメントにあって辞めることも含まれていると考えます。

  • 会社に将来性がない

    「会社に将来性がない」は、15.1%あり、こちらも新卒が会社を辞めたい理由となっています。

    業界自体の成長性が望みにくいことや、売上が伸びない、業績の悪化などいった悪材料が出ると会社の将来性に疑問を持って辞めることが考えられます。

新卒が辞めたほうがいい会社

せっかく就職した会社ですから、本来は辞めるべきではありませんが、事情によっては新卒入社でも辞めたほうがいいこともあります。

辞めたほうがいい会社は、いわゆるブラック企業と呼ばれる会社で働いている場合です。

以下の場合は会社を辞めたほうが賢明です。

  • 新人にふさわしくないノルマや責任の強要

    会社は新入社員をOJTやOff-JTを通して育てることが求められますが、教育・研修をおろそかにしていきなり、過大なノルマや責任を強要することは問題です。

    新入社員は、自己主張しにくいために過大なノルマや責任を果たそうとして長時間労働も加わった結果、押しつぶされ、体調不良に陥ることもありますからくれぐれも注意してください。

  • 違法な長時間労働とサービス残業

    36協定を超えた違法な長時間労働を強いることや、残業したにもかかわらず残業手当を支給しない、いわゆるサービス残業をして働かせる会社です。

    「36協定」とは、法律で定められた労働時間を超えて労働者を働かせることができるようにするために、労働者の代表と会社との間で締結される協定のことです。

    自分の会社の36協定について確認することが大切です。

  • 上司や先輩などのパワハラ、セクハラ

    パワハラやセクハラを受けたときは、人事部門やパワハラ・セクハラ相談窓口に相談し、それでも解決できないならば、労働局の「総合労働相談コーナー」に相談するなどの対策をとりましょう。

    あらゆる対応をとっても解決できないならば、会社を辞めることもありです。

  • 仕事の上で違法行為を強要

    法律に触れる行為を仕事の上で強要することは、あってはならないことですが、売上や利益増、経費削減などの理由で強要されることがあります。

    違法行為を強要されたら、会社を辞める選択も考えるべきです。

新卒が辞めないほうがいい会社

一方で、新卒が辞めないほうがいい場合もありますので、以下に説明してみます。

  • 続けることで知識やスキルが身に付くとき

    新卒で入社して会社が合わないと思っても、慣れてくるとスキルも身に付きいつの間にか会社が自分の性に合うこともあります。

    例えば仕事のミスは、ミスの原因を追究して二度とミスしない対策をとる、わからない仕事は退社後や休日に自主的に勉強する、希望していない仕事でも前向きに知識やスキルを吸収するといった努力を重ねることで、専門性も高まり、同僚から一目置かれる存在になることもできます。

    また、仕事を続けることで自信をつけることもできます。

  • 人間関係が、改善の意欲で乗り切れるとき     

    本人の改善意欲があれば、時間が経つと人間関係は次第に円滑化することもあります。

    朝夕の挨拶をしっかり行う、何気ない雑談をするなど、自分から改善する意欲があれば、人間関係はなんとかなるものです。

    あるいは、苦手な社員の異動や、本人の異動で改善されることもあります。

学生から社会人になれば戸惑うことも多く、会社を辞めたいと感じることもあるものですが、性急に辞める決断をしないで、辞めないメリットも検討してみたらどうでしょうか?

第二新卒として転職活動を進める上でのメリット

通常、新卒が入社3年以内に退職して転職活動をする場合は、第二新卒と呼ばれます。

会社を辞めた新卒が転職活動を進めるときは、第二新卒という位置づけになります。

ここでは、第二新卒の転職活動を進める上での4つのメリットを説明します。

  • 新卒に近い年齢のために、「若さ」を売りにできる

    新卒3年以内の若者は、20代後半以降の転職と比べて未だ、若々しさが残っていて、特に思うように新卒の採用ができない会社では、応募すると歓迎されます。

  • 社会人の経験があるために、基本的なビジネスマナーは身に付けている

    新卒と異なり第二新卒は働いた経験があるために、電話応対、名刺の受け渡しなど基本的なビジネスマナーは身に付けています。

    そのために、会社としては社会人としての基本的な研修をする必要はありません。

  • 社風に馴染みやすい

    前職の勤続が短い分、未だ前職の社風に染まっていないために、自社の社風や仕事の進め方などに馴染みやすいことがあります。

  • 会社へのミスマッチが起きにくい  

    会社で働いた経験があれば、仕事をするとは何かを理解していますから、転職先を選択する上でのミスマッチが起きにくくなります。

    そのために、第二新卒の離職率は、新卒よりも低いといわれています。

以上が、会社を辞めたい新卒が、改めて求職活動をするときのメリットです。

第二新卒として転職活動を進める上でのデメリット

一方、第二新卒として転職活動を進める上で以下のようなデメリットもあります。

  • 長続きしないのではないか、との懸念を持たれる   

    新卒3年以内に転職するということは、忍耐力がなく、何か面白くないことがあると辞めたいというのではとの懸念を持たれることがあります。

  • スキルや経験がないために即戦力となりにくい

    中途採用(経験者採用)の場合は、ある程度の経験やスキルが求められます。

    第二新卒は社会人経験が少なく、スキルもあまり期待できないために、即戦力となりにくいことがあります。

    そのため、即戦力を期待する会社では、採用に躊躇してしまうことがあります。

これらが、会社を辞めたい新卒が、改めて求職活動をするときのデメリットとなりますので、選考時には注意が必要です。

第二新卒として転職に成功するためのコツ

それでは、第二新卒として転職に成功するための3つのコツを探ってみます。

  • 転職したい理由を整理する

    応募先を選定する上では、自分としてなぜ転職したいのか、新しい会社や仕事を選ぶ条件は何か、将来のキャリアプランなどをあらかじめじっくりと検討しておく必要があります。

  • 退職理由は前向きなものとする

    新卒から短期間で辞める本当の理由はネガティブなものであっても、そのまま面接で答えることは良くありません。

    退職理由と志望動機を関連づけて答えるといいです。

    「現職(前職)の会社では自分の考えるキャリプランを達成できない状況にありました。御社のような○○の会社で成果を上げることで、キャリアプランを達成したいと考えています」のような答え方です。

    くれぐれも現職(前職)の悪口は言わないでください。

  • 応募先の会社を辞めない意思を伝える

    特に第二新卒は、長続きしないのではないかとの懸念を持たれますから、長く働く意思を伝えることが大切です。

    そのためには、入社してから「このように会社に貢献したい」と説明できること、自分のキャリアプランを明確にしておくことが有効です。

まとめ

新卒で入社した人が、会社を短期間で辞めたいときについて考えてみました。

新卒が入社3年以内に退職する割合は、ほぼ大卒3割、短大4割、高校4割といえます。

会社を辞めたい理由として、大きく次のように4つにまとめることができます。

  • 会社が合わない
  • 労働条件が良くない
  • 人間関係が良くない
  • 勤務先の会社に将来性がない

以下の場合は新卒にとって、会社を辞めたほうが賢明です。

  • 新人にふさわしくないノルマや責任の強要
  • 違法な長時間労働とサービス残業
  • 上司や先輩などのパワハラ、セクハラ
  • 会社の上で違法行為を強要

一方で、新卒が辞めないほうが良い場合もあります。

  • 続けることで知識やスキルが身に付くとき
  • 人間関係が、改善の意欲で乗り切れるとき

第二新卒として転職活動を進める上でのメリットは、次の通りです。

  • 新卒に近い年齢のために、「若さ」を売りにできる
  • 社会人の経験があるために、基本的なビジネスマナーは身に付けている
  • 社風に馴染みやすい
  • 会社へのミスマッチが起きにくい

一方、第二新卒として転職活動を進める上で以下のようなデメリットがあります。

  • 長続きしないのではないかとの懸念を持たれる 
  • スキルや経験がないために即戦力となりにくい

第二新卒として転職に成功するためのコツは次の通りです。

  • 転職したい理由を整理する
  • 退職理由は前向きなものとする
  • 応募先の会社を辞めない意思を伝える

以上、会社を辞めたい新卒がとるべき正しい選択について解説しました。

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