【就活】内々定の保留はできる?伝え方と注意点を人事が解説
就活で企業から内々定をもらったものの、「第一志望の結果を待ちたい」
「他社と比較してから決めたい」と悩む学生は少なくありません。
結論から言うと、就活での内々定の保留は可能です。
ただし、伝え方やタイミングを間違えると、企業からの印象が悪くなったり、
最悪の場合は内々定を取り消されたりすることもあります。
特に、企業側は「いつまで待てばよいのか」がわからない状態を嫌います。
内々定を保留するなら、理由と期限を明確に伝えることが大切です。
この記事では、内々定の保留ができる理由、企業への伝え方、メール・電話の例、
企業側の本音、失敗しやすい注意点まで、人事採用担当者の視点で詳しく解説します。
就活では、自己分析や企業研究した結果を基に履歴書やエントリーシートを作成し、一貫性をもたせて面接に繋げることを強く意識して臨んでください。
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就活での内々定の保留は可能?
結論として、就活で企業からもらった内々定は保留できます。
なぜなら、内々定には法的な拘束力がなく、「将来正式に内定を出す予定です」
という企業の意思表示に過ぎないためです。
たとえば、第二志望の会社から先に内々定をもらい、第一志望の最終面接結果を
待っているケースはよくあります。
その場合、「○月○日まで回答を待っていただけますか」と会社に相談すること
自体は問題ありません。
ただし、保留が認められるかどうかは企業によります。
企業によっては、
- 1〜2週間程度なら待ってくれる
- 他社の選考状況を理解してくれる
- 回答期限の延長を認めてくれる
一方で、採用人数に余裕がない企業や中小企業では、
- 「期限までに回答できないなら辞退扱い」となる
- 保留を理由に内々定を取り消す
- ほかの学生に枠を回す
こともあります。
つまり、内々定の保留は「できる」が、「必ず認められるわけではない」
というのが実務上の答えです。
内々定と内定の違い
内々定を保留する前に、「内々定」と「内定」の違いを理解しておきましょう。
- 内々定とは
内々定とは、企業が正式な内定前に出す「採用予定」の意思表示です。
就活では、政府と経済界のルールにより、正式な内定は大学4年生の
10月1日以降とされています。しかし、多くの企業はそれ以前に選考を進め、実質的に
「あなたを採用したい」と伝えています。これが内々定です。内々定は、
- 電話で口頭のみ
- メールで通知
- 面談で伝達
という形で出されることが一般的です。
ただし、内々定の段階では労働契約は成立していません。
そのため、企業側も学生側も、
正式な内定前なら辞退や取り消しが可能です。 - 内定とは
一方、内定は正式な採用決定です。
内定通知書や承諾書のやり取りが行われると、
企業と学生の間で労働契約が成立したと考えられます。企業が正式な内定を取り消すには、
- 経歴詐称
- 卒業できない
- 犯罪行為
- 健康上の重大な問題
など、合理的な理由が必要です。
つまり、内々定は「まだ検討の余地がある段階」、
内定は「原則として入社が前提の段階」と覚えておきましょう。
内々定を保留したい人によくある理由
内々定を保留したい理由は、多くの学生に共通しています。
- 第一志望の選考結果を待ちたい
最も多い理由です。
たとえば、第二志望の会社から先に内々定をもらったものの、
第一志望の最終面接結果が1週間後に出る場合、
すぐに決断するのは難しいでしょう。この理由は企業側も理解しています。
人事担当者も「学生は複数社を受けている」とわかっているため、
正直に伝えれば、一定期間待ってくれることは少なくありません。 - 他社と条件を比較したい
給与、勤務地、仕事内容、福利厚生、働き方などを
比較して決めたいケースです。特に、
- 配属先が未定
- 転勤の有無が不明
- 初任給や残業時間が違う
といった場合は、内々定をもらってから改めて企業研究をする学生もいます。
- 家族と相談したい
就活では「オヤカク」と呼ばれる、
家族の理解や同意を重視するケースがあります。特に、
- 地方から都市部への就職
- 一人暮らしが必要
- 大学院進学との比較
- 家業を継ぐかどうか
といった場合は、家族との相談に時間がかかることがあります。
この理由も、会社には比較的受け入れてもらいやすいでしょう。
内々定の保留を企業に伝えるときの3つのポイント
内々定を保留するときは、ただ「少し待ってください」
と伝えるだけでは不十分です。
企業側が納得しやすい伝え方には、次の3つのポイントがあります。
- できるだけ早く連絡する
最も大切なのは、期限ギリギリではなく、早めに連絡することです。
人事担当者から見ると、回答期限の前日や当日に
「やっぱり待ってほしい」と言われると、- 志望度が低いのでは
- 優先順位が低いのでは
- 入社後も連絡が遅い人では
と感じてしまいます。
おすすめは、内々定をもらってから1〜2日以内に相談することです。
- 必ず「いつまで待ってほしいか」を伝える
「少し考えたいです」だけでは、企業はいつまで待てばよいかわかりません。
そのため、必ず期限を具体的に伝えましょう。
悪い例:
- 少し考えさせてください
- 他社の結果が出るまで待ってください
良い例:
- 第一志望企業の結果が6月15日に出るため、
6月16日までお時間をいただけないでしょうか - 家族と相談したいため、
今週金曜日まで回答をお待ちいただけますでしょうか
期限が曖昧だと、会社は不安になり、保留を断る可能性が高くなります。
- 理由は正直に伝える
内々定を保留する理由は、できるだけ正直に伝えましょう。
人事担当者は、多くの学生と接しているため、嘘は意外と見抜かれます。
よくある失敗は、
- 「家族と相談したい」と言いながら、実際は他社待ち
- 「体調不良」と言って時間を稼ぐ
- 返事を先延ばしにし続ける
といったケースです。
あとから別の理由がわかると、
「誠実ではない学生」という印象になってしまいます。第一志望の結果待ちなら、率直に「他社の選考結果を待っている」
と伝えたほうが、かえって信頼されます。
内々定の保留を電話で伝える方法
緊急性が高い場合や、会社から電話で内々定をもらった場合は、
電話で伝えるのがおすすめです。
- 電話での流れ
① 大学名・氏名を伝える
② 内々定のお礼を伝える
③ 保留したい理由を伝える
④ 回答期限をお願いする
⑤ 最後にお礼を言う
- 電話の例文
「○○大学経済学部の山田太郎です。先日は内々定のご連絡をいただき、
ありがとうございました。大変ありがたく思っております。誠に恐縮なのですが、現在、他社の選考結果を待っており、
○月○日までお返事をお待ちいただくことは可能でしょうか。
必ず期限までにご連絡いたします。」電話では、長々と説明する必要はありません。
理由と期限を簡潔に伝えることが大切です。
内々定の保留をメールで伝える方法
営業時間外や、落ち着いて文章をまとめたい場合は、メールでも問題ありません。
- 件名の例
- 内々定受諾の回答期限延長のお願い
- 内々定のお返事に関するお願い
- メール例文
○○株式会社
人事部人事課
佐藤二郎様お世話になっております。
○○大学経済学部経済学科の山田太郎です。このたびは内々定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。
大変ありがたく感じておりますが、現在、他社の選考結果を待っている状況です。
つきましては、誠に勝手なお願いで恐縮ですが、○月○日までお返事を
お待ちいただくことは可能でしょうか。ご迷惑をおかけし申し訳ございません。
必ず期日までにご連絡いたしますので、ご検討いただけますと幸いです。何卒よろしくお願いいたします。
----------------------------
○○大学経済学部経済学科
山田太郎
〒160-0000
東京都新宿区○○○○
電話番号:070-xxxx-xxxx
Eメール:xxxx@xxxx.xxx
----------------------------
人事採用担当者が実際に見ているポイント
企業側は内々定の保留について、実際には次の点を見ています。
- 志望度はどのくらい高いか
人事担当者は、「この学生は最終的に入社してくれる可能性があるか」
を見ています。たとえば、
- 第一志望群に入っている
- 迷っている理由が明確
- 期限までに必ず返事をくれそう
という学生なら、待つ価値があると判断されやすいです。
一方で、
- 曖昧な返答しかしない
- 何度も期限を延ばす
- 連絡が遅い
学生は、「辞退する可能性が高い」と判断されやすくなります。
- 約束した期限を守れるか
人事担当者は、保留そのものよりも「約束を守るか」を重視しています。
実際には、保留をお願いした学生よりも、
- 約束した日までに連絡しない
- 再度延長をお願いする
- 連絡せずに放置する
学生のほうが印象を悪くしています。
就活では、企業は学生の社会人としての基本姿勢を見ています。
期限を守れるかどうかは、そのまま評価につながると考えましょう。
内々定の保留でよくある失敗例
- 期限ギリギリに連絡する
「もう少し待ってほしい」と回答期限前日に言われると、
企業は採用計画を立てられません。結果として、
- 保留を断られる
- 内々定を取り消される
- 印象が悪くなる
ことがあります。
- 何度も延長をお願いする
1回の延長なら許容されても、2回、3回と続くと、
会社は「入社意思がない」と考えます。実務上は、保留のお願いは1回までと考えたほうが安全です。
- 嘘の理由を伝える
「家族が反対している」と言ったのに、
後日「実は他社待ちでした」とわかると、一気に信頼を失います。合同説明会や大学訪問、就職担当者向けの情報交換会では、
企業と大学が採用状況や学生の傾向について話し合う場が
実際に設けられています。また、大学のキャリアセンターと企業の採用担当者が、
学生の就活傾向や対応について定期的に情報交換する仕組みもあります。特定の学生の名前を挙げて「この学生は嘘をついた」
「自社を保留していた」と詳細に共有することは一般的ではありません。ですが、誠実さを欠く対応は、別の場面で不利になりかねません。
内々定を辞退するときの注意点
保留した結果、最終的に辞退することもあります。
その場合は、辞退を決めた時点ですぐに連絡しましょう。
辞退の連絡が遅いと、
企業は別の学生に声をかけるタイミングを失ってしまいます。
辞退するときは、
電話でお詫びを伝えたうえで、必要に応じてメールを送るのが丁寧です。
伝える内容は、
- 内々定のお礼
- 辞退のお詫び
- 他社への入社を決めたこと
の3点で十分です。
理由を細かく説明しすぎる必要はありません。
Q&A|内々定の保留でよくある質問
Q1. 内々定の保留はどれくらいの期間まで可能ですか?
A1. 一般的には、1週間程度が多いです。長くても2週間以内が目安でしょう。
それ以上になると、企業側も採用計画を立てにくくなります。
Q2. 第一志望の結果待ちと正直に言って大丈夫ですか?
A2. 問題ありません。むしろ、曖昧な理由を伝えるより、
率直に話したほうが誠実な印象になります。
Q3. 内々定を保留したら落とされますか?
A3. 必ずしも落とされるわけではありません。
ただし、企業によっては保留を認めず、内々定を取り消すことがあります。
Q4. メールだけで保留を伝えてもよいですか?
A4. はい、問題ありません。
ただし、締切りが近い場合や重要度が高い場合は、電話も併用すると安心です。
Q5. 保留後に辞退しても失礼ではありませんか?
A5. 失礼ではありません。
ただし、辞退を決めたらできるだけ早く連絡することが大切です。
Q6. 企業から「今日中に決めてください」と言われたらどうすればよいですか?
A6. まずは、なぜ時間が必要なのかを伝え、1〜2日だけでも待ってもらえないか
相談しましょう。
それでも難しい場合は、その企業を受けるか、第一志望の結果を待つかを
自分で決断する必要があります。
Q7. 内々定の保留は何社までしても大丈夫ですか?
A7. 法律上は複数社の内々定を保留することに問題はありません。
ただし、保留する企業が増えるほど、連絡や期限管理が難しくなります。
実務上は、2〜3社程度までに絞り、それ以上は早めに辞退したほうが、
企業にも自分にも負担が少ないでしょう。
Q8. 内々定の保留理由は「他社比較」だけでも問題ありませんか?
A8. 問題ありません。たとえば、
- 仕事内容を比較したい
- 勤務地や転勤の有無を確認したい
- 給与や福利厚生を比較したい
といった理由は、多くの企業が理解しています。
ただし、「なんとなく迷っている」だけでは伝わりにくいため、
「何を比較したいのか」を具体的に伝えるのがポイントです。
Q9. 保留期限より早く結論が出た場合はどうすればよいですか?
A9. 期限まで待たず、結論が出た時点ですぐに連絡しましょう。
たとえば、第一志望の結果が予定より早く出て、辞退や承諾を決めた場合は、
会社も早く知りたいと考えています。
早めに伝えることで、誠実な印象になります。
Q10. 会社から保留を断られたらどうすればよいですか?
A10.「期限延長は難しい」と言われた場合は、
その時点で判断するしかありません。選択肢は主に2つです。
- その企業の内々定を受ける
- 第一志望の結果を優先し、その企業は辞退する
迷ったときは、「もし第一志望が不合格だったら後悔しないか」
「本当に行きたい企業はどこか」を基準に考えましょう。
Q11. 内々定を保留したことで、その後の評価が下がることはありますか?
A11. 1回だけ、期限を決めて誠実にお願いする程度なら、
評価が大きく下がることはほとんどありません。一方で、
- 何度も延長する
- 返事が遅い
- 約束を守らない
場合は、「入社意欲が低い」と判断されやすくなります。
Q12. 内々定保留中に企業から連絡が来たらどう対応すべきですか?
A12. できるだけ早く返信しましょう。
企業は、「本当に入社する気があるのか」を確認したくて
連絡していることがあります。返信が遅いと、不安を与えてしまいます。
まだ結論が出ていない場合は、
「現在も検討中ですが、○月○日までには必ずご連絡します」
と、改めて期限を伝えると安心してもらえます。
Q13. 家族に反対されている場合は、そのまま企業に伝えてもよいですか?
A13. 問題ありません。
特に、勤務地や転勤、一人暮らし、給与などを理由に
家族が心配しているケースは珍しくありません。
その場合は、「家族と十分に相談したうえで判断したいため、
○月○日までお時間をいただけないでしょうか」
と伝えれば、理解してもらいやすいでしょう。
Q14. 内々定を保留したままインターンや面談に参加してもよいですか?
A14. 問題ありません。むしろ、参加したほうが、企業理解が深まり、
納得して決断しやすくなります。企業によっては、保留中の学生向けに、
- 社員面談
- 職場見学
- 座談会
を案内してくれることもあります。
迷っているなら、積極的に参加して判断材料を増やしましょう。
Q15. 内々定を保留している間に、別の企業からも内々定をもらったら
どうすればよいですか?
A15. まずは、企業ごとの回答期限を整理しましょう。そのうえで、
- 第一志望
- 第二志望
- もしもの保険
の順に優先順位を決めることが大切です。
すべてを長く保留すると、最終的にどの企業にも迷惑をかけてしまいます。
志望度の低い企業から順に、早めに辞退することをおすすめします。
Q16. 内々定を保留したあと、やはり入社したい場合は印象が悪くなりますか?
A16. 期限内に連絡し、誠実に対応していれば、基本的には問題ありません。
実際、人事担当者も「学生は複数社を比較している」と理解しています。
ただし、保留後に承諾する場合は、
「お待ちいただきありがとうございました。改めて御社に入社したいと考え、
決断いたしました」と、お礼と入社意思をしっかり伝えることが大切です。
まとめ|内々定の保留は「期限」と「誠実さ」が重要
就活での内々定の保留は可能です。
しかし、ただ待ってもらうのではなく、企業に対して誠実に対応することが
欠かせません。
特に重要なのは、次の3点です。
- できるだけ早く連絡する
- いつまで待ってほしいかを明確に伝える
- 理由を正直に説明する
人事担当者は、保留そのものよりも、「この学生は約束を守れるか」
「誠実に対応できるか」を見ています。
第一志望の結果待ちで迷うのは自然なことです。
だからこそ、曖昧にせず、期限と理由を明確に伝えて、
後悔のない就活にしましょう。
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