部下はボスマネで上司を活かす

2022.11.29 更新
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ボスマネってボス(上司)を真似することではありません。ボスマネジメントの略です。部下が上司をいかに上手に使うかという発想です。

ボスマネジメントは多様な人材が活躍するアメリカで発展しました。様々な背景を持った上司をうまく使いこなすことが部下に求められたからと言われています。

部下のあなたは、自分が上司に使われることはあっても、上司を使うなんてありえないと思っていませんか?

前回の記事「部下としてフォロワーシップを発揮するポイント」では、上司と適切な関係を築くためにフォロワーシップを発揮するポイントについて説明しました。

実はボスマネも、ビジネスパーソンにとって将来に影響を及ぼす大切なスキルです。この記事では、ボスマネの考え方と上司の役割について説明します。

若手社員がキャリアプランを実現するためには、仕事の基本やビジネスマナー、コミュニケーションスキルといった、組織で働くためのノウハウを体系的に身につけることが重要です。

本サイトを読みこなすことで、仕事の進め方に自信が持てるようになります。

目次
  1. ボスマネって何ですか?
  2. 部下からみた上司の役割って何ですか?
  3. まとめ

ボスマネって何ですか?

ボスマネとは、ボスマネジメントの略で、簡単にいうと、上司を自分のために上手に使うことです。

つまり自分の仕事をしやすいように上司に協力してもらうことです。また、上司が自分の成長を積極的に後押ししてくれるような状況をつくりあげることです。

丁度、上司と部下の通常の関係を逆にしたような発想です。

前の記事では、フォロワーシップとは組織の目的や目標を達成するために上司をフォローすることだと説明しました。

一方ボスマネとは、仕事の遂行や自己の成長のためにボスをマネジメントすることです。

フォロワーシップとボスマネは、部下からみた「上司と部下の関係」の両輪なのです。

部下は上司をフォローし、同時にマネジメントすることが重要です。

これをしっかり頭に入れることが、ビジネスパーソンとして将来成功するために大切です。

部下からみた上司の役割って何ですか?

部下からみて上司は6つの役割をもっています。部下は、この上司の役割をボスマネすることが大切です。

以下にこれら6つの上司の役割と、ボスマネの考え方を説明します。

  1. 上司は、「承認者」として仕事の進め方やその結果を承認する

    上司が承認するとは、部下の仕事の進め方や結果について認めることです。

    部下は上司の承認がなければ仕事を進められませんし、自信を持って取り組むこともできません。

    仕事をこなしていく上では、PDCA(Plan,Do,Check,Action)サイクルを回すことが大切です。

    ボスマネとして上司に承認してもらうには、PDCAのそれぞれのチェックポイントで上司に報告・確認することを欠かさないことです。

    そうすることで上司と責任を共有することができ、仕事をしやすい環境を作ることができます。

  2. 上司は、「先生」として仕事のノウハウを教え、アドバイスをする

    上司は部下の先生です。部下であるあなたは、ボスマネとして上司から仕事のノウハウを教えてもらいましょう。

    それには二通りの方法で教えてもらうことです。一つは報連相を通して直接指導を受けること、そしてもう一つは上司の仕事のやり方を盗むことです。

  3. 上司は、「協力者」として難しい仕事を部下と一緒にやる

    部下は「上司と協力して仕事をする」と考えることです。

    協力とは、たとえばトラブルが発生したとき上司が部下の代わりに処理を行うことも含まれます。部下には円滑な処理が難しい場合があるからです。

    ボスマネとして上司の協力を仰ぐには、仕事の要所要所で上司に進捗状況を報告・連絡・相談して、状況を理解してもらうことがポイントです。

  4. 上司は、「紹介者」として仕事の上で必要な人脈を部下に紹介する

    上司は仕事を上手く進めるために、状況に応じて部下に人脈を紹介する必要があります。

    その分野のキーパーソンに知恵を借りることや、また協力者になってもらうことで効率的に仕事が進み、また部下も成長できるからです。

    部下はボスマネとして、会社内外にある上司の人脈を積極的に活用しましょう。

    上司の人脈を引き継ぐことができれば、上司から仕事を任されやすくなります。また仕事自体の幅も広がります。

  5. 上司は、「相談者」としてキャリアアップを実現するための相談窓口となる

    上司は部下のキャリアについて相談に乗る義務があります。部下のマネジメントには、部下のキャリアを支援することも含まれるからです。

    ボスマネとして上司に自分のキャリアプランを手伝ってもらいましょう。キャリア申告などで、キャリアパスに基づいた前向きな希望を上司に伝えてください。

  6. 上司は、「評価者」として部下の能力や仕事の成果を評価する

    上司の部下に対する評価は、部下の処遇を適切に決めることにつながります。また人材育成のための能力開発にもつながります。

    ボスマネとして上司に評価してもらうポイントは、日頃よりさりげなく自分の実績を伝えることです。

    上司は多忙なため、基本的に部下のことをじっくり見ることが出来ないと知っておいてください。

    「上司は自分を評価してくれない」と不満を抱くのではなく、上司に評価させることが大切です。

上司は以上の役割を果たすのが本来の姿ですが、あなたの上司が出来ているとは限りません。

上司が出来ていないのなら、ボスマネして上司を動かしましょう。

また「自分はそうならない」と決めて、反面教師として学ぶ姿勢を持ってください。

※参考文献:上司に「仕事させる」技術 大久保幸夫

まとめ

ボスマネとは、ボスマネジメントの略で、簡単にいうと、上司を自分のために上手に使うことです。

フォロワーシップとボスマネは、部下からみた「上司と部下の関係」の両輪です。

部下からみた上司は6つの役割をもっています。

あなたは上司が役割を果たせるように上手にボスマネしてください。

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