【就活・転職】履歴書で JIS規格とそれ以外の見分け方
履歴書は数種類ありますが、JIS規格の履歴書とそれ以外の見分け方や、履歴書でどれを選んで良いかわからなくて悩む人は多いようです。
JIS規格の履歴書とそれ以外のものはどのように見分けたら良いでしょうか?
一方で、JIS規格の履歴書とそれ以外では、どれを選ぶのが適切でしょうか?
その他、履歴書の見分け方と選び方で、気をつけたいことがあるでしょうか?
本ブログは、履歴書で、 JIS規格とそれ以外の見分け方と選び方などを解説します。
就活や転職活動では、自己分析や企業研究した結果を基に履歴書やエントリーシート(就活)、職務経歴書(転職)を作成し、一貫性をもたせて面接に繋げることを強く意識して臨んでください。
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JIS規格の履歴書とは何か
履歴書で JIS規格とそれ以外の見分け方を説明する前に、JIS規格の履歴書とは何かを説明します。
JISとは、日本規格協会が作成する日本産業規格(Japanese Industrial Standards)の略であり、日本の産業製品に関する規格や測定法などが定められた日本の国家規格のことです。
JIS規格の履歴書とは、JISの基準に沿って作成したものを指しています。履歴書のフォーマットは、JIS規格の解説の様式例として公開されていました。
ですが、2020年7月にLGBT当事者を支援する団体から、厚生労働省と日本規格協会に対して「カミングアウトを強制される」などとして履歴書様式の検討(性別欄の削除等)を求める要請が行われたことから、JIS規格の様式例から履歴書自体が削除されました。
このため、厚生労働省は、公正な採用選考を確保する観点から、2021年4月に履歴書の様式例を新たに作成し公表しています。
JIS規格の履歴書の見分け方と項目
JIS規格の様式例から履歴書自体が削除されましたが、市販の履歴書ではJIS規格に沿ったものが販売されています。
- JIS規格の履歴書の簡単な見分け方
JIS規格のものの簡単な見分け方は、次の通りです。
- 「JIS規格」の履歴書として明記されて販売されている
- 用紙の右側の中央部に「志望動機・自己PR・趣味・特技など」として志望動機やアピールしたいことがひとつにまとまっている
- 学歴・職歴や資格・免許欄のスペースが大きい
このように見分け方としては、フォーマットの項目と項目のサイズがヒントとなります。
- JIS規格の履歴書の項目
JIS規格の履歴書の項目は次の内容となっています。
・証明写真
・氏名・生年月日・性別
・現住所・連絡先
・電話番号・携帯電話番号・メールアドレス
・学歴・職歴
・資格・免許
・志望動機・自己PR・趣味・特技など
・通勤時間・扶養家族数(配偶者を除く)・配偶者の有無・配偶者の扶養義務の有無
・本人希望記入欄これらの項目について、記入するさいには以下の注意点があります。
- 証明写真は、JIS規格の場合「4×3cm」のサイズと指定されている
- 携帯電話番号・メールアドレスは、就活や転職活動で企業との連絡に必須のため必ず記入する
- 学歴・職歴は、ひとつの項目として記入するので、それぞれを明確に区別して書き分ける
- 資格・免許を多く所有する場合は、応募する企業・職種に応じて選別する必要がある
- 志望動機・自己PR・趣味・特技などを記入するスペースが小さいために、書けることが限られる
JIS規格以外の履歴書の見分け方
履歴書には、JIS規格以外でもいくつかのフォーマットの履歴書があります。ここではJIS規格以外の履歴書のフォーマットの見分け方について説明します。
- 厚生労働省の履歴書の見分け方
JIS規格と比較した厚生労働省の履歴書の見分け方は、次の通りです。
- 性別について、JIS規格では、男女のいずれかを○で囲むが、厚生労働省のものは任意となっている、未記載も可能
- 「志望動機・特技・自己PR・アピールポイント」欄のスペースを拡大する
- 通勤時間・扶養家族数(配偶者を除く)・配偶者の有無・配偶者の扶養義務の有無の4項目は設けない
厚生労働省の履歴書の項目は次の内容となっています。
・証明写真
・氏名・生年月日・性別
・現住所・連絡先
・電話番号・メールアドレス
・学歴・職歴
・資格・免許
・志望動機・特技・自己PR・アピールポイントなど
・本人希望記入欄 - 一般用の履歴書の見分け方
一般用の履歴書は、JIS規格や厚生労働省のもの以外の履歴書を指していて、フォーマットはシンプルなものから学歴・職歴欄が多いもの、志望動機、自己PRのスペースが広めのものまで様々な種類のものがあります。
- 転職用の履歴書の見分け方
転職用の履歴書は、多くの場合職務経歴書とセットとして販売されています。JIS規格と比較した転職用のものの見分け方は、転職回数が多い人向けに「学歴・職歴」欄のスペースが広くとられていること、退職理由を記載する項目がある履歴書もあることです。
ですが、転職希望者だからといってこの履歴書を使用しなければならない決まりはありません。
- パート・アルバイト用の履歴書の見分け方
パート・アルバイトの応募で履歴書をシンプルにまとめたい人は、JIS規格や他の正社員向け履歴書と比較してコンパクトなフォーマットのものがあります。
パート・アルバイト用の履歴書の見分け方は、次の通りです。
- 正規社員用と比べてサイズが1/2のものがある
- 全体的に記入項目が少なく、志望動機や自己PR欄も小さめである
- 希望勤務日・時間帯を記入できる項目がある
パート・アルバイトに応募する場合であっても、パート・アルバイト用以外の履歴書を使用することは問題ありません。
以上、JIS規格以外の履歴書の見分け方を説明しました。JIS規格と厚生労働省様式以外の履歴書は、メーカーによって書式が異なりますから、必ずしも上記通りでないことに留意ください。
JIS規格の履歴書とそれ以外の履歴書の選び方
JIS規格とそれ以外の履歴書の見分け方は、上記の通りですが、それでは、就活や転職活動ではどの履歴書を選ぶのが適切なのか説明します。
- 履歴書は、本人の状況により選択する
履歴書は数種類のフォーマットがありますが、JIS規格や厚生労働書様式以外のものでも使用することは問題ありません。
本人が就活をしているのか、転職活動なのか、転職回数が多いのかそれぞれの状況が異なりますから、自分にぴったり合った履歴書を使用しましょう。
- どの様式を選択するか迷う場合は、JIS規格または厚生労働省様式とする
どの様式を選択するか迷う場合は、JIS規格または厚生労働省様式をお薦めします。
JIS規格は、国家規格だったこともあり、様式例から履歴書自体が削除されましたが、一般的な履歴書として広く普及しています。
厚生労働省様式は、いわばJIS規格の代わりに国として推奨している履歴書です。
考慮することとして、JIS規格の履歴書は「志望動機・自己PR・趣味・特技など」のスペースが小さいためにアピールしにくいことがあります。
厚生労働書様式は、「志望動機・特技・自己PR・アピールポイントなど」のスペースに余裕があるため、自分をアピールしやすいです。一方で、「通勤時間・扶養家族数(配偶者を除く)・配偶者の有無・配偶者の扶養義務の有無」がないために、そちらを記入したい人には不向きです。
- 新卒や社会人経験が浅い人は、一般用の履歴書
新卒や社会人経験が浅い人は、学歴・職歴のスペースが左半分に納まっていて、自己PRや保有スキルなどのアピールを中心に記載できる一般用の履歴書をお薦めします。
一般用は販売するメーカーによってそれぞれの記入欄の大きさが異なりますから、どれを選択するか手に取って確かめてください。
- 転職回数が多い人は、JIS規格または転職用の履歴書
転職回数が多い人は、職歴の記載スペースが多くとられている、転職用の履歴書をお薦めします。
職歴のスペースが多くとられている分、「志望動機・自己PR・趣味・特技など」のアピールする枠が小さいため、職務経歴書でしっかりアピールする必要があります。
履歴書の見分け方と選び方で、気をつけたいこと
履歴書には JIS規格を含めていくつかの様式がありますが、自分に合った履歴書の見分け方と選び方で、気をつけたいことがあります。
- 市販の履歴書でどの様式なのか見分け方は「○○用」を参考にする
市販の履歴書で、どの様式なのか見分け方がわからない場合は、パッケージに「○○用」と書いてある「○○」を自分に当てはめると良いです。
- 応募先企業からJIS規格の履歴書と指定されたときはそれに従う
企業によっては、履歴書はJIS規格のものと指定することがあります。そのさいは、企業の指示に従ってJIS規格の履歴書を使用してください。
- 就活では、学校の生協などで販売する大学指定の履歴書を使っても良い
学校の生協には大学指定の履歴書が販売されています。大学のロゴが印刷されている履歴書で、在籍する学生しか使用できないものであり、就活を良く考えたものとなっています。
学校の生協などで販売する大学指定の履歴書を使っても良いでしょう。
- 保護者記入欄のある履歴書は使用しない
履歴書には、未成年者用の「保護者記入欄」が印刷されているものがあります。本人が未成年者ならば必要な項目ですが、成人している場合は、「保護者記入欄」のあるものは使用しないでください。
- 正社員で応募する場合はパート・アルバイト用の履歴書を選ばない
パート・アルバイト用の履歴書はコンパクトにまとまっており、正社員に応募する場合は、項目が足りませんから、選ばないでください。
- 記載するボリュームによりA4(A3二つ折り)またはB5(B4二つ折り)サイズの履歴書を選択する
履歴書のサイズにはA4またはB5サイズのものがあります。
記載することが少なく、A4の履歴書だと空白が目立ってしまうのが心配な人は、B5のものを使うと良いです。
一方、記載したいことが多くB5では文字が詰まる、記入スペースが足りないと感じる場合は、A4の履歴書がお薦めです。
まとめ
履歴書のフォーマットで、 JIS規格とそれ以外の見分け方と選び方を考えてみます。
JIS規格の履歴書とは、JISの基準に沿って作成したものを指しています。履歴書のフォーマットは、JIS規格の解説の様式例として公開されていました。
ですが、JIS規格の様式例から履歴書自体が削除されたことを受け、厚生労働省は、2021年4月に履歴書の様式例を新たに作成し公表しています。
JIS規格の様式例から履歴書自体が削除されましたが、市販の履歴書ではJIS規格に沿ったものが販売されています。
JIS規格の履歴書の見分け方は、次の通りです。
- 「JIS規格」の履歴書として明記されて販売されている
- 用紙の右側の中央部に「志望動機・自己PR・趣味・特技など」として志望動機やアピールしたいことがひとつにまとまっている
- 学歴・職歴や資格・免許欄のスペースが大きい
JIS規格と比較した厚生労働省様式の履歴書の見分け方は、次の通りです。
- 性別について、JIS規格では、男女のいずれかを○で囲むが、厚生労働省のものは任意となっている、未記載も可能
- 「志望動機・特技・自己PR・アピールポイント」欄のスペースを拡大する
- 通勤時間・扶養家族数(配偶者を除く)・配偶者・配偶者の扶養義務の4項目は設けない
JIS規格と比較した一般用の履歴書について、フォーマットはシンプルなものから学歴・職歴欄が多いもの、志望動機、自己PRのスペースが広めのものまで様々な種類のものがあります。
JIS規格と比較した転職用の履歴書について、多くの場合職務経歴書とセットとして販売されています。転職回数が多い人向けに「学歴・職歴」欄のスペースが広くとられていること、退職理由を記載する項目がある履歴書もあります。
パート・アルバイト用の履歴書は、正規社員用と比べてサイズが1/2のものがある、全体的に記入項目が少なく志望動機や自己PR欄も小さめ、希望勤務日・時間帯を記入できる項目があります。
JIS規格の履歴書とそれ以外の履歴書の選び方は、次の通りです。
- 履歴書は、本人の状況により選択する
- どの様式を選択するか迷う場合は、JIS規格または厚生労働書様式とする
- 新卒や社会人経験が浅い人は、一般用の履歴書とする
- 転職回数が多い人は、JIS規格または転職用の履歴書とする
自分に合った履歴書の見分け方と選び方で、気をつけたいことが6つあります。
- 市販の履歴書でどの様式なのか見分け方は「○○用」を参考にする
- 応募先企業からJIS規格の履歴書と指定されたときはそれに従う
- 就活では、学校の生協などで販売する大学指定の履歴書を使っても良い
- 保護者記入欄のある履歴書は使用しない
- 正社員で応募する場合はパート・アルバイト用の履歴書を選ばない
- 記載するボリュームによりA4(A3二つ折り)またはB5(B4二つ折り)サイズの履歴書を選択する
以上、履歴書のフォーマットで、 JIS規格とそれ以外の見分け方と選び方を解説しました。
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