【就活・転職】履歴書の特記事項を有効に使うには?事例も!

2023.12.12 更新
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履歴書には「特記事項」の欄がありますが、「特記事項」には何を記入したら良いかわからない人も多いものです。

一体、履歴書の「特記事項」は何のためにあるのでしょうか?

履歴書の「特記事項」には何を記入すれば良いでしょうか、記入することがないときは空欄でも良いでしょうか?

「特記事項」を記入するときの注意点も知りたいです。

本ブログは、履歴書の特記事項の有効な使い方について、事例を挙げて解説します。

就活や転職活動では、自己分析や企業研究した結果を基に履歴書やエントリーシート(就活)、職務経歴書(転職)を作成し、一貫性をもたせて面接に繋げることを強く意識して臨んでください。

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目次
  1. 履歴書の「特記事項」は何のためにあるのか
  2. 履歴書の「特記事項」に記入するもの
  3. 履歴書の「特記事項」の具体的な書き方
  4. 履歴書の「特記事項」に書くことがないとき
  5. 「特記事項」を書くときの注意点
  6. まとめ

履歴書の「特記事項」は何のためにあるのか

「特記事項」とは、応募者が企業に対して「これだけはぜひとも知っておいてもらいたい」とする事項のことです。

履歴書の他の項目は概ね本人の経歴や自己PR、志望動機、趣味・特技、資格などですが、「特記事項」は、それ以外で企業に伝えたいことを記入します。

履歴書の書式によっては、「本人希望記入欄」とか「通信欄」と表記されていることもあります。

履歴書の「特記事項」に記入するもの

それでは、履歴書の「特記事項」には何を記入すれば良いでしょうか?具体的には、次のようなものが挙げられます。

ただし、これらは必ず記入しなくてはいけないものではありません。書く、書かないは本人の判断によります。

  1. 採用されたとき、働くうえでの希望に関すること  
    • 入社月日
    • 職種、勤務地
    • 転勤の不可
    • 転居予定
  2. 履歴書の学歴、職歴でイレギュラーがある場合の説明
    • 学校中退理由
    • 前職からの空白期間
    • 転職回数が多い理由
    • 前職の在籍期間が短い
  3. 自己PRまたは配慮してもらいたいこと
    • 資格取得予定
    • 持病や治療中の病気
  4. 本人と連絡できる時間

履歴書の「特記事項」の具体的な書き方

それでは、履歴書の「特記事項」で具体的にはどのように書いたら良いか説明します。

  1. 採用されたとき、働くうえでの希望に関すること

    ■入社希望月日

    転職

    入社希望月日を事前に伝えたい場合は、特記事項に書くことができます。

    会社に勤務していながら中途採用に応募の場合は、採用となれば後任者への職務引継ぎをすることになります。

    なので、おおよその引継ぎ期間を勘案して入社希望月日を記することができますが、内定から1~2ヶ月後が一般的です。

    欠員補充のための中途採用募集では、入社希望月日が会社の要望とずれていると採用に影響を与えます。

    例:在職中のため、入社は内定より1ヶ月後を希望します。 

      入社は、〇月〇日以降を希望します。(〇月〇日に現職を退職予定)

    ■希望職種、勤務地

    就活

    希望職種・勤務地は、入社後に会社が本人の適性などを考慮して決めることが多いですが、特に希望があれば「特記事項」に書くことができます。

    ただし「○○職として絶対働きたい」といったような強い希望は良いイメージを与えませんので注意してください。

    希望職種や勤務地は、面接でも確認されることがありますから、なぜその職種・勤務地なのか答えを用意しておく必要があります。

    転職

    職種別募集が一般的ですから、希望職種を記入することは少ないと考えますが、複数職種を募集している場合は、希望職種を明記しておきましょう。

    勤務地について、本人の事情があれば「特記事項」に記することができます。

    これらは、面接でも確認されますから、なぜその職種、勤務地なのか答えを用意しておく必要があります。

    例:将来は経理職を希望します。(就活)

      海外営業職を希望します。(転職)

      〇〇県勤務を希望します。

    ■転勤の不可

    就活

    総合職は全国転勤を前提にしているため、応募の場合は、転勤不可を「特記事項」に書くと採用されることが難しくなりますから記入しないでください。

    一般職に応募の場合は、自宅通勤範囲での勤務が原則ですから特に書く必要はありません。

    転職

    転勤のある会社に応募して、やむを得ない事情で転居できない場合は、「特記事項」に記入しておきましょう。

    例:両親の介護のため、恐れ入りますが当面は転勤ができません。

    ■転居予定

    転職

    応募先が現住所より遠方の場合は、本当に入社する気持ちがあるか会社が疑問を持つことがあります。

    会社を安心させるためにも内定した後に転職先に合わせて転居することを「特記事項」に記入しておくことをお勧めします。

    例:採用となりましたときは、通勤可能な地域に転居を予定しています。

  2. 履歴書の学歴、職歴でイレギュラーがある場合の説明

    ■学校中退理由

    就活

    高校や大学を中退して、他の高校や大学に編入学したときは、「なぜ中退したのか」とネガティブにとらえられてしまうこともあるため、前向きな理由や、やむを得ない事情ならば「特記事項」に記入しておくと良いでしょう。

    転職

    高校や大学を中退したときは、「なぜ中退したのか」とネガティブにとらえられてしまうこともありますから、前向きな理由や、やむを得ない事情ならば「特記事項」に記入しておくと良いでしょう。

    なお、中退の理由によっては書くことをためらうこともあります。その場合には特に書く必要はありませんが、面接では質問されますから、回答を用意しておいてください。

    例:経済的事情により〇〇大学を中途退学しました。

    ■前職からの空白期間

    転職

    前職から3ヶ月以上の空白期間がある場合で、選考に不利になるかもしれないと不安になるときは、空白期間に何をしていたかについて「特記事項」に記入しても良いでしょう。

    例:〇〇年〇〇月~〇〇年〇〇月まで、転職活動に専念していました。

    ■転職回数が多い理由

    転職

    転職回数が多いと、「採用しても直ぐに退職するのでは」と会社が懸念することがあります。

    転職回数が多いけれど、前向きな転職理由がある場合は「特記事項」に記入しても良いでしょう。

    例:グローバルに活躍できる海外営業のプロを目指し、1社目で貿易の知識を深めながら語学を磨き、2社目の外資系企業に転職しました。3社目の現職では北米担当として現地の販売網の構築に携わっています。

    ■前職の在籍期間が短い

    転職

    前職の在籍期間が短いときは、その理由について会社が懸念することがあります。

    やむを得ず在籍期間が短くなった場合には、会社の懸念を払拭するために「特記事項」に記載しても良いでしょう。

    例:募集職種と、配属先の職種が異なり自分の目指すスキルアップが困難なために、やむを得ず短期間での退職をしています。

  3. 自己PRまたは配慮してもらいたいこと

    ■資格取得予定

    就活・転職

    履歴書の資格欄に記入できないけれど、資格取得のために勉強しているときは、「特記事項」欄でアピールすることができます。

    資格がないために、その点での評価はされませんが、勉強する姿勢を認めてもらえることがあります。

    ただし、入社後に資格を取得できないと良いイメージを持ってもらえませんので、必ず取得するという強い意志がないといけません。

    例:簿記2級の資格取得を目指して勉強中です。

    ■持病や治療中の病気

    就活・転職

    持病や、治療中の病気があり、就業日を使って定期的に通院が必要なときは、入社後の業務に支障がでないよう、「特記事項」欄に書いておくことをお勧めします。

    また、そのために勤務時間や業務内容に配慮が必要な場合も、入社後に調整してもらえます。

    例:持病により月1回の通院が必要なため、半休を希望します。それ以外には仕事をする上で支障はありません。

  4. 本人と連絡できる時間

    就活・転職

    就活で忙しいときや、在職中で電話に出られない時間帯があるときは、連絡がつかない時間帯を「特記事項」に記入しておきましょう。

    電話に出ないことが重なると、採用担当者の印象も悪くなります。

    例:授業のため電話対応は、〇時以降ならば可能です。

      昼休みの〇時から〇時までは電話対応が可能です。

履歴書の「特記事項」に書くことがないとき

履歴書の「特記事項」で、必ず何かをアピールしなければいけないということではありません。

会社に特別伝えたいことがなければ「貴社の規定に従います」としてください。

履歴書は埋めることが基本ですから、空欄にすると良い印象を与えませんから避けてください。

「特記事項」を書くときの注意点

履歴書の「特記事項」に書くとき注意することがあります。

  • 長い文章は避ける

    「特記事項」はあくまで特別に何かあったときに記入する欄となっていて、必ず書かなければいけない欄ではありません。

    そのため、自分が伝えたいことを長々と記載することはやめてください。「特記事項」はポイントを絞って、簡潔に一文で止めておき、面接で詳しく説明するほうがスマートです。

  • 自分本位の希望を書かない

    新卒では、希望する職種や配属先に強いこだわりを見せると、会社からは扱いにくい人と思われてしまいます。

    また、転職では、給与や賞与といった労働条件で希望の金額を書くことは避けてください。「未だ働いてもいないのにお金の要求なのか」と印象が良くありません。

    同じように、残業や休日出勤はしたくない、というような記載もNGです。

まとめ

履歴書にある「特記事項」には何を記入したら良いか考えてみました。

履歴書の「特記事項」とは、応募のさいに、企業に「これだけはぜひとも知っておいてもらいたい」とする事項のことです。

「特記事項」で具体的に書いても良い項目は次のようなものです。ただし、これらは必ず書かなくてはいけないものではありません。

  • 採用されたとき、働くうえでの希望に関すること

    入社希望月日、職種、勤務地、転勤の不可、転居予定

  • 履歴書の学歴、職歴でイレギュラーがある場合の説明

    学校中退理由、前職からの空白期間、転職回数が多い理由、前職の在籍期間が短い

  • 自己PRまたは配慮してもらいたいこと

    資格取得予定、持病や治療中の病気

  • 本人と連絡できる時間

履歴書の「特記事項」で、会社に特別伝えたいことがなければ、「貴社の規定に従います」としてください。

「特記事項」に書くとき注意することは、次の2つです。

  • 長い文章は避ける
  • 自分本位の希望を書かない

以上、履歴書の特記事項を有効に使うためのやり方について解説しました。

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