【転職】履歴書に休職を書く必要はある?書き方は?

2024.11.09 更新
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履歴書に傷病により休職したことを記入する必要があるのか、どのような書き方が良いか悩む人は多いようです。

履歴書には正直に休職したことを記入する必要はあるでしょうか?

休職したことを履歴書に書いたほうが良いのはどのような場合でしょうか?

履歴書への休職の書き方や、転職活動で気をつけたいことについても知りたいものです。

本ブログは、履歴書に休職を書く必要はあるのか、及び休職の書き方について解説します。

転職活動では、自己分析や企業研究した結果を基に履歴書や職務経歴書を作成し、一貫性をもたせて面接に繋げることを強く意識して臨んでください。

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目次
  1. 履歴書には休職したことを記入する必要はあるか
  2. 履歴書に休職したことを記入したほうが良い場合
  3. 履歴書への休職の書き方のポイント
  4. 履歴書・職務経歴書への休職の具体的な書き方
  5. 休職した場合の転職活動で気をつけたいこと
  6. まとめ

履歴書には休職したことを記入する必要はあるか

履歴書への休職の書き方を知る前に、そもそも履歴書には休職したことを記入する必要はあるのか探ってみます。

履歴書に休職したことを書く義務はありません。休職してもその企業に在籍していることに変わりはなく、自ら進んで内部事情である休職を申告しなくても良いからです。

ですが休職を履歴書に書かないと、選考時や、たとえ希望する会社に入社しても、自分にとって不利な状況をもたらす場合がありますから注意が必要です。

具体的には、履歴書に休職したことを記入しないと、後々それがわかってしまったときは「経歴詐称」と捉えられることがあります。

選考時点で休職したことがバレると、合否の判断に影響する情報を隠していたと受け取られ、大きなマイナス評価となります。不合格や内定取り消しもありえます。

また、入社後でも源泉徴収票や住民税の手続き時にバレてしまうケースが想定されます。

そのさいは、経歴詐称として懲戒の対象となり、最悪は懲戒解雇となる可能性があります。たとえ懲戒にならないとしても職場での居心地は良くないでしょう。

履歴書に休職したことを記入したほうが良い場合

履歴書に休職したことを書く義務はありませんが、選考時や入社後の発覚を考慮すると、記入した方が良いケースがあります。

  • 休職後、1年未満で転職活動をする場合

    選考時において、過去1年未満に休職していると、それを隠して入社したとき源泉徴収票の支払金額(年収)などから休職がバレる可能性が高いです。

    入社時には前職の年収を確認する目的で、源泉徴収票の提出を求められます。休職期間中、一般的には給与は支払われないため、面接など事前に伝えていた前職の年収より大幅に金額が少なければ、理由を尋ねられて、その結果休職期間が明らかになってしまいます。

    住民税の納税額が少ないときや、傷病手当金の受給歴などからでも休職がわかってしまうこともあります。

    それ以外にも、休職の事実を知っている第三者から人事に伝わる可能性もないとは言えません。

    休職後、1年未満で転職活動をする場合は、履歴書に休職を明らかにしておいた方が良いでしょう。

  • 入社後に治療のため休む必要がある、再発の可能性がある場合

    現在も治療中で、入社後も定期的に治療のために休暇を取るケースがあります。あるいは、治療が終了しても再発の可能性のある病気もあります。

    このような場合は、休職を隠していても会社にバレる可能性が高く、選考時に状況を伝えないと後々問題になることが想定されます。

    休職したことについて、履歴書で事情の説明とともにできる限り業務に支障をきたさないことを会社に伝えて、不安を取り除くようにしてください。

    事情を伝えておけば、入社後に職場から支援を受けられますし、不安なく働くことができます。

    これらのような、履歴書に休職したことを記入したほうが良い場合の書き方をどうするか、次章で説明します。

履歴書への休職の書き方のポイント

ここでは、履歴書への休職の書き方のポイントを説明します。

  • 休職理由は明確に記載する

    休職は留学等前向きに休職するものと、病気やケガなどやむを得ず休職するものがあります。特にやむを得ず休職したときは明確に理由を記入する必要があります。

    休職の履歴書への書き方では、休職理由と、完治している場合は、「現在は完治していて、業務への支障はない」ことを明確に書いて、採用担当者・面接官が納得できるようにすることがポイントです。

  • 入社後に定期的な通院が必要で、休暇が必要な場合は、了解を得る

    企業への応募時に業務への支障は殆どないものの、治療のために定期的な通院が必要で休暇を取得しなければならないことがあります。

    このときは、あらかじめ会社に理解してもらう必要があり、その旨を書いておくことがポイントです。

    このように面接官の不安を解消するような書き方としてください。

履歴書・職務経歴書への休職の具体的な書き方

休職したことを記入したほうが良い場合は、履歴書や職務経歴書で休職年月と理由、仕事に影響がないことを記載してください。

下記の例のように、公休日以外に定期的に通院が必要な場合などは、その旨を書いた方が良いでしょう。

履歴書や職務経歴書における休職の書き方は次の通りです。

  1. 履歴書の休職の書き方

    履歴書における休職の書き方では、「職歴」には休職を書かないで「本人希望欄(備考欄)」に記載します。

    「本人希望欄(備考欄)」では、休職した原因となった傷病が①完治し、業務に支障がないケース、②治療中で入社後も定期的に治療のために休暇を取るケースの2つのケースで書き方が異なります。

    • 職歴の書き方

      履歴書の職歴では休職を書かないで、入社・退職(現在に至る)と記載します。

      2020年4月 ○○株式会社 入社
      2024年8月 一身上の都合により退職

      履歴書の職歴では休職を書かないで、入社・退職(現在に至る)と記載します。

    • 本人希望欄(備考欄)の書き方

      ①完治し、業務に支障がないケース

      病気が完治し業務に支障がない場合は、通常通り働くことができることを記載します。

      2024年3月~6月に病気療養(怪我)のため休職。現在は完治しており、業務に支障はありません。

      ②入社後も定期的に治療のために休暇を取るケース

      履歴書に病名まで記載する必要はありません。現在の健康状態と今後の通院予定を記載するようにします。怪我など一時的な不調の場合は(全治○ヵ月)と記載するようにします。

      2024年3月~6月に病気療養(怪我)のため休職。現在は良好であり、業務に支障はありませんが、2ヶ月に1回定期健診のため休暇取得を希望します

  2. 職務経歴書の休職の書き方

    履歴書の「本人希望欄」に休職を記載した場合は、職務経歴書に再度記載する必要はありません。

    履歴書に休職を記載しなかった場合は、職務経歴書に休職を記載したほうが良いでしょう。

    備考欄を設け、休職した原因となった傷病が①完治し、業務に支障がないケース、②治療中で入社後も定期的に治療のために休暇を取るケースの2つのケースに合わせて、記載してください。

    • 2024年3月~6月に病気療養(怪我)のため休職。現在は完治しており、業務に支障はありません。
    • 2024年3月~6月に病気療養(怪我)のため休職。現在は良好であり、業務に支障はありませんが、2ヶ月に1回定期健診のため休暇取得を希望します。

休職した場合の転職活動で気をつけたいこと

■休職中の転職活動は控える

休職中でも転職活動をすることは法律で禁止されていませんが、控えてください

体調不良を理由に休職している場合、まずは回復を最優先させて、現職の職場に復帰できる状況になってから転職活動を始めた方が良いでしょう。

その理由は次の通りです。

  • 体調不良のときは、冷静な判断がしづらい

    心身の健康状態は自分の思考に影響を与え、冷静な判断がしづらいものです。職場に復帰できる状況になり、落ち着いてから転職活動を始めた方が良いでしょう。

  • 休職中の人の採用は、応募先企業がためらう

    休職中の人を採用することに応募先企業がためらうこともあります。休職した原因が解消されていない応募者を採用すると、同じ理由で再び休職するのではないかと懸念するからです。

  • 休職制度は復職を前提としている

    そもそも企業の休職制度とは、留学やボランティアといった社外活動を行いたい場合や、病気・怪我・介護といったやむを得ない事情などで一定期間働けなくなった社員のために用意されている制度であり、休職期間中は給与を支給されないとはいえ、「復職」を前提としている制度です。

    企業負担の社会保険料は支払い続けています。休職制度の本来の主旨から外れるという観点から、転職活動をすることは望ましくありません。

■面接では休職したことを前向きに伝える

休職したことを履歴書や職務経歴書に記載すると、面接では事情を必ず質問されます。

このときは、傷病の内容、休職期間での生活態度、休職したことによる気づき・反省点、今後に活かしていきたいこと、定期的に通院があればそのお願い、など前向きな表現で伝えると面接官に良い印象を与えるでしょう。 

なお、傷病の内容は詳細に伝える必要はありません。簡単に説明してください。

まとめ

履歴書に休職を書く必要はあるのか、及び休職の書き方について考えてみます。

履歴書に休職したことを書く義務はありません。休職してもその企業に在籍していることに変わりはなく、自ら進んで内部事情である休職を申告しなくても良いからです。

ですが休職を履歴書に書かないと、選考時や、たとえ希望する会社に入社しても自分にとって不利な状況をもたらす場合がありますから注意が必要です。

履歴書に休職したことを書く義務はありませんが、選考時や入社後の発覚を考慮すると、記入した方が良いケースが2つあります。

  • 休職後、1年未満で転職活動をする場合
  • 入社後に治療のため休む必要がある、再発の可能性がある場合

履歴書への休職の書き方のポイントがあります。

  • 休職理由は明確に記載する
  • 入社後に定期的な通院が必要で、休暇が必要な場合は了解を得る

休職した場合の転職活動で気をつけたいことがあります。

  • 休職中の転職活動は控える
  • 面接では休職したことを前向きに伝える

以上、履歴書に休職を書く必要はあるのか、及び休職の書き方について解説しました。

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