【転職】履歴書や職務経歴書の職歴欄に異動をどう書く?

2023.12.05 更新
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転職活動では、履歴書や職務経歴書にある職歴欄に在籍した会社の異動をどのように書くのか悩む人が多いようです。

履歴書や職務経歴書に異動の履歴を記入する目的は何でしょうか?

職歴欄には異動をどのように記入すれば良いでしょうか?

職歴欄に異動を記入するときに気をつけたいことも知りたいものです。

本ブログは、履歴書や職務経歴書の職歴欄に異動をどのように書けば良いか、具体例を挙げて解説します。

転職活動では、自己分析や企業研究した結果を基に履歴書や職務経歴書を作成し、一貫性をもたせて面接に繋げることを強く意識して臨んでください。

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目次
  1. 履歴書や職務経歴書に異動の履歴を記入する目的
  2. 履歴書や職務経歴書の職歴欄に異動を記入する場合の考え方
  3. 履歴書の異動の具体的な書き方
  4. 職務経歴書の異動の具体的な書き方
  5. 履歴書や職務経歴書の異動の記入で気をつけたいこと
  6. まとめ

履歴書や職務経歴書に異動の履歴を記入する目的

履歴書や職務経歴書に異動の履歴を記入する目的を探ってみます。

  • 企業は応募者のビジネスパーソンとしての経験を知る

    履歴書や職務経歴書の職歴欄にある異動の履歴は、どの職場でどのような業務についていたか、どのような立場にいたかを記載します。

    異動から、応募者がビジネスパーソンとしてどのような経験を積んできたかがわかるわけです。

    これによって企業は、応募者の経験から積み重ねてきた能力やスキルを推し測ろうとします。

  • 応募者は異動を記入して、「自己PR」で身につけた能力やスキルをアピールする

    異動は、人により事情が異なります。1ヶ所の職場に留まっている、頻繁に異動を繰り返す人などさまざまですが、そこで身につけた能力やスキルをアピールすることができます。

    例えば、1ヶ所の職場に留まっている場合には深い専門性を身につけたことを、複数の職場を異動している場合は、多くの人と接して成長できたことや能力やスキルの幅が広がったことをアピールできます。

    異動の多い、少ないことを気にする必要はありません。要は、その部署で何を成し遂げたかが問われます。

履歴書や職務経歴書の職歴欄に異動を記入する場合の考え方

  • 履歴書には転職歴を必ず記載する必要はありますが、異動歴は必ずしも記載する必要はありません。ですが、履歴書の職歴欄に異動歴を記載したほうが丁寧です。

    一方、職務経歴書には全ての異動歴を職歴欄に記載してください。

  • 異動は、履歴書や職務経歴書の職歴欄に記載する場合には正確であることが基本です。

    本人として不本意な異動や、書きたくない異動もあるかも知れませんが、正直に記載してください。

    職歴欄で一部の異動をカットすると、前後の職場在籍期間が結果として長くなるため虚偽記載となる可能性がありますし、特に同じ業界に転職の場合、入社後にふとしたことでバレる恐れもあります。

履歴書の異動の具体的な書き方

履歴書の職歴欄に異動歴を書く場合は、部署名を正式名称で記入してください。

さらに部署名の後で業務内容を書くと丁寧ですが、業務内容は職務経歴書に必ず載せますから異動が多い場合は省略してもかまいません。

以下に、ケース毎に異動の具体的な書き方を説明します。

  • 基本的なケース

    基本的には、企業名、入社時配属先部署、異動した部署の順に書きます。

    平成〇年 4月 ○○株式会社 入社 人事部人事1課に配属
            給与業務を担当

    令和〇年10月 国内営業部営業2課に異動
            関東地区特約店担当

    例のように人事部から国内営業部へ職種を変えた異動は書く必要がありますが、人事部内の人事1課から人事2課に変わっても業務内容が大きく変わらないような場合は、省略してもかまいません。

  • 異動が多いケース

    異動が多く、業務内容が書ききれない場合は、省略してもかまいません。

    平成〇年 4月 ○○株式会社 入社 総務部総務課に配属

    令和〇年10月 国内営業部営業2課に異動

    令和〇年 1月 購買部購買1課に異動

  • 転勤のケース

    転勤の場合でも、異動と同じ書き方となります。

    平成〇年 4月 ○○株式会社 入社 総務部総務課に配属
            庶務業務を担当

    令和〇年10月 大阪支店営業課に異動
            奈良県の特約店を担当

  • 店舗異動のケース

    店舗異動の場合も、通常の異動と同じ書き方となります。

    平成〇年 4月 ○○株式会社 入社 横浜店に配属
            食品売り場担当

    令和〇年 9月 千葉店に異動
            食料品バイヤーを担当

  • 店舗異動が多い場合

    店舗異動が多く、担当業務が同じ場合はまとめて書いてもかまいません。

    平成〇年 4月 ○○株式会社 入社 横浜店に配属
            食品売り場担当
            その後、静岡店、名古屋店と異動

    令和〇年12月 千葉店に異動
            食料品バイヤーを担当

  • プロジェクトチームメンバーの場合

    プロジェクト名称と、担当業務を書きます。

    平成〇年 4月 ○○株式会社 入社 技術部技術管理課に配属
            技術情報管理業務を担当

    令和〇年10月 新技術開発プロジェクトに異動
            事務局業務を担当

  • 出向した場合

    出向した場合は、出向先と配属部署を書きます。

    平成〇年 4月 ○○株式会社 入社 人事部人事1課に配属
            給与業務を担当

    令和〇年 3月 株式会社△△に出向 総務部人事課に配属
            採用業務を担当

  • 昇進した場合

    昇進した場合は、部署と役職位を書きます。

    令和〇年10月 大阪支店営業課 主任に昇進

職務経歴書の異動の具体的な書き方

採用担当者や面接官は、職務経歴書の異動から、担当した業務内容と身につけた能力・スキルを読んで本人が募集職種を任せられるか、一つの判断材料とします。

職務経歴書の職歴に記入する異動は、しっかりと棚卸しして、採用担当者や面接官が納得してもらえるような構成としましょう。

履歴書と違って職務経歴書には所定のフォームはありませんので、自分が記述しやすいフォームとしてください。

職務経歴書の職歴欄には、次の内容を記入してください。

  • 業務を担当した期間と、所属部署、役職

    冒頭にいつからいつまでその業務を担当したか、年月を書きます。

    異動した部署名は全て書きます。役職昇進についても部署名に続いて記入します。

    例1:平成〇年4月~令和〇年8月
       ○○株式会社 大阪支店リテール営業部営業1課

    例2:平成〇年10月~令和〇年3月
       ○○株式会社 名古屋支店法人営業部営業2課 主任

    なお、その所属の途中で役職昇進があれば、具体的な業務内容の中で、記述すれば良いでしょう。

  • 業務内容と成果

    所属した部署で携わった業務の内容について見出しをつけて簡潔に記述します。合わせてその業務で、どのような成果・実績を上げたかについて書きます。成果・実績については数値化できるものは数字で表し、具体的にイメージできるようにすると良いです。

    例:富裕層向けリテール営業を担当

     ・新規顧客開拓のための飛び込み営業(1日平均〇件)やテレアポ(1日平均〇件)

     ・既存顧客に対する金融商品の販売

     ・担当顧客:〇〇名(新規顧客4割、既存顧客6割) 預かり資産 〇〇億円

     ・取扱商品:国内株式、国内債券、外国債券、投資信託、変額年金保険

     ・実績:令和〇年上半期 投信販売実績〇億円 同期50名中8位
         令和〇年下半期 手数料収益〇〇万円 同期50名中6位

  • 受賞歴

    社内外の受賞歴があれば具体的に記載してアピールします。

    例:令和〇年度 社長賞(○○の企画による業績貢献)

履歴書や職務経歴書の異動の記入で気をつけたいこと

履歴書や職務経歴書の職歴欄に異動を記入するときに気をつけたいことがあります。

  • 職務経歴書は通常A4サイズで1~2枚にまとめると言われますが、本人の異動歴が多いときなどは、3~4枚の枚数が必要な場合があります。

    アピールしたい内容が多い場合には、1~2枚にこだわらず枚数を増やすことは問題ありません。

  • 職務経歴書について、異動が多い人は、応募先の求める人材を意識して、アピールする職歴やスキルを強調する部分と、応募先と関連性が薄いものはざっくりまとめるなど強弱をつけると良いです。
  • 社内の組織が改編して部署名が変わっただけならば、異動履歴に書く必要はありません。
  • 技術系の職種の場合は、プロジェクト単位で業務が進むことが多くあります。また、技術系以外でも他部署とプロジェクトを組むことがあります。

    職務経歴書では、プロジェクトの人数、開発期間、開発テーマ、予算、担当など、規模と難易度がイメージできるようにまとめてください。

  • 職務内容を記述するときは、社内用語や、その業界の関係者しかわからない用語は使わずに、素人でもわかるような表現とします。

まとめ

転職活動では、履歴書や職務経歴書にある職歴欄に在籍した会社の異動をどのように記入するのか考えてみます。

履歴書や職務経歴書に異動の履歴を記入する目的は次の2つです。

  • 企業は応募者のビジネスパーソンとしての経験を知る
  • 応募者は異動を記入して、「自己PR」で身につけた能力やスキルをアピールする

履歴書や職務経歴書の職歴欄に異動について記入するときの考え方は、以下の2つです。

  • 履歴書には転職歴を必ず記載する必要はありますが、異動歴は必ずしも記載する必要はありません。ですが、履歴書の職歴欄に異動歴を記入しておいたほうが丁寧です。
  • 異動は、履歴書や職務経歴書の職歴欄に記載する場合には正確なことが基本です。

履歴書の職歴欄に異動歴を書く場合は、部署名を正式名称で記入してください。

さらに部署名の後で業務内容を書くと丁寧ですが、業務内容は職務経歴書に必ず載せますから、異動が多い場合は省略してもかまいません。

職務経歴書の職歴欄について、採用担当者や面接官は、職歴から、担当した業務内容と身につけた能力・スキルを知り募集職種を任せられるか、一つの判断材料とします。

職務経歴書の職歴は、自分の経歴をしっかりと棚卸しして、採用担当者や面接官が納得してもらえるような構成とします。

履歴書や職務経歴書の職歴欄に異動を記入するときに気をつけたいことは以下の5つです。

  • 職務経歴書について、異動歴が多いときなどは枚数を3枚以上に増やすことは問題ありません。
  • 職務経歴書について、異動が多い人は、応募先の求める人材を意識して、アピールする職歴やスキルを強調する部分と、応募先と関連性が薄いものはざっくりまとめるなど、強弱をつけます。
  • 社内の組織が改編して部署名が変わったときは、異動履歴に記入しません。
  • プロジェクトのメンバーになったときは、職務経歴書でプロジェクトの人数、開発期間、開発テーマ、予算、担当など、規模と難易度がイメージできるようにまとめます。
  • 職務内容を記述するときは、社内用語や、その業界の関係者しかわからない用語は使わないでください。

以上、履歴書や職務経歴書の職歴欄に異動をどのように書けば良いか解説しました。

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