【転職】育休明けの転職の成功にはここを押さえておきたい!

2023.12.03 更新
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育児休業中の女性は、育休明けの仕事と家庭を両立や、ワーキングマザーとしてのキャリアアップなどについての不安もあり、転職も選択肢として考える人も多いものです。

育休明けの転職活動をすることは正解でしょうか?

育休明けの転職を成功させるためのスケジュールをどのように考えたら良いでしょうか?

仕事と育児を両立しやすい転職先を探す視点は何でしょうか?

育休明けに転職する場合、スムーズに退職するための方法や、その他の注意点も知りたいものです。

本ブログは、育休明けの転職に成功するために、押さえておきたいポイントを解説します。

転職活動では、自己分析や企業研究した結果を基に履歴書や職務経歴書を作成し、一貫性をもたせて面接に繋げることを強く意識して臨んでください。

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目次
  1. 育休明けの転職を考える事情
  2. 育休明けの転職をすることは正解か
  3. 育休明けの転職を成功させる上でのスケジュール
  4. 仕事と育児を両立しやすい転職先を探す視点
  5. 転職するとき、スムーズに退職するために
  6. 育休明けの転職について、その他の注意点
  7. まとめ

育休明けの転職を考える事情

  1. 育児休業とは、育児・介護休業法に定められた「1歳に満たない子供を養育する男女労働者は、会社に申し出ることにより子供が1歳になるまでの間で希望する期間、育児のために休業できる制度」です。(事情により2歳まで延長可)

    育児休業は、復職することが前提となっていますが、育休後の退職を規制する法律はありません。

  2. 女性が育休明けの転職を考える主な理由は、次のようなものです。
    • 時短勤務が認められそうもない
    • 育休女性に対するマタハラがあり、復職後の仕事がやりにくい
    • 育休中に、他職場への異動の内示があり、目指しているキャリアアップができそうもない
    • 育休中に雇用形態の変更を言い渡された

時短勤務は育児・介護休業法で認められた制度であり、出産・育児を理由とする雇用形態の変更や降格などもマタハラとして禁止されています。

ですが、社内の慣習として時短勤務を認めないなどの育休明けに働きにくい環境のある会社もあります。

育休明けの転職をすることは正解か

上記のような育休明けの仕事環境を考えると、育休中にそのまま会社で働くか、転職をするか検討することはやむを得ないことだと考えます。

子育てに不便なく働くことができる会社が見つかったときに転職することは、選択肢のひとつです。

ですが、法的には育児休業後の復職が前提となっていることや、育休中に会社や同僚に負担をかけていることを考慮する必要もあります。

会社と交渉して、状況が改善されて、育休明けの仕事の遂行と育児の両立が問題なくできるように配慮してもらえるなら、復職することをお勧めします。

実は、育休明けの転職には、次のようなリスクがあります。

  • 保育園入園取消しの可能性

    認可保育園の場合、育休中に保育園の申し込みに提出した「就労証明書」と入園後に提出する「復職証明書」が同じ会社でないと入園取消しになる可能性があります。

    保育園の入園基準を自治体に事前に確認し、その上で転職活動を行ってください。

  • 時短勤務や看護休暇が、入社後すぐには利用できないことがある

    法律で定められた時短勤務は、3歳未満の子供を養育する正社員が対象となります。

    正社員以外でも1年以上勤務の有期雇用で実質6時間以上、週3日以上働く時間給契約のパートタイマーも適用されます。

    ただし、労使協定の締結により、入社1年未満の社員は時短勤務の対象から外れることもありますから、転職の応募先で時短勤務が可能なのか確認する必要があります。

    看護休暇は、小学校入学前の子供がいれば正社員に限らず契約社員やパート、アルバイトも法律で時間単位での取得が可能です。

    こちらも労使協定の締結により、入社半年未満の社員は看護休暇の対象から外れることもあります。

  • 育児と転職先での仕事の両立がストレスになる

    育休明けの職場への復帰は、慣れ親しんだ職場でも簡単ではありませんが、転職先で人間関係も一からつくっていきながらの仕事は、大きなストレスがかかるものです。

    加えて、子供の体調が不良となれば仕事どころではなくなるかも知れません。

以上を勘案した上で、育休明けの転職を決断してください。

育休明けの転職を成功させる上でのスケジュール

育休明けの転職を決断したときにはどのようにスケジュールを組めばいいでしょうか?

  • 転職活動をするまでに保育園の入園を決めておく

    保育園の入園を決めてから、転職活動を行うことが一番です。

    転職活動のさいの面接で、「保育園の入園ができるかわかりません」、では採用されません。

    仮に入園が決まらない時期の応募では、認可外保育園の確保や、家族の支援が得られることなど、採用が決まれば間違いなく働くことが可能であることを伝えてください。

  • 転職までのスケジュールを組む

    育休明けの転職は、スケジュールをきちんと立てないとうまくいきません。4月に保育園入園とすると転職までのスケジュール例は次のようになります。

    なおこのスケジュールは、育休明けの転職リスクを極力減らすことを意図して、保育園入園時には現職に復帰を想定したものとなっています。

    ①前年秋(10月~11月頃):一次申し込み 

    現職の「就労証明書」で自治体に保育園の申し込みをします。自治体の受付スケジュールを確認してください。

    待機児童が多い地域で、認可保育園に入園できない恐れがあるときは、認可外保育園にも申し込んでおきます。ただし、認可外保育園も待機児童が多数の場合は、夏頃には入園予定人数に達することもありますから、できるだけ早く情報を収集しておきましょう。

    現職での「就労証明書」の発行を依頼するときは、転職の意思を伝えないほうがいいです。

    ②1月頃:保育園入園結果通知

    結果がダメなら二次申し込みをします。

    ③1月以降:転職活動

    転職活動は、通常でも内定まで2~3ヶ月かかります

    1月頃から企業情報を収集し、履歴書など応募書類の作成をします。保育園の入園が決まった2月頃から応募をします。

    ④4月:保育園入園、現職復帰

    復帰後に、自治体へ「復職証明書」を提出します。

    ⑤5月以降:退職と転職先入社

    現職で当面、仕事のリハビリと育児の両立をさせながら、転職します。退職前に現職での有休消化も法律上、問題ありません。

仕事と育児を両立しやすい転職先を探す視点

転職活動を行う上で、仕事と育児を両立しやすい転職先を探す視点を探ってみます。

  • 仕事と出産・育児を両立できる風土があるか

    育児・介護休業法により、子育ての環境は整いつつありますが、企業によっては子供の体調不良による突発的な欠勤や早退などに理解をしてもらえないこともあります。

    そのような環境下での勤務は難しいものと思われます。

    育休明けの職場復帰の実績や、ワーキングマザーの数、女性管理職比率など、女性が活躍できているかをチェックすると、その会社の風土がわかります。

    ホームページで、女性の活躍状況をアピールする企業もあります。

    できれば、応募先のワーキングマザーと面談して、制度に表れない女性に対する会社や職場の配慮について聞いてみれば実態がわかります。

  • フレックスタイムや時短勤務が運用されているか

    フレックスタイムや時短勤務が柔軟に運用されているかについてもチェックしてください。これらの制度を社員が活用できていれば、ワーキングマザーが働きやすい会社と言えます。

転職するとき、スムーズに退職するために

育休明けの転職は、会社にとって寝耳に水の話です。なぜなら、育休の取得は復職を前提とした制度だからです。

なので、トラブルをできるだけ避けてスムーズに退職するためは、以下の点を配慮する必要があります。

  • 退職の意思表示は、1ヶ月以上前までに上司に申し出る

    民法第627条1項では、退職の申告をしてから2週間が経過すれば退職が成立すると規定しています。

    ですが、引継ぎにかかる時間を含めれば、少なとも1ヶ月前には申し出てください。会社は育休明けの復帰を想定しているため、できる限り早く伝えることです。

    会社に迷惑をかけずに気持ちよく退職できるためには、1ヶ月以上前には申し出ることが望ましいです。

  • 会社が納得しやすい退職理由とする

    退職理由は、会社への不満ではなく、「育児しやすい仕事環境が整っている会社へ転職したい」、「育児とキャリアアップを両立したい」など、ワークワイフバランスやキャリアアップといった理由が納得されやすいです。

    会社への不満などが本音であっても、そのまま伝えるとトラブルのもとになりますから注意してください。

  • 可能ならば、育休明けの転職は復職してからがちょうどいい

    上記にあるように、育休明け、直ちに転職することはリスクがありますから、できれば復職後しばらくの時間をおき、仕事と育児に慣れた段階で転職活動をすることがより良い転職先を見つけることができるかも知れません。

育休明けの転職について、その他の注意点

育休明けに問題なく転職するために知っておきたいその他の注意点について探ってみます。

  • 育児休業給付金は返さなくてもよい

    育児休業では雇用保険から育児休業給付金が支給されます。この給付金は、たとえ復職後退職や転職しても、既に受給した育児休業給付金は、返す必要はありません。

    ただし、育児休業に入ったときに退職予定があったときは給付金を支給されません。

  • 転職の面接では、転職の理由を答えられるようにする

    育休明けになぜ転職したいのか、面接では必ず質問されると覚悟してください。家庭と育児を両立するなかで、どのような働き方を希望するのかです。

    ワークライフバランスを重視するのか、キャリアアップを目指すのか自分としての答えを用意することが大切です。

    その結果として、残業が可能なのか、定時で退社するのかの答えなどが出て来ます。

    回答と、会社の求める人材が一致すれば採用となるでしょう。

  • 配偶者と育休明けの働き方についての方向性を一致させる

    育児と仕事の両立は、配偶者の支援がなくてはできません。家事の分担や保育園のお迎え、子供の体調不良のときの対応など、どのように分担するか十分話し合っておきましょう。

    場合によっては実家の支援も必要になるかも知れませんから、協力要請をすることも考えておきましょう。

まとめ

育児休業中の女性は、育休明けの仕事と家庭を両立や、ワーキングマザーとしてのキャリアアップなどについての不安もあり、転職を考える人も多いものです。

育休明けの仕事環境を考えると、子育てに不便なく働くことができる会社が見つかったときは、転職することも選択肢のひとつです。

育休明けの転職には、次のようなリスクがあります。

  • 保育園入園取消しの可能性
  • 時短勤務や看護休暇が入社後すぐには利用できないことがある
  • 育児と転職先での仕事の両立がストレスになる

育休明けの転職を決断したときには、転職活動をするまでに保育園の入園を決めておくことと、転職までのスケジュールをきちんと組むことです。

4月に保育園入園とすると、転職までのスケジュール例は次のようになります。

①前年秋(10月~11月頃):一次申し込み 

②1月頃:保育園入園結果通知

③1月以降:転職活動

④4月:保育園入園、現職復帰

⑤5月以降:退職と転職先入社

転職活動を行う上で、仕事と育児を両立しやすい転職先を探す視点は次の通りです。

  • 仕事と出産・育児を両立できる風土があるか
  • フレックスタイムや時短勤務が運用されているか

育休明けの転職は、会社とトラブルをできるだけ避けてスムーズに退職するためは、以下の点を配慮する必要があります。

  • 退職の意思表示は、1ヶ月以上前までに上司に申し出る
  • 会社が納得しやすい退職理由とする
  • 可能ならば、育休明けの転職は復職してからがちょうどいい

育休明けに問題なく転職するために、知っておきたいその他の注意点は次の通りです。

  • 育児休業給付金は返さなくてもよい
  • 転職の面接では、転職の理由を答えられるようにする
  • 配偶者と育休明けの働き方についての方向性を一致させる

以上、育休明けの転職に成功するために、押さえておきたいことを解説しました。

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