【就活・転職】知っておきたい完全週休2日制と週休2日制
就活や転職の活動では、企業の休日について、「完全週休2日制」と「週休2日制」の2つの表記があり、その違いのわからない人が多いようです。
「完全週休2日制」と「週休2日制」の違いは何でしょうか?
「完全週休2日制」「週休2日制」と労働基準法の関係はどのようになっているのでしょうか?
「完全週休2日制」または「週休2日制」の企業に応募するときの注意点も知りたいものです。
本ブログは、完全週休2日制と週休2日制についてわかりやすく解説します。
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完全週休2日制と週休2日制の違いは?
完全週休2日制と週休2日制は、「完全」がつく、つかないだけで同じようなものと考えると間違えてしまいます。
- 完全週休2日制とは、年間を通じて毎週2日の休日があるものです。
1年間は52週ですから、年間休日は52週×2日=104日となり、完全週休2日制の会社は少なくとも年間104日以上の休日があります。
ただし、完全週休2日といっても、土日とは限りません。土日以外の平日に2日の休日でも完全週休2日となります。
(土日休日の完全週休2日の場合は、「完全週休2日制(土日)の表示となります。」
すなわち、週に2日の休みがあればどの日に2日の休日でも完全週休2日となります。
- 週休2日制とは、1カ月の間に2日休みの週が少なくとも一回あり、それ以外の週は1日以上休みがあるものです。
つまり、毎週2日の休みがあるのではなく、最低月1回の週休2日があれば週休2日制といえます。
この場合、年間休日は52週×1日+12日=64日となり、完全週休2日制の会社とは、計算上は年間40日の休日日数の差となってしまいます。
以上のように月1回の週2日休日でも週休2日制と言えますが、実態としては企業によりさまざまなパターンがあります。
例えば、隔週2日の休日を設定しているとか、年間の繁忙期には週休1日で、その他の月は週休2日とかのケースです。
ですから週休2日制の全ての会社は、年間休日が64日というわけではありません。
労働基準法の休日、労働時間の取り扱い
実は、完全週休2日制や週休2日制は法律用語ではなく、休日や労働時間については下記の労働基準法で定められています。
- 労働基準法35条1項では、少なくとも週に1回の休日を与えなければならないとされています。
(また、同2項では、4週間を通じ4日以上の休日を与える場合については、第1項の規定は適用しないとしています。)
- 労働基準法32条では、1日の労働時間は8時間、1週は40時間とされています。
1日8時間働くときに、週40時間ならば働くことができる日数は週に5日となります。
この法律により、週休2日としている会社が多いです。
以上にある、「少なくとも週1回の休日」と「1日8時間、週40時間」の法律を守りながら企業は休日、労働時間を設定しています。
完全週休2日制または週休2日制の注意点
それでは、完全週休2日制または週休2日制の会社に応募するときはどのようなことに注意すれば良いのでしょうか?
- 年間休日数、労働時間をチェックする
完全週休2日制または週休2日制の会社の年間休日数や労働時間をチェックしましょう。
通常の休日以外に、ゴールデンウィーク、夏季休暇、年末年始休暇といった大型休暇や、祝日を合わせた年間休日が、本人が休むことができる日数です。
また、年間労働時間についてもチェックするといいです。
このように年間で休むことができる日数と働く時間の双方からチェックすると実態がわかります。
- 1日の労働時間をチェックする
上記のように1日の労働時間は8時間、週40時間までと定められており、たとえば週1日の休みの場合は、残りの6日間で40時間労働となり、1日の労働時間は6.5時間程度となります。
ですから、週休2日制の会社は1日の労働時間が何時間なのかチェックしましょう。
事情により1日8時間働けない場合には、週休2日制をとる1日8時間未満の会社も選択の余地があります。
- 年間休日カレンダーをチェックする
完全週休2日制または週休2日制のいずれも年間カレンダーにおいて休日がどのように配置されているかをチェックしましょう。
休日の希望は人それぞれです。
長期連休がなくても毎週2日必ず休みたい人、毎週2日の休日がなくても長期連休のときに海外旅行へ行きたい人、毎週2日の休日に加えて祝日は必ず休みたい人、土日休日ではなくて、平日に休みたい人など、それぞれの希望に沿った休日が取れるかを調べるといいです。
以上の視点を持って志望する会社の休日を調べましょう。
まとめ
就活や転職活動のさいに知っておきたい完全週休2日制と週休2日制の違いや、法律との関連、注意点があります。
- 完全週休2日制とは、年間を通じて毎週2日の休日があるものです。
- 週休2日制とは、1カ月の間に2日休みの週が少なくとも一回あり、それ以外の週は1日以上休みがあるものです。
労働基準法35条1項では、少なくとも週に1回の休日を与えなければならないとされています。
また労働基準法32条では、1日の労働時間は8時間、1週は40時間とされています。
会社はこれらの法律を遵守しながら、休日を設定しています。
完全週休2日制または週休2日制の会社に応募するときの注意点は次の通りです。
- 年間休日数、労働時間をチェックする
- 1日の労働時間をチェックする
- 年間休日カレンダーをチェックする
以上、就活や転職活動のさいに知っておきたい完全週休2日制と週休2日制の違いや、法律との関連、注意点を解説しました。
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