【就活・転職】面接で特技を聞かれたときの適切な答え方
就活や転職の面接で面接官から「あなたの特技は何ですか?」と聞かれることがあります。
(そもそも履歴書やエントリーシートに「趣味」と並んで「特技」の記入も必要なことがあります。)
面接の受け答えで「趣味は何ですか?」と聞かれることについて、事前に対策を練っていると思いますが、特技については、どのように答えたら良いのか困ってしまいます。
そもそも趣味と特技の違いがわかりにくいものです。
一体、面接において学生や中途採用の応募者に特技を質問する理由は何でしょうか?
また、自分の特技をどのように見つけたら良いのでしょうか?良い特技、良くない特技ってあるのでしょうか?
一方で、特技がないと困っている応募者はどうしたら良いのでしょうか?
本ブログでは、就活や転職活動における面接で特技を質問されたときの対応について解説します。
就活や転職活動では、自己分析や企業研究した結果を基に履歴書やエントリーシート(就活)、職務経歴書(転職)を作成し、一貫性をもたせて面接に繋げることを強く意識して臨んでください。
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特技って何ですか?趣味との違いは?
特技とは、自分自身が得意とする特別な技能のことです。
すなわち、特技は優れた技能を表しており、その技能が、周りから認められていることです。
一方、特技と区別がつきにくい趣味とは、仕事や職業としてではなく、個人の楽しみとして行っている事柄です。
よって趣味はその分野での技能が特別に優れていなくてもかまいません。
例えば、野球が趣味か、特技かでは技能の水準が明らかに異なっています。
野球が趣味ならたとえ上手でなくても問題ないですが、特技というと他人から認められていることが必要です。
しかし、このように特技を厳密に定義すると、面接で特技を答えられる人はほとんどいなくなってしまいます。
なので、面接では周りから少しでも認められていると自分が考えていれば、特技としてPRしても良いのではないでしょうか。
面接において特技を質問するのはなぜですか?
実は、面接での特技に関する質問は、ガクチカや他の自己PRに関する質問と比べると採否に与える影響は少ないものです。
よほどのことがない限り、特技の内容によって採否が決まる可能性は低いと思います。(これは趣味でも同様ですが。)
例えば、○○競技で国体に出場して入賞したとか、学会で論文を発表したとかなどの、世間の評価を得た特技なら別ですが、これらはもはや特技ではなく、まさに自己PRすべき能力の部分です。
それでは面接のシーンで面接官が「特技は何か」と質問する理由は一体何でしょうか?
理由は3つあります。
- 応募者の人柄を見たい
何が特技かによって、その人の人柄が見えてきます。
特技で応募者が何に興味を持って生活してきたのかわかりますから、その人の内面を探ることができるわけです。
例えば、インドア系の特技か、アウトドア系の特技かによって応募者の印象が違ってくるものです。
- 応募者の強みや能力を見つけたい
特技と言えるほどの技能を身に付けるためには、さまざまな困難を乗り越えた経験が想像されます。
その困難を知ることで、ひょっとして応募者の強みや能力を見つけることができるかも知れないと考えることがあります。
自己PRに関する質問をしたけれど、応募者の能力やスキルがいまいちよくわからない場合に、特技を深掘りすることで見つけようとするわけです。
- 主に質問したいことを終えて、面接の終了時間までに余裕がある場合
面接官は特に聞きたいことはないが、未だ面接を終了するまでに時間的余裕があるので、とりあえず特技について質問してみようというものです。
あるいは、面接官が「特技は何か」と聞いた後で、さらにその特技に強い興味があって、特技の内容を詳しく知りたいときもあります。
これらの場合は、面接の場が和んで、面接官が笑って対応しますのでわかります。
特技の効果的な答え方
面接で特技は何かと質問されたとき、面接官に響く効果的な答え方はあるのでしょうか?
面接において特技を質問する主な理由は、応募者の人柄を見たいこと、応募者の強みや能力を見つけたいことです。
なので、単に「特技は〇〇です。」だけで終わるのではなく、人柄や強み、能力がわかる説明を、エピソードを交えて行うと面接官が理解しやすくなります。
特に、身に付けた強みや能力が仕事につながるように答えると効果があります。
例えば、「特技は、小学校から15年間続けているサッカーです。高校2年生まではサブメンバーでしたが、毎日朝練や放課後の練習を欠かさず参加した結果、高校3年生のときはスターティングメンバーになりました。ポジションはミッドフィルダーです。試合に勝つためには味方とコミュニケーションをしっかりとらなくてはなりません。サッカーを通してチームプレーの大切さを学びました」というようなものです。
この例では、持続できること、目標に向かって粘り強く取り組めること、チームプレーができることが伝わってきます。
特技の見つけ方
それでは、自分の中でどのように特技を見つければ良いのでしょうか?
それには、まず自分の趣味や好きなこと、得意なことを何でも良いですから全て書きだしてください。
そしてその中で、周囲からも「他の人と比べてすごいね」と認められているものを選んでください。「すごいね」と言われるものは何でもかまいません。
これらを念頭に面接で使える特技は、次のようなものが考えられます。
- アウトドア系のさまざまなスポーツ、山ガール系など
- インドア系の楽器演奏、書道、茶道、華道、料理、将棋、囲碁、読書、歴女系など
- スキル系の語学力、プログラミング、ブラインドタッチ、整理整頓など
これらの特技から仕事につながる能力や強み、スキルや人柄に結びつけられると面接において効果的です。
仕事につながる能力や強み、スキルとは、次のようなものが考えられます。
仕事をするうえで必要な能力
- 目的に向かってねばり強く取り組み困難を乗り越えて成果を出す力(行動力)
- 何か新しいものを作り上げる力(課題解決力)
- チームワークで取り組む力(チームワーク力)
仕事をする上で持っていると有利な強み
- ものごとを継続できること
- 結果を出すために集中できること
- 記憶力がよいこと
- 体力があること
- 人に対して誠実に接すること
- 自分のやるべきことに責任感を持っていること
- ルールを守ること
- コミュニケーション能力をもっていること
仕事をする上で持っていたいスキル
- その仕事をする上で持っていると役に立つスキル
一方、あまり特技としてふさわしくないものもあります。
- パチンコ、競馬、ボートレースといったギャンブル系の特技や、アニメ・アイドルに関連した特技は、印象が良くありませんので避けてください。
(アニメ・アイドル系は応募先の業界によっては問題がないことがあります。)
- 応募職種が土日も勤務するような販売職、サービス職ならば、休日に行われるスポーツイベントに頻繁に参加するような特技を伝えることは避けたほうが無難です。
応募先の労働条件を良く理解して特技を見つけましょう。
- 政治、宗教に関することは、そもそも就活や転職活動の場ではふさわしいものではありません。
- うそをつかないでください。
うそをつくと、面接での深掘りでバレてしまい、印象が悪くなってしまいます。決してうそをついたり、盛ったりしないでください。
特技が見つからない場合
いろいろ考えたけれど、やはり自分には特技が見つからないときはどうしたら良いでしょうか?
上記の特技の見つけ方で、周囲から「他の人と比べてすごいね」と認められているものを選ぶことと説明しましたが、一段レベルを下げて、「周囲から知られていないけれど、すごいねと言われそうなこと」を探してください。
日常の生活の中でやっている些細なこでかまいません。
継続していることで、自分が熱中できるなにげない行動から特技を探しましょう。
家族や友人などから聞いてもOKです。
例えば、掃除、料理、速読、ウォーキング、祖父母の介護、ごみ収集場所の掃除、徒歩通学をやり遂げた、虐待犬猫の飼育などで、そこまで続けていればすごいねと言われそうなことです。
自宅周辺の道路や公園の掃除を毎日続けていれば、立派な特技になります。
ウォーキングで毎日の歩数を計測すると東海道53次の日本橋から、京都三条大橋まで往復歩いたことになれば、それは特技です。
これらの特技は、ちょっと変わっていて、面接官の興味をおおいに引くでしょう。
どうしても特技がみつからない人は、今からでも遅くありませんからさっそく特技づくりを始めてください。
まとめ
就活や転職の面接で「あなたの特技は何ですか?」と聞かれることがあるかも知れません。
特技とは、自分自身が得意とする特別な技能のことです。
一方、特技と似ている趣味とは、仕事や職業としてではなく、個人の楽しみとして行っていることです。
面接で「特技は何か」と質問する理由は3つあります。
それは、応募者の人柄を見たいこと、応募者の強みや能力を見つけたいこと、質問したいことを終えて、面接の終了時間までに余裕がある場合です。
面接で特技は何かを質問されたとき、面接官に響く効果的な答え方は、「特技は〇〇です。」だけで終わるのではなく、人柄や強み、能力がわかる説明を、エピソードを交えて伝えることです。
自分の特技を見つけるためには、自分の趣味や好きなこと、得意なことを何でも良いですから全て書きだしてみてください。
その中で、周囲からも「他の人と比べてすごいね」と認められているものを選びます。
その特技を選んだことから、仕事につながる能力やスキル、強みが面接官に伝わり、あなたの好ましい人柄も想像されると効果的です。
特技が見つからないときは「周囲から知られていないけれど、、すごいねと言われそうなこと」を、日常生活の些細なことから探してみてください。
以上、就活や転職活動で特技を聞かれたときの対応法を説明しました。
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