フォロワーシップ|上司に信頼されキャリアアップするコツ

2025.12.16 更新
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上司と部下の関係に悩むのは当たり前

会社で働くうえで、最も悩みやすい人間関係が「上司と部下の関係」です。

「上司の考えが分からない」「どう支えればいいのか分からない」「言われた通りやっているのに評価されない」

こうした悩みを抱える若手社員は決して少なくありません。

その背景には、「部下は指示されたことをこなす存在」という古い考え方があります。

しかし、これからの時代に求められるのは、上司を主体的に支える存在=フォロワーシップを発揮する部下です。

本記事では、若手社員が上司に対してフォロワーシップを発揮するための考え方と、今日から実践できる具体的ポイントを、人事の視点で分かりやすく解説します。

若手社員がキャリアプランを実現するためには、仕事の基本やビジネスマナー、コミュニケーションスキルといった、組織で働くためのノウハウを体系的に身につけることが重要です。

本サイトを読みこなすことで、仕事の進め方に自信が持てるようになります。

目次
  1. フォロワーシップとは何か
  2. フォロワーシップが組織に与える影響
  3. 部下がフォロワーシップを発揮する4つのポイント
  4. リーダーシップとフォロワーシップの関係
  5. よくある質問(Q&A)
  6. まとめ:フォロワーシップは若手社員最大の武器

フォロワーシップとは何か

  1. フォロワーシップの定義

    フォロワーシップとは、部下が自主的な判断と行動によって、上司(リーダー)を支え、組織の目標達成に貢献する姿勢や行動のことです。

    フォロワーとは単なる「指示待ちの人」ではありません。
    リーダーを補佐し、時には軌道修正を促し、成果を最大化する重要な役割を担います。

    会社においては、

    • 上司=リーダー
    • 部下=フォロワー

    という関係性が基本となり、部下がフォロワーシップを発揮することで、組織は本来の力を発揮します。

  2. フォロワーシップは「従順さ」ではない

    フォロワーシップという言葉から、
    「上司の言うことを何でも聞くこと」
    「反論せず従うこと」
    をイメージする人もいますが、それは誤解です。

    フォロワーシップでは、

    • 上司の指示を理解し、納得したうえで行動する
    • 上司の判断に疑問があれば、自分の意見を持つ
    • 必要であれば建設的な提言を行う

    といった主体性が強く求められます。

    盲目的に従うことはフォロワーシップではありません。

フォロワーシップが組織に与える影響

米国の経営学者ロバート・ケリーは、
「組織の成果の80〜90%はフォロワーによって生み出される」と述べています。

つまり、どれほど優秀な上司がいても、部下がフォロワーシップを発揮しなければ、組織は機能しません。

リーダーシップとフォロワーシップは、

  • どちらか一方が上
  • どちらかが偉い

という関係ではなく、相互補完関係にあります。

若手社員がフォロワーシップを磨くことは、

  • 上司を支える
  • 組織の成果を高める
  • 自身の評価とキャリアを高める

という、非常に合理的な行動なのです。

部下がフォロワーシップを発揮する4つのポイント

  1. 自分の意思で上司の方針に従う

    フォロワーシップを発揮する第一歩は、
    「指示されたからやる」から「納得してやる」への意識転換です。

    上司の方針に対して、

    • なぜこの判断なのか
    • 目的は何か

    を自分なりに考え、納得したうえで行動しましょう。

    もし納得できない場合は、感情的にならず、事実と論理をもとに意見を伝えることが大切です。

    最終判断は上司に委ね、決まった以上は全力で取り組む。
    この姿勢こそが、成熟したフォロワーシップです。

  2. 主体的に発言し、行動する

    フォロワーシップを発揮する部下は、待つ人ではなく、動く人です。

    • 会議で意見を出す
    • 問題点に気づいたら共有する
    • 指示を受ける前に準備する

    こうした小さな積み重ねが、上司からの信頼につながります。

    上司と部下が一方通行の関係では、良いチームは生まれません。

  3. 上司や同僚の弱みを補う

    フォロワーシップとは、自分の強みを組織のために使うことです。

    • 資料作成が得意
    • 調整役が得意
    • 数字に強い

    上司にないスキルを補うことで、チーム全体の生産性は大きく向上します。

  4. 上司の仕事を引き受ける気概を持つ

    上司が忙しそうにしているとき、
    「自分には関係ない」と距離を取るのではなく、
    「何か手伝えることはありませんか」と声をかけられるか。

    この一言が、上司との関係を大きく変えます。

    フォロワーシップを発揮する部下は、上司を“評価する側”ではなく、上司を楽にする存在です。

リーダーシップとフォロワーシップの関係

  1. 上司に求められるリーダーシップ
    • 目標を示す
    • 決断する
    • 責任を取る
    • 部下に影響を与える

    これがリーダーの役割です。

  2. 部下に求められるフォロワーシップ
    • 上司を助ける
    • 目標達成の当事者になる
    • 建設的な意見を伝える
    • 成果に責任を持つ

    これがフォロワーの役割です。

    どちらが欠けても、組織は機能しません。

よくある質問(Q&A)

Q1. 上司が間違っていると感じた場合でもフォロワーシップですか?

A1. はい。フォロワーシップには「提言力」も含まれます。ただし、感情ではなく事実と目的を軸に伝えることが重要です。

Q2. 若手社員でもフォロワーシップは発揮できますか?

A2. もちろん可能です。むしろ若手こそ、フォロワーシップを意識することで早期に信頼を得られます。

Q3. フォロワーシップを発揮すると都合よく使われませんか?

A3. 正しいフォロワーシップは「主体性」が前提です。無理な要求を無条件に受け入れることではありません。

まとめ:フォロワーシップは若手社員最大の武器

フォロワーシップとは、「部下が自主的に上司を支え、組織と自分の成果を最大化する力」です。

  • 盲目的に従わない
  • 主体的に考え、動く
  • 上司を楽にする

この姿勢が、結果として上司からの信頼、評価、そしてキャリアアップにつながります。

フォロワーシップを発揮できる若手社員は、必ず組織から必要とされる存在になります。

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