【薬剤師の転職】薬剤師に人気の転職先を一挙大公開!

2024.06.26 更新
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薬剤師として勤務するなかで、さまざまな事情により転職を考える人は多いものです。

薬剤師が転職を成功させるためには、希望する会社(病院)を研究し、その特色や人材育成、働き方を正確に把握して、自分にとって働きやすい会社(病院)なのかを見極めることが大切です。

本ブログでは、特に転職先として人気のドラッグストア、調剤薬局、病院の特色とそこでの薬剤師の人材育成や働き方を具体的に解説します。

もちろん、記載する会社(病院)以外で転職を希望する薬剤師の方も多いでしょうが、会社(病院)を見る一つの参考としてご覧になると大変役に立つと考えています。

続いて、転職を決心した薬剤師が外せない転職サイトについても紹介します。それぞれの転職サイトの特徴を知って利用を申し込むことで、転職をスムーズに行うことができます。

最後に、「病院からドラッグストア・調剤薬局」「調剤薬局からドラッグストア・病院」「ドラッグストアから調剤薬局」など、転職未経験者の参考となるように、ドラッグストア・調剤薬局・病院の特色と仕事内容、求められるスキルを解説します。

なお、薬剤師の転職の面接については、本サイトのブログ『【25卒/24年転職】面接官が教える「薬剤師」の面接対策』も参考となりますので、ぜひご覧になってください。

転職活動では、自己分析や企業研究した結果を基に履歴書や職務経歴書を作成し、一貫性をもたせて面接に繋げることを強く意識して臨んでください。

本サイト「キャリア育みファ―ム」を読んでいただければ、転職活動の選考・面接対策に自信が持てるようになります。さらに、絶対の自信を持って臨みたい方には、「転職面接必勝法」を用意しております。

目次
  1. 薬剤師の転職回数と転職で重視する項目は何?
  2. ただいま「転職面接必勝法」販売中
  3. 薬剤師に人気のドラッグストア
  4. ウエルシア薬局の特色と人材育成・働き方
  5. ツルハドラッグの特色と人材育成・働き方
  6. マツキヨココカラ&カンパニーの特色と人材育成・働き方
  7. コスモス薬品の特色と人材育成・働き方
  8. サンドラッグの特色と人材育成・働き方
  9. スギ薬局の特色と人材育成・働き方
  10. クリエイトエス・ディーの特色と人材育成・働き方
  11. クスリのアオキの特色と人材育成・働き方
  12. 富士薬品の特色と人材育成・働き方
  13. 薬剤師に人気の調剤薬局
  14. アイングループの特色と人材育成・働き方
  15. 日本調剤の特色と人材育成・働き方
  16. クオールの特色と人材育成・働き方
  17. 薬剤師に人気の病院
  18. 徳洲会グループの特色と人材育成・働き方
  19. IMSグループの特色と人材育成・働き方
  20. 薬剤師専門の転職サイトを利用しよう
  21. ドラッグストアの特色と薬剤師の仕事内容、求められるスキル
  22. 調剤薬局の特色と薬剤師の仕事内容、求められるスキル
  23. 病院の特色と薬剤師の仕事内容、求められるスキル
  24. まとめ
  25. 参考リンク集

薬剤師の転職回数と転職で重視する項目は何?

薬剤師は他の職種と比較して転職する回数が多いと言われますが、世の中の薬剤師はどれくらい転職しているのでしょうか。

エムスリーキャリアの「薬剤師の転職実態調査」(2019年4月)によると、78%の薬剤師に転職経験があり、平均転職回数は2.5回です。

転職回数については、1回32%、2回25%、3回22%、4回9%、5回3%、6回以上9%となっています。

転職するうえで重視する項目は、「年収・時給」が79%と圧倒的な数字となっています。

次いで勤務時間(56%)、通勤時間(52%)、休日数・土日休みの有無(52%)、休みの取りやすさ(52%)といった労働時間を、続いて、職場の人間関係(49%)を挙げています。(複数回答可)

これらをまとめると、転職する理由としては①年収アップ、②労働時間の改善、③職場の人間関係、ということができます。

以上、薬剤師の転職の事情について概要を説明しました。

続いて、転職希望者や就活の学生に人気のドラッグストア・調剤薬局・病院について、各社の特色と人材育成・働き方を説明します。転職を検討するさいに役に立つ情報です。

ただいま「転職面接必勝法」販売中

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会社側が採用の決め手として最も重視しているのは面接である‼
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その他、以下のリンクも読み進めるとお役に立ちます。

薬剤師に人気のドラッグストア

転職で人気の大手ドラッグストアを紹介します。年度により多少の順位の変動はありますが、売上高の多い順(2022年度)に次のようになっています。

  1. ウエルシアホールディングス

    ウエルシア薬局は、東京に本社を置くイオングループに属する調剤薬局併設型ドラッグストアで、東北~四国まで広域展開しています。

  2. ツルハホールディングス

    ツルハドラッグは、札幌市に本社を置き、北海道・東北地区ではシェアNO.1と、東日本を代表するドラッグストア・調剤薬局チェーンです。

  3. マツキヨココカラ&カンパニー

    マツキヨココカラ&カンパニーは、傘下にマツモトキヨシグループとココカラファイングループを持つドラッグストア・調剤薬局チェーンです。

    マツモトキヨシグループは、千葉県松戸市に本社を置くドラッグストアチェーンで、関東地方を中心に、東海、関西の都市部に小規模店舗、郊外においてロードサイド店舗を主力に展開しています。

    ココカラファイングループは、横浜市に本社を置き、首都圏と関西圏を中心に北海道~九州までドラッグストアチェーンを展開しています。

  4. コスモス薬品

    コスモス薬品は、福岡市に本社を置き、九州を中心に中国~関東までドラッグストアチェーンを展開しています。

  5. サンドラッグ

    サンドラッグは、東京都府中市に本社を置き、首都圏を中心に北海道~九州までドラッグストアチェーンを展開しています。

  6. スギホールディングス

    スギ薬局は、愛知県大府市に本社を置き、東海地方を中心に関東、北陸、関西に薬局・ドラッグストアチェーンを展開しています。

  7. クリエイトSDホールディングス

    クリエイトエス・ディーは、横浜市に本社を置き、首都圏、静岡県を中心にドラッグストアチェーン・調剤薬局を展開しています。

  8. クスリのアオキホールディングス

    クスリのアオキは、石川県白山市に本社を置き、石川県を中心に東北~近畿にドラッグストアチェーンを展開しています。

  9. 富士薬品

    富士薬品は、さいたま市に本社を置き、北海道~九州まで配置薬の販売や医療用医薬品の販売、調剤薬局・ドラッグストアチェーンを展開しています。

次章以降で、それぞれの企業に転職を希望する薬剤師のために、企業の特色と人材育成・働き方について紹介します。

ウエルシア薬局の特色と人材育成・働き方

以下「ウエルシア」と省略表記します。

ウエルシアへ転職を検討している薬剤師に役に立つ情報です。

  1. ウエルシアの特色

    ■ウエルシアの会社概要

    • ウエルシアは、イオングループに属する調剤薬局併設型ドラッグストアです。

      持株会社であるウエルシアホールディングス傘下にあり、ウエルシアホールディングスは、ドラッグストア業界で売上高1位です。

      東北・関東・甲信越・東海・北陸・関西・中四国の広域に店舗展開しています。

      ウエルシアホールディングス傘下のドラッグストアは、ウエルシア薬局、シミズ薬品、丸大サクラヰ薬局、MASAYA、金光薬品、よどや、クスリのマルエ、ププレひまわりなどがあります。

      2023年2月期の、ウエルシアの売上げは9,710億円、従業員数は33541人(臨時社員含む、そのうち薬剤師は、6,894人)、店舗数は2,136です。うち調剤併設店は1,818店舗です。

    • ウエルシアグループの企業理念は「お客様の豊かな社会生活と健康な暮らしを提供します。」です。

      高齢社会のインフラ企業として、「調剤併設」、「カウンセリング」、「在宅医療・介護」、「深夜営業」を軸としたウエルシアモデルにより成長を続けています。

      ストアコンセプトは、「地域のかかりつけ薬局」です。

    ウエルシアへの転職の面接では、企業理念とストアコンセプトを覚えておきましょう。ウエルシアモデルとは何かを理解して、面接で質問があったときは答えられるようにしましょう。

    ■ウエルシアの強み

    • 調剤の全店併設を目指し、医療従事者とのチーム医療の実施、クリーンルームによる無菌調剤も全国30施設で実施しています。
    • 在宅医療・介護に関して積極的に事業展開。デイサービス併設ドラッグストアも展開し、高齢社会に対応した次世代ドラッグストアづくりに取り組んでいます。
    • 地域貢献活動では、ウエルカフェを展開。地域活性の場としてボランティア団体、NPO法人、大学、行政、医療関係者などが活動する地域協働「コミュニティ」スペースとして利用できるようにしています。

    調剤の全店併設や医療従事者とのチーム医療の実施など、薬剤師が活躍できる環境が整いつつありますので、ウエルシアへ転職を検討するさいは押さえておきましょう。

  2. ウエルシアの人材育成・働き方

    ■人材育成

    • セルフメディケーションの推進から終末医療まで、薬剤師が果たすべき役割は多岐にわたる中、「真の医療人」の育成を、研修制度を充実させてバックアップします。
    • 基礎研修では、「イオン・ハピコム人材総合研修機構」による「研修認定薬剤師」を育成しています。
    • 専門研修では、より実践的な研修として薬剤師のスキルアップを図っています。医学部への社費留学制度やがん認定薬剤師取得を目指し、長期病院研修など実施しています。
    • 目的別研修として、キャリアに応じた研修を用意し、薬剤師としてだけでなく経営マネジメントや人事マネジメントなどキャリアステップをしていくうえで必要な研修を実施しています。

    ■薬剤師の働き方

    • 調剤業務を中心に、OTC医薬品・健康食品サプリメントの相談や、地域の人が抱える悩みに対するカウンセリングも行います。在宅医療に取り組む薬剤師も多数います。
    • 平均年齢36.4歳 平均残業時間13.4時間、新卒3年離職率15.6%(2021年)

      女性管理職比率9.0%(2023年1月)*全社員平均

      年間処方箋応需枚数2,164万5千枚(2022年度)

    ウエルシアは、調剤から地域医療、介護などへ本格展開しており、薬剤師として能力・スキルを高め、地域医療を担って活躍したいとの希望のある人には、転職して自分を成長させることができます。

ツルハドラッグの特色と人材育成・働き方

以下「ツルハ」と省略表記します。

ツルハへ転職を検討している薬剤師に役に立つ情報です。

  1. ツルハの特色

    ■ツルハの会社概要

    • ツルハは、「ツルハドラッグ・クスリのツルハ」を運営するドラッグストアです。

      持株会社であるツルハホールディングス傘下にあり、ツルハホールディングスは、ドラッグストア業界で売上高2位です。

      ツルハグループとして北海道・東北・関東・中部・関西・四国に2,589店舗(内グループ調剤薬局850店舗)を展開しています。また、ツルハの店舗数は1,416(内調薬局383)です。(2023年5月現在)

      北海道・東北地区ではシェアNO.1と、東日本を代表するドラッグストア・調剤薬局チェーンです。

      ツルハホールディングス傘下のドラッグストアは、ツルハドラッグ、くすりの福太郎、ツルハグループドラッグ&ファーマシー西日本、レデイ薬局、杏林堂薬局、ビー・アンド・ディー 、ドラッグイレブンがあります。

      2023年5月期のツルハの売上げは4,664億円、正規社員の従業員数は5021人(うち薬剤師888人)です。(2022年5月)

    • ツルハグループの企業理念は「お客様の生活に豊かさと余裕を提供する」です。

      「お客様第一、しんせつ第一、信用第一」を心がけています。

      「かかりつけドラッグストア」を目指し、充実した地域密着型ドラッグストアを推進しています。

      調剤部門では、「治療機能」と、セルフメディケーション意識の高まりに応えるOTC部門の「予防機能」、の2つの総合的なサービスを提供しています。医療提供機関の一員として、在宅医療にも積極的に取り組んでいます。

    ツルハの転職の面接では、企業理念と「お客様第一、しんせつ第一、信用第一」を覚えておきましょう。「かかりつけドラッグストア」を目指して地域密着型ドラッグストアを推進していることも理解しておいてください。

    ■ツルハの強み

    • 地域に必要とされる場所に出店するという信念により、ドミナントエリア戦略に基づく地域集中出店を推進しています。
    • 調剤薬局併設店舗の拡充により、「街のかかりつけ薬局」として、顧客の個人データを集約した「薬暦管理システム」を構築し、質の高い医療サービスの確立を目指しています。

      また、自動で指定量の薬を量り、取り揃える調剤マシーンを導入することで、薬剤師にしかできない本来の業務に集中することが可能です。

    • セルフメディケーション支援として、医療・保険・福祉・マタニティ等、様々なテーマで健康セミナーをグループで年間130回以上開催しています。

    ツルハへの転職を検討するときは、薬暦管理システムや調剤マシーンといった薬剤師が働きやすい環境を知っておきましょう。

  2. ツルハの人材育成・働き方

    ■人材育成

    単に商品を販売するだけでなく、様々な社内勉強会を通じて学んだ専門知識を顧客に高付加価値として提供する「ソリューション型」のビジネスモデルを追及しています。

    そのため調剤、OTC医薬品、コミュニケーションの3つを中心とした体験型の研修を実施しています。

    例えば、症例検証、高齢者疑似体験、漢方薬の味の確認などをロールプレイやグループワークで行います。

    ■薬剤師の働き方

    • 調剤部門では、保険調剤・服薬指導・薬歴管理を、OTC部門では、健康相談・医薬品等のカウンセリング販売を行います。
    • 平均勤続年数9.0年、平均年齢35.6歳、平均残業時間6.7時間、有給休暇取得日数8.2日(全社員平均 2022年度)

    ツルハは、実践的な研修で学んだ知識・スキルを顧客対応に活かすことを重視していますので、転職すれば、それら専門知識・スキルを身につけることができます。

マツキヨココカラ&カンパニーの特色と人材育成・働き方

マツキヨココカラ&カンパニーへ転職を検討している薬剤師に役に立つ情報です。

  1. マツキヨココカラ&カンパニーの特色

    ■マツキヨココカラ&カンパニーの会社概要

    • マツキヨココカラ&カンパニーは、「マツモトキヨシグループ」と「ココカラファイングループ」が2021年10月に経営統合した純粋持株会社です。

      ドラッグストアの「マツモトキヨシ」「ココカラファイン」を運営しています。

      マツキヨココカラ&カンパニーは、ドラッグストア業界で売上高3位です。

      利便性・独自性・専門性”を追求した、ドラッグストア事業、調剤事業を全国的に展開していて、店舗数は3,400以上とドラッグストア業界でもトップです。

      海外への店舗展開では、タイ、台湾、ベトナム、香港の他、アジア圏を中心に強化を行っており、市場シェアを拡大中です。

      調剤サポート事業、広告配信事業、EC・宅配事業などの他、地域包括ケアシステムの実現に向けてグループ全体で、居宅介護支援事業所、デイサービスの運営、福祉用具レンタル事業など介護福祉関連事業にも力を入れています。

      人生100年時代において健康長寿社会を支える企業グループを目指しています。

      マツモトキヨシグループは、マツモトキヨシが主に関東、東海、関西の都市部にて小規模店舗、郊外においてロードサイド店舗を主力に展開し、その他の地域はグループ各社が運営しています。また、マツモトキヨシファーマシーズで調剤薬局を運営しています。

      ココカラファイングループは、首都圏と関西圏を中心に、北海道、信越、関東、東海、関西、中四、九州に店舗を展開しています。

      ココカラファイングループのドラッグストア・調剤として、ココカラファイン、岩崎宏健堂、CFIZがあります。

    • 2023年3月期の、マツキヨココカラ&カンパニーの売上げは9,512億円、営業利益は622億円、経常利益は667億円、当期純利益は405億円です。従業員数は27,896人です。
    • マツキヨココカラ&カンパニーのグループ理念は「未来の常識を創り出し、人々の生活を変えていく」、グループビジョンは、「美しさと健やかさを、もっと楽しく、身近に。」、グループスローガンは、「Find your “!” wow」です。

      グループ理念に基づき、「セルフメディケーション」「地域に密着したかかりつけ薬局」「美と健康のサポート」を事業活動の軸としたドラッグストア・調剤薬局のチェーン店を展開しています。

      病気予防や、健康・美容のサポート、病気の治療・療養・介護まで、地域の人々の生活にトータルにかかわりQOL(クオリティ オブ ライフ)の向上を図っています。

    マツキヨココカラ&カンパニーの転職の面接では、「セルフメディケーション」「地域に密着したかかりつけ薬局」「美と健康のサポート」を事業活動の軸としていることを覚えておきましょう。

    ■マツモトキヨシの強み

    • 新業態店舗として、ヘルスケア、ビューティーケアなど、薬剤師や管理栄養士、化粧品担当者などが顧客1人ひとりに対して各種カウンセリングを行う、美と健康のための「matsukiyo LAB」を約30店舗運営し、近い将来50店舗へ拡大予定です。

      「matsukiyo LAB」は、調剤に加えて検体測定室を完備して、血液検査や口腔内環境のチェックができる「HEALTHCARE Lounge」とカウンセリングをもとに不足するビタミンを算出してオーダーメイドのサプリメントを作成する「SUPPLEMENT bar」、その他「BEAUTYCARE Studio」におけるサービスが受けられる店舗です。

    • マツモトキヨシグループではmatsukiyo LABを始め37店舗が「健康サポート薬局」の登録を受けており、2024年3月には75店舗まで増やす方針です。

      「健康サポート薬局」とは、店頭における血液検査や口腔内環境の検査、オーダーメイドサプリの提供、在宅医療、緩和ケアを行う薬局のことです。

    • インターブランド社による「Best Japan Brands 2022」で日本のドラッグストアとしてナンバーワンブランド評価を獲得しました。

    マツモトキヨシは、「健康サポート薬局」を積極的に増やそうとしており、薬剤師の需要が今後とも増えそうです。転職により、薬剤師本来の仕事の幅を広げたい人には望む環境が整備されつつあります。

    ■ココカラファインの強み

    • 業界トップクラスの調剤部門を持ち、地域密着型の「健康サポート薬局」を目指して、調剤専門店はもちろん、ドラッグストアに調剤薬局を併設した「ドラッグ&調剤」店舗を出店しています。

      月間1,000枚以上の処方箋応需店舗数219店舗(約73%が1日40枚以上を応需)と、業界トップクラスです。

      処方箋応需枚数が1薬局あたり2000枚/月、処方応需医療機関1薬局あたり平均100以上の医療機関、薬剤師の数は、1薬局あたり5.5人です。

    • 「健康サポート薬局」は、89店舗(2021年8月)あり、今後も増やしていく予定です。

      薬局と介護施設、近隣の医療機関などが連携を図り、「地域におけるヘルスケアネットワーク」を作り上げることがミッションです。

    ココカラファインは、調剤部門に力を入れてり、転職を希望する人は力を発揮する環境が整っているのではないでしょうか。

  2. マツモトキヨシの人材育成・働き方

    ■人材育成

    調剤研修では、OJT研修のほか、ブラザー・シスター制度による3年間のフォロー体制を構築しています。

    自己啓発支援制度として認定薬剤師の資格取得支援制度のほか、さまざまな資格取得支援があります。社内研修で研修認定薬剤師の単位が取得できます。

    ■薬剤師の働き方

    • 調剤専門店舗、調剤併設店舗、OTC店舖などで勤務します。

      調剤業務や在宅医療、OTCのカウンセリングを通し、患者とコミュニケーションを重ねながら、地域のかかりつけ薬剤師を目指します。

      患者にもっと寄り添いたい希望があるならば、「在宅医療」に専念できますし、薬の知識をもっと生かしたい場合は「医薬品情報(DI)部門」を経験することも可能です。

    • 平均勤続年数11.8年、女性管理職比率22.1%(全社員平均 2021年度)

      平均残業時間4.5時間、平均有給休暇取得日数11.0日(全社員平均 2021年度)

    マツモトキヨシは、薬剤師の仕事について多様な選択肢が用意されています。様々な仕事を経験して能力・スキルを高めたい人には有力な選択肢の一つと言えます。

  3. ココカラファインの人材育成・働き方

    ■人材育成

    「社会に必要とされる優れた人財の育成」を使命として、「真の医療人」としての薬剤師育成に力を入れています。

    入社3年間で、薬局業界をリードし社会に貢献できる薬剤師へと責任をもって育成できるように薬剤師教育カリキュラムを体系化しています。

    また、20年後のキャリアを見据えた段階的な教育プログラムを用意し、調剤に必要な知識・技術を習得した後は、在宅調剤やOTC、介護などを学び、薬剤師として活躍のフィールドを広げていくことも可能です。

    研修認定薬剤師取得のためのe-ラーニングの補助があります。

    ■薬剤師の働き方

    • 保険調剤薬局での勤務となり、レジ打ち、品出しのOTC業務は一切ありません。
    • 平均勤続年数11.2年、平均残業時間8.6時間、平均有給休暇取得日数11.2日(全社員平均 2022年度)

    ココカラファインは、薬剤師育成に力を入れていて、教育・研修も充実しています。転職して薬剤師としてのフィールドを広げたい人には有力な選択肢の一つです。

コスモス薬品の特色と人材育成・働き方

コスモス薬品へ転職を検討している薬剤師に役に立つ情報です。

  1. コスモス薬品の特色

    ■コスモス薬品の会社概要

    • コスモス薬品は、九州を中心に「ディスカウント ドラッグコスモス」というチェーン店を運営する、ドラッグストア業界で売上高4位の企業です。

      九州(601店舗)を中心に、関東、中部、関西、中国、四国に1,358店舗を広域展開しています。(2023年5月)

      2023年5月期のコスモス薬品の売上げは、8,276億円、経常利益330億円、従業員数は46,117人(臨時社員含む)です。

      コスモス薬品は、ドラッグストア内の調剤の併設に着手し、2023年春時点で50薬局を開局しているが、当面、年間20~30薬局を開局する予定です。

    • コスモス薬品は、コスモスの花のように、店舗も1店1店がその地にしっかり根付き、「地域のお客様に豊かな暮らしを提供するドラッグストア」を目指しています。

      このため、丁寧な接客、毎日、低価格、便利さ(品揃え・アクセス面)を兼ね備えた店舗づくりを目指します。

    コスモス薬品は今後調剤事業に力を入れますから、薬剤師の求人が増えることが予想されます。転職を検討するさいは、求人情報をチェックしてみましょう。

    ■コスモス薬品の強み

    • 「日本一の接客を目指している会社」です。 JCSI(日本最大の顧客満足度調査)で、2011年度から、13年連続業界NO.1の評価を得ています。
    • 人口1万人(=小商圏)に600坪規模の売場面積の大型店(=メガ)を構える日本初の「小商圏型メガドラッグストア」として、あえて小売業の常識破りにチャレンジしています。
    • 多くの小売業で行っている事を行わずに、必要な事を見極めてシンプルに経営することで、業界TOPの効率の良い経営(販売管理費比率)を実現しています。

    コスモス薬品は、接客マナーを重視していますから、転職すれば接客スキルがより向上できると考えます。

  2. コスモス薬品の人材育成・働き方

    ■人材育成

    オンラインでの疾病・健康増進や美容に関する勉強会があります。

    ■薬剤師の働き方

    • 薬剤師は、OTC部門では健康相談と接客業務、調剤併設型ドラッグストアでは、調剤業務を行います。便利な、かかりつけ薬局を目指して最新鋭の設備や機器を揃えています。

       会社を良くするアイデアを自由に提案できる仕組みがあります。年間に数千件のアイデアが届き、担当部署が確認して回答しています。

    • 平均勤続年数5.8年、平均年齢29.9歳(全社員平均 2022年5月)

    コスモス薬品は、自分のアイデアを会社に提案できます。転職してから仕事を改善してみたい意欲のある薬剤師の人には面白い会社と考えます。

サンドラッグの特色と人材育成・働き方

サンドラッグへ転職を検討している薬剤師に役に立つ情報です。

  1. サンドラッグの特色

    ■サンドラッグの会社概要

    • サンドラッグは、ドラッグストア業界で売上高5位のドラッグストアチェーンです。ドラッグストアチェーンと調剤薬局を経営しています。

      首都圏を中心に北海道・東北・甲信越・東海・関西・中国・九州と広域に店舗展開しています。

      サンドラッググループとして、サンドラッグ、サンドラッグプラス、星光堂薬局、ダイレックス、大屋があります。

      2023年3月期の、サンドラッグの売上げは6,904億円、営業利益374億円、従業員数は7,476人(臨時社員含む)、直営店舗数は783です。

    • サンドラッグの企業理念は『私たちはドラッグストア・調剤薬局・化粧品店・バラエティストアとして、国民の「健康で豊かな暮らし」の実現を目指し、"毎日が明るく楽しい生活"の創造に貢献します。』です。

      高齢化社会の加速化、セルフメディケーション時代に対応した、時代が求める「OTC+調剤かかりつけ薬局の併設店」店舗作りを進めています。

      調剤にもOTCにも対応できる「かかりつけ薬剤師」が活躍する、調剤薬局300店舗体制を目指しています。漢方薬剤師の育成にも注力しています。

    サンドラッグは調剤かかりつけ薬局の併設店舗作りを進めていて、薬剤師の活躍する機会が増えることが予想されます。転職を検討するさいは、求人情報をチェックしてみましょう。

    ■サンドラッグの強み

    • 生活者のニーズをもとに「本当にお客様が求めている商品」を探求し、PB商品を開発しています。
    • 「1店舗2ライン制。2つの役割」の考え方を採用しています。

      店舗で働くスタッフを、「調剤・OTCカウンセリングスタッフ」と「店舗運営スタッフ」の2つに分け、専門業務を分担するものです。

      「薬学的な専門技能」が必要となる仕事と「店舗運営・経営数値の管理」など経営にかかわる仕事に分けて、役割を明確にしています。

      これにより、売上や利益にとらわれない立場で、薬剤師の専門性を十分に発揮できるようになっています。

    • 目先の利益よりも服薬指導や調剤技術を身につけるための時間を確保するために、薬剤師一人当たりの処方箋枚数を1日20~25枚に抑えています。
    • 「バーコード調剤過誤防止システム」「カメラ監査指導システム」といった薬剤師が安心して仕事に取り組める仕組みづくりを構築しています。

    サンドラッグは「1店舗2ライン制」により薬剤師の専門性を発揮しやすい環境が整っています。ドラッグストアにおいて薬剤師業務に専念したい人にはおすすめです。

  2. サンドラッグの人材育成・働き方

    ■人材育成

    「入社15年教育カリキュラム」に基づき、OTC2年+調剤2年の合計4年間学び、OTC調剤併設型かかりつけ薬局長を目指します。

    薬剤師としての知識を高めるため資格取得支援やアドバイザー教育制度(社内認定制度)などが用意されています。

    ■薬剤師の働き方

    • 薬剤師(調剤+OTCカウンセリング)スタッフまたは、薬剤師(調剤専任)スタッフとして働きます。
    • 平均勤続年数8.9年(全社平均 2022年度)、平均年齢34.3歳(全社員平均 2023年4月)

      平均残業時間15.5時間、有休休暇平均取得日数12日(全社員平均 2022年度)

    サンドラッグは、人材育成制度が整っています。転職して調剤のプロフェッショナルを目指したい人には適した会社と考えます。

スギ薬局の特色と人材育成・働き方

スギ薬局へ転職を検討している薬剤師に役に立つ情報です。

  1. スギ薬局の特色

    ■スギ薬局の会社概要

    • スギ薬局は、調剤薬局併設型ドラッグストアを中心に展開するドラッグストアです。

      持株会社であるスギホールディングス傘下にあり、スギホールディングスは、ドラッグストア業界で売上高6位です。

      かかりつけドラッグストアとして東海地方を中心に関東・北陸・関西で店舗展開しています。

      スギホールディングス傘下のドラッグストアは、スギ薬局とジャパンがあります。

      2023年2月期の、スギホールディングスの売上げは6,676億円、経常利益は323億円、正社員従業員数は7,727人、店舗数は1,565です。(内スギ薬局1,446)

    • スギ薬局の経営理念は「私たちは、まごころを込めて親切に応対し、地域社会に貢献します。私たちは、社員一人ひとりの幸福、お客様一人ひとりの幸福、そして、あらゆる人々の幸福を願い、笑顔を増やします。」となっています。
    • グループビジョンとして、「セルフケアから医療・服薬、介護・生活支援まで健康をトータルに支援し、地域社会へ貢献」するトータルヘルスケア戦略を挙げています。

      「トータルヘルスケア戦略」とは、生まれて亡くなるまでの期間を「セルフケア領域」「医療・服薬領域」「介護・生活支援領域」の大きく3つのステージに分け、顧客がどのような健康状態であっても接点を持ち、ステージ毎に個々の状態に合わせて、リアルとデジタルを融合させて最適な商品・サービスを提供する戦略です。

      戦略の推進では、スギ薬局グループのみならず、自治体や企業・健康保険組合、医療・介護従事者との「つながり」「信頼」を大切にし、ネットワークを構築することで「地域になくてはならないドラッグストア」を目指します。

    スギ薬局の転職の面接では、「トータルヘルスケア戦略」とは何かを理解して、面接で質問があったときは答えられるようにしましょう。

    ■スギ薬局の強み

    トータルヘルスケア戦略では、デジタル分野を含めて次のような健康・医療関係の取組みを行っています。

    • 地域密着の店舗展開

      健康測定機器の設置、店内の定期開催イベント、在宅医療を専門的に行う“在宅医療訪問薬剤師(社内認定)”を配置、巡回健診・特定保健指導サービス

    • 医療・服薬領域

      専門・認定資格取得、医療機関と連携した店舗を出店、調剤過誤防止システム導入

    • 介護・生活支援領域

      医師・看護師・介護士等と連携し、医薬品管理・処方提案・緩和ケア(終末期医療)を実施。

    • リアルとデジタルの融合

      店頭での対面サービスと、WEB・アプリによるタイムリーなサービスを融合し、顧客のあらゆるニーズにきめ細かく対応

    厚生労働省に認められた「プラチナくるみん認定企業」にスギ薬局は業界で初選ばれ、現在も5年連続で更新しています。

    スギ薬局に転職を検討するさいは、デジタル分野を含めて健康・医療関係の先進的な取組みを行っていることが、他と比較して優れていることを知ってください。

  2. スギ薬局の人材育成・働き方

    ■人材育成

    管理薬剤師・PT(ファーマシストトレーナー)・在宅医療訪問薬剤師など高度な専門知識を培って店舗の責任者や在宅医療の担い手をめざす「SUGIアドバンスセミナー」(ガン薬物療法スキルアップコース、在宅専門コース等)が開催されています。

    ■薬剤師の働き方

    • 総合薬剤師と調剤薬剤師があります。医薬品・健康食品・化粧品・日用品の販売、保険調剤、在宅医療などに関連する業務を行います。
    • 平均勤続年数9.3年、平均年齢35.7歳(全社員平均 2022年9月)

      平均残業時間5.7時間(全社員平均 2022年度)

    管理薬剤師・PTを目指したい人は、研修制度が整っているスギ薬局に転職することも選択肢の一つとして考えられます。

クリエイトエス・ディーの特色と人材育成・働き方

クリエイトエス・ディーへ転職を検討している薬剤師に役に立つ情報です。

  1. クリエイトエス・ディーの特色

    ■クリエイトエス・ディーの会社概要

    • クリエイトエス・ディーは、調剤薬局併設型の店舗を展開している大手ドラッグストアチェーンです。

      持株会社であるクリエイトSDホールディングス傘下にあり、クリエイトSDホールディングスは、ドラッグストア業界で売上高7位です。

      クリエイトエス・ディーは、主に首都圏、静岡県を中心に、住宅街立地に特化して店舗を構えています。

      2023年5月期の、クリエイトSDホールディングスの売上高は3,809億円、営業利益は189億円、当期純利益は129億円です。

      クリエイトエス・ディーの従業員数は11,442人(臨時社員含む)、店舗数は758(内ドラッグストア717、専門薬局36)です。ドラッグストア内での併設薬局は334です。

    • クリエイトエス・ディーの経営理念は「私達はいつもお客様≒患者様の近くにいて『ふれ合い』を大切にします。」です。

      住宅街立地に店舗を構えているからこそ、薬の一元管理やOTC医薬品を含めた飲み合わせの確認などの「治療」ができるだけでなく、医療品や健康食品などを使用した「未病」対策まで健康に関するすべての相談に対応することができます。

      この理念に基づき、調剤事業、ドラッグストア事業、在宅医療を行っています。

    クリエイトエス・ディーへの転職を検討するさいは、経営理念に基づき、住宅街立地に店舗を構えていることを理解しておきましょう。

    ■クリエイトエス・ディーの強み

    • 神奈川東京を中心に、関東、東海圏にドミナント展開し、トップレベルのシェアを確保していきます。

      中長期的には毎年40~50店舗程の出店数を計画、競争力のある200~250坪タイプの大型ドラッグストアを中心に展開していきます。

      また調剤事業についても、医療モールへの出店に加え、ドラッグストア併設型も積極的に展開していきます。

    • 「今、自分ができる最大限のことをお客様のために」と考え行動する「クリエイト文化」を継承し、「地域の相談窓口」として調剤併設店の拡大や訪問服薬指導、デイサービスなど在宅医療への取り組みに注力し、より専門性を高めるとともに地域の人の相談しやすい環境づくりに取り組んでいます。

    クリエイトエス・ディーの転職の面接にあたっては、「クリエイト文化」とは何かを理解しておいてください。

  2. クリエイトエス・ディーの人材育成・働き方

    ■人材育成

    薬剤師研修(医療用医薬品・OTC・病態・症候学・健康食品・介護用品など)、健康サポート薬局研修、調剤配属者研修、在宅集中研修、バイタルサイン、フィジカルアセスメント研修、キャリアデザイン研修、接遇研修を定期的に行っています。

    ■薬剤師の働き方

    • 調剤・在宅医療・OTC、様々な角度から地域医療を支える薬剤師を目指します。

      自分の成長に合わせて、入社後に活動するフィールドを変更することも可能です。

    • 月平均所定外労働時間6.2時間、平均有給休暇取得日数11.8日(全社員平均 2021年度)

    クリエイトエス・ディーは、豊富な研修メニューが揃っていますから、転職して薬剤師としての能力・スキルを高めたい人には適しています。

クスリのアオキの特色と人材育成・働き方

クスリのアオキへ転職を検討している薬剤師に役に立つ情報です。

  1. クスリのアオキの特色

    ■クスリのアオキの会社概要

    • クスリのアオキは、持株会社であるクスリのアオキホールディングス傘下の、調剤併設型ドラッグストアを展開する、ドラッグストア業界で売上高8位の企業です。

      石川県を中心に、北陸、北信越、関東、東北、東海、近畿に店舗を展開しています。調剤事業に力を入れており、北陸においては処方箋応需シェアナンバー1を誇っています。

      2023年5月期の、クスリのアオキホールディングスの売上げは3,788億円、営業利益は152億円、当期純利益は123億円です。

      クスリのアオキの正社員従業員数は4,460人(2023年5月)、店舗数は903(内調剤薬局併設526、調剤専門薬局6)です。(2023年5月)

    • クスリのアオキの企業理念は『「健康・美・衛生」を通しての社会貢献』です。

      クスリのアオキは、「健康と美と衛生を通じて社会から期待される企業作りを目指す」「社員はお客様に適切なアドバイスができるよう日々努力する」「お客様のためと従業員のためにあり、そのため常に明るく入りやすく買いやすい店作りをするよう努力する」ことをうたっています。

      地域のかかりつけ薬局を目指して全店調剤併設を目指し、調剤事業にも注力しています。

    クスリのアオキは、ドラッグストアの全店調剤併設を目指していますから、薬剤師の求人が増えることが予想されます。転職を検討するさいは、求人情報をチェックしてみましょう。

    ■クスリのアオキの強み

    • 医療事務駐在、配達専任スタッフの配備、ピッキングサポートシステム(散剤鑑査システム)の導入等により、薬剤師が調剤に専念できる環境を整えています。
    • 成長戦略として、医薬品・化粧品・雑貨だけではなく、①生鮮食品・食料品の品揃えも充実させ、ワンストップショッピングできる「利便性」と、②地域医療の窓口となるべく、患者にとっての「かかりつけ薬局」となる「専門性」の追求、③地域に根付いた「ドミナント(集中出店)」を戦略とし、地域密着型のドラッグストアを目指しています。

    クスリのアオキは、転職して薬剤師としての業務に専念したい人にとっては、良い環境であると言えます。

  2. クスリのアオキの人材育成・働き方

    ■人材育成

    基礎知識・医療用薬・OCT薬などの講義に事例研究のディスカッションを交えた薬剤師研修、カウンセリングスキル習得に重きを置く、ハピコム・グループの薬剤師合同研修に全員参加します。

    ■薬剤師の働き方

    • 薬局に配属となり、調剤業務メインの仕事になります。

      1薬局あたり月間の応需医療機関数は平均70、多いところでは150を超えます。

      薬剤師は、調剤から服薬指導、薬歴管理まで、責任をもって患者のトータルケアを受け持ちます。クスリのアオキの調剤薬局は門前薬局ではなく、面分業のためさまざまな医療機関から多様な処方箋が持ち込まれます。

      ドラッグストア併設の調剤薬局が多いので、OTC薬はもちろん、ヘルスケアを中心としたお客様へのカウンセリングも行い、地域の医療向上と健康増進に貢献しています。

      薬局は基本日祝休み、19:00までには閉店なので、夜遅くまでの勤務はありません。

    • 薬剤師平均年齢35.7歳(2022年1月) 平均残業時間17.8時間、平均有給休暇取得日数10.4日(全社員平均 2020年度)

    クスリのアオキに転職を検討するときは、充実した研修機会と、患者のトータルケアに対応できる仕事内容に留意しましょう。

富士薬品の特色と人材育成・働き方

富士薬品へ転職を検討している薬剤師に役に立つ情報です。

  1. 富士薬品の特色

    ■富士薬品の会社概要

    • 富士薬品は、「置き薬」から「製薬企業」「ドラッグストアセイムス」を展開する複合型医薬品企業です。
    • 富士薬品について、配置薬は日本全国に販売を行っていて、配置薬業界では売上高1位です。ドラッグストアは主に関東を中心に「ドラッグセイムス」の名称で店舗を展開していて、ドラッグストア事業で売上高9位です。

      ドラッグストア・調剤薬局のグループ会社は、富士薬品、オストジャパングループ、モリキ、東海セイムス、ユタカファーマシー、協和商事、西日本セイムス、九州セイムス、あみはま薬局で構成されています。

    • 2022年3月期の、富士薬品グループの売上げは3,730億円、正社員従業員数は19,362人(連結/パート・アルバイト等含む)です。

      ドラッグストアは1,365店舗(2023年3月)、調剤薬局約165,調剤併設店約271(2022年3月)を展開しています。

    • 富士薬品の企業理念は「富士薬品グループは、ニーズに即応できる複合型医薬品企業として地域に拠点を置き、生活に寄り添う良質な健康サービスを進化させネットワークすることで、ひとの元気なくらしを支えてまいります」です。

      ドラッグストアセイムスのコンセプトは、「地域で一番信頼されるドラッグストア」です。また、基本理念は「お客様のご満足がセイムスの使命です。」です。

      また、調剤薬局事業は、病院と患者との間に立ち、「かかりつけ薬局」としての役割を担うことを目指していて、地域に密着した健康づくりを提案することで、地域医療に貢献しています。

    富士薬品は、「置き薬」から「製薬」「ドラッグストア」を展開する複合型医薬品企業であり、他のドラッグストアチェーンとは一線を画しています。薬剤師としてはドラッグストア業務が中心ですが、転職を検討するうえでは理解しておきましょう。

    ■富士薬品の強み

    • 複合型医薬品企業という独自のビジネスモデルで、製販一貫体制をもち、全国の顧客の健康を支えています。

      医薬品の研究開発・製造の拠点となる富山工場では、店頭などで得た顧客のニーズを反映しながら開発した医薬品を、確かな品質で製造しています。さいたま市にある2つの研究所で医療用医薬品の研究開発に取り組んでいます。

    • 健康経営を実践している法人を顕彰する「ホワイト500」の認定や、女性の活躍推進への取り組みが優良な企業を認定する「えるぼし」認定など、多彩な人材の健康と活躍を支援する企業として評価されています。 

    転職により薬剤師本来の仕事に専念したい人にとって、富士薬品はそのような環境が整っています。

  2. 富士薬品の人材育成・働き方

    ■人材育成

    調剤薬局・OTC・在宅医療すべてに対応できる「かかりつけ薬剤師」の育成を目指しています。

    新卒薬剤師のOTC研修、習熟度に応じた薬剤師習熟度別研修、eラーニングによる「メディカルナレッジ」で、認定薬剤師も目指せます。

    階層別研修(管理薬剤師研修、薬局長研修、エリアマネージャー研修)、外部研修(バイタルサイン、高齢者体験、無菌調剤研修等)などを実施しています。

    ■薬剤師の働き方

    • 薬剤師は、調剤からOTC、在宅医療まで携わることが可能です。理想の薬剤師像は「○○さん」と名前で呼ばれる真の「かかりつけ薬剤師」です。
    • 平均年齢39.5歳(全社員平均 2022年6月)、平均残業時間10.0時間、平均有給休暇取得日数8.9日(全社員平均 2021年度)

    転職を検討するとき、薬剤師として幅広く能力・スキルを高めたい人には、富士薬品は有力な選択肢の一つと言えます。

薬剤師に人気の調剤薬局

転職で人気の大手調剤薬局チェーンベスト3は、売上高の多い順(2022年度)に次のようになっています。

  1. アインホールディングス

    アイングループは、アインファーマシーズを中心としたアインホールディングス傘下の企業で構成されています。

    アインファーマシーズは、札幌市に本社を置き、調剤薬局やドラッグストアなどのチェーン店を北海道から沖縄まで運営しています。

  2. 日本調剤

    日本調剤は、東京に本社を置き、調剤薬局チェーンを北海道から沖縄まで運営しています。

  3. クオール

    クオールは、東京に本社を置き、調剤薬局チェーンを北海道から沖縄まで運営しています。

次章以降で、それぞれの企業に転職を希望する薬剤師のために、企業の特色と人材育成・働き方について紹介します。

アイングループの特色と人材育成・働き方

アイングループへ転職を検討している薬剤師に役に立つ情報です。

  1. アイングループの特色

    ■アイングループの会社概要

    • アイングループは、持株会社であるアインホールディングス傘下の、調剤薬局を全国展開する、アインファーマシーズを中心としたダイチク、あさひ調剤、西日本ファーマシー、コム・メディカル、アイン信州などで構成されています。

      アインホールディングスは、調剤薬局業界で売上高1位です。

      北海道から沖縄まで店舗を展開しています。

    • 2023年4月期のアインホールディングスの売上げは3,587億円、従業員数は14,147人(内薬剤師6,331人)、調剤薬局は1,209です。
    • アイングループのスローガンは、「美しい意志をもとう。」です。

      社員を大切にする、働きがいのある会社であることの要件が満たされてこそ、初めてお客さまのために全力を尽くせると考えています。「社員第一主義」は、究極の「お客さま第一主義」である、というのが経営の信念です。

      外来医療、在宅医療、予防医療、高度医療といったさまざまな観点から患者に合った医療を提供することを真摯に考え、実践しています。

    アイングループは、「社員第一主義」は、究極の「お客さま第一主義」である、という経営の信念を持ち、社員を大切にすることをうたっています。アイングループへ転職を検討するさいは、覚えておきましょう。

    ■アイングループの強み

    • 全国の大学病院敷地内に50店舗以上の薬局を開局しています。(2021年3月)アイングループは医療機関のニーズに寄り添いながら、よりよい医療を実現するため、積極的に敷地内薬局を開局します。
    • 健康サポート薬局を150店舗以上展開し、健康相談、無菌調剤、24時間対応、健康相談イベントを開催しています。また。地域連携薬局として医療機関との連携、無菌調剤体制、医薬品情報の発信などを行っています。

      専門医療機関連携薬局としても、がん治療認定薬剤師の配置、医療機関と連携し、患者の継続的ながん治療の支援を行っています。

    • オンライン服薬指導やリフィル処方の開始、電子処方箋も導入されます。自社開発のアプリの導入やドローン配送の実証実験など、業界の変化にいち早く対応し、地域のインフラとして日本の医療を支える役割を担っています。

    アイングループは、敷地内薬局の設置、地域連携薬局など医療機関と積極的に連携を図っており、転職して医療機関と共に患者を支援したい人には良い環境にあると言えます。

  2. アイングループの人材育成・働き方

    ■人材育成

    先輩とのマンツーマン研修、10年間のフォローアップ研修を通して、かかりつけや在宅、健康サポートなど患者さまや地域の方々から頼られる、真のかかりつけ薬剤師を育成します。

    がんだけでなく、緩和医療や小児薬物療法など、さまざまな分野のプロフェッショナルを目指すことができる専門資格の取得支援は全20種類あります。

    病院研修の受け入れ実績は全国各地に40施設以上あります。専門部署による徹底的なサポートと、多様な症例を経験できる店舗環境で、多数の薬剤師が専門資格の取得を目指しています。

    ■薬剤師の働き方

    • かかりつけ薬剤師として、調剤、処方監査、服薬指導、薬歴管理、在宅医療、地域の健康アドバイザーなどを担当します。

      調剤薬局業界ではじめて、勤務時間の選択制を導入して、勤務地選択制と合わせて、より自由な働き方を選択することを可能にしました。ライフスタイルに合わせて勤務地、勤務時間を選択できます。

    • 薬剤師平均年齢35.9歳(2021年4月)、平均残業時間5.5時間、平均有給休暇取得日数9.5日(全社員 2021年度)かかりつけ薬剤師数2,418人(2023年4月末)

      年間処方箋応需枚数2,505万枚(2023年4月期)

    アイングループは、高度薬学管理に関わる薬剤師の育成を積極的に行っており、転職して専門性を高めたい人には有力な選択肢の一つと言えます。

日本調剤の特色と人材育成・働き方

日本調剤へ転職を検討している薬剤師に役に立つ情報です。

  1. 日本調剤の特色

    ■日本調剤の会社概要

    • 日本調剤は、調剤薬局を全国展開する、調剤薬局業界で売上高2位の調剤薬局チェーンです。医薬品メーカー機能、医療系人材サービス、医療ビッグデータ活用など、医療業界において多角的に事業を展開しています。

      大型総合病院に隣接し、高度な医療のための医薬品を扱う薬局、地域に根ざした薬局、医療モール型の薬局など、様々なタイプの調剤薬局を北海道から沖縄まで日本全国に展開しています。

    • 2023年3月期の日本調剤の売上高3133億円、営業利益75億円、当期純利益44億円です。従業員数は6,339人(内薬剤師4,279人)、調剤薬局は720店舗です。(2023年4月)
    • 日本調剤の創業の理念は、「真の医薬分業の実現」です。

      「医薬分業」とは、薬のプロという立場から、医師と薬剤師との明確な役割分担と強固なチームワークを持って患者をサポートする医療制度を表しています。

      調剤薬局の使命は、患者とその家族、地域にとって必要とされる存在になり、医療と社会に貢献すること。それこそが日本調剤が目指す「真の医薬分業」の姿です。

      日本調剤は、高度医療や在宅医療、地域の健康サポートの中核を担っています。高度な医療ニーズに応えられる環境を整備し、かかりつけ薬剤師の育成を図っています。

      お薬手帳プラス会員数は、約150万人(2023年7月時点)、在宅医療の実施実績は97%以上(年間1件以上・2022年度)、かかりつけ薬剤師の在籍店舗割合は85.5%(2023年3月時点)です。

      また、健康サポート薬局186店舗(2023年8月)、健康イベント実施回数は915回(2022年度)に及びます。

    日本調剤に転職を検討するさいは、企業理念である「真の医薬分業の実現」とは何かを理解してください。

    ■日本調剤の強み

    • 大学病院・総合病院を中心とした門前薬局への出店割合は61.1%、多くの薬局が、がん等の専門的な薬学管理に対応できる機能をもっています。敷地内薬局も、大学病院や大型病院を中心に展開しています。
    • 「ジェネリック医薬品」の普及に早期から着目し、グループ会社にジェネリック医薬品製造販売を行うメーカーを設立し、ジェネリック医薬品平均使用率893%(2023年3月)と薬局での積極的な使用促進により、年間約2億2,248万円の医療費削減を実現しました。
    • ICTを駆使した取り組みとして、服薬管理や健康管理ができる「電子お薬手帳プラス」の開発や、患者のデータの一元的管理、ビッグデータ解析といった新技術を活用しています。

    日本調剤は、全国の大学病院総数に対する出店割合が高く、またデジタル技術も導入していることから、転職すれば薬剤師として最新のスキル・技術に触れる機会を得られそうです。

  2. 日本調剤の人材育成・働き方

    ■人材育成

    認定・専門薬剤師取得を目指す「がん&緩和&小児 認定取得強化チーム」のチーム員は210名以上在籍し、外来がん治療認定(専門)薬剤師の在籍者数は48名で、調剤薬局・ドラッグストア業界最多です。

    薬局薬剤師として病院勤務が経験できる「社外ジョブチャレンジ制度」があり、平均1~2年にわたり病院勤務を経験することができます。

    ■薬剤師の働き方

    • 調剤・鑑査・服薬指導、薬歴管理、在宅医療、ジェネリック医薬品推進による医療費削減、地域貢献活動などを担当します。
    • 平均勤続年数7.7年(2022年度)、平均年齢34.6歳(全社員平均 2021年3月)

      平均残業時間13.8時間、有給休暇平均取得日数13.7日(全社員平均 2022年度)

      年間処方箋応需枚数2,505万枚、1店舗当たり薬剤師5.9人(2023年4月)

    認定・専門薬剤師を目指して転職を検討する人は、日本調剤の充実した教育・研修制度をチェックしておきましょう。

クオールの特色と人材育成・働き方

クオールへ転職を検討している薬剤師に役に立つ情報です。

  1. クオールの特色

    ■クオールの会社概要

    • クオールは、持株会社クオールホールディングス傘下の調剤薬局「クオール薬局」などを全国展開する、調剤薬局業界で売上高3位の調剤薬局チェーンです。

      グループを通じて医療関連事業(BPO事業・医薬品製造販売事業)も展開しています。

      クオールホールディングス傘下の調剤薬局会社は、クオール、琉球クオール、アルファーム、フクシメディカル、共栄堂、ファルマスター、ニチホス、ナチュラルライフ、セラ・メディックなどがあります。

      クオールは、処方元の医療機関との連携を密に行う出店形態が特徴です。

      医療機関と密に連携をとり、医師と薬剤師がしっかり患者を見守る環境を整え、介護従事者ともネットワークを結び、地域医療に貢献する“かかりつけ薬局”を目指しています。

      また、患者にとっての利便性から、ローソンやビックカメラとコラボレーションした面応需型の薬局づくりにも取り組んでいます。

      2023年3月期のクオールの売上げは1,700億円、正規従業員数は5,746人です。薬剤師は2,528名(2022年6月)です。調剤薬局は904店舗(2023年8月)です。

    • クオールホールディングスの企業理念は、「わたしたちは、すべての人の、クオリティ オブ ライフに向きあいます。いつでも、どこでも、あなたに。」です。

      同スローガンは「あなたの、いちばん近くにある安心」です。

      クオールグループビジョンは、①新しい医療への挑戦、②選ばれ続ける薬局への挑戦、③限りなき成長への挑戦、です。

      クオールは、一人ひとりの心をお世話する「かかりつけ薬局」として、薬局の設計から、自宅での健康管理・治療まで、患者の求める薬局のあり方を追求しつづけ、地域の人たちに、今必要とされるサービスを提供します。

    クオールへ転職を検討する人は、企業理念や、スローガンの意味を理解し、「かかりつけ薬局」を目指していることを理解しておきましょう。

    ■クオールの強み

    • 地域住民の健康維持・増進をサポートする目的で、全国各地の薬局で健康フェアを実施していて、この活動はかかりつけ薬剤師要件の「地域活動」に認定されました。
    • 全店舗のうち約9割の店舗で在宅医療に携わっており、服薬指導を行うだけでなく、より深く患者を知ることで、生活に適した薬の提案や日常生活のサポートをしています。
    • 「処方せん送信アプリ」やバイタル管理などが記録できるクオールアプリと電子薬歴システムを連携させることで、より充実した服薬指導を実現しています。

      薬局内では、自動調剤機器「ドラッグステーション」を導入するなど業務効率化に繋げている店舗があります。『お薬ロッカー』の設置、遠隔服薬指導システムの導入など、患者にとって便利な施策に取り組んでいます。

    • アドヒアランス向上として、薬剤師が直接電話でフォローするダイレクトテレフォン(テレフォンフォローアップ)など、様々なサポートをすることで治療意欲を高めています。
    • DX・AI推進室を設立し、薬剤師がより人的な仕事に注力できるよう、業界初の自動薬剤ピッキング装置(ドラッグステーション)を導入。オープン型宅配便ロッカー「PUDO(プドー)ステーション」など薬局の未来を支える取り組みを行っています。
  2. クオールの人材育成

    ■人材育成

    抗がん剤などの高度先進医療に対応するため「QOL認定薬剤師制度」を独自に実施しています。

    「4+2年育成プログラム」により、1年目の時に年次の近い先輩がマンツーマンで指導することによってスタートダッシュをサポートし、2~4年目には薬事関連や疾患別の専門知識などを学び、さらに5~6年目にはより高度な薬学管理、地域医療との連携などを習得します。

    キャリアに合わせた階層別研修や病院と連携した病院研修、全国の薬剤師が研究成果を発表する学術大会、独自のe-ラーニングシステムを開発しています。

    ■薬剤師の働き方

    かかりつけ薬剤師として、調剤、服薬指導、在宅医療を行います。

    クオールへ転職を検討するさいは、充実した人材育成体系があることを知っておきましょう。

薬剤師に人気の病院

ここでは、就活の学生に人気の医療法人である、「徳洲会グループ」と「IMSグループ(板橋中央総合病院グループ)を取り上げてみました。

  1. 徳洲会グループ

    徳洲会グループは、北海道から沖縄まで病院、診療所・クリニック、介護老人保健施設などの医療・介護施設を展開する日本最大の医療法人グループです。

  2. IMSグループ(板橋中央総合病院グループ)

    IMSグループは、東日本を中心に、病院、介護老人保健施設、クリニックなどの医療・介護施設を展開する医療法人グループです。

次章以降で、それぞれの病院に転職を希望する薬剤師のために、病院の特色と人材育成・働き方について紹介します。

徳洲会グループの特色と人材育成・働き方

以下徳洲会と省略表記します。

徳洲会へ転職を検討している薬剤師に役に立つ情報です。 

  1. 徳洲会の特色

    ■徳洲会の病院概要

    • 徳洲会は、医療・福祉施設として北海道から沖縄まで病院75、診療所・クリニック34、介護老人保健施設41、訪問介護ステーション57,介護・福祉・施設事業所 他180の施設を展開する日本最大の医療法人グループです。

      徳洲会は、「生命だけは平等だ」の哲学の下、「いつでも、どこでも、誰でもが最善の医療を受けられる社会」を目指して、医療の原点である救命救急医療はもちろん、予防医療・慢性医療から先進医療に至るまでの医療を実践しています。

      また、離島・へき地といった医療過疎地域の医療環境を良くすることが徳洲会の原点となっており、病院や診療所を開設してきました。

      徳洲会の売上げは約4,672億円(2021年度)、常勤職員数は約33,496人(2022年4月)です。

    • 徳洲会の理念は、「生命を安心して預けられる病院 健康と生活を守る病院」です。

      この理念を実践するために、「年中無休・24 時間オープン」「入院保証金・総室(大部屋)の室料差額冷暖房費等一切無料」「健康保険の3割負担金に困っている人には猶予」「生活資金の立替・貸与」「患者さまからの贈り物は一切受け取らない」「医療技術・診療態度の向上にたえず努力」を実行しています。

    徳洲会への転職を検討する薬剤師は、理念と理念を実践するための施策を理解しておきましょう。

    ■徳洲会の強み

    • 離島・へき地の病院に、最新の医療機器・設備を積極的に導入し、都市部の病院並みの医療を提供しています。
    • 救急医療について、ドクターカーや軽飛行機「徳洲号」、ドクターヘリの離着陸を可能にするヘリポートを備えた病院、外傷後遺障害の専門治療を実施する外傷センターなどを配置し、最善の救急医療を提供しています。日本の救急搬送の約3%を担っています。

    徳洲会は、離島・へき地医療や救急医療に力を注いでいます。薬剤師として共感するものがあれば、転職するさいの選択肢の一つとして考えてください。

  2. 徳洲会の人材育成・働き方

    ■人材育成

    グループ病院の特性を活かし、新人研修、中堅研修、専門認定研修、交換研修などを実施しています。また、研究会、研修会、勉強会、委員会を共同で運営することで、情報交換を密にして全体のレベルアップを図っています。

    認定・専門薬剤師の取得を積極的に推進しています。がん化学療法、感染制御の認定については取得への補助および取得後の継続研修、および給与面での手当を支給しています。

    ■薬剤師の働き方

    • 薬剤師の業務は多岐に渡っており、病棟業務、在宅医療、救急医療、感染対策、糖尿病治療、薬物中毒、NST、褥瘡対策、医療安全、TDM、オンコロジー、治験、臨床研究等、チーム医療の一員として活躍しており、薬剤師の専門性を高めることができます。
    • 平均勤続年数8.9年、平均残業時間10.7時間、平均有給休暇取得日数13.5日、女性の管理職比率28.4%(2022年度)

    薬剤師としての専門性を高めたいために転職を検討するときは、徳洲会の充実した研修体系と、病院薬剤師としての業務は魅力的と考えます。

IMSグループの特色と人材育成・働き方

IMSグループへ転職を検討している薬剤師に役に立つ情報です。 

  1. IMSグループの特色

    ■IMSグループの病院概要

    • IMSグループは東日本を中心に、病院35、介護老人保健施設16、クリニック5、人間ドック8をはじめとする135の医療・介護施設を展開する医療法人グループです。

      職員数25,140人、総病床数12,382床を有する地域の中核病院として地域の医療を担っています。(2023年5月)

      2022年度には、延べ入院患者数約304万4千人、延べ外来患者数約283万人、救急搬送患者人数約8万1千人、手術人数約3万9千人、人間ドック・健康診断受診者数は約60万2千人を数えています。

    • IMSグループの理念は、「愛し愛されるIMS~患者さまの喜ぶ医療と介護を求めて~」です。

      基本方針は、「求められる医療と介護の実践、より早く、より安全に、断らない」「

      安心を与え何人も平等に医療と介護を受けられる施設」「地域住民、地域医療機関と密着した医療と介護の提供」「医療人としての自覚と技術向上への教育」「高度な医療と介護を継続提供する為の健全経営」です。

      この理念のもとで、予防医学からリハビリテーションまでの一貫した総合医療を推進し、地域医療の充実・地域住民との密着した医療を心がけています。

      高度医療機器やコンピュータによる設備管理といったハード面の充実のみならず、全スタッフが最高の医療技術と、コミュニケーションを患者やその家族に提供し、安心して医療を受けられるよう日夜努力しています。

    IMSグループへの転職を検討する薬剤師は、理念と基本方針を理解しておきましょう。

    ■IMSグループの強み

    • スケールメリットを生かし、独自の人材教育体制(イムススクール)をもとに、適材適所の配置・育成体制や、モチベーションを高める人事評価制度、共同購買によるコストダウン等、安定した財務基盤のもと更に質の高いサービスの提供を図っています。

      培ったノウハウはグループ内のIMS学会、IMS薬剤部研修会などで共有し全体のレベルアップにフィードバックしています。

    IMSグループは、人事教育体制や人材配置、人事評価といった職員の「やる気」を高める施策を打っています。転職で自分の実力を試したい薬剤師には、良い仕事環境であると考えます。

  2. IMSグループの人材育成・働き方

    ■人材育成

    年間計画に基づき、年次別研修、各種専門領域別の症例検討会を開催し、薬剤師全員の生涯教育をサポートします。

    どの施設に所属していても参加ができるさまざまな専門・認定薬剤師育成のための研修会があります。

    毎年、各施設の薬剤師が一堂に集まって病棟薬剤業務研修会を実施しています。

    ■薬剤師の働き方

    • 薬剤師は、病棟業務・中央業務・DI業務・医薬品管理などを担当します。特に、病棟業務には力を入れており、多くの薬剤師が在籍します。

      入職後、「中央業務」である内服調剤・注射調剤・無菌製剤業務などを中心に経験を経て、「薬剤管理指導業務」である病棟業務を経験します。

    • 平均残業時間7.8時間(2020年度)

    薬剤師としての専門性を高めたいために転職を検討するときは、IMSグループの充実した研修体系と、病院薬剤師としての業務は魅力的と考えます。特に、病棟業務を希望する薬剤師には、うってつけの転職先です。

薬剤師専門の転職サイトを利用しよう

転職市場においては、大手の総合転職サイトは、あらゆる職種や業界の求人を多数扱っています。

ですが、薬剤師の求人が多いわけではなく、担当者が特別薬剤師の仕事に詳しいのかわかりません。

そのため薬剤師が転職を検討するときは、薬剤師の転職に特化した転職サイトの利用が有効です。

薬剤師の転職サイトを利用するメリットは次のようなものがあります。

  • 薬剤師の求人数が多く、サイト独自の非公開求人もある
  • 薬剤師を良く知る独自の転職ノウハウを持っているため、適切なアドバイスをもらえる
  • 転職サイトによって、調剤薬局、ドラッグストア、病院、企業の得意とする分野があり、希望する転職先にあわせて選ぶことができる

以下に、薬剤師の転職サイトを紹介します。

興味がある方は以下のリンクから登録して、薬剤師の転職に特化したサービスを体感してみてください。登録は1分ほどで完了します。

  1. ファルマスタッフ

    ファルマスタッフは、大手調剤薬局チェーンの日本調剤グループのメディカルリソースが運営する医療業界に特化した転職エージェントであり、高収入情報が満載です。

    求人件数は約60,000件と業界トップクラスであり、豊富な紹介先で薬剤師をサポートします。

    北海道から九州まで拠点があるので、地方の薬剤師でも利用しやすくなっています。

    就業先にキャリアコンサルタントが直接訪問し、職場の状況をヒアリングしているために、求人情報が他社よりも深く、職場の雰囲気や経営状況、残業などの忙しさなど、デメリットな情報であっても現場の生の声をしっかりと求人に反映させています。

    転職成功率は90%超、転職相談満足度は96.5%と非常に高いです。

    直ぐにでも転職したい人や、検討中の人にも対応できます。

  2. お仕事ラボ

    お仕事ラボは、大手調剤薬局チェーンのアイセイグループの人材紹介・派遣会社であるAXISが運営する転職サイトです。

    公開求人が約29,000件あり、全国の求人情報を探すことができます。

    選任コンサルタントがミスマッチのない転職を提案します。以下のような本人の希望に応じてフルオーダー提案が可能です。

    • 薬局へ逆指名を行い、条件交渉を代行することが可能です。
    • 希望エリア、条件の薬局を探して欲しいといった条件を受け付けます。
    • 具体的な要望が固まっていなくてもOKです。ライフスタイルに応じた働き方の提案をします。

    利用満足度90%以上、紹介後の定着率は95.6%と非常に高く、面接前の連絡、同行、面接後のヒアリングなど入社までしっかりサポートします。

  3. アプロ・ドットコム

    アプロ・ドットコムは、薬剤師求人数4年連続NO1(バルク社調べ)で、6万件以上の求人を誇る、独立系の薬剤師専門の転職支援会社です。

    求人の数だけ「あなたの幸せをサポートできる」という思いを持ち、コンサルタントが厳選したオススメの求人だけを紹介します。

    調剤薬局とドラッグストアの求人が多く揃っています。

    一人一人にコンサルタントが担当し、希望条件や状況のヒアリング、求人のリサーチと案内、面接の準備、同行・条件交渉、履歴書、職務経歴書作成の手伝いから、円満退職のサポート、入社後のフォローまでパートナーとして、最初から最後までサポートします。

ドラッグストアの特色と薬剤師の仕事内容、求められるスキル

ここでは、ドラッグストアの特色と、薬剤師の仕事内容や求められるスキルを解説します。

  1. ドラッグストアの特色
    • ドラッグストアは、「店舗販売業」に区分されています。薬剤師が常駐すれば要指導医薬品やOTC医薬品を販売することはできますが、医療用医薬品を扱うことはできません。

      2009年の改正薬事法の施行により、登録販売者の資格ができて、OTC医薬品販売における薬剤師と登録販売者との住み分けを行うことで薬剤師の役割がより明確になりました。

      ドラッグストアは新たな収益の柱として、調剤事業の強化に力を入れており、ドラッグストアの中に調剤薬局コーナーを別途設ける、調剤薬局併設型のドラッグストアが増えてきました。

    • 自らが健康を管理する「セルフメディケーション」が奨励され、予防医療に対するニーズが高まっています。

      このためドラッグストアでは体組成計や簡易血糖測定器などを設置し、健康状態を知ってもらい管理栄養士や薬剤師が、食事療法やサプリメントを提案する健康イベントもさかんに行われています。

    • 厚生労働省は2015年、全ての薬局が「かかりつけ薬局」を目指すべき、という方針を打ち出しました。

      調剤薬局併設型のドラッグストアについて、薬剤師は専門性を発揮して顧客の健康・安全のガイド役として、また地域医療に貢献する「かかりつけ薬剤師」として、今まで以上に果たす役割は大きくなっています。

    これからは、ドラッグストアに転職すると、予防医療への対応や、かかりつけ薬剤師としての役割を求められるでしょう。

  2. ドラッグストアの薬剤師の仕事内容
    • 店舗によりますが、一般的にドラッグストアでの勤務は、接客業が中心の仕事内容となります。

      OTC医薬品の販売だけでなく、レジ打ちや商品補充、また、店舗によってはPOPの作成といった売場づくりの業務も担当します。

      また、ベテランになれば商品発注や店舗管理など店舗運営面にも関与していくようになることも。

      調剤薬局や病院から転職するときに少し戸惑うことがあるかも知れません。

    • ドラッグストアのみの店舗では調剤をする機会はありませんが、調剤併設型のドラッグストアでは調剤も行うことになります。
    • 大手ドラッグストアで働く場合は、応募する条件によっては他店舗への異動のみならず転居を伴う異動の可能性があります。

      営業時間も調剤薬局と比べて長い傾向にあり、調剤薬局コーナーでは、土日祝も処方箋を受け付けている店舗も多いです。

      土日祝を含む週40時間のシフト制で夜勤があることも珍しくないですが、その分給与面では、調剤薬局や病院よりも優遇されています。

    ドラッグストアへ転職したときの仕事のイメージをつかめたでしょうか?

  3. ドラッグストアの薬剤師が求められるスキル
    • 販売スタッフとしてのコミュニケーションスキル

      ドラッグストアの薬剤師は、処方箋に基づいた服薬サポートだけでなく、OTC医薬品やサプリメント、健康食品などさまざまな商品を顧客にすすめる販売スタッフとしての役割もあります。

      このため、常に笑顔を保って顧客の症状や悩みを上手に聞き出し、適切な商品が提案できるコミュニケーションスキルが求められます。

    • ビジネスマナーに従った顧客への適切な対応

      ドラッグストアの薬剤師は、調剤業務だけでなく顧客に対してビジネスマナーに従った適切な接客を行い、かかりつけ薬剤師として信頼してもらえるように努めることが大切です。

    ドラッグストアに転職する場合にはこられのスキルを身につけることが必要となります。

調剤薬局の特色と薬剤師の仕事内容、求められるスキル

ここでは、調剤薬局の特色と、薬剤師の仕事内容や求められるスキルを解説します。

  1. 調剤薬局の特色
    • 調剤薬局とは、保険指定を受けた薬局であり、正確には「保険薬局」といいます。

      医薬品を調剤する調剤室を備えており、薬剤師が常駐して、保険診療に基づき、医療機関の医師から出された処方箋に従って調剤を行う薬局です。

    • 調剤薬局のタイプとして、病院やクリニックに隣接する門前薬局、調剤薬局併設型ドラッグストア、在宅・施設調剤型薬局があります。

      これまで門前薬局が調剤薬局として中心でしたが、国が地域医療・かかりつけ薬局を推進しており今後は変化が訪れるかも知れません。

      また、大手ドラッグストアは、在宅医療や施設医療に力を入れているところもあり、調剤併設型といってもあまり調剤専門薬局との違いがなくなってきています。

      一方、地域医療の促進から在宅医療が重視され、施設(介護老人保健施設)調剤も高齢化が進む中で需要増が見込まれるため、在宅・施設調剤型薬局は増えていくものと思われます。

    これからは、調剤薬局に転職すると、在宅・施設調剤にも目を向ける必要があるでしょう。

  2. 調剤薬局の薬剤師の仕事内容
    • 調剤薬局の薬剤師の仕事は、調剤業務、服薬指導、薬歴管理、在宅業務があります。

      調剤業務では、処方箋どおりに間違いなく調剤すること以外にも、薬の有効性や安全性を確保して適切な使用を推進するための「処方鑑査」も重要な仕事です。

      重複投与や相互作用などが疑われる場合には、処方医に対する疑義照会や処方提案をします。

      服薬指導では、薬剤師が一方的に薬の説明をするのではなく、患者が抱える悩みを聞き出して、症状を改善できるように適切なアドバイスを行います。服薬指導は、薬剤師の重要な役割です。

      薬剤師は服薬指導を通して、患者の服薬状況や既往歴、副作用歴を聞き取り、薬歴として管理します。「薬剤服用歴管理指導料」の算定要件でもあるため、重要な業務のひとつです。

      在宅業務では、患者の自宅を訪問して、服薬指導や薬の管理指導などを行います。地域医療で力を発揮する調剤薬局が求められているなかで、薬剤師の役割として期待される仕事です。

    • 調剤薬局で働く薬剤師の勤務時間は、一般的に9時〜18時前後が多いといわれます。また、周辺の医療機関の診療時間に合わせていることが特徴です。

      医療機関の多くは、土日いずれかを診療日に設定している施設が多く、平日1日+日曜日を定休日にする薬局が一般的です。

      残業が生じるのは、来局する患者も増える傾向にある風邪や花粉症のシーズンです。

    • 高齢者を地域で支えていく、「地域包括ケアシステム」が推進されるなかで、調剤薬局も、地域密着型の機能が求められるようになりました。

      「かかりつけ薬剤師制度」もでき、薬に関していつでも気軽に相談できる環境を整備することが調剤薬局の役割として求められています。

    調剤薬局へ転職したときの仕事のイメージをつかめたでしょうか?

  3. 調剤薬局の薬剤師が求められるスキル
    • 高度な専門知識

      薬物治療の高度化に伴い、服用に特別な注意を必要とする医薬品も増えるようになるなど、高度な専門的な知識を身につけることがこれまで以上に求められています。

      かかりつけ薬剤師においても、研修認定薬剤師の取得が要件に加えられるなど、自己研鑽が求められます。

    • 調剤薬局薬剤師としてのコミュニケーションスキル

      医薬品を処方箋どおりに提供するだけでなく、患者から服薬状況を聞き取り、アドバイスを行うことはもちろん、医療関係者との連携による患者に寄り添った医療を提供していくためには、コミュニケーションスキルは欠かせません。

      「地域包括ケアシステム」の一翼を担い、患者からも医療関係者からも薬に関していつでも気軽に相談できる良好な関係を築くことが求められます。

    • 在宅医療のスキル

      薬剤師が患者の自宅を訪問して、様々なサービスを提供することに力を入れる薬局も多くなっています。

      在宅医療や地域医療における薬剤師の役割に注目が集まっているなかで、服薬状況を一元的・継続的に把握し、薬学的管理・指導を行うスキルが求められています。

    調剤薬局に転職する場合にはこられのスキルを身につけることが必要となります。

病院の特色と薬剤師の仕事内容、求められるスキル

ここでは、病院の特色と、薬剤師の仕事内容や求められるスキルを解説します。

  1. 病院の特色
    • 病院には「薬剤部」「薬剤科」といったような部署があり、そこでは病院での治療に必要なすべての医薬品を取り扱う病院薬剤師が働いています。
    • 将来ゲノム医療や免疫治療などが本格化すると、薬剤の使用はさらに個別化、オーダーメイド化されます。

      そのような時代を迎え、大規模病院の薬剤部では、「調剤科」「製剤科」「補給科」「医薬情報科」「病棟薬剤科」などに細かく分けて役割を明確化し、さらに手術の治療チームに加わる「サテライト薬局」など、専門性の高い薬剤師を育成し、配置しようとする動きがあります。

    病院の薬剤師として転職すると、高い専門性を求められるでしょう。

  2. 病院薬剤師の仕事内容
    • 病院の薬剤師の仕事は、調剤業務、病棟業務(服薬指導)、医療スタッフとのカンファレンス参加などが挙げられます。
    • 調剤業務は、入院患者が使用する薬剤の調剤を行います。通常の内服薬や外用薬に加えて、注射薬の調剤や無菌製剤の混注、化学療法で使用する薬剤の調製など、対象となる薬剤が多岐にわたります。

      外来患者に対して院内処方を採用している病院では、外来患者に対して調剤を行うことがあります。

    • 病棟業務として、服薬指導は、入院患者に対して行います。服薬指導を行う際は、これまでの既往歴・副作用歴や服薬状況を聞き取り、使用する薬剤について説明します。

      治療のために減量または中止したほうがいいものがあれば医師に提案します。

      治療開始後は副作用など服薬状況を確認し、医師や看護師などと情報を共有します。退院に向けて、薬の自己管理指導や生活指導を行うこともあります。

      外来患者やその家族に薬の必要性や服用方法、起こり得る副作用などを説明することも行います。

    • その他、薬品の管理と発注や、医療スタッフと協力し合い、最善の治療法を検討するチーム医療に薬のプロとして加わり、カンファレンスでは、薬物治療に関する意見を伝えます。
    • 病院薬剤師は、人員体制や業務内容によって異なるものの「夜勤(当直)」もあります。

      当直の業務は、「救急外来患者の調剤」「病棟の急変患者への投薬」「緊急手術時の麻薬の用意」などですが、薬剤師は看護師に比べて配置人数が少ないため、病院によっては1人で当直をしなければならないケースもあります。

    病院へ転職したときの仕事のイメージをつかめたでしょうか? 

  3. 病院薬剤師が求められるスキル
    • 高度な専門知識

      病院という最先端の医療現場で働くためには、最新の医療知識を常に勉強してインプットしスキルアップしていかねばなりません。

      専門性が要求される領域では、最新知識や技能を持つ薬剤師が求められており、がんや感染制御、精神科などといった領域の薬の知識と経験が豊富な人に「認定薬剤師」、さらに専門性を高めた人に「専門薬剤師」という資格を付与する認定制度があります。

    • 病院薬剤師としてのコミュニケーションスキル

      院内薬局では、同僚の薬剤師や患者とのやりとりをスムーズに行えると同時に、医療チームの医師や看護師などと連携して働く必要があります。

      患者にとって最善の治療を提供できるよう、常に報告・連絡・相談が速やかにできる人材が求められますので、コミュニケーションスキルは必須です。

      患者情報の共有や医療チーム全体でのカンファレンスだけでなく、薬剤師が講師役となって医療スタッフに講義を行うこともあります。

    病院に転職する場合にはこられのスキルを身につけることが必要となります。

まとめ

薬剤師の転職では、会社(病院)を研究し、その特色や人材育成、働き方を正確に把握して、自分にとって働きやすい会社(病院)かどうかを見極めることが大切です。

転職先として人気のドラッグストア、調剤薬局、病院の特色とそこでの薬剤師の人材育成や働き方を解説しました。

また、転職を希望する薬剤師が外せない転職サイトについても紹介しました。それぞれの転職サイトの特徴を知って利用を申し込むことで、転職をスムーズに行うことができます。

併せて、転職の未経験者の参考となるように、ドラッグストア・調剤薬局・病院の特色と仕事内容、求められるスキルを解説しました。

参考リンク集

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