【転職】試用期間に退職したいとき必ず考えておくべきこと
企業に入社すると多くの場合「試用期間」が設けられています。
この試用期間中に、
- 思っていた仕事と違う
- 職場の雰囲気が合わない
- このまま続けるのが不安
と感じ、「試用期間だけど退職したい」と悩む人は少なくありません。
一方で、
「試用期間に退職したいけど経歴に傷がつくのでは?」
「そもそも試用期間中に退職できるの?」
と不安を抱えるのも自然なことです。
本記事では、試用期間に退職したいと考えたときに必ず押さえておくべきポイントを、人事の視点からわかりやすく解説します。
転職を考えている人が、後悔しない判断をするための実践的な内容です。
転職活動では、自己分析や企業研究した結果を基に履歴書や職務経歴書を作成し、一貫性をもたせて面接に繋げることを強く意識して臨んでください。
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試用期間とは何か|意味と企業側の本音
- 試用期間の本来の目的
試用期間とは、本採用を前提として、企業が社員の適性や勤務態度を見極めるための期間です。
能力だけでなく、次のような点が見られています。
- 業務への取り組み姿勢
- 社内ルールや文化への適応力
- 周囲との協調性
つまり、試用期間は「お試し期間」ではありますが、雇用契約そのものは通常の社員と同じです。
- 試用期間の長さはどれくらい?
JILPT(労働政策研究・研修機構)の調査によると、約9割の企業が試用期間を設定しており、期間は次の通りです。
- 2か月程度 : 8.4%
- 3か月程度 : 66.1%
- 6か月程度 : 18.3%
*従業員の採用と退職に関する実態調査(2014年3月)
このように、一般的には3~6か月が目安と考えて問題ありません。
- 試用期間でも雇用契約は有効
重要なポイントとして、試用期間であっても労働契約は成立しています。
そのため、
- 社会保険への加入
- 給与の支払い
- 労働基準法の適用
はすべて通常通り行われます。
「試用期間だから簡単に辞めさせられる」「簡単に辞められない」という認識は誤りです。
試用期間中に会社は簡単に解雇できるのか?
結論から言うと、試用期間中でも会社が自由に解雇できるわけではありません。
試用期間中の解雇が認められるのは、以下のような客観的・合理的理由がある場合に限ります。
- 重大な経歴詐称が発覚した
学歴・職歴・資格などの重要事項に虚偽があったケース。
- 能力の著しい不足が明らかになった
教育や配置転換を行っても業務遂行が困難と判断される場合。
- 勤務態度が極端に悪い
協調性がなく、職場秩序を著しく乱す行為がある場合。
- 勤怠不良が続く
無断欠勤・遅刻・早退を繰り返すなど。
- 体調不良により就業継続が困難である
これらに該当しない限り、「試用期間だから」という理由だけで解雇することはできません。
試用期間に「退職したい」と思ったら辞められるのか?
試用期間に「退職したい」と思ったら辞められるのでしょうか。
- 法律上、退職は可能
民法627条では、次のように定められています。
「各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。雇用は、解約の申入れの日から2週間を経過することによって終了する。」
つまり、試用期間であっても、原則として2週間前に申し出れば退職可能です。
- 就業規則が優先されるケースもある
就業規則で「退職の申し出は1か月前」などと定められている場合、
合理性があれば就業規則が優先されます。ただし、
極端に長い期間(例:3か月以上前の申し出)を義務付ける規定は、
退職の自由を不当に制限するため無効と判断される可能性があります。
試用期間に退職したいときの「伝えやすい退職理由」
試用期間中に退職したいとき、退職理由そのものより「伝え方」がとても重要です。
理由が同じでも、伝え方次第で会社の受け取り方は大きく変わります。
基本の考え方は次の3つです。
- 会社を否定しない
- 感情的にならない
- 「自分の問題」として説明する
この3点を意識すると、円満に話を進めやすくなります。
- 入社前に聞いていた仕事内容と、実際の仕事が違った
入社後の、仕事内容のイメージ違いはよくある理由です。
この場合は、「仕事に不満がある」ではなく、
「想定との違いがあった」という事実を伝えます。わかりやすい伝え方
「入社前に伺っていた業務内容と、実際に担当している業務に違いがあり、このまま続けるのは難しいと感じました。」
不満をぶつける言い方は避け、冷静に状況を説明するのがポイントです。
場合によっては、部署異動などの提案を受けられることもあります。 - 社風が自分に合わないと感じた
社風は、実際に働いてみないと分からないものです。
そのため、この理由自体は珍しくありません。大切なのは、会社を否定しない言い方をすることです。
わかりやすい伝え方
「会社の方針や働き方が悪いということではなく、私自身の価値観とは合わないと感じました。」
「合わない=悪い」ではない、という伝え方をすると角が立ちにくくなります。
- 人間関係がうまくいかない
人間関係の悩みも、試用期間中に退職したいと考える大きな理由の一つです。
ただし、誰かの悪口を直接言うのは避ける必要があります。
まずは、
- 上司
- 人事
- 相談窓口
に相談し、改善の余地がないかを確認しましょう。
わかりやすい伝え方
「何度か相談させていただきましたが、改善が難しい状況で、今後の就業継続が困難だと判断しました。」
冷静で事実ベースの説明が大切です。
- 体調不良で勤務を続けるのが難しい
体調の問題は、無理をする必要はありません。
正直に伝えることが大切です。わかりやすい伝え方
「入社後に体調を崩してしまい、医師からも継続勤務は難しいと言われました。」
可能であれば、医師の診断書があると、会社側も理解しやすくなります。
- 家庭の事情が発生した
家庭の事情は、会社側も比較的受け入れやすい理由です。
- 家族の介護
- 配偶者の転勤
- 家業の手伝い
など、やむを得ない事情がある場合は、そのまま伝えて問題ありません。
わかりやすい伝え方
「家庭の事情が急に変わり、現在の働き方を続けることが難しくなりました。」
細かく説明しすぎる必要はありません。
試用期間に退職したいときの退職理由は、
- 正直であること
- 会社を責めないこと
- 感情的にならないこと
この3つを守れば、円満に話が進みやすくなります。
「試用期間だからダメ」ではなく、
社会人として誠実に説明できるかどうかが一番大切です。
試用期間に退職したいときの正しい手続き
試用期間に退職したいとき、退職の進め方を間違えると、
あとでトラブルになったり、転職活動で不利になったりします。
次の流れを順番に押さえておきましょう。
- 感情だけで「すぐ辞める」と決めない
「もう無理」「早く辞めたい」という気持ちだけで決めるのは危険です。
まずは、次の点を冷静に考えましょう。
- 次の転職先はもう決まっているか
- 退職後、生活できる収入や貯金はあるか
試用期間での退職は、次の転職で必ず理由を聞かれるポイントになります。
少し立ち止まって考えてから判断することが大切です。 - 退職の意思は、直属の上司に直接伝える
退職したいと決めたら、最初に伝える相手は「直属の上司」です。
このときのポイントは次の通りです。
- いきなり話さず、事前に時間をもらう
- 会議室など、落ち着いて話せる場所を選ぶ
- メールやチャットだけで済ませない
社会人として、直接・口頭で伝えるのが基本マナーです。
- 退職届は、会社のルール通りに出す
上司に話した後は、会社の就業規則に従って退職届を提出します。
多くの場合は、
- 上司に提出
- その後、人事部へ回される
という流れになります。
試用期間中の退職では、人事担当者との面談が行われることもありますが、
落ち着いて、誠実に対応すれば問題ありません。 - 退職日までは、普段通りきちんと働く
「もう辞めるから」といって、仕事を手抜きするのは避けましょう。
試用期間であっても、
- 与えられた仕事を最後まで行う
- 引き継ぎがあれば丁寧に対応する
こうした姿勢が、円満退職につながります。
社会人としての評価は、「辞めるまでの行動」で決まることも多いです。
試用期間に退職したいときの手続きの流れは、
- 感情だけで即決しない
- 直属の上司に直接伝える
- 就業規則に従って退職届を出す
- 退職日まで誠実に働く
この4ステップを守れば、試用期間であっても大きなトラブルなく退職できます。
試用期間に退職したいときのよくある質問(Q&A)
Q1.試用期間で退職すると次の転職に不利ですか?
A1.短期間の退職自体よりも、理由と説明の仕方が重要です。納得感のある理由を説明できれば致命的な不利にはなりません。
Q2.履歴書や職務経歴書に書く必要はありますか?
A2.在籍期間が極端に短い場合は、ケースによって省略も検討できます。ただし、面接で聞かれたときは正直に説明しましょう。
Q3.試用期間中に即日退職できますか?
A3.原則は2週間前の申し出により退職は可能ですが、就業規則を尊重しましょう。ただし、やむを得ない事情があれば会社と相談の上で調整することもあります。
まとめ|試用期間に退職したいと感じたら
試用期間に退職したいと感じること自体は、決して珍しいことではありません。
大切なのは、
- 試用期間の意味を正しく理解する
- 感情ではなく事実で判断する
- 円満退職を意識した行動をとる
ことです。
試用期間は、会社だけでなく、あなた自身が「この会社で働き続けられるか」を見極める期間でもあります。
自分のキャリアを守るためにも、納得のいく選択をしてください。
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