【就活】内々定の保留は可能?企業への伝え方と留意点は?

2023.12.06 更新
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就活では企業から内々定をもらったけれど、第一志望の選考結果待ちといったような理由で、内々定を保留できるのか悩む人が多いようです。

内々定をもらったけれど内定という言葉もあり、その違いは何かわかりにくいものです。

就活において内々定の保留ができるのでしょうか?

内々定の保留が可能ならば、どのように企業に伝えたら良いのでしょうか?

内々定の保留を伝えるとき、気をつけておきたいことも知りたいものです。

本ブログは、就活において、企業からもらった内々定を保留できるか、保留の企業への伝え方と留意点について解説します。

就活では、自己分析や企業研究した結果を基に履歴書やエントリーシートを作成し、一貫性をもたせて面接に繋げることを強く意識して臨んでください。

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目次
  1. 就活における内々定とは何か
  2. 就活において内定とは何か
  3. 就活で内々定の保留ができるのか
  4. 内々定の保留の企業への伝え方
  5. 内々定の保留を伝えるとき気をつけておきたいこと
  6. まとめ

就活における内々定とは何か

内々定の保留を考える前に内々定とは何か知ってください。

学生の就職活動について、政府と経済界は2025年卒までは現行通り、広報活動を大学3年の3月以降、面接などの選考活動を6月以降、正式な内定を10月以降と定めています。

この就活のルールの見直しは2026年卒以降になります。

このルールにより企業の正式な内定出しは10月以降となりますが、非公式にはそれ以前に内定を出しており、この非公式の内定出しを内々定と呼びます。

いわば、10月以降の内定を約束することが内々定ということになります。なので、内々定=内定ということではありません。

内々定はあくまで「内定しますよ」といった企業側の意思表示であって、採用が確定したわけではありません。

なので、企業が内々定を取り消しても損害賠償が発生しません。

内々定は、一般的には企業からの電話で伝えられることが多いですが、内定通知といったメールや文書が届くこともあります。

就活において内定とは何か

内定とは、応募者が企業から正式な内定通知を受け、両者の間で採用・入社の意思を確認し、「始期付解約権留保付労働契約」が成立する状態である、との考え方が判例上確立しています。

「始期付」とは、内定の時期(10月)から実際に入社(翌年4月)し就労するまでは一定の期間があるためです。

また「解約権留保付」とは、入社までにやむをえない事由が発生した場合には内定を取り消しすることができるもので、いわば条件付きの労働契約といえます。

すなわち、就活において内定とは、翌年4月になれば契約が発揮される労働契約のことです。

企業が内定を取り消した場合は、損害賠償の発生や、企業名の公表といったペナルティが課されることもあります。

以上のように内定と内々定は、同じようにもみえますが、実際は異なる性質のものと言えます。

次章では、就活で内々定の保留ができるのか探ってみます。

就活で内々定の保留ができるのか

それでは、就活で内々定の保留ができるのでしょうか?

就活では、複数の会社に同時応募することが通常です。うまくいけば、複数の会社から内々定をもらえることがあります。

そのさいに、どちらの会社の内々定を受けるのか、検討したい時間が欲しいことがあります。

あるいは、第二志望以下の会社の内々定をもらったけれど、第一志望の会社の選考結果を待ちたいときもあります。

このような事情などで内々定を保留したいとき、法的な拘束力もないために結論としては保留することは可能です。

内々定の保留の企業への伝え方

内々定をもらったときは、内定を受けるか否かの期限が設けられています。

一般的には内々定の通知から1週間以内に返事をする必要がありますが、その期限までに他社の選考結果が出そうにないといった理由などで、期限を延長してもらいたいと保留の連絡をすることになります。

企業に内々定の保留を依頼するときは、回答期限の延長要請と、保留の理由を伝えることになります。

  1. 回答期限の延長要請

    内々定の回答期限の延長を企業にお願いするときは、〇月〇日までと期限を区切らないといけません。

    他社の選考結果待ちならば、いつまでにもらえるかを知っておいたうえで、保留の期限を設定してください。

  2. 保留の理由

    保留の理由は正直に伝えることが必要です。嘘をつくとその後の企業とのやり取りの中で嘘がばれてしまうことがあり、企業に不信感を持たれてしまいます。

    • 同時に応募している他企業の選考結果を待っている

      就活において、同時並行して数社を応募することは通常であり、「同時に応募している他企業の選考結果を待っている」「他社と比べて迷っている」といった理由は企業からも理解してもらえます。

    • 家族の理解に時間がかかる

      就活ではオヤカク(家族の理解)も必要となってきます。

      企業のネームバリューや給与などの労働条件、仕事の内容、住居変更など家族が納得してもらえないと就活はうまく進みません。

      就活のさいは、あらかじめ家族と十分話し合って理解を得ておくことが絶対に必要です。

  3. 会社への内々定保留の伝え方

    会社への内々定の保留の連絡は、指定された回答期間のうちできるだけ早く、電話またはメールで行います。

    期限間際に保留の連絡では印象が良くありません。

    具体的な伝え方は次の通りです。必ず、回答期限を伝えてください。

    • 電話で内々定の保留を伝える

      ①大学、学部名と氏名を伝えて、採用担当者につなげてもらうようにお願いする

      ②(採用担当者に)大学、学部名と氏名を告げて時間をもらえるか確認する

      ③内々定通知をもらったことのお礼をする

      ④内々定保留のお願いと、〇月〇日までに回答したいことを伝える

    • メールで内々定の保留を伝える

      ①件名は「内々定受諾の回答期限延期のお願い」とする

      ②会社名、部署名、採用担当者の名前を記入する

      ③大学、学部、学科と氏名を記入する

      ④内々定通知をもらったことのお礼をする

      ⑤内々定保留のお願いと、〇月〇日までに回答したいことを伝える

      ⑥内々定保留を詫びる

      ⑦署名

内々定の保留を伝えるとき気をつけておきたいこと

内々定の保留は会社に要請できますが、以下について気をつけてください。

  • 内々定の保留が可能であるかについては、会社による

    内々定の保留を会社にお願いすることは問題ありませんが、保留を受けてもらえるかについては会社ごとに異なります。

    就活で学生が複数の会社に同時応募することは会社も理解しています。

    ですが、内々定した学生について、内定を受ける意思が不明では採用人数にカウントできず、その後に何人採用したら良いか会社は困ってしまいます。

    回答を保留するならば、内々定を取り消すこともありえることを知っておいてください。

    また、内々定を保留した後に内定を受諾することも印象としては良くありません。

  • 内々定保留後の辞退はできる限り早く連絡する

    内々定の保留まで受け入れてもらいながら、結果的に辞退することもあります。そのような場合には、できる限り早く会社に連絡しましょう。

    辞退すれば他の応募者から採用することになりますから、迷惑をかけないためにも早い連絡が必要です。

    辞退の連絡は電話でお詫びとともに行い、後で問題にならないようにしましょう。

  • 内々定の取り消しもありうる

    内々定には法的な拘束がないため、会社からも取り消すことができ、次のような場合に取り消しすることがあります。

    一つは、学生側の問題による取り消しです。学歴といった経歴詐称など応募書類の偽りは取り消し理由となります。

    それ以外にも、病気や事故などで翌年4月から働くことが困難になったときや、違法行為が見つかった場合も取り消しされます。

    一方で、会社の都合による内々定の取り消しは、よほどの理由がない限りありません。

    ですが、企業業績の急激な悪化により、今後の経営状況が不透明な場合には内々定の取り消しはあるかも知れません。

まとめ

就活において、内々定を保留にしたいとき必ず知っておきたいことがあります。

学生の就職活動について政府と経済界は正式な内定を10月以降と定めていますが、企業は非公式にそれ以前に内定を出しています。この非公式の内定出しを内々定と呼びます。

内々定はあくまで「内定しますよ」といった企業側の意思表示であって、採用が確定したわけではありません。

就活において内定とは、翌年4月になれば契約が発揮される労働契約のことです。

内定と内々定は、同じようにもみえますが、実際は異なる性質のものと言えます。

内々定を保留したいとき、法的な拘束力もないために結論としては保留ができます。

一般的には内々定の通知から1週間以内に返事をする必要がありますが、企業に内々定の保留を依頼するときは、回答期限の延長要請と、保留の理由を伝えることになります。

内々定の回答期限の延長を企業にお願いするときは、〇月〇日までと期限を区切らないといけません。

保留の理由は正直に伝えることが必要です。嘘をつくとその後の企業とのやり取りの中で嘘がばれてしまうことがあり、企業に不信感を持たれてしまいます。

会社への内々定の保留の連絡は、指定された回答期間のうちできるだけ早く、電話またはメールで行います。

内々定の保留について、以下のような気をつけておきたいことがあります。

  • 内々定の保留が可能であるかについては、会社による
  • 内々定保留後の辞退は早く連絡する
  • 内々定の取り消しもありうる

以上、企業からもらった内々定を保留できるか、保留の企業への伝え方と留意点について解説しました。

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