【転職】職務経歴書の「職務要約」には正しい書き方がある!
職務経歴書の「職務要約」または「略歴」は、採用担当者が最初に目を通す項目ですが、書き方がわからなくて悩む人が多いようです。
職務経歴書の職務要約とは何か、なぜ記入するのかわかりません。
職務要約はどのように記入すれば良いのか、及び気をつけたいことも知りたいものです。
本ブログは、職務経歴書の「職務要約」について正しい書き方を解説します。
転職活動では、自己分析や企業研究した結果を基に履歴書や職務経歴書を作成し、一貫性をもたせて面接に繋げることを強く意識して臨んでください。
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職務経歴書に記載する職務要約(略歴)とは何か
職務要約は略歴とも言いますが、職務経歴の前に記載し、職務経歴書の要点を簡潔にまとめたものです。
学校を卒業して企業に入社して以降、現在に至るまでの職歴の概要が採用担当者にわかるようにまとめましょう。
職務経歴書に職務要約を記載する理由
職務経歴書に職務要約を記載する理由は、職務経歴をしっかりと読んでもらうためです。
職務経歴の前に職務要約が記載されていることで、採用担当者は職務経歴の全体やスキル、強みなどをざっくりと把握することができます。
人気の企業では多数の応募者から職務経歴書が送られてきます。採用担当者は他業務を抱えて多忙な中で職務経歴書を読むこととなり、初めに書いてある職務要約の内容で、次の職務経歴以降をじっくり読むか判断しがちです。
そのため、職務要約で職務経歴書をしっかりと読んでみたいと思わせる書き方になっていることが必要となるわけです。
職務経歴書の職務要約の書き方のコツ
職務経歴書の職務要約では、企業が求める人材にふさわしいことを、職務経験のなかから簡潔にわかりやすく記載することです。
そのためには、①募集職種の求める人材要件にある職務経験が満たされている、②本人の持つスキル、強みがわかる、ことが大切です。
具体的には、次のような点を考慮して記載してください。
- 職務要約は3~5行程度で短くまとめる
職務要約は採用担当者がさっと読めるように3~5行程度(200字程度、長くても300字程度)で短くまとめてください。職務経歴をそのまま長々と記入することはNGです。
- 会社名、経験した職種、担当職務と成果など事実を記入する
最終学歴、会社名、入社年、職種、担当職務、経験年数、主な成果などを現在に至るまで事実だけを簡潔に記入します。
ただし、在籍した会社を全て同じように記入すると文章が長くなり何を伝えたいのかわかりにくくなるために強弱が必要です。
成果・実績は最もアピールしたいものに絞りましょう。いくつもアピールすると焦点がぼけて採用担当者に自分を伝えにくくなります。
その時の気持ちや意気込みなどは書かずにあくまで事実中心とします。
- 求める人材の職務経験があることをアピールする
募集要項をよく読んで、求める人材の職務経験があることをアピールします。
職務経歴は全てを同じレベルで記入するのではなく、求める人材の職務経験に照らし合わせて必要なところに絞ってアピールします。
例えば、生産技術職を募集しているならば、開発技術職の成果やスキルではなく、生産技術職のそれをアピールすべきです。
求める人材に必要な経験やスキル、成果をできる限り強調すると考えてください。
- 転職回数が多いときは、直近または、在籍期間の長い会社を重点的に記入する
転職回数が多くて3~5行にまとめきれないときは、募集要項の求める人材要件を意識して直近または、在籍期間の長い会社を重点的に記入します。
それ以外は、入社年、会社名、職種程度でかまいません。
また、同じ職種で転職をしている場合は、会社ごとではなく、職種ごとに実績やスキルをまとめる方法もあります。
- 未経験の職種に応募の場合は直近または、在籍期間の長い会社を重点的に記入する
未経験の職種に応募の場合は直近または、在籍期間の長い会社の担当業務を重点的に記入してください。
- 素人にもわかる言葉を使い、成果・実績は具体的な数字で表す
職務要約は、その会社独特の用語や業界用語を使わずに、素人でもわかる言葉で記載してください。
成果・実績は具体的な数字で表すとわかりやすくなります。
職務経歴書の職務要約の例文
職務経歴書の職務要約の例文は次の通りです。参考にしてください。
- 事務職の例文
○○大学を卒業後、平成〇〇年4月に○○株式会社に入社し、経理職として〇年〇ヶ月間従事しました。経費精算や支払い・売掛金管理など基本的な経理業務に始まり、令和〇年〇月からは月次決算・年次決算資料作成、予算作成などを行ってきました。
この間予算作成日数の短縮に取り組み、会計システムや社内ルールの見直しなどにより、従来の○日を✕日に短縮することができました。
これまでの経理業務経験を活かして、貴社でも短期間で即戦力となれるよう努力いたします。
- 営業職の例文
○○大学を卒業後、平成〇〇年4月に食品卸商社の○○株式会社に入社し、営業職として〇年〇ヶ月従事しました。その間、加工食品、低温食品、菓子類を中心に取り扱い、新規顧客開拓や既存顧客のフォローの仕事に携わりました。
既存顧客に対する販売の提案の他、新規顧客獲得につなげるため、訪問にも力を注ぎ、積極的な企画立案やプレゼンテーションを行ってきました。
このように顧客のニーズを探り、顧客満足度の向上を追求した結果、昨年度は、予算達成率130%と営業職〇人中2位の成績を収めることが出来ました。
今後は営業職としてさらに成長し、貴社に貢献したいと考えております。
- 生産技術職の例文
○○大学を卒業後、平成〇〇年4月に自動車部品製造の○○株式会社に入社し、生産技術職として、〇年〇ヶ月従事しています。この間、エンジン部品のピストンやその他エンジンの素材加工における製造ラインの管理や改善、新規ラインの立ち上げと幅広い業務を経験しました。
常に生産性の向上や工数の削減に努め、新規ライン立ち上げにおいて、目標の生産性を10%上回る製造ラインの設計に成功し、コスト削減に貢献しています。
これまでの生産技術職としての経験を活かして、貴社でも短期間で即戦力となれるよう努力いたします。
- システムエンジニア職の例文
○○大学を卒業後、平成〇〇年4月に○○株式会社に入社し、システムエンジニアとして、〇年〇ヶ月従事しています。〇年〇月から✕年間、担当クライアントに常駐し、要件定義から保守運用までシステム開発に幅広く携わってきました。
〇年〇月からは、顧客向け案件のサブリーダーとして、既存顧客である銀行業界向けのシステム改善や新規システム導入の提案・見積作成を担当しています。顧客と一体になってシステム改善に取り組んでおり、受注額は前年比130%増を達成しました。
システムエンジニアとしてのこれまでの経験を活かして、貴社に貢献したいと考えております。
職務経歴書の職務要約で気をつけたいこと
職務経歴書の職務要約で気をつけたいことがあります。
- 職務要約にアルバイト経験は記入しない
通常、職務要約及び続いての職務経歴にアルバイト経験は記入しません。ですが、年単位でのアルバイトを経験し、その経験が応募先や募集職種と関係があってアピールできる場合は、書いてもかまいません。
- 自己PR欄と内容を区別する
職務要約はともすると自己PRと内容が重なってしまいがちです。
職務要約は職務経歴の内容と成果・実績をシンプルにまとめたものであり、自己PRはこれまでの経験から自分の能力やスキルを具体的なエピソードを交えて伝えるものです。
職務要約は経験した職務の事実を、コンパクトにまとめて伝えるようにしてください。
自分の意気込みや熱意など気持ちの部分は自己PR(あるいは志望理由)で記載してください。
- 応募先企業ごとに職務要約を微調整する
同じ職種に応募するにしても、企業が求める人材要件はそれぞれ異なります。例えば、同じ経理職の募集としても、決算関係業務をできる人か、原価計算がわかる人かでは求める要件が異なります。
なので、それを見極めて応募先企業ごとに内容を微調整する必要があります。
まとめ
職務経歴書の職務経歴欄の前にある「職務要約(略歴)」について正しい書き方を探ってみます。
職務要約は略歴とも言いますが、職務経歴の前に記載し、職務経歴書の要点を簡潔にまとめたものです。
職務経歴の前に職務要約が記載されていることで、採用担当者は職務経歴の全体やスキル、強みなどをざっくりと把握することができます。
職務要約の書き方のコツは、応募する職種に自分がふさわしいことを、職務経験のなかから簡潔にわかりやすく書くことです。
そのためには、①募集職種の求める人材要件にある職務経験が満たされている、②本人の持つスキル、強みがわかる、ことが大切です。
具体的には、次のような点を考慮して記載します。
- 職務要約は3~5行で短くまとめる
- 会社名、経験した職種、担当職務と成果など事実を記入する
- 求める人材の職務経験があることをアピールする
- 転職回数が多いときは、直近または、在籍期間の長い会社を重点的に書く
- 未経験の職種に応募の場合は直近または、在籍期間の長い会社を重点的に書く
- 素人にもわかる言葉を使い、成果・実績は具体的な数字で表す
職務要約を記入するとき気をつけたいことは、以下の通りです。
- 職務要約にアルバイト経験は書かない
- 自己PR欄と内容を区別する
- 応募先企業ごとに職務要約を微調整する
以上、職務経歴書の「職務要約」の正しい書き方について解説しました。
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もちろん履歴書や職務経歴書の自己PRや志望動機などの作成にも役立つマニュアルとなっています。
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