【転職】出向や転籍を履歴書・職務経歴書に正しく書くには?
会社員は、子会社や関連会社に出向や転籍することがあります。また在籍する会社が他社と合併することも昨今ではありうることです。
このようなケースを経て退職し、いざ転職活動を始めようとするとき、履歴書や職務経歴書の職歴欄に出向や転籍、会社合併をどのように表現したら良いか悩んでしまいます。
本ブログは、出向や転籍、会社合併を履歴書や職務経歴書にどのように書くか、事例を含めて解説します。
転職活動では、自己分析や企業研究した結果を基に履歴書や職務経歴書を作成し、一貫性をもたせて面接に繋げることを強く意識して臨んでください。
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出向・転籍の定義
はじめに履歴書や職務経歴書に記入する出向・転籍とは何かを理解しておきましょう。
- 出向とは、会社が社員との雇用契約を維持したまま、業務命令によって社員を子会社や関連会社に異動させて、その会社で働いてもらうことです。
出向後は、元の会社に復帰するケースと、そのまま出向先に転籍するケースがあります。
- 転籍とは、移籍出向とも呼ばれますが、会社との雇用契約を本人が合意の上で解消し、その後に別の会社と新たに雇用契約を結ぶことをいいます
在籍する会社でない別の会社で働くことでは、出向と転籍は同じです。
ですが、出向は雇用主が変わりませんが、転籍は雇用主が変わることに違いがあります。
出向・転籍すると転職では不利になるか
出向・転籍について以前は「左遷」ととられることもありましたが、現在は本人のスキルアップや、出向・転籍先の経営力強化のためにどの企業も積極的に推進している状況にあり、そのようなイメージは薄れてきています。
また企業の雇用調整のために系列外の企業に出向・転籍するケースもあります。
ですから、出向・転籍となったからといって転職活動で不利になることはありません。
出向や転籍は堂々と履歴書や職務経歴書に記載しましょう。逆に出向や転籍を履歴書や職務経歴書で隠すと、バレた場合は虚偽記載となりますから注意が必要です。
どうしても、出向や転籍したことを「左遷」ととられたくない人は、職務経歴書の職歴欄に「人事交流のため出向」「事業再建のため転籍」と出向・転籍の意味を記載するといいでしょう。
どのようなかたちであれ、出向・転籍するときは会社から使命を与えられているはずですから、その使命を職務経歴書に書いておくことが有効です。
出向・転籍・会社合併は経験社数として何社にあたるのか
転職サイトを利用する場合などで、WEBの履歴書に「経験社数」を記入する項目のある場合に、出向、転籍、会社合併を経験したときは何社と記入すればよいか説明します。
出向は、元の企業と雇用関係を維持したままですから経験した会社数としてはカウントしません。
一方転籍は、元の企業と雇用関係がなくなりますから、経験した会社数としてはカウントします。
ただし、元の企業と全く同じ場所や同じ仕事をしているにも関わらず、合併などにより経営資本が変わったときは、実質的に経験した会社が変わっていないので、カウントしなくてもかまいません。(勤務するA社がB社と合併してB社社員となるようなケースです)
履歴書に経験社数を記入するときは、以上を理解しておきましょう。
出向・転籍・会社合併・分社化などを履歴書に記載する具体例
ここでは出向・転籍・会社合併・分社化などを履歴書に記載する具体例を説明します。
- 出向する場合
平成29年 4月 ○○株式会社入社 人事部人事課に配属 ××担当
令和元年 10月 △△株式会社出向 総務部総務課に配属 ××担当 - 本社一括採用の後にグループ会社へ出向の場合
平成29年 4月 ○○株式会社入社
平成29年 5月 △△株式会社出向 総務部総務課に配属 ××担当(本社一括採用後、グループ各社へ出向となるため) - 出向して、元の企業に戻る場合
平成29年 4月 ○○株式会社入社 人事部人事課に配属 ××担当
令和元年 10月 △△株式会社出向 総務部総務課に配属 ××担当
令和3年 8月 ○○株式会社帰任 人事部厚生課に配属 ××担当出向して、元の企業に戻る場合は帰任と呼びます。
- 転籍の場合
平成29年 4月 ○○株式会社入社 人事部人事課に配属 ××担当
令和元年 10月 △△株式会社転籍 総務部総務課に配属 ××担当 - 出向して、出向先の会社に転籍の場合
平成29年 4月 ○○株式会社入社 人事部人事課に配属 ××担当
令和元年 10月 △△株式会社出向 総務部総務課に配属 ××担当
令和3年 8月 △△株式会社転籍 - 事業が他の企業に譲渡され転籍の場合
平成29年 4月 ○○株式会社入社 ○○事業部購買課に配属 ××担当
令和3年 11月 ○○事業部が△△株式会社に譲渡され、△△株式会社転籍 - 企業が吸収合併により転籍の場合
平成29年 4月 ○○株式会社入社 ○○事業部購買課に配属 ××担当
令和3年 11月 ○○株式会社が△△株式会社に吸収合併され、△△株式会社転籍 - 事業が分社化されて新会社に転籍の場合
平成29年 4月 ○○株式会社入社 ○○事業部購買課に配属 ××担当
令和3年 11月 ○○事業部が分社化し、△△株式会社となり転籍
履歴書にはこのように記載することで出向・転籍などを表現できます。
出向や転籍は履歴書や職務経歴書でいかにアピールするか
出向や転籍をした場合は、履歴書や職務経歴書の職歴欄や自己PR欄に出向・転籍の経験で得たことをアピールすることができます。
また、面接でもそのような経験で身につけた能力・スキルや、人間関係の上で学んだことを伝えてもいいでしょう。
このような前向きのアピールが必要ですが、望まなかった出向・転籍の場合では、面接でつい不満が口に出ることがありますので気をつけてください。
まとめ
履歴書や職務経歴書で出向や転籍、会社合併をどのように表現したら良いか考えてみました。
出向とは、会社が社員との雇用契約を維持したまま、業務命令によって社員を子会社や関連会社に異動させて、その企業で働いてもらうことです。
転籍とは、移籍出向とも呼ばれますが、社員は会社との雇用契約を本人が合意の上で解消し、その後に別の企業と新たに雇用契約を結ぶことをいいます。
出向・転籍について以前は、「左遷」ととられるイメージがありましたが、現在は出向・転籍となったからといって転職活動で不利になることはありません。
WEBの履歴書に「経験社数」を記入する項目のある場合に、出向は、元の企業と雇用関係を維持したままですから経験した会社数としてカウントしません。
一方転籍は、経験した会社数としてカウントします。
出向や転籍をした場合は、履歴書や職務経歴書の職歴や自己PR欄に出向・転籍の経験で得たことをアピールすることもできます。
以上、出向や転籍、会社合併の履歴書・職務経歴書への適切な書き方を解説しました。
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