【就活】ESでゼミを書かせる理由と書き方を例文付きで解説
ES(エントリーシート)にあるゼミについての質問で、書き方に悩む学生は多いようです。
ESにゼミについて書かせる理由は何でしょうか?
ESのゼミ活動についてどのように書いたら良いでしょうか?
ESのゼミの書き方で気をつけたいことを知りたいものです。
一方でゼミに参加していない場合の書き方がわかりません。
本ブログはESでゼミを書かせる理由と書き方を例文付きで解説します。
就活では、自己分析や企業研究した結果を基に履歴書やエントリーシートを作成し、一貫性をもたせて面接に繋げることを強く意識して臨んでください。
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ESにゼミを書かせる理由
ゼミは大学生活の学業で最も力を入れて取り組む活動ですから、企業はゼミについて関心を持つことは当然のことと言えます。
企業がESにゼミを書かせる理由は3つあります。
- 本人の関心のあることを知りたい
ゼミはそれぞれの大学・学部で様々な内容のものがありますが、どのようなゼミを選択したのかで、興味・関心事がわかります。
興味・関心事より本人の人となりを判断する一つの参考としているわけです。
- ゼミでの取り組み内容から行動特性(能力やスキルを発揮する力)を知りたい
ゼミでの発表や卒業論文作成のためには、相当の時間をかけなければなりません。同時並行してアルバイトや部活動も行う必要がありますから、それをやりこなすには本人の意欲・能力が欠かせません。
また、活動を知ることで、所属するメンバーとの協力や指導教官からの指導など、集団のなかでどのような人間関係を築いているかがわかります。
具体的には、
- 研究の目的は何か
- 目標に対してあきらめない粘り強さがあるか
- 困難だったことを解決する努力をしているか
- 関係する人達とチームワークを発揮しているか
といったような点を確認します。
- ゼミで学んだことが企業で活かせるか知りたい
基本的に学んだことがそのまま仕事で活かせるとは会社も考えていません。
ですが、取り組みを通じて、業務に必要な専門性はなくても、社会人として必要な能力・スキルが身についているか知りたいところです。
一方で、理系や文系の一部の学部・学科では、学んだことが専門的なスキルとなって業務に直接活かせることがあります。
専門性が必要な業務に就く学生を求めている企業は、履歴書に書かれたゼミから専門知識がどれほどあるか確認します。
以上が、ESにゼミを書かせる理由ですが、採用担当者から納得されるためには書き方を工夫する必要があります。
ESのゼミ活動についての書き方
続いて、ESのゼミ活動についての書き方を説明します。
ESのゼミを記入する欄のサイズにより書き方は異なります。
- ESのゼミを記入する欄のサイズが小さい場合
サイズが小さい場合は、ゼミの研究テーマと概要を以下の例のようにまとめてください。
例:テーマ:企業ミュージアムの機能と役割
展示作品の鑑賞方法や展示する意義、公共性などの課題について、座学だけでなく、企業ミュージアムを訪問して現場を知り、解決策を提案しました。
- ESのゼミを記入する欄に十分なスペースがある場合
十分なスペースがあれば以下の内容を記入してください。
- 所属ゼミ名
- ゼミの研究テーマ
- ゼミを選んだ理由
- 具体的な取り組み
- ゼミで学んだこと
- ゼミ経験を入社後どのように活かすか
- 所属ゼミ名の書き方
ゼミ名は、指導教官又はゼミの概要を記入します。
指導教官が、応募する企業と関係のある教授とか、学問の世界で著名な教授の場合は、企業へのアピール材料となりますので、教授名を書くと良いでしょう。
- ゼミの研究テーマの書き方
ゼミの研究テーマ名を書きます。
- ゼミを選んだ理由の書き方
なぜそのゼミを選んだか、理由を記入します。明確な理由がなく、なんとなく選んだ人もいるかも知れませんが、自己PRや志望動機との一貫性や入社後やりたい仕事との関連性を意識してまとめましょう。
- 具体的な取り組みの書き方
採用担当者が最も関心のある項目であり、取り組み内容から行動特性(能力やスキルを発揮する力)を知りたいと考えています。
ですから具体的なエピソードでアピールしたいものです。
できれば、取り組みの中での課題や困難に対して、どのように粘り強く対応して解決したか、を伝えることで課題解決力や行動力をアピールできると良いでしょう。
また、採用担当者は、ゼミに所属するメンバーや指導教授と良好な人間関係を築いていたかも知りたいところです。
ゼミでの役割やチームワークをどのように発揮していたか説明してください。
- ゼミで学んだことの書き方
ゼミ活動をすることで、学んだことや成長したことを記入します。
基本的には学んだことがそのまま仕事で活かせるとは会社も考えていません。
ですが、得た知識や課題解決力・行動力・チームワーク力、プレゼンテーションスキル、コミュニケーションスキルなど汎用的な知識や能力、スキルは、会社でも役に立ちます。それらも立派に学んだことと言えます。
一方で、財務・法務・人事など専門性が必要な仕事に就く学生を求めている企業は、ゼミで学んだことから専門知識がどれほどあるか確認します。
ゼミの活動からどのようなことを学んだか、成長があったかについては興味がありますから、積極的にアピールしましょう。
- ゼミ経験を入社後どのように活かすかの書き方
最後にゼミで学んだことを会社でどう活かすかを記入します。
ゼミでの経験を活かして、具体的にどういうことに取り組んでいきたいのか、記入しましょう。
採用担当者が、入社後の活躍をイメージできるように書いてください。
各項目の書き方は、次の通りです。
ESのゼミ活動で書く例文
ここでは、ESのゼミを記入する欄に十分なスペースがある場合の例文を紹介しますから、書き方の参考にしてください。
例文:
私は、ゼミで博物館学を専攻しました。研究テーマは、「企業ミュージアムの機能と役割」です。
企業が、なぜビジネスとは直接結びつかない企業ミュージアムを運営するのか考察しました。
指導教授からアドバイスを受けながら、展示する意義、集客、公共性などの課題について、運営企業へのアンケートをしたり、企業ミュージアムを見学して担当社員からヒアリングなどを実施したりしました。
また、他のゼミ生にも協力してもらって、一緒に議論を重ねながらデータを分析しました。
その結果をもとに、来館者や利用者像を想定しながらの展示やイベント、対外発信活動などについて企業に提案し高評価をいただきました。
ゼミ活動を通じて自分で工夫しながら調査を行い、ゼミ生と一緒に分析する経験から、課題を解決する力と、周りと協力して目的を達成するチームワークを学びました。
皆で協力してデータを分析し、議論を深めながら目的を達成する姿勢は、貴社での新商品企画業務で生かされると考えています。
ESのゼミの書き方で気をつけたいこと
ESのゼミの書き方で気をつけたいことがあります。
- 専門用語を使わないでわかりやすく記入する
ゼミを説明するさいは、専門用語をできるだけ使用しないでください。採用担当者は、専門用語を必ずしも知っているわけではありませんから、内容を誤解してしまう可能性があります。
知識のない人でも理解できるように、専門用語はわかりやすい言葉で言い換えましょう。
- ゼミの内容は具体的、簡潔に記入する
ゼミ活動の内容は抽象的だと採用担当者に伝わりません。できるだけ具体的に記入すると説得力を増します。
また、アピールしたいために、あれもこれも書きたくなる気持ちはわかりますが、これでは自分の一番アピールしたいことが採用担当者や面接官に伝わりません。ゼミの内容はわかりやすく簡潔にまとめましょう。
- 嘘はつかない
ゼミ活動で誇れる内容を書けないと感じても、決して嘘をついたり、話を盛ったりしないでください。ゼミの活動は正しく記入することで、人間性をアピールすることもできます。
また、ゼミでなくてもガクチカなどで自己アピールすることもできますから、誇れる内容が書けなくても落ち込むことはありません。
嘘をついてたとえ書類選考を通過しても、面接での深掘りで嘘がバレてしまう可能性があり、そのようなときは不合格となる可能性が高くなります。
- 途中経過でもかまわない
多くの学生はゼミ活動を卒業近くまで続けていますから、就活の時期では未だ成果が出ていないことが通常です。
ゼミの説明では、成果を誇ることよりも、取り組み内容や、学んだことが大切です。就活時点での取り組み内容や、今後の進め方、学んだことを正直に記入してください。
- ゼミの記入欄が小さくて、書きたい内容を記すスペースがない場合は、他の項目でアピールする
ゼミの欄が小さくて、書きたい内容を記すスペースがない場合があります。
学生時代に力を入れたことがゼミ活動ならば、ガクチカで記入するやり方があります。記入の仕方は上記の例文が参考になります。
また自己PRや志望動機の中で、アピールすることもできます。
自己PRでは、ゼミでの具体的な活動を自分の強みやスキルなどを説明するときの裏付けとして使用できます。
志望動機でも、説得力を持たせるための裏付けとしてゼミ活動をアピールすることができます。
ゼミで学んだことを具体的に記載し、それを入社後にどう活かしていくかをアピールします。
- ESの記入後は見直す
ESを記入した後でもう一度見直しましょう。誤字・脱字や言葉遣い、文章構成をチェックしてください。
できれば身近な人に見てもらうと、自分では気がつかない問題点を指摘してもらえることがあります。
ゼミに参加していないときESのゼミの書き方
ゼミに参加していない学生は、ESのゼミには何を書いたら良いでしょうか。
ゼミに参加していなくてもそれだけで不利になることはありませんが、ESにゼミの記入欄があったときの書き方について説明します。
- ゼミに参加していない理由を記入する
ゼミに参加していないから「空欄」にすると記入忘れと思われてしまいます。また「参加していません」だけでは入社への熱意が感じられません。
ゼミに参加してしない理由を記入してください。注意することは、「必修ではない」「興味のあるゼミがない」といった後ろ向きの理由ではなく、他に時間を集中したため参加することができなかったといったような、前向きな理由の書き方をお勧めします。
たとえば、クラブ・サークル活動、アルバイト、ボランティア活動、長期インターン、留学、資格取得などの前向きな理由にしてください。
- ゼミではなく取り組んだことを記入する
たとえゼミに参加していなくても、それ以外で熱心に取り組んだことがあればゼミの記入欄に書いておきましょう。
また、その活動の中で学んだことや得たスキルで入社後に活かせるものがあれば書き加えてください。
まとめ
ESでゼミを書かせる理由と書き方などを考えてみます。
企業がESにゼミを書かせる理由は以下の3つです。
- 本人の関心のあることを知りたい
- ゼミでの取り組み内容から行動特性(能力やスキルを発揮する力)を知りたい
- ゼミで学んだことが企業で活かせるか知りたい
ESのゼミを記入する欄のサイズにより書くべき内容は異なります。
スペースがない場合は、ゼミの研究テーマと概要をまとめて記入してください。
十分なスペースがあれば以下の内容を記入してください。
- 所属ゼミ名
- ゼミの研究テーマ
- ゼミを選んだ理由
- 具体的な取り組み
- ゼミで学んだこと
- ゼミ経験を入社後どのように活かすか
ESのゼミの書き方で気をつけたいことは、次の6つです。
- 専門用語を使わないでわかりやすく記入する
- ゼミの内容は具体的、簡潔に記入する
- 嘘はつかない
- 途中経過でもかまわない
- ゼミ名の記入欄が小さくて、書きたい内容を記すスペースがない場合は、他の項目でアピールする
- ESの記入後は見直す
ゼミに参加していない学生で、ESにゼミの記入欄があったときの書き方は、次の2つです。
- ゼミに参加していない理由を記入する
- ゼミではなく取り組んだことを記入する
以上、ESでゼミを書かせる理由と書き方などを解説しました。
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