【転職】職務経歴書の職務要約の基本とコツ|人事目線で解説
転職活動で提出する職務経歴書。
職務経歴書の冒頭にある「職務要約」を、なんとなく書いていませんか?
実は、職務要約の出来で書類選考の通過率は大きく変わります。
筆者は人事採用担当として数多くの職務経歴書を見てきましたが、
最初に読むのは間違いなく「職務要約」です。
ここで魅力が伝わらなければ、その先を丁寧に読んでもらえない可能性があります。
本記事では、転職希望者に向けて、
- 職務経歴書における職務要約とは何か
- なぜ重要なのか
- 正しい書き方とコツ
- 人事が見ているポイント
- よくある失敗例
- 具体的な例文
- よくある質問(Q&A)
を、実務視点でわかりやすく解説します。
転職活動では、自己分析や企業研究した結果を基に履歴書や職務経歴書を作成し、一貫性をもたせて面接に繋げることを強く意識して臨んでください。
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職務経歴書の職務要約とは何か
- 結論|職務要約とはこれまでの仕事を短くまとめた「自己紹介」
職務経歴書の職務要約とは、これまでの仕事の内容を3〜5行でまとめた文章です。
かんたんに言うと、「私はこんな仕事をしてきました」
と伝えるための短い自己紹介です。 - なぜ必要なのか
採用担当者は、毎日たくさんの職務経歴書を読みます。
1枚ずつじっくり読む時間はあまりありません。そのため、最初にある職務要約を読んで、
- どんな仕事をしてきた人か
- 何年くらい経験があるか
- どんな強みがあるか
をすぐに確認します。
つまり、職務要約は「読んでもらえるかどうか」を決める大事な部分なのです。
- 悪い例(わかりにくい書き方)
「これまでいろいろな仕事を経験し、多くのことを学びました。
御社でも頑張りたいと考えています。」この文章では、
- 何の仕事?
- 何年経験?
- どんな実績?
がまったくわかりません。
- 良い例(わかりやすい書き方)
「食品卸商社で営業職として8年間勤務。既存顧客のフォローと新規開拓を担当し、
直近3年間は売上目標120%以上を達成。提案型営業を強みとしています。」この文章なら、「営業職」「8年経験」「売上120%達成」と、一目でわかります。
- ポイントまとめ
職務要約は、
- 長く記載しない(3〜5行)
- 事実を書く
- 数字を入れる
- 気持ちより実績を記載する
ことが大切です。
職務要約は「感想」ではなく「実績のまとめ」です。
これを意識するだけで、職務経歴書の印象は大きく変わります。
なぜ転職で職務経歴書の職務要約が重要なのか
- 結論|職務経歴書を「読むか・読まないか」を決める分岐点だから
職務要約は、職務経歴書を最後まで読んでもらえるかどうかを左右します。
- 理由①:時間が限られている
人気企業では応募が殺到します。採用担当者は、
- 書類選考
- 筆記試験準備
- 面接調整
- 社内調整
など複数業務を並行しています。
そのため、最初の数行で判断するケースが現実にあります。
- 理由②:要点整理力も評価対象
職務要約は単なるまとめではありません。
- 情報整理力
- 論理性
- 相手目線
も見られています。
転職市場では「何をやってきたか」だけでなく「どう伝えるか」も評価されるのです。
- 理由①:時間が限られている
- 実務視点
人事はこう考えます。
「この人は自分の強みを理解しているか?」
「募集ポジションに合っているか?」それが職務要約で判断できると、職務経歴書を読み進めたくなります。
職務経歴書の職務要約の正しい書き方
- 結論|職務要約は応募する仕事に合わせて、短くまとめる
職務経歴書の職務要約は、応募する仕事に合う経験だけを、3〜5行でまとめることが正しい書き方です。
長く書く必要はありません。
「この人はこの仕事ができそう」と思ってもらえれば成功です。 - 書き方の基本ルール
- 3〜5行(200〜300字)でまとめる
職務要約は長く記載しないことが大切です。
ダメな例:10行以上びっしり記入する
良い例:3〜5行でスッと読める長さ
採用担当者は最初にここを読みます。短くてわかりやすい方が印象に残ります。
- 「何をしてきたか」と「成果」を記入する
必ず入れる内容はこの4つです。
- どんな職種か
- 何年経験しているか
- どんな仕事をしてきたか
- どんな成果を出したか
例:
経理職として10年間勤務。月次・年次決算、予算管理を担当。業務改善により決算作業日数を30%削減。
これなら、仕事内容と実績が一目でわかります。
- 成果は数字で伝える
数字があると、説得力が一気に上がります。
例:
- 売上120%達成
- コスト15%削減
- 営業成績10人中1位
NG :「売上を伸ばしました」
OK :「売上を前年比120%に伸ばしました」数字があるだけで、評価は大きく変わります。
- むずかしい言葉は使わない
社内だけで通じる言葉や専門用語は避けましょう。
採用担当者が同じ業界とは限りません。
誰が読んでもわかる表現を使うことが大切です。 - 企業ごとに少し変える
同じ「経理職」でも、会社によって求める内容は違います。
例:
- 決算ができる人を求めている会社
- 原価管理の経験を重視する会社
- 管理会計ができる人を探している会社
内容が違えば、アピールする経験も変える必要があります。
毎回まったく同じ文章を使うのはおすすめできません。
- 3〜5行(200〜300字)でまとめる
- 以上をまとめると
職務要約のポイントは、たった5つです。
- 3〜5行で短く
- 応募する仕事に合わせる
- 仕事内容を記載する
- 成果は数字で書く
- 会社ごとに少し変える
難しく考える必要はありません。
「この仕事に活かせる経験は何か?」それを短くまとめるだけです。
この基本を守るだけで、職務経歴書の印象は大きく変わります。
ケース別|職務経歴書の職務要約の具体例
- 営業職
大学卒業後、食品卸商社にて法人営業として8年間勤務。既存顧客約50社を担当し、売上拡大および新規開拓営業に従事しました。顧客の課題分析をもとにした提案型営業を強みとし、直近3年間は売上目標達成率120%以上を継続。新規顧客開拓では年間平均10社を獲得し、エリア売上拡大に貢献しました。後輩指導も担当し、チーム全体の営業力向上にも取り組みました。
今後は営業職としてさらに成長し、貴社に貢献したいと考えております。
- 経理職
中堅メーカーにて経理職として10年間従事。日次・月次・年次決算、売掛金管理、資金繰り、予算作成まで幅広く担当しました。業務フローの見直しと会計システム改善により、決算作業日数を従来比30%削減。正確性を維持しながら効率化を推進しました。また、監査法人対応や税務申告補助にも携わり、経理部門の安定運営に貢献しています。
これまでの経験を活かして、貴社でも短期間で即戦力となれるよう努力いたします。
- システムエンジニア
SI企業にてシステムエンジニアとして10年間勤務。金融業界向けシステム開発において、要件定義から設計、開発、保守運用まで一貫して担当しました。5名〜10名規模のプロジェクトリーダーとして進捗管理・品質管理を実施。既存システムの改善提案により処理速度を20%向上させ、顧客満足度向上に貢献しました。直近では新規案件受注にも携わり、前年比130%の売上増を達成しました。
これまでの経験を活かして、貴社に貢献したいと考えております。
- 事務職
総合商社にて営業事務として7年間勤務。受発注業務、請求書発行、売上管理、顧客対応を担当しました。業務マニュアル整備とExcelを活用した業務効率化により、処理時間を25%削減。正確性とスピードを両立し、営業部門の円滑な業務推進を支援しました。電話・メール対応では顧客満足度向上を意識し、クレーム削減にも貢献しています。
これまでの経験を活かし、貴社では即戦力として貢献したいと考えております。
- 生産技術職
自動車部品メーカーにて生産技術職として12年間勤務。エンジン部品の加工ラインを中心に、設備導入、工程設計、ライン立ち上げ、既存工程の改善業務を担当しました。生産性向上を目的としたレイアウト変更と自動化推進により、工数を15%削減、不良率を20%低減。新規ライン立ち上げでは目標生産能力を10%上回る稼働を実現し、年間約3,000万円のコスト削減に貢献しました。
これまでの経験を活かして、貴社でも短期間で即戦力となれるよう努力いたします。
- 未経験職種へ転職する場合
アパレル業界にて販売職として6年間従事。店舗運営、売上管理、在庫管理、スタッフ育成を担当しました。顧客ニーズを分析した売場改善により、担当店舗の売上を前年比115%に向上。チームマネジメントでは5名の育成を行い、離職率低下に貢献しました。
これまで培った顧客対応力と課題解決力を活かし、営業職としてさらなる成果創出を目指します。
職務経歴書の職務要約でよくある失敗例(人事が本当に困るパターン)
- 失敗例① 長すぎる
10行以上の要約は「要約」ではありません。
- 失敗例② 自己PRと混同
NG :「私は責任感が強く…」
職務要約は事実中心。
熱意は自己PRへ。 - 失敗例③ 成果がない
「頑張りました」では評価できません。
- 失敗例④ アルバイト中心
原則、職務要約にアルバイトは不要。
※正社員経験がなく関連性が高い場合のみ例外。
転職成功につながる職務要約の作り方(実務視点)
職務経歴書の職務要約は、思いつきで書くものではありません。
次の4つのステップで作ると、わかりやすく、評価されやすい内容になります。
- ステップ① 募集要項をよく読む
最初にやることは、企業がどんな人を求めているかを確認することです。
募集要項には、ヒントがたくさんあります。
チェックするポイント:
- 求める経験(例:法人営業3年以上)
- 必要なスキル(例:決算業務の経験)
- 歓迎条件(例:マネジメント経験)
そして、それらを紙に書き出します。
例:
「既存顧客の深耕営業ができる人」
「月次・年次決算ができる人」
「生産ライン改善経験がある人」まずは企業の求める人物像をはっきりさせることが大切です。
- ステップ② 自分の経験を書き出す
次に、自分のこれまでの経験を整理します。
書き出す内容は次の3つです。
- 何年経験しているか
- どんな仕事をしてきたか
- どんな成果を出したか
例:
「営業8年」
「新規開拓と既存フォロー」
「売上120%達成」できるだけ数字も書き出します。
ここでは、まだまとめなくて大丈夫です。まずは材料をそろえます。
- ステップ③ 共通している部分を選ぶ
ここが一番大事なポイントです。
ステップ①(企業が求めること)と
ステップ②(自分の経験)を見比べます。そして、重なっている部分だけを選びます。
例:
企業が求めている → 「既存顧客の深耕営業」
自分の経験 → 「既存顧客50社を担当」→ ここを強く伝える。
関係のない経験は、無理に記入する必要はありません。
職務要約は「全部を書く場所」ではなく、応募先に合う部分だけを書く場所です。
- ステップ④ いらない情報を削る
最後に、不要な情報を削ります。
よくある不要な内容:
- 応募職種と関係のない経験
- 気持ちや意気込み
- 細かすぎる説明
- 同じ内容の繰り返し
例:
- 「努力しました」「頑張りました」
- 「さまざまな業務を経験しました」
こうしたあいまいな言葉は削ります。
文章は、短いほうが評価されます。
採用担当者が知りたいのは、「この仕事ができるかどうか」だけです。
- まとめると
職務要約は次の流れで作ります。
① 募集要項を読む
② 自分の経験を書き出す
③ 重なる部分だけを選ぶ
④ 余計な情報を削る
この手順で作ると、「応募先に合った、わかりやすい職務要約」になります。
難しく考えなくて大丈夫です。
職務要約は、企業が欲しい経験を、自分の実績で証明する文章です。
この考え方を忘れなければ、転職成功に近づきます。
職務経歴書の職務要約でよくある質問(Q&A)
Q1:職務経歴書で職務要約は必ず記載すべきですか?
A1:はい。書かないと「整理力がない」と判断されることがあります。
Q2:転職回数が多い場合の職務要約は?
A2:直近・長期在籍企業を中心にまとめます。
Q3:新卒に近い場合は?
A3:職務要約は短めでOK。経験が少ないのに長く記入すると、同じことをくり返す、内容がうすくなる、無理にアピールしている感じになります。「どんな仕事をしているか」をわかりやすく書くことが大切です。
Q4:文字数はどれくらい?
A4:200〜300字が目安です。
Q5:毎回書き直すべき?
A5:はい。企業ごとに最適化することで通過率が上がります。
まとめ|職務経歴書の職務要約は転職成功のカギ
- 結論
職務経歴書の職務要約は、
「あなたを採用する理由」を3〜5行で示す最重要パートです。 - 理由
- 最初に読まれる
- 読むかどうかの判断材料になる
- 情報整理力が見られる
- 具体的ポイント
- 200〜300字
- 事実+数字
- 募集要件に合わせる
- 自己PRと分ける
- 最後に
転職では「良い経験」よりも「伝わる要約」が重要です。
職務要約を戦略的に作ることで、
あなたの職務経歴書は“読まれる書類”へ変わります。ぜひ一度、今の職務要約を見直してみてください。
最後に、キャリア育みファームでは、面接の必勝マニュアル「転職面接必勝法」を販売しています。
もちろん履歴書や職務経歴書の自己PRや志望動機などの作成にも役立つマニュアルとなっています。
会社側が採用の決め手として最も重視しているのは面接である‼
ということをご存知でしょうか。
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