部下としてフォロワーシップを実践し、上司を支える

2019.10.05 更新
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組織における目的や目標達成に向けて、部下が上司を支えることをフォロワーシップと呼んでいます。

フォロワーシップの考え方については「部下としてフォロワーシップを発揮するポイント」で紹介した通りです。

上司が安心して仕事を任せるためには、部下は上手にフォロワーシップを実践する必要があります。

この記事では、フォロワーシップの具体的な実践方法について解説します。

目次
  1. 上司の指示を先回りする
  2. 上司から指示された仕事は確実にこなす
  3. 上司に自分の考えを提案する
  4. 上司に反論する
  5. まとめ

上司の指示を先回りする

上司を支えるために、常に上司の指示を先回りしましょう。

「こんなとき上司だったら」と考えることです。

そのためにはまず、上司の日常のスケジュールを把握しておくことが大切です。

  • 上司が出しそうな指示をあらかじめ読んで、やるべき行動を考えておきましょう。

    上司のスケジュールと自分の仕事との関係を見極め、指示されそうなことを想像しておきます。

    実際に指示がでたら、敏速に対応することで上司はあなたを頼ってくれるようになります。

  • 特に月曜の朝は上司のスケジュールを把握し、次のような予定があれば言われる前に事前準備しておきましょう。
    • 「資料を作れ、情報を出せ」と言われそうな会議
    • 「同席してくれ」と呼び出されそうな会議
    • 「紹介したい人がいる」と声がかかりそうな来客のアポイント
  • 上司の思考と行動を先読みするくせがつけば、一つ上の視点を持つことができるようになります。

    自分自身が将来そのポジションに就いたときのトレーニングになります。

上司から指示された仕事は確実にこなす

上司に安心して仕事を任せてもらうためには、指示された仕事の一つ一つを確実にこなしていくことです。

  • 上司から依頼された仕事は、気持ちよく引き受けてください。

    「とりあえずやってみます」といった返事でできなかった場合の逃げ道を用意するのではなく、「やります」という姿勢を見せることです。

  • 上司が期待する仕事のレベルを明確にしておきましょう。

    期待される仕事の内容や結果について上司に確認し、上司が「ここまで」と見込むレベルを相互確認します。

    仕事結果の具体的なイメージを上司と部下との間ですり合わせることが肝心です。

  • 自分が抱えている仕事の優先順位を明確にします。

    同時に複数の仕事を頼まれることがあります。このようなときは頼まれた順ではなく、終わらせなければならない順、締め切りの早い順にこなしてください。

    もし自分で判断できない場合は、優先順位や締め切りについて上司に確認することです。

  • チェックポイント(マイルストーン)を自分なりに設定し、これを守るくせをつけます。

    進捗管理がスムースになります。

    各チェックポイントを設定するときは、最終的に締め切りより数日前に終わるようにするとよいでしょう。余裕を持たせておけば不測の事態にも対応できます。

上司に自分の考えを提案する

上司に自分の考えを提案するときのコツがあります。

  • 上司のプライドを尊重した提案方法を心がけてください。

    押し付けるような言い方では上司の反発を招きます。

    「私はこのような案も良いと思うのですが、いかがでしょうか」というような、上司のプライドや意思を尊重した形で提案しましょう。

    そうすれば上司も受け入れやすいものです。

  • パターン別の提案の仕方を覚えて、それらを使い分けると提案が通りやすいです。
    1. 基本は「○○はどうですか?」との言い方です。
    2. 選択肢から選んでもらうやり方もあります。

      「A、BあるいはCという案がありますが」との言い方です。

    3. どうしても通したい提案について通りそうにないときは、多少妥協した代案を用意しておく方法があります。

      上司が難色を示したタイミングで「ほかにこのような案が考えられますが」と選択肢を増やします。

      「まあそれならば」と妥協してくれることがあります。

    4. まろやかに提案したい場合は、上司に意見を求めるかたちにします。

      「〇〇という案についてご意見を伺いたいのですが」との言い方です。

  • ちょっと上級ですが、上司に得点を残しておく提案方法もあります。

    上司にあえて90点の提案をして、あとの10点を埋めさせるものです。

    上司のアイデアを組み込んだかたちにして、成果が出たら上司に感謝します。

    そうすることで上司と信頼関係を築くことにつながります。

上司に反論する

真面目に仕事をしていると上司の意見に反論したいこともあります。

そのようなときは上司と正面切って争わないで、上司の機嫌を損なわないように上手に反論しましょう。

上司の意見が「適切ではない」と感じてもまずは冷静に受け止め、それに代わるベストな策は何かを考え、反論します。

反論は痛いところをつくのが原則です。

また上司が論理的に理解しても、感情的に納得しなければ説得できたことにはなりません。上司が感情的にも納得できるような話し方をする必要があります。

その場で自分自身も感情的になってしまったら最悪です。

次のようにすると上手に反論できます。

  • まずは上司の意見を肯定し、次に自分の意見を言いましょう。

    小さな部分で良いので、類似点や共通点を探し出して「○○の点ではおっしゃるとおりですね」と一致を示し、上司に良い感情を抱かせます。

    「そのような考え方もあると思います」というように、まずは上司の発言そのものを肯定する方法もあります。

    いずれの場合も一度肯定した後に自分の意見を伝えることで、上司は感情的になりにくくなります。

  • 質問のかたちで反論するとマイルドになります。

    反論の内容を質問形式で尋ねることで、こちらの意見を伝えるやり方です。

    「いまのお話で2つばかりお聞きしたいことがあるのですが」とか、「よく解らない箇所があるのですが、教えていただけませんか」といった感じで切り出します。

  • 第3者の立場で意見を述べれば、上司は部下だけの意見ではなく、普遍的な感想として受け取ってくれます。

    「もし私が相手の立場だったらきっとこう思います・感じます・受けとめます」との伝え方です。

まとめ

上司が安心して仕事を任せるためには、部下は上手にフォロワーシップを実践する必要があります。

常に上司の指示を先回りしましょう。「こんなとき上司だったら」と考えてください。

上司から指示された仕事について確実にこなしていくことも大切です。

また自分の考えを提案するときは、上司のプライドを尊重した提案方法を心がけてください。

そして上司の意見に反論するときは、上司の機嫌を損なわないように上手に反論することです。

これら以外にもフォロワーシップの実践方法はたくさんあります。

ぜひフォロワーシップを自分のものにして上司を支えてください。上司と健全な関係を築けるはずです。

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