【21卒】知っておきたい2021年卒の就活と採るべき対策
2021年卒の就活本番が迫っていますが、就活のスケジュールの再確認をしましょう。
同時に、2021年卒の就活のスケジュールの特徴と、採るべき対策を解説します。
合わせて企業の採用活動における最近の傾向も記しましたので参考にしてください。
2021年卒の就活スケジュール
2021年に卒業する就活生のスケジュールについて再確認をしておきましょう。
実は、2021年卒の就活(就職活動)のスケジュールは、それ以前と比べて少し様相が異なっていることを知っておいてください。
というのは、2018年10月に大手企業で構成される経団連が、2021年の卒業者から「就活ルールの指針」を策定しないことを発表したからです。
「就活ルールの指針」とは、就活広報活動が3月1日以降、採用選考開始が6月1日以降、正式な内定日が10月1日以降というスケジュールです。
前年度の2020年卒の学生はこの指針に沿って就活をすることがルールとなっていました。
しかし、2021年卒の学生は経団連がルールを廃止したことからこれまでとは状況が異なります。
いずれにしても、就活の時期が長引けば学生の勉強にも影響を及ぼすとのことで、政府が乗り出して結局2021年卒は、現行のルールを維持することになりました。
だたし、政府が経団連や業界団体に要請するかたちであり、絶対的なものではありません。
ついでに政府は、2022年卒も現行のままという方針を決めています。
それでは、これまでの就活のスケジュールは変更なしで続くのかということですが、そうはならないような気がします。
2021年卒の皆さんが知っておきたい就活の動向を筆者が解説します。
2021年卒の就活はこうなる
2021年卒の就活のスケジュールの基本は、これまで通り、3月エントリー・説明会、6月選考、10月内定です。
しかし、このスケジュールは絶対的なものではなく、優秀な学生を早く確保したい企業は以前から採用活動を前倒ししています。
あるデータによれば、2020年卒の就活でも、採用面接のピークは9割の学生が5月と回答しており、既に就活ルールは実質的には守られていません。
この理由として、経団連に加入していない外資系企業、有名なベンチャー企業などは就活ルールを守る必要もなく、優秀な学生を青田刈りしており、このあおりを受けて大手企業が危機感を強めてスケジュールを前倒ししてきたことがあります。
2021年卒は、就活ルールの形骸化により一部企業が採用活動のスケジュールをさらに前倒しする可能性があります。
2021年卒が採るべき対策
それでは、2021年卒の皆さんはどのようなことを考えておけば良いのでしょうか?
- 就活の事前準備をキチンとやっておく
就活のスケジュールがどのようになっても就活生がやるべきことは変わりません。
就活にあたっては、志望する業界の研究をすること、自己分析をしっかり行うことが大切です。
さらに志望する会社の企業研究を行い、採用情報をタイムリーに知っておくことです。
- 企業の採用活動の流れに沿ってやるべき対策をとる
企業の採用活動における、インターン実施、企業説明会、エントリー、書類選考、筆記試験、複数回の面接、内々定、内定という流れはこれからも変わりないと思われます。
当たり前のことですが、この流れに沿った対策を確実に、ぬかりなく行うことが大切です。
本サイトは、少しでも就活のお役に立てることを願って立ち上げました。本サイトをすみずみまでお読みになっていただければ幸いです。
- 就活関連のニュースをつかんでおく
就活で何が起きているか知っておかないと、ライバルに先を越されてしまいます。
新聞やネットで就活関連のニュースをこまめにチェックして情報収集をしておきましょう。
本サイトでは、タイムリーに就活関連のニュースを発信していきますで参照ください。
企業の採用活動における最近の傾向
既に一部の企業では、これまでと異なる方法で採用活動を行っております。それらを紹介しますので、知っておいてください。
- 通年採用の動き
ヤフーやソフトバンクなどIT企業を中心に新卒通年採用のやり方が広がっています。
通年採用は、会社にとって既卒者や海外留学生、外国人といった多様な人材を獲得できますし、応募者の見極めに時間をかけることができます。
学生にとっては、就活よりも勉強や、プライベートを優先できますし、じっくり企業研究ができるメリットがあります。
海外ではむしろ通年採用が当たり前です。企業がグローバル化するなかで、これからますます通年採用は広がっていくと思います。
- リファラル(紹介)採用の動き
リファラル(紹介)採用とは、社員が、自分の良く知っている学生を会社に紹介・推薦する採用方法です。
会社を良く理解する社員が紹介することから、会社に適した学生を採用しやすいと言われています。
リファラル(紹介)採用が注目される理由として、これからますます若年人口が減る中で会社にとって優秀な学生を採用することが困難になっていること、入社後の適性不一致による退職を防ぐことができることがあげられます。
学生にとっても、社員の紹介というお墨付きは、強いサポートとなります。
欧米では普通の採用形式であり、低予算で採用できることから今後は広がっていくことが予想されます。
以上から言えることは、就活のやり方において、日本独自のものからグローバル化していく傾向がみられるということです。
日本企業はいまや、少子高齢化により国内だけでは生きていけず、海外に積極的に進出しています。
必然的にこれまでの企業活動のルールもグローバル化しており、採用活動もグローバルスタンダードにそろえていくことが予想されます。
まとめ
2021年卒の就活(就職活動)ルールは政府の要請によりこれまで通りとなりました。
しかし就活ルールの形骸化により一部企業の採用活動のスケジュールが、さらに前倒しする可能性があります。
この対策として、就活生は事前準備をキチンとやっておくこと、企業の採用活動の流れに沿ってやるべき対策をとること、就活関連のニュースをつかんでおくことが求められます、
一部企業では、通年採用、リファラル採用の動きがあり、将来多くの企業に広がっていくことが予想されます。