【転職】履歴書と職務経歴書の職歴で異動の正しい書き方
転職活動で履歴書や職務経歴書の職歴(職務経歴)に「異動」をどう記載すればいいのか分からないと
悩む方は少なくありません。
- 異動はすべて記載すべき?
- 履歴書と職務経歴書で書き方は違う?
- 異動が多いと不利になる?
結論から言えば、**異動は「経歴の弱点」ではなく「実力を証明する材料」**です。
ただし、書き方を間違えると評価を落とす可能性もあります。
本記事では、履歴書や職務経歴書の職歴における異動の書き方を、
人事採用担当の実務視点でわかりやすく解説します。
具体例・失敗例・注意点まで網羅しますので、転職活動中の方はぜひ参考にしてください。
転職活動では、自己分析や企業研究した結果を基に履歴書や職務経歴書を作成し、一貫性をもたせて面接に繋げることを強く意識して臨んでください。
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履歴書や職務経歴書に異動を書く目的
- 結論:異動は「成長の証拠」です
履歴書や職務経歴書の職歴(職務経歴)に異動を記載する理由は、
あなたがどのように成長してきたかを伝えるためです。異動は、ただの「部署の変更」ではありません。
その会社でどんな経験を積み、どんな役割を任されてきたかを示す大切な情報です。 - 理由:企業は「どんな力がある人か」を知りたい
採用担当者は、異動歴から次のことを見ています。
- どの部署でどんな仕事をしてきたか
- 一つの分野を深めてきたのか
- いろいろな仕事を経験してきたのか
- 会社から信頼されてきたか
つまり、あなたの実力と信頼度を確認しているのです。
異動は、会社が「この人に次の役割を任せよう」と判断した結果でもあります。
だからこそ、評価の材料になります。 - 具体例:異動タイプごとの見られ方
異動の種類によって、見られるポイントは少し変わります。
- 同じ職種のまま異動した
→ 専門性が深まっていると評価されます。
- 職種が変わった
→ 新しい仕事に対応できる柔軟性があると見られます。
- 転勤した
→ 環境が変わっても成果を出せる人かどうかが見られます。
- 昇進を伴い異動した
→ 実績があり、上司から信頼されている証拠になります。
- 出向した
→ 他社でも通用する力があるかが評価されます。
- 同じ職種のまま異動した
大切なポイントは、異動の回数が多い・少ないではありません。
重要なのは、**「その部署で何を経験し、どんな成果を出したか」**です。
異動はマイナスではなく、あなたのキャリアを説明する大切な材料だと考えましょう。
履歴書の職歴に異動を書く方法
履歴書の職歴では、異動はくわしく記載しすぎなくて大丈夫です。
履歴書の職歴に異動歴を記入する場合は、部署名を正式名称で記入してください。
さらに部署名の後で業務内容を記入すると丁寧ですが、業務内容は職務経歴書に必ず載せますから、履歴書では異動が多い場合は省略してもかまいません。
以下に、ケース毎に履歴書の職歴での異動の具体的な書き方を説明します。
- 基本的なケース
基本的には、企業名、入社時配属先部署、異動した部署の順に記入します。
企業名・部署名は正式名称で記載します。平成〇年 4月 ○○株式会社 入社 人事部人事1課に配属
給与業務を担当令和〇年10月 国内営業部営業2課に異動
関東地区特約店担当例のように人事部から国内営業部へ職種を変えた異動は書く必要がありますが、人事部内の人事1課から人事2課に変わっても業務内容が大きく変わらないような場合は、省略してもかまいません。
- 異動が多いケース
異動が多く、業務内容が記入しきれない場合は、省略してもかまいません。
平成〇年 4月 ○○株式会社 入社 総務部総務課に配属
令和〇年10月 国内営業部営業2課に異動
令和〇年 1月 購買部購買1課に異動
- 転勤のケース
転勤の場合でも、異動と同じ書き方となります。
平成〇年 4月 ○○株式会社 入社 総務部総務課に配属
庶務業務を担当令和〇年10月 大阪支店営業課に異動
奈良県の特約店を担当 - 店舗異動のケース
店舗異動の場合も、通常の異動と同じ書き方となります。
平成〇年 4月 ○○株式会社 入社 横浜店に配属
食品売り場担当令和〇年 9月 千葉店に異動
食料品バイヤーを担当 - 店舗異動が多いケース
店舗異動が多く、担当業務が同じ場合はまとめて記入してもかまいません。
平成〇年 4月 ○○株式会社 入社 横浜店に配属
食品売り場担当
その後、静岡店、名古屋店と異動令和〇年12月 千葉店に異動
食料品バイヤーを担当 - プロジェクトチームメンバーのケース
プロジェクト名称と、担当業務を記入します。
平成〇年 4月 ○○株式会社 入社 技術部技術管理課に配属
技術情報管理業務を担当令和〇年10月 新技術開発プロジェクトに異動
事務局業務を担当 - 出向した場合
出向した場合は、出向先と配属部署を記入します。
平成〇年 4月 ○○株式会社 入社 人事部人事1課に配属
給与業務を担当令和〇年 3月 株式会社△△に出向 総務部人事課に配属
採用業務を担当 - 昇進した場合
昇進した場合は、部署と役職位を記入します。
令和〇年10月 大阪支店営業課 主任に昇進
職務経歴書の職歴(職務経歴)に異動を書く方法
採用担当者や面接官は、職務経歴書の職歴(職務経歴)に記載の異動から、担当した業務内容と成果、身につけたスキルを読んで本人が募集職種を任せられるか、一つの判断材料とします。
職務経歴書の職歴に記入する異動は、しっかりと棚卸しして、採用担当者や面接官が納得してもらえるような構成としましょう。
履歴書と違って職務経歴書には所定のフォームはありませんので、自分が記述しやすいフォームとしてください。
職務経歴書の職歴には、次の内容を記入してください。
- 業務を担当した期間と、所属部署、役職
冒頭にいつからいつまでその業務を担当したか、年月を書きます。
異動した部署名は全て書きます。役職昇進についても部署名に続いて記入します。
例1:平成〇年4月~令和〇年8月
○○株式会社 大阪支店リテール営業部営業1課例2:平成〇年10月~令和〇年3月
○○株式会社 名古屋支店法人営業部営業2課 主任なお、その所属の途中で役職昇進があれば、具体的な業務内容の中で、記述すれば良いでしょう。
- 業務内容と成果
所属した部署で携わった業務の内容について見出しをつけて簡潔に記述します。合わせてその業務で、どのような成果・実績を上げたかについて記入します。成果・実績については数値化できるものは数字で表し、具体的にイメージできるようにすると良いです。
身につけたスキルがあればそれも記載してください。
例:富裕層向けリテール営業を担当
・新規顧客開拓のための飛び込み営業(1日平均〇件)やテレアポ(1日平均〇件)
・既存顧客に対する金融商品の販売
・担当顧客:〇〇名(新規顧客4割、既存顧客6割) 預かり資産 〇〇億円
・取扱商品:国内株式、国内債券、外国債券、投資信託、変額年金保険
・実績:令和〇年上半期 投信販売実績〇億円 同期50名中8位
令和〇年下半期 手数料収益〇〇万円 同期50名中6位 - 受賞歴
社内外の受賞歴があれば具体的に記載してアピールします。
例:令和〇年度 社長賞(○○の企画による業績貢献)
履歴書や職務経歴書の職歴に書かれた異動で人事が見ている「本当のポイント」
履歴書や職務経歴書の職歴(職務経歴)に記載の異動について、人事はただ「部署が変わった」とは見ていません。
実は、こんなことを考えています。
- 「なぜ異動したのだろう?」と考えている
人事はまず、こう考えます。
- 会社から評価されて異動したのか?
- 新しい仕事を任されたのか?
- 何か問題があって動いたのか?
異動の理由までは書類に書かれていなくても、必ず想像しています。
だからこそ、面接では高い確率で聞かれます。
「なぜその部署に異動したのですか?」
「どんな役割を期待されていましたか?」と聞かれても答えられるように、事前に整理しておくことが大切です。
- 異動が多い人はどう見られる?
異動が多いこと自体は、悪いことではありません。
人事は次のように見ています。
- 良い印象
- いろいろな環境に対応できる人
- 柔軟性がある人
- 組織から頼りにされている人
- 気になる点
- 一つの分野を深く経験していないのでは?
- 専門性が弱いのでは?
つまり、プラスにもマイナスにも見えるのです。
だからこそ職務経歴書の職歴では、
「その部署で何を身につけたか」「どんな成果を出したか」をしっかり記載する必要があります。
- 良い印象
- 異動を省略するとどうなる?
「書きたくない異動がある…」
そう思う人もいるかもしれません。しかし、異動を一部だけ記入しないと、
- 在籍期間が不自然に長くなる
- 経歴の流れが不自然になる
といった違和感が生まれます。
人事は経歴の“つながり”を細かく見ています。
また、同じ業界に転職する場合は、
入社後に経歴が知られてしまうこともあります。もし事実と違っていれば、信頼を大きく失うことになります。
履歴書や職務経歴書の職歴を正確に書くことが、結果的に自分を守ることにつながります。
履歴書や職務経歴書の職歴でよくある失敗例
履歴書や職務経歴書の職歴でよくある失敗例は次のようなものです。
- 部署名だけ書いている
ダメな例:
営業部に異動これだけでは、何の仕事をしていたのか全く分かりません。
営業といっても、
- 新規営業なのか
- ルート営業なのか
- 法人営業なのか
- 個人向け営業なのか
内容は大きく違います。
良い例:
営業部法人営業課に異動
中小企業向けの新規開拓営業を担当これなら、仕事内容がはっきり伝わります。
- 社内用語をたくさん使っている
ダメな例:
第一営業統括本部第3GでRM業務を担当社内では通じても、外部の採用担当には意味が分かりません。
人事はあなたの会社の内部事情を知りません。
良い例:
法人営業部で既存顧客のフォロー営業を担当誰が読んでも分かる言葉で書くことが大切です。
- 成果を記載していない
ダメな例:
営業を担当
顧客対応を実施これでは「仕事をしていた」という事実しか伝わりません。
人事が知りたいのは、どれくらい成果を出したのかです。
良い例:
新規顧客20社を開拓
年間売上1億円を達成(部内10名中2位)数字があると、実力が具体的に伝わります。
- 異動をネガティブに書く
ダメな例:
成績不振により営業部へ異動
左遷のため地方支店へ転勤正直に書いているつもりでも、自分の評価を下げてしまいます。
履歴書や職務経歴書は、「反省文」ではありません。
良い例:
新規市場開拓のため営業部へ異動
地方支店立ち上げメンバーとして異動事実は変えずに、前向きな表現で伝えることが大切です。
職歴で異動が多い人の書き方のコツ
職歴で異動が多いと、
職務経歴書には「全部くわしく記入したほうがいいの?」
「多すぎると不利になる?」
と不安になりますよね。
大丈夫です。
ポイントは3つだけです。
- 強弱をつけて記入する
全部を同じ長さで書く必要はありません。
大事なのは「応募する仕事に関係があるかどうか」です。例:あなたが「法人営業」に応募する場合:
- 法人営業の経験 → くわしく記入する
- 事務や総務の経験 → 簡単にまとめる
よくある失敗は、すべての部署を同じ分量で書いてしまうことです。。
読みにくくなり、強みが目立ちません。良い書き方は、次の通りです。
- 法人営業(3年間)
- 新規顧客30社開拓
- 年間売上1.5億円達成
- 総務部(1年間)
- 備品管理、社内調整業務を担当
応募先に関係ある経験を目立たせましょう。
- 枚数は気にしすぎない
「職務経歴書は2枚まで」とよく言われます。
ですが、異動が多い人は3枚以上になっても問題ありません。
大切なのは、
- 読みやすいこと
- 重要な経験がきちんと伝わること
無理に削って内容が薄くなるほうがマイナスです。
- プロジェクト型業務は「規模」を書く
技術職や企画職では、プロジェクト単位で仕事をすることが多いです。
その場合は、次の5つを記載すると分かりやすくなります。
- 期間(どれくらい続いたか)
- 人数(何人のチームか)
- 予算(規模はどのくらいか)
- 自分の役割(リーダー?担当?)
- 成果(どんな結果になったか)
例:社内システム刷新プロジェクト
・期間:1年間
・人数:15名
・予算:2億円
・役割:サブリーダー
・成果:予定より1か月早く稼働開始これだけで、「大きな仕事を任されていた人だ」と伝わります。
履歴書と職務経歴書の職歴に記載の異動でよくある質問(Q&A)
Q1. 履歴書に異動は必ず記載すべき?
A1. 必須ではありません。ただし、履歴書の職歴には記載した方が丁寧で親切です。特に職種が変わった場合や、昇進を伴う異動は記載しましょう。
Q2. 異動が多いと転職で不利になりますか?
A2. なりません。ただし、「なぜ異動したのか」「そこで何を身につけたのか」を説明できないと不利になる可能性があります。異動の回数よりも、中身が重要です。
Q3. 職歴で部署名が変わっただけの場合は記入する必要がありますか?
A3. 組織改編で名前だけ変わった場合は、基本的に不要です。仕事内容が変わっていないなら、無理に書く必要はありません。
Q4. 異動理由は履歴書や職務経歴書に記載すべきですか?
A4. 通常はしません。理由は面接で聞かれることが多いので、口頭で説明できるよう準備しておきましょう。
Q5. 出向と転籍の違いは何ですか?
A5. 出向は「元の会社に在籍したまま、別の会社で働くこと」です。転籍は「会社そのものが変わること」です。転籍の場合は、転職と同じ扱いになります。
Q6. 履歴書・職務経歴書の職歴で異動の年月はどこまで正確に記入すべきですか?
A6. 年月まで正確に記入しましょう。「2023年秋」などのあいまいな書き方は避けます。
Q7. 異動が短期間のときも記載すべきですか?
A7. はい、基本的には書きます。短期間でも、正式な異動であれば記載するのが原則です。
Q8. 同じ部署内で課が変わった場合も記入しますか?
A8. 仕事内容が大きく変わるなら記入します。業務内容がほぼ同じなら、省略しても問題ありません。
Q9. 履歴書や職務経歴書の職歴で、異動のたびに業務内容も記載する必要がありますか?
A9. 履歴書では簡潔に、職務経歴書ではできるだけ書きましょう。特に成果がある場合は必ず記載します。
Q10. 異動で成果が出せなかったときは職務経歴書にはどう記載すればいいですか?
A10. 無理に成果を作る必要はありません。その代わり、
- 工夫したこと
- 改善したこと
- 学んだこと
を記載しましょう。
Q11. 異動が左遷のようなケースでも履歴書や職務経歴書には正直に記入すべきですか?
A11. 事実は正確に記入します。ただし、ネガティブな表現は避け、前向きな経験として伝えましょう。
Q12. 異動が多くて職務経歴書が長くなります。削るべきですか?
A12. 無理に削る必要はありません。ただし、応募職種と関係の薄い内容は簡潔にまとめましょう。
Q13. 転職回数が多く、さらに異動も多い場合は不利ですか?
A13. 回数だけで判断されることはありません。一貫性やキャリアの軸が説明できれば問題ありません。
Q14. 異動は自己PRにどう活かせますか?
A14. 例えば、
・営業→企画→営業なら「視野の広さ」
・本社→支店なら「環境適応力」
・昇進を伴う異動なら「評価実績」
このように強みに変換できます。
Q15. 履歴書や職務経歴書で異動歴を隠すとバレますか?
A15. 同業界の場合、バレる可能性はあります。経歴の不自然さは人事は気づきます。正確に記載することが大切です。
まとめ
- 結論
履歴書・職務経歴書の職歴で異動は、正確に、成果中心で記載することが最重要です。
- 理由
企業は異動から、
- 経験の幅
- 成長過程
- 組織からの評価
を読み取っています。
- 具体策
- 履歴書の職歴は簡潔に事実を記入
- 職務経歴書の職歴は成果を数値化
- 異動理由は面接用に準備
- 職歴で省略や虚偽は絶対NG
異動はあなたのキャリアのストーリーです。
転職活動では、そのストーリーを論理的に、わかりやすく伝えることが成功の鍵となります。
ぜひ本記事を参考に、履歴書・職務経歴書をブラッシュアップしてください。
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