【就活】OB訪問で質問リストを送らない問題点と正しい準備
就活生にとって OB訪問 は、企業や業界を深く理解するために欠かせない重要なプロセスです。
しかし、いざOB訪問をしようとすると、
「質問リストを送らないまま行っていいのか?」
「送らないと失礼になるのでは?」
という悩みに直面する学生は非常に多いです。
結論から言うと、OB訪問で質問リストを送らないのは基本的にNG です。
もちろん、例外的に「送らないほうが好まれるOB」もいます。しかし、就活という大事な場面では、“例外”に合わせて行動するよりも“基本のビジネスマナー”を押さえておくほうが安全であり、結果としてあなたの評価が高まります。
この記事では、
- OB訪問で質問リストを送らないのはNGなのか
- 送らない場合のメリット・デメリット
- 質問リストを送るときの正しい作り方
- 質問リストでやりがちなNG例
- よくある質問(Q&A)
を、就活に詳しい人事屋の視点からわかりやすく解説します。
「質問リストを送らないままOB訪問に行って失敗した…」という後悔を防ぐためにも、ぜひ最後まで読んで重要ポイントを押さえてください。
就活では、自己分析や企業研究した結果を基に履歴書やエントリーシートを作成し、一貫性をもたせて面接に繋げることを強く意識して臨んでください。
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OB訪問で質問リストを送らないのはNG?その理由を解説
結論として、OB訪問で質問リストを送らないのは基本的にNG です。
- 理由①:ビジネスマナーとして準備不足と受け取られる
OB訪問は「好意で時間を割いてくれる」先輩社会人との貴重な機会。
質問リストを送らないと、
- 事前準備をしていない
- 調べればわかることも質問しに来るのでは?
- 社会人としての基本ができていない
とマイナス印象を持たれる可能性があります。
- 理由②:OB側が事前に準備できず、有益な情報が得にくくなる
質問リストがあれば、OBは資料を用意したり、回答を整理したりできます。
しかし質問リストを送らないと、
- その場で思い出しながら答える
- 曖昧な情報しか提供できない
- 時間配分が難しい
と、あなたにとってもデメリットが大きいです。
- 理由③:限られた時間を最大限活かせなくなる
OB訪問は多くの場合 30〜60分。
質問リストが無いと、
- どれだけ質問があるのかわからず調整できない
- 時間切れで聞きたいことが聞けない
- 想定以上に時間が伸び、OBに迷惑をかける
といったトラブルが起きやすくなります。
OB訪問で質問リストを送らないメリット
ここでは公平性のため、OB訪問で質問リストを送らないことで考えられる「メリット」も紹介します。
- メリット①:OB訪問の直前まで質問を練り直せる
複数社のOB訪問をハイペースで進める学生は、「1社ずつ質問を作り込む時間が足りない」という場合もあります。
質問リストを送らないと、直前まで内容を検討できます。
- メリット②:堅苦しさが苦手なOBには喜ばれる
中には、
- 気軽な雑談スタイルが好き
- 事前準備が重たく感じる
- 質問リストを見ると「全部答えなきゃ」とストレス
というタイプのOBもいます。
しかし、これは少数派であり、あなたが事前に見極めることは困難です。
メリットは存在するものの「送らない」行為を推奨する理由にはなりません。
OB訪問で質問リストを送らないデメリット(こちらのほうが圧倒的に大きい)
- デメリット①:OB訪問が有益にならない
質問リストが無いと、OBは回答準備ができません。
結果として、
- 「ちょっと記憶が曖昧ですが…」
- 「今資料がないので正確には言えないのですが…」
という不完全な回答になり、あなたが得られる情報の質が大きく下がります。
- デメリット②:時間配分ができず、予定時間に終わらない
質問が何問あるかわからない状態では、OBは時間調整ができません。
結果、
- 聞きたいことを聞けず終了
- 時間オーバーしてOBに迷惑
- 印象ダウン
という就活では致命的な事態も起こり得ます。
- デメリット③:ビジネスマナーが無い後輩と評価される
社会人が重視するのは「準備力」と「礼節」。
質問リストを送らない学生は、
- 段取りができない
- 相手の時間を配慮できない
- 就活への本気度が低い
と受け取られかねません。
OB訪問では、業界内での人脈がつながっているケースも多く、悪い印象はその後の選考に影響することもあるため注意が必要です。
OB訪問で質問リストを送るときのポイント6つ
ここからはOB訪問で「正しい質問リストの作り方」を具体的に紹介します。
- OB訪問の所要時間に合わせて質問数を調整する
一般的な目安は以下の通りです。
- 60分 → 8〜10問程度
- 30分 → 3〜5問程度
1問につき5〜10分が基本。質問が多すぎると逆に印象が悪くなります。
- 質問に優先順位をつける
「聞きたい順番」を①②③…と付けて送るのが効果的。
特に優先すべき質問は、
- 選考に影響する重要な情報
- OBでなければ聞けない内容
の2つです。
- 調べればわかる質問は送らない
例:
× 企業理念を教えてください
× 従業員数はどれくらいですか
これらは会社HPを見ればわかる内容。送ると「準備不足でやる気がない」と思われます。
- OBが答えにくい質問は送らない
- NG質問①
「御社の離職率は高いですか?」
これはストレートすぎて失礼にあたるうえ、OB本人が答えづらいです。
OKな質問の言い換え
「若手の方が長く働き続けられるよう、会社としてどのような取り組みがありますか?」
「実際に入社後、働き続けるうえで大変だと感じる場面はありますか?」
→ “離職率” を聞きたい意図は「働きやすさ」なので、働き続けやすさ・環境のリアルを聞く形に変えると丁寧になります。
- NG質問②
「あなたが応募した他社はどこですか?」
個人のプライバシーに直結するため、聞くのはNGです。
OKな質問の言い換え
「〇〇業界を志望していたと伺いましたが、当時どのような軸で企業選びをされていましたか?」
「入社を決めるうえで、最終的にどんな点が決め手になりましたか?」
→ 応募企業を知りたい意図は、“企業選びの基準” や “志望理由の深め方” なので、そこを聞きます。
- NG質問③
「年収はいくらですか?」
これも個人的で答えにくい質問。
OKな質問の言い換え
「御社の給与制度(昇給のタイミング・評価基準)について教えていただけますか?」
「入社後のキャリアが進むと、どのように待遇が変化していくイメージでしょうか?」
→ ポイントは、個人の年収ではなく“制度”として質問すること。
- まとめ:言い換えのコツ
NGにならないためには、
① Yes/No質問 → “体験・意見”
例:離職率 → 働きやすさの工夫/続けにくさの要因
② デリケートな情報 → “判断軸・考え方”
例:応募企業 → 企業選びの軸・決め手
③ 個人情報 → “制度・仕組み”
例:年収 → 給与制度
に変換すれば、ほぼ確実にOKになります。
- NG質問①
- 抽象的な質問は送らない
×「会社の5年後はどうなると思いますか?」
→ 抽象的すぎて答えにくい
〇「中期経営計画の○○について、現場ではどう感じていますか?」のように、具体化すると回答しやすくなります。
- ネット上のテンプレをそのまま送らない
「OB訪問 質問リスト」と検索すると質問例はたくさんありますが、それをコピーするのは絶対にNG。
OBは何人も学生を対応しているため、同じ質問をされると「意欲が低い」と見抜かれます。
あなたが「なぜその企業のOB訪問をするのか?」その目的から質問を作りましょう。
OB訪問で失敗しない質問リストの例
以下は評価が高くなりやすい質問の例です。
- 〇〇部門を志望しているのですが、1日の業務スケジュールを教えていただけますか?
- 入社前と入社後でギャップを感じた点はありますか?
- 若手が活躍しやすい環境づくりとして、会社で行われている取り組みはありますか?
- 異動やキャリアチェンジの希望は、どの程度反映されますか?
- 現場で求められる「学生時代に身につけておくべき力」は何でしょうか?
テンプレートに頼らず、“あなた自身の志望理由” が反映されている質問がベストです。
よくある質問(Q&A)
Q1. 質問リストは何日前までに送ればいいですか?
A1. 遅くても2日前、理想は3〜5日前。OBは仕事の合間に準備するので、余裕をもった送付が鉄則です。
Q2. 質問リストを送った後に質問を追加してもいい?
A2. 基本はNG。どうしても追加する場合は「当日、時間が許せばお伺いしたいことがあります」と一言添えておきましょう。
Q3. OBから「質問リストはいらない」と言われたら?
A3. この場合は送らないほうが良い。ただし、あなた自身は質問準備をしっかり行い、手元にメモとして持参してください。
Q4. 質問リストはメール添付?本文に書く?
A4. 本文に記載するのが基本。重要事項は本文で伝えるのが正しいビジネスマナーだからです。箇条書きで読みやすく整理しましょう。
Q5. 当日に質問リストを持っていってもいい?
A5. 持参はOKですが、「送らない」という行為は基本NGです。必ず事前送付を優先してください。
まとめ|OB訪問で質問リストを送らないのは基本NG。準備が結果を変える
この記事では、OB訪問で質問リストを送らないのはNGなのか?
という疑問について詳しく解説しました。
結論は、
- OB訪問で質問リストを送らないのはNG
- 準備不足と評価される
- 有益な情報が得られなくなる
- 時間配分ができず、迷惑をかける可能性あり
であり、OB訪問の質を大きく下げてしまいます。
一方で、質問リストを送ることで、
- OBが回答準備をしてくれる
- 有益な情報が得やすい
- 時間を有効活用できる
- ビジネスマナーが整っていると評価される
という大きなメリットがあります。
就活は「準備力」が結果を分ける場です。
質問リストを送らないという小さな手抜きが、その後の選考への影響を生むこともあります。
ぜひこの記事を参考に、あなたのOB訪問が最大限有意義な時間になるよう準備を進めてください。
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