【転職】内定保留は可能?保留の上手な伝え方~人事屋のうら話~
転職の活動で内定をもらったけれど、さまざまな事情により、内定の保留をすべきか悩む人も多いと思います。
転職の活動で、内定保留が可能かどうかわからないからです。
内定保留は、会社にはどのように伝えたら良いのでしょうか?
内定の保留を伝えるとき、注意することはあるのでしょうか?
本ブログは、転職の内定保留は可能か、及び内定保留の会社への上手な伝え方を解説します。
但し、本ブログに載る内容は全ての企業にあてはまる訳ではなく、あくまで筆者の経験によるものであることをご了解ください。
転職活動では、自己分析や企業研究した結果を基に履歴書や職務経歴書を作成し、一貫性をもたせて面接に繋げることを強く意識して臨んでください。
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転職の活動で内定保留が生じるわけ
転職の活動では、同時期に数社を応募していることが一般的であり、内定を保留する一番の理由は、ある企業から内定を得たとき、それより志望度の高い企業の選考結果が出ていない場合です。
それ以外にも、勤務中の会社からの引き止めや、内定先の企業で働く不安、転職を家族に説得する時間のためなど、人によってさまざまな理由による内定保留があります。
内定した企業からは、いつまでにと期間を区切って入社の意思を確認されることが多いものです。一般的には1週間以内に返事をもらいたいと言われます。
内定辞退となれば、企業は引き続き採用活動をしなければならないからです。
このとき指定された期間内に入社するか否かを回答できればよいのですが、期限までに問題が解決されていない場合には、内定保留をお願いすることになります。
転職の活動で内定保留が可能なのか
それでは、転職の活動で内定保留が可能でしょうか?
中途採用募集は、多くの場合欠員補充のためですから、できる限り早く採用して欠員補充をしたいところです。
なので、指定期間を超えて内定保留を認めてもらえるかは、他の応募者の選考状況や職場の事情に左右されます。
本人が入社を決断できないならば別の応募者を採用しようとか、職場に欠員が生じて業務に支障をきたし始めているから、とにかく早く人員補充してもらいたいとの要請が強ければ、指定する期間を超えた内定保留は認められないでしょう。
このときは、入社の意思を示すか、内定の辞退を申し出るかのいずれかの決断となります。
一方、そこまで逼迫した社内事情もなく、本人の能力やスキル、経験などを高く買っていて、ぜひとも入社してもらいたいと会社側が考えているならば、内定保留は認められる可能性が高いです。
いずれにせよ、転職の活動において指定する期間を超えて内定保留ができるのかについては、企業に申し出なければわかりません。
内定保留の理由の伝え方
転職で指定する期間を超えた内定保留を希望するときは、入社の気持ち、保留する期間、保留する理由、保留する理由の解消に向けた努力を伝えると良いでしょう。
- 入社したい意欲は持っていること
入社したい意欲は持っていることを、企業にわかってもらうことが必要です。
意欲はあるものの、事情により内定を保留したいという伝え方でないと、「入社する気が薄い」とみなして他の応募者が繰り上げ採用となってしまう可能性があります。
「入社したい気持ちはあるものの、○○の事情もあり慎重に検討し、自分として納得した上で決めたい」といったような言い方です。
- 内定保留する理由を伝える
内定保留する理由は、人それぞれですが正直に伝えることが必要です。嘘をつくとその後の企業とのやり取りの中で嘘がばれてしまうことがあり、企業に不信感を持たれてしまいます。
- 同時に応募している他企業の選考結果を待っている
転職の活動において、同時並行して数社を応募することは一般的であり、「同時に応募している他企業の選考結果を待っている」「他社と比べて迷っている」「内定の出ている他社の採用条件を確認している」といった理由は、企業からもある程度は理解してもらえます。(もちろん認められないこともあります)
- 勤務中の会社から引き止められている
優秀な社員ほど勤務中の会社から引き止められることは多いものです。会社を一層理解してもらうために、現職で働くメリットや、不明点などについて、説明する機会を設けて説得されることがあります。
退職させないために、本人の希望を受け入れて希望する職場への異動や、職務変更、昇進などを提示されるかも知れません。
- 内定先で働く不安がある
事業内容や、応募職種についての具体的な実務などをしっかり理解していないと、内定を伝えられたときに果たしてこの会社で良いものか不安が生じてしまいます。
この不安を内定先に伝えれば、不安を解消してもらうために、働くメリットや不明点などについて、改めて説明する機会や職場見学などを設けてもらえるかも知れません。
ただし、このケースでは、できる限り早く、できれば当初の指定した期間内に不安を伝えることが必要です。
内定保留を依頼するときにこの理由を伝えると、優柔不断と思われて印象が良くありません。
- 家族の説得に時間がかかる
転職のさいの大きな障害は家族(配偶者)の理解です。現職(前職)と比べた企業のネームバリューや給与などの労働条件、住居変更の有無など家族が納得してもらえないと転職は進みません。
転職活動のさいは、あらかじめ家族と十分話し合って理解を得ておくことが絶対に必要です。
家族の疑問や不安について、正直に会社に相談することも必要かも知れません。
ただし、本人が独身の場合は、「大人になっていない」と思われる恐れもありますので、注意してください。
- 同時に応募している他企業の選考結果を待っている
- 内定保留の期間を提示する
内定保留をお願いするときは、〇月〇日までと期限を区切らないと企業から待ってもらえません。
他社の選考結果を待っている場合は、その会社に対していつ採否の結果をもらえるのか確認することが必要です。
- 内定保留する理由の解決に向けた努力を説明する
転職の内定保留について、会社に保留の依頼ばかりでは、「個人の都合ばかり言っている」とあきれられてしまいます。
内定保留の依頼はするけれど、本人としても「このような理由の解決に向けた努力を行っている」ことを説明してください。
例えば、他社に選考結果を早く連絡いただけるように依頼している、内定先の仕事を勉強している、家族と話し合う時間を取っているといったようなことです。
応募先への内定保留の連絡のマナー
転職の内定保留は、指定された期間のうちできるだけ早く、まずは電話で連絡しましょう。
配属予定部署などはデスク、パソコン、名刺、入社書類、受入れ教育などを準備し始めていますから、遅くなるほど会社に迷惑がかかってしまいます。
電話で採用担当者に内定保留を連絡した後で、改めてメールで趣旨を送りましょう。
メールには、次の内容を織り込んでください。
①内定したことの感謝
②入社の意欲は持っているが、〇〇〇〇の理由により決断できていない
③そのため検討する時間をいただきたく、〇月〇日まで回答する期限の延長をお願いする
④現在○○のような内定保留を解決する努力をしている
⑤自分の都合で申し訳ないが、ご了解ください
このような内容で早期に連絡しないと、後で「やはり内定を承諾し、入社することにしました」といっても、配属先の職場からも良い印象を与えません。
内定保留を伝えるとき、注意すること
内定保留を伝えるとき、注意することを挙げてみます。
- 面接での受け答えと、内定保留に矛盾がないようにする
面接で「当社の志望度は?」と訊かれたとき、「御社が第一志望」と言わないと内定を得るには不利となります。仮に第一志望でなくても、第一志望と言わざるを得ない応募者の気持ちは会社も理解しています。
ですから、内定保留の理由として「他社の選考結果をみて決めたい」だけでも問題はありませんが、採用担当者としては 「第一志望だったのでは?」とちょっと複雑な気持ちになります。
仮に、採用担当者から「第一志望ではなかったのか」と訊かれたときは、「その後、業界研究や企業研究をした結果、御社と同じくらい入社したい企業があり、検討する時間をもらいたい」と答えてください。
- 内定保留を要請しても受入れられないことがある
転職で内定保留の要請をしても受入れられないことがあります。
既述のように中途採用の募集では欠員補充が一般的です。配属予定の職場の事情もあり、期間内に内定を受けることができないときは辞退とみなされることは少なくありません。
この場合には、内定を受けるか、辞退するかの決断を迫られます。
- 選考中の会社に選考結果を催促してもむずかしい
選考結果待ちの会社に結果の催促をしても、中途採用スケジュールもありなかなか思うようにいかないことが多いです。
また、よほどの事情がない限り、会社は応募者の都合により、選考結果を早く出すことをしないということを理解ください。
まとめ
転職の活動で企業から内定をもらったけれど、諸事情により内定保留をすべきか悩む人のために、内定保留が可能か考えてみました。
転職で指定期間を超えて内定の保留を認めてもらえるかは、他の応募者の選考状況や職場の事情に左右されます。
転職で指定する期間を超えた内定保留を希望するときは、以下のような内容で伝えましょう。
- 入社したい意欲は持っていること
- 内定を保留する理由を伝える
- 内定保留の期間を提示する
- 内定保留する理由の解決に向けた努力を伝える
内定保留する理由としては、①同時に応募している他企業の選考結果を待っている、②勤務中の会社から引き止められている、③内定先の企業で働く不安がある、④家族の説得に時間がかかる、といったことが挙げられます。
内定保留は、指定された期間のうちできるだけ早く、まずは電話で伝えて、改めてメールで趣旨を送りましょう。
メールには、次の内容を織り込んでください。
- 内定したことの感謝
- 入社の意欲は持っているが、〇〇〇〇の理由により決断できていない
- そのため検討する時間をいただきたく、〇月〇日まで回答する期限の延長をお願いする
- 現在○○のような内定保留を解決する努力をしている
- 自分の都合で申し訳ないが、ご了解ください
以上、転職の活動をするとき、内定保留が可能かについて解説しました。
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会社側が採用の決め手として最も重視しているのは面接である‼
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