【就活】後悔しない、知っておきたい初任給と基本給の知識
就活において応募先を検討するとき、初任給の金額は誰しも気になるところです。
月額給与に関して、多くの企業は募集要項に初任給と表示しています。一方で、基本給という言葉も聞いたことがあるかと思います。
就活生は初任給と基本給の違いや、初任給と基本給の知識を持っていないと、入社後に「想定した金額と違う」と後悔することにもなりかねません。
本ブログは就活で後悔しない、知っておきたい初任給と基本給の知識などについて解説します。
就活では、自己分析や企業研究した結果を基に履歴書やエントリーシートを作成し、一貫性をもたせて面接に繋げることを強く意識して臨んでください。
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初任給と基本給の違いは何か
ここでは初任給と基本給の違いについて説明します。
- 初任給は、学校を卒業して正規社員として雇用される人が、企業から最初に支給される月額給与のことです。
誤解しがちなのは、最初に支給される金額は初任給、翌月以降の金額は基本給と考えることですが、一般的には勤続1年間は初任給と言われます。
多くの企業は初任給○○万円とだけ表示されていますので、就活生は初任給同士を比較して多い、少ないと判断しがちですが、初任給の内容を理解しないと間違えてしまいます。
初任給の表示は、企業によりばらばらです。ある企業は初任給=基本給と表示し、別の企業は初任給=基本給+手当と表示しているかもしれないからです。
この場合、具体的に初任給24万円(内基本給22万円、××手当2万円)と表示されていればわかりやすいですが、初任給24万円の表示だと、基本給が22万円なのか、基本給+手当で22万円なのかわかりません。
ですから、企業間で初任給を比較するときは、内容をチェックの上比較することが大切です。
- 基本給は、月額給与から通勤手当や家族手当、住宅手当、インセンティブ手当といった手当を除いたものとなります。
基本給は給与の基本となるもので、給与に占める割合は8~9割といわれます。
基本給の金額設定は、企業の賃金制度により様々ですが、おおむね年令、勤続年数、仕事の難易度や、能力の発揮度といった要件で決められています。
初任給と基本給などに関する大切な知識
初任給と基本給など給与に関する知識を得ておくことが、就活を進める上で非常に大切です。以下をぜひ読んでおいてください。
- 初任給に関する大切な知識
- 初任給の高さだけで企業を選ばない
企業によっては初任給を意識して高く表示し、見栄えを良くすることで学生を集めようとすることがあります。
初任給が高いからといって、その後の給与がずっと高くなるとは限りません。基本給は通常毎年上がっていくものですが、上がるカーブは各社まちまちです。
初任給が高くなくてもその後の基本給のカーブが急ならば、初任給の高さはあまり問題にならないわけです。
志望する企業が属する業種や企業規模、職種による平均給与(基本給+固定手当)を事前に調べることをお勧めします。
企業選びは、給与だけでなく、長く勤めることができる社風や、本人の能力が活かせるかどうかということが重要です。この点をしっかりと頭に入れておくと良いでしょう。
- 初任給に「みなし残業分」が含まれていることがある
初任給が高い場合は、上記のケースに加えて、「みなし残業分」が含まれていることがあります。
みなし残業は、営業職のように事業所で働いている時間が少なく、常に外回りして客先を訪問する職種に適用されます。
毎月、所定の労働時間以外に〇〇時間余分に働いているとみなして、○○時間分の残業手当をあらかじめ支給するものです。(当然ながら、実際に働いた残業時間に該当する手当は支給されません)
なので、初任給にみなし手当が含まれていると、その分初任給が大きく表示されますので、誤解がおきやすいと言えます。
特に営業職では、初任給にみなし手当が含まれていないかチェックする必要があります。
- 初任給の高さだけで企業を選ばない
- 基本給に関する大切な知識
- 基本給は毎年アップする、手当はアップしない
基本給は、企業が赤字決算というような特別な事情がない限り毎年1回、定期的に上がっていきます。
学生の方もニュースで聞いたことがあると思いますが、毎年3~4月に大手企業は労働組合と賃上げ交渉を行って、基本給の金額を上げていきます。
金額のアップ額・率は、年令、勤続年数、仕事の難易度や、能力の発揮度といった要件で決められていますので、社員全員が一律ではありません。
ビジネスパーソンにとって毎月支給される給与のうちで最も重要なものは基本給といえますから、初任給のなかで基本給の金額を知ることが大切なのです。
これに対して手当は毎年増えるものではなく、また手当の支給基準に該当した場合に支給されます。たとえば、通勤の手段による通勤手当や、結婚や子供が生まれたときの家族手当などです。
ですから、手当の支給基準に自分が該当しなければ、支給はありませんし、毎年増えるものではありません。
- 基本給は賞与(ボーナス)を算出する基礎になる
賞与は一般的に毎年夏と冬の2回、給与とは別に支給されます。
賞与は〇ヶ月支給と表されますが、この〇ヶ月のベースとなるものは、基本給であることが多いです。基本給×〇ヶ月といったかたちです。(大手企業では、基本給に固定手当を加えた基準内賃金×〇ヶ月といった支給方法が主流です)
なので、企業同士を比較するとき、初任給が同じで、賞与の月数が同じでも、初任給の内訳によって賞与の金額が異なることがあります。
たとえば初任給22万円、賞与が2ヶ月の場合、A社の初任給の内訳は基本給22万円、B社の初任給の内訳は基本給20万円、手当2万円とします。
すると、A社の賞与は22万円×2ヶ月=44万円、B社の賞与は20万円×2ヶ月=40万円となります。
初任給のなかで基本給の占める割合の大切さがわかると思います。
- 基本給は退職金の算出基礎となることがある
退職金は本人が退職するさいに、勤続年数や、企業への貢献度によって支給されるものです。
就活中の学生は、退職時のことまで考えないと思いますが、退職金を計算するときに基本給をベースとして、基本給×〇ヶ月することがあります。
最近は、基本給をベースとする退職金算定の見直しが進んでいますが、実態として未だ基本給をベースとしている企業があります。
- 基本給は毎年アップする、手当はアップしない
- 給与に関する大切な知識
ここでは、初任給と基本給からは離れますが、月額給与についての知識も身につけてください。
- 給与の約8割が手取りとなる
企業に入社したとき、毎月の給与は、基本給や通勤手当、住宅手当といった固定的に支払われるものに加えて、時間外手当といった月々変動するもので構成されます。
この給与は全額、銀行口座に入金されると考えていると間違ってしまいます。
給与の約2割を占める、所得税や住民税といった税金、健康保険、厚生年金、雇用保険といった社会保険料は、企業が給与から天引きして、残りの約8割が本人の手許に入りますから注意してください。
- 給与の約8割が手取りとなる
まとめ
就活において、応募先を検討するとき、初任給と基本給の違いを知っておくことが大切です。
初任給と基本給の違いは次のようなものです。
- 初任給は、学校を卒業して正規社員として雇用される人が、企業から最初に支給される給与のことです。
初任給の表示は、企業によりばらばらです。ある企業は初任給=基本給と表示し、別の企業は初任給=基本給+手当と表示しているかも知れません。企業間で初任給を比較するときは、内容をチェックの上比較することが大切です。
- 基本給は給与の基本となるもので、給与に占める割合は8~9割といわれます。
給与から通勤手当や家族手当、住宅手当、インセンティブ手当といった手当を除いたものが基本給となります。
初任給に関する大切な知識は、次の2つです。
- 初任給の高さだけで企業を選ばない
- 初任給に「みなし残業分」が含まれていることがある
基本給に関する大切な知識は次の3つです。
- 基本給は毎年アップする、手当はアップしない
- 基本給は賞与(ボーナス)を算出する基礎になる
- 基本給は退職金の算出基礎となることがある
給与に関する大切な知識もあります。
- 給与の約8割が手取りとなる
以上、就活で後悔しない、知っておきたい初任給と基本給の知識などについて解説しました。
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