部下としてフォロワーシップを発揮するポイント
会社で一番厄介な人間関係は、上司と部下の関係です。
上司との人間関係に悩まないビジネスパーソンはほとんどいないでしょう。
部下は上司から仕事の指示命令を受けて仕事を遂行しなければなりません。ですが、いかに上司を支えていくか距離感がつかめない人が多いと思います。
前の記事「理想の部下は上司を支え、上司を動かす」ではフォロワーシップという考え方を紹介しました。
フォロワーシップを身に付けて行動することで、あなたは上司を上手に支えることができるようになります。
フォロワーとはリーダーを補佐する人という意味です。つまり、部下であるあなたは上司のフォロワーに徹することが大切です。
この記事では、部下であるあなたにフォロワーシップを発揮するポイントを説明します。
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フォロワーシップとは何ですか?
フォロワーシップとはフォロワーと言われる人が、自主的な判断や行動でリーダーを支えることです。
フォロワーという言葉は最近のSNSでも良く使われるので意味を知っている方が多いと思います。ここでも似た意味で使われています。
会社でいうならフォロワーシップとは、部下がフォロワーとして目的や目標達成に向けて上司を支えていくことです。
フォロワーシップでは、部下は「上司の指示に従って成果を上げる」だけでなく、「自主的に自分の意見を言うことや、上司の誤りを修正する」ことも期待されています。
とにかく盲目的に上司の言うことに従うという意味ではありませんので、間違えないでください。
しかしながら、上司に自分の意見を言うことは簡単ではありません。そのための方法については、あらためて別の記事で紹介します。
フォロワーシップは米国の経営学者であるロバートケリーが提唱した考え方です。
彼は、フォロワーシップは「貢献力」と「提言力」の2つの力で成り立っているとしました。
「貢献力」とは、上司の指示に従って積極的に目標達成へと進んでいく力のことです。
「提言力」とは、上司の指示が正しいか自分なりに考え、必要があればあえて提言する力のことです。
フォロワーの貢献度は大きい
会社にとってフォロワーである部下の貢献度は大きいものです。
実は、組織においてリーダーシップとフォロワーシップは相互補完関係にあり、上司のリーダーシップだけでは組織が正常に機能しないと言われています。
前出のロバートケリーによると、組織の成果に対するリーダーの貢献度は10~20%で、残りの80~90%はフォロワーの力によるものです。
部下がフォロワーとしてのスキルを向上させることは、組織にとって非常に重要なことだとわかります。
組織力を上げるには、部下がリーダーである上司と効果的に関わっていくフォロワーシップを磨くことが本当に大切なのです。
フォロワーシップを発揮すること
フォロワーシップを発揮するとは、簡単に言えば部下がフォロワーの意味を知って次のような行動をとることです。
- 部下は自分の意思で上司の方針に従います。
上司が指示命令したから従うのではありません。自分が上司の方針に納得したから従うのです。
もし上司の方針が正しくないと考えたら、自分の意見を上司に伝えることです。結果、もしあなたが間違っていた場合は、上司が適切に考えを修正してくれるでしょう。
この場合、納得できなくても最終的には上司の指示命令に従ってください。
大切なのは、常に自分の考えを持つことです。たとえ結果的に上司の方針に合わせることにしても、「上司のお手並み拝見」との意気込みで取り組みましょう。
そして上司の言う通りであれば、それを貪欲に吸収することです。違った場合は、上司のプライドを傷つけないように再度やんわりと提案することもできます。
このように、意志を持って上司の指示命令を自分のものにしていくことが大切です。
上司の指示だからと、盲目的に従わないようにしましょう。
- 部下は自ら積極的に発言、行動します。
1の例でも同じですが、部下は自分の意志をもって積極的に発言、行動することが大切です。
上司から部下という一方通行では、上司と互いに助け合う健全な人間関係を築くことができません。
職場では、積極的に仕事をして部下としての存在感を示してください。
- 部下は上司や同僚の弱みを補います。
上司や同僚にはない自分の強みを活かすことが大切です。組織は、メンバーがそれぞれの強みを活かすことで最大の力を発揮できます。
- 部下は上司の仕事を自ら引き受ける気概を持ってください。
上司が困っていたら上司を助けようとする気概が大切です。気が合わない上司でも、助けることで人間関係が変ります。
以上を実践することで、あなたは部下として上司を楽にすることができます。上司を楽にすれば、上司から認められてあなたの将来につながります。
リーダーシップとフォロワーシップの関係
組織は、上司のリーダーシップと部下のフォロワーシップで相乗効果を図ることが求められています。
上司がリーダーシップを発揮するとは次のようなことです。
- 部下の手本となること
- 仕事の目標を示すこと
- 物事を決定すること
- 部下に影響を与えること
- 結果の責任を負うこと
逆に言えば、これらが出来ない上司はリーダーシップを発揮していないということになります。あなたの上司はいかがですか?
上司のリーダーシップに対応する部下のフォロワーシップは、以下の通りです。
- 上司を助ける
- 目標を実現する
- 上司に意見や建設的な批判を言う
- 上司に貢献する
- 結果を出す当事者になる
逆に言えば、これらが出来ない部下はフォロワーシップを発揮していないということになります。あなたはいかがですか?
まとめ
会社で一番厄介な人間関係は、上司と部下の関係です。
上司との関係を改善するために、フォロワーシップを発揮するポイントを説明します。
フォロワーシップとは、フォロワーと言われる人が自主的な判断や行動でリーダーを支えることです。
フォロワーとはリーダーを補佐する人のことです。
会社で言えば部下がフォロワーで、上司に対してフォロワーシップを発揮します。
フォロワーシップでは、部下は「上司の指示に従って成果を上げる」だけでなく、「自主的に自分の意見を言うことや、上司の誤りを修正する」ことも期待されています。
盲目的に上司の指示に従うことは避けましょう。
組織におけるリーダーシップとフォロワーシップは相互補完関係にあり、上司のリーダーシップだけでは組織は正常に機能しません。
部下がフォロワーシップを発揮することで上司は楽になります。上司を楽にすれば、上司に認められて自分の将来につながります。
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