【転職】転職に失敗して出戻りたい!成功するためには?
転職に失敗したと感じたとき、やはり元の会社が良かったと後悔して、出戻りたい気持ちになることがあります。
ですが、出戻りは本当に可能なのか悩むものです。
はたして、元の会社は出戻りを受け入れてくれるのかわかりません。
出戻りの転職活動を失敗せず、採用される人はどのような人でしょうか?
会社や本人にとって出戻りは、どのようなメリットやデメリットがあるでしょうか?
転職が失敗したから出戻りを決断したとき、どのような方法を採ればいいでしょうか?
出戻りの転職活動をする前にやっておきたいこともあります。
本ブログは、転職に失敗して出戻りしたいときに、知っておきたいことについて解説します。
転職活動では、自己分析や企業研究した結果を基に履歴書や職務経歴書を作成し、一貫性をもたせて面接に繋げることを強く意識して臨んでください。
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出戻りの転職を受け入れる企業はあるか
エン・ジャパンの「人事のミカタ」では「出戻り社員(再雇用)について」の調査(2018年2月~3月)を実施していますが、その概要は以下の通りとなっています。
- 一度退職した社員を再雇用したことがある企業は72%
- 再雇用のきっかけは、本人の直接応募が59%、在籍時の上司からの紹介31%、在籍時の同僚からの紹介25%となっています。(複数回答可)
- 再雇用した理由は、「即戦力を求めていたから」が72%、「人となりがわかっており安心だから」が68%でこの2つが上位を占めています。(複数回答可)
- 再雇用後、周りの社員の反応は、「とても良い」が19%、「まあまあ良い」が64%と、8割以上の企業で好反応です。
具体的なコメントでも「即戦力である」、「既存社員に対して好影響が出る」、「採用・教育コストが削減できる」といった声が多数集まっています。
一方で、過去在籍時から評判が良くなかった社員に関しては、出戻っても「波風が立った」と答える企業もあります。
エン・ジャパンの調査によると、多くの企業が出戻り転職を受け入れており、周りの社員の評判もおおむね良いことがわかります。
転職に失敗して出戻りたい人にとって元気の出る結果ではないでしょうか。
出戻りの転職活動を失敗せず、元の会社に採用される人
出戻りの転職活動を失敗せず、採用される人は、次のような人です。
- 能力、スキルが高いと認められていた
能力やスキルが高いと認められていて実績を上げていた人は、退職のさいも引き止められたでしょうし、出戻りしてもらえれば有難いものです。
- 人柄が良い、顧客・取引先から好かれた
職場の同僚や、顧客、取引先などと円滑な人間関係を築いて、退職したときも残念がられた人は、出戻りを歓迎してくれます。
- ひたむきに働くことができる
たとえ目立つ実績を上げていなくても、ひたむきに働いていた姿が記憶に残っていれば、出戻りしてくれれば何かと役に立つと思ってもらえます、
- 転職先で得た知識、経験、スキルが活きる
転職先で得た、知識や経験、スキルが、仕事で使えると判断されたときは、会社のメリットも大きく出戻りを歓迎してもらえます。
- 円満退職した
退職したときトラブルもなく、円満退職した人は、会社も出戻りをためらうことはありません。
逆に、退職時に、引継ぎをしっかり行わなかったとか、退職時期をめぐって上司ともめたような良くない印象を残していると出戻りの希望を叶えてあげたいと思われません。
以上、出戻りの転職活動を失敗しないためには、在籍時の行動が大切であることがわかります。
本人にとって出戻りの転職はどのようなメリットがあるか
本人にとって出戻りの転職はどのようなメリットがあるかについて説明します。
- 会社を良く知っている
出戻りですから、社風や働き方などは、良く理解しているはずです。
また、他社と比べた自社の良い点、良くない点も含めて客観的に理解できて、働くことに迷いが生じにくいことがあります。
なので、社風や働き方などと合わないといったミスマッチは起きないものです。
- 自分の持つスキルや経験を活かすことができる
元々働いた会社で、そこで得たスキルや経験を再び活用できるわけであり、本人にとっても有難いことです。
加えて、転職先で培った、知識やスキル、経験を活かすこともできますから、本人のやる気次第で、他の社員よりも業績を上げるためには有利に働きます。
- 短期間で転職が可能である
何の縁もない他社への転職活動は、どれくらいの期間がかかるのか、先行きも不安な点が多いものです。転職活動が長引けば、金銭的にも影響を及ぼします。
それよりも、出戻りは、本人の人となりや働きぶり、能力・スキルなどを知っている社員も多く有利に働きます。なので、短期間で転職が可能です。
失敗しない転職のためには、出戻りは以上のようなメリットがあります。
本人にとって出戻りの転職はどのようなデメリットがあるか
一方で、出戻りの転職はデメリットがあることも事実です。どのようなデメリットがあるか知ることで出戻りの失敗を防ぐようにしましょう。
- 雇用条件に不安が残る
これは、出戻りの転職かそうでないかに限らず言えることですが、同じような給与や役職が保障されるとは限らないということです。
出戻りでは、本人も元の雇用条件以上のものを期待してしまうものですが、他の社員とのバランスをみて当時よりも給与や役職などの待遇を落とされる懸念もあります。
- 社員が気持ちよく受け入れてくれるとは限らない
一度は会社を見切った人を、社員がみんな気持ちよく受け入れてくれるとは限りません。
あるいは、退職時にトラブって良い想い出を持っていない社員もいるかも知れません。
退職からの期間が長いと、当時いた社員も職場には少なくなり、社内の雰囲気も変わっているかも知れません。
- 出戻り入社の初日から、全てわかっているものとして扱われる
出戻りした場合は、何でも知っていると見なされるために新人研修などを行わず、いきなり初日からフル稼働状態で働かねばならないこともありえます。
しかしながら、長い間会社を離れていると、システムや仕事の進め方などは大きく変わっていることがありますので、混乱することも多いものです。
失敗しない転職のためには、出戻りは以上のようなデメリットもあることを知ってください。
会社にとって出戻りの転職を受け入れるメリットは何か
それでは、出戻りの転職を受け入れる会社のメリットは何か考えてみます。
- スムーズに会社に馴染んでもらえると安心できる
出戻りであり、そのため社風や働き方など良く理解しているはずです。
社風や働き方などと合わないといったミスマッチは起きにくく、スムーズに会社に馴染んでもらえると安心できます。
- 即戦力として期待できる
社風や働き方をわかっているために、入社即、戦力として実力を発揮してもらえるものと期待できます。
欲しい人材を採用することが難しい環境の下では、出戻り転職は特に効果的です。
- 感謝の気持ちを持つことで、良い仕事をしてもらえる
転職に失敗したことで、会社の良さを理解できていること、出戻りが果たせたことで感謝の気持ちを持ってもらえるために、良い仕事が期待できます。
- 採用や教育のコストがかからない
採用にかける費用は大きな金額であり、また、入社後にかける教育・研修費用もばかになりません。
その点、出戻り転職は、採用コストがほとんどかからず、実情がわかっているために教育・研修コストもかからないことがメリットです。
出戻りを失敗しないためには、会社にとって出戻りの転職を受け入れるメリットを理解しておきましょう。
会社にとって出戻りの転職を受け入れるデメリットは何か
一方、出戻りの転職を受け入れるデメリットもあり、それらを考えてみます。
- 社員から反発される恐れがある
退職のさいは、円満退職といえども、多かれ少なかれ他の社員に迷惑をかけており、転職に失敗したからと出戻りすることは、心情的に許せない気持ちを持つ社員が存在するのも事実です。
また、出戻りの人を優遇すると社内の秩序が乱れ、職場の雰囲気に問題が生じる恐れもあります。
- 再び退職する恐れがある
当時の退職した理由について、出戻りしてもそれが解決していなければ同じ理由で再び退職してしまうかも知れません。
失敗を繰り返すことを懸念してしまいます。
- 社内モラルの低下につながる
出戻りを認めてしまうと、「退職しても戻ってこられるなら、いつでも辞められる」と、悪い意味でモラルの低下につながることを心配します。
出戻りを失敗しないためには、会社にとって出戻りの転職を受け入れるデメリットも理解しておきたいものです。
転職が失敗したから出戻りを決断したとき、採るべき方法
転職が失敗したから出戻りをしようと決断したとき、どのような方法を採ればスムーズに転職できるかについて説明します。
上記のエン・ジャパンの調査では、本人の直接応募が59%、在籍時の上司からの紹介31%、在籍時の同僚からの紹介25%となっています。(複数回答可)
このように、中途採用募集に応募する方法と、元の上司や同僚と相談する方法がほぼ同じ割合です。
- 中途採用募集に応募する場合は、「なぜ出戻りを希望するのか」「転職先では実現できないことは何か」「転職先で身につけたスキルや経験は何か、それをもとにどのように貢献できるか」について、職務経歴書といった応募書類や、面接で答えられるように準備が必要です。
転職先の批判ではなく、前向きな回答が求められます。
- 元の上司や同僚と相談する場合は、出戻りの意思を伝えて、人事部門に根回しをしてもらいます。
社内の関係者を通じて採用してもらう方法が有効です。
人事部門に橋渡ししてもらうためには、この場合も「なぜ出戻りを希望するのか」「転職先では実現できないことは何か」「転職先で身につけたスキルや経験は何か、それをもとにどのように貢献できるか」といったことを、相談する相手にしっかりと伝えて、納得してもらうことが大切です。
以上のように、「転職が失敗したから出戻りたい」といったネガテイブな表現は避けた方がいいです。
出戻りの転職活動をする前にやっておきたいこと
出戻りの転職活動をする場合にやっておきたいことがあります。
- 退職した後も、元の上司や同僚と頻繁に連絡を取っている
出戻りの転職では、社内に強力な支援者のいることが、大きな要素となります。
そのためには、日頃から元の上司や同僚と頻繁に連絡を取り合っていることが必要です。
上司や同僚と継続して人間関係が保てるためには、円満退職していることと、会社に必要な人材と思われていることが前提となるでしょう。
- 元の会社を退職した理由と、出戻りを希望する理由は何かをもう一度考える
退職した理由を思い出してください。その理由が解決されていなければ、再び退職することにもなりかねません。
例えば、仕事がハードで残業時間が多くて辞めたにもかかわらず、出戻りして同じ仕事をやりこなすことができるか、といったようなことです。
また、出戻りを希望する理由が、「転職先は、思っていたような会社ではなかったので、戻りたい」と、転職の失敗を理由に挙げるだけでは、納得性が乏しくて、採用されません。
以上を良く考えて、そのうえで出戻りをすべきか決断することです。転職の失敗を繰り返してはなりません。
まとめ
転職に失敗して出戻りたいときに、知っておきたいことがあります。
出戻りの転職を失敗しない人は次のような人です。
- 能力、スキルが高いと認められていた
- 人柄が良い、顧客・取引先から好かれた
- ひたむきに働くことができる
- 転職後に得た知識、経験、スキルが活きる
- 円満退職した
本人にとって出戻りの転職のメリットは、次の3つです。
- 会社を良く知っている
- 自分の持つスキルや経験を活かすことができる
- 短期間で転職が可能である
一方で、出戻りの転職のデメリットは、次の3つです。
- 雇用条件に不安が残る
- 社員が気持ちよく受け入れてくれるとは限らない
- 出戻り入社の初日から、全てわかっているものとして扱われる
会社にとって出戻りの転職を受け入れるメリットは次の4つです。
- スムーズに会社に馴染んでもらえると安心できる
- 即戦力として期待できる
- 感謝の気持ちを持つことで、良い仕事をしてもらえる
- 採用や教育のコストがかからない
一方、出戻りの転職を受け入れるデメリットは、次の3つです。
- 社員から反発される恐れがある
- 再び退職する恐れがある
- 社内モラルの低下につながる
出戻りを決断したときは、中途採用募集に応募する場合と、元の上司や同僚と相談する場合の2つの方法があります。
出戻りの転職活動をする前にやっておきたいことは、次の2つです。
- 退職した後も、元の上司や同僚と頻繁に連絡を取っている
- 元の会社を辞めた理由と、出戻りを希望する理由は何かをもう一度考える
以上、転職に失敗して出戻りしたいときに、知っておきたいことについて解説しました。
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