【転職】ボーナスを満額もらって上手に転職するコツ~人事屋のうら話~
転職の活動を進めるときに迷うことは、転職する時期とボーナスの関係です。誰でも転職はボーナスを満額もらってからのタイミングにしたいと考えるものです。
まずは、自社のボーナス支給のルールを理解することが必要です。
そのうえで、ボーナスをもらいながら上手に転職するためにはどうすれば良いのか考えましょう。
転職する時期とボーナスの支給の関係で気をつけておきたいことも知っておきたいものです。
本ブログでは、ボーナスを満額もらって上手に転職するコツについてわかりやすく解説します。
但し、本ブログに載る内容は全ての企業にあてはまる訳ではなく、あくまで筆者の経験によるものであることをご了解ください。
転職活動では、自己分析や企業研究した結果を基に履歴書や職務経歴書を作成し、一貫性をもたせて面接に繋げることを強く意識して臨んでください。
本サイト「キャリア育みファ―ム」を読んでいただければ、転職活動の選考・面接対策に自信が持てるようになります。さらに、絶対の自信を持って臨みたい方には、「転職面接必勝法」を用意しております。
ボーナスとは何か?
ボーナスとは何でしょうか?転職の時期とボーナスの関係を知るためには、ボーナスの意味を知っておきましょう。
- ボーナスは賞与とも呼ばれ、企業が利益を上げたときに社員にその利益を還元するために支払われる一時金のことです。
ボーナスは、その時々の企業の利益により変動する性質のものですが、社員にとっては夏と冬に定期的に月給の〇ヶ月分支給される給与のひとつという認識があります。
しかし、給与は毎月支払わなくてはなりませんが、ボーナスは法律で支給が義務づけられているわけではありません。
- ボーナスは中途採用の募集要項に「年2回 合計〇ヶ月分」とか、「年2回 前年度実績〇ヶ月分」などのように表示されます。
この場合、良くある間違いは、入社したら〇ヶ月分がその年に本人に支給されると勘違いすることです。
〇ヶ月分は、あくまで社員の平均月数ということで、社員一人ひとりの月数は異なります。
一般的にボーナスは、社員全員に固定的に支給される部分と、本人の資格や人事評価により決まる部分の両方より成り立っていますから、会社が定めた資格が高いほど、人事考課の成績が良いほど賞与月数は増えていきます。
ですから、入社時に特別に年収を保障する場合を除き、通常ボーナスは、最低のラインからのスタートとなりますので多くを望むことはできません。
なぜなら、入社してしばらくの間は会社に対する貢献が少ないからです。
- 近年は、大企業について業績連動型賞与が増えています。
業績連動型賞与とは、会社あるいは部門ごとの業績をボーナス支給額に連動させる制度のことで、成果主義へ移行する多くの企業が採用しています。
全社業績で会社の賞与原資を決め、各部門の目標達成度などに応じて配分額を決めるかたちが一般的です。
転職する時期とボーナスの関係を知るためには、このようなボーナスの意味を良く知っておくことが大切です。
自社のボーナスの支給ルールを知る
ボーナスを満額もらいながら上手に転職するためには、転職の時期が大切であり、それには自社のボーナス支給ルールを確認する必要があります。
- ボーナスの算定期間を知る
ボーナスは一般的に年2回、夏と冬に支給されますが、半年の算定期間における企業業績や人事評価で賞与額が決定されます。
夏のボーナスは6月下旬~7月上旬、冬のボーナスは12月上旬に支給する会社が多いようです。
算定期間は各社によってそれぞれですが、例えば、前年10月~当年3月の算定期間のボーナスは7月、4月~9月の算定期間のボーナスは12月に支給します。
- ボーナス支給日の在籍の有無と、支給の関係を知る
ボーナスは支給日に在籍する社員に支給する会社が一般的ですので、自社の支給基準を確認する必要があります。
- 将来の貢献期待度が、ボーナスの算定基準に含まれているか知る
ボーナスは算定期間内における人事評価で金額が決定されますが、会社によっては将来の貢献期待度もボーナスの決定に含めていることもあります。
そのようなときは、ボーナス支給時に退職が決定しているとボーナスの金額が減額されることもあります。
ボーナスを満額もらいながら上手に転職する方法
ボーナスを満額もらいながら上手に転職するためには、上記の自社の支給ルールを確認のうえで転職の時期を決める必要があります。
ボーナスをもらった上で転職するためには、2つのケースがあります。
以下のケースはボーナスの支給時期に転職先が決まっていることを想定したものです。
ケース1
ボーナスをもらった後に退職を意思表示し、引継ぎを行って退職し、転職先に入社する (例えば、夏の7月のボーナスをもらい、7月に退職の意思表示をして9月に退職、転職する場合です。)
このケースのメリット、デメリットは次の通りです。
メリット:
- ボーナスを減額されることなくもらうことができる
- うまくいけば転職先のボーナスももらうことができる、ただし、数万円程度のボーナスの可能性(上記の例ならば12月のボーナスの支給)
デメリット:
- 引き継ぐ相手がなかなか見つからないため、会社に引き止められて、転職時期が遅くなり転職先のボーナスがもらえない(上記の例ならば、10~11月入社のイメージ)
ケース2
ボーナスをもらう一定期間前に退職を意思表示し、引継ぎを行って退職し、転職先に入社する (例えば、6月に退職の意思表示をして、引継ぎをしつつ夏の7月のボーナスをもらい、7月に退職、8月に転職する場合です。)
このケースのメリット、デメリットは次の通りです。
メリット:
- 引継ぎ時期が早くなるだけ転職時期も早まり、1のケースより転職先のボーナスの金額が少し多くなる(上記の例ならば12月のボーナスの支給)
- 仮に引き継ぐ相手がなかなか見つからないときでも、1のケースより1か月程度は転職時期が早くなる(例ならば、9月入社のイメージ)
デメリット:
- ボーナスの算定基準に将来の貢献期待度が含まれている場合には、ボーナス減額の可能性がある
以上をまとめると、ボーナスの算定基準に将来の貢献期待度が含まれていない場合には、ケース2がお勧めです。
転職する時期とボーナスの関係で気をつけておきたいこと
転職の時期とボーナスの関係で気をつけておきたいことが3つありますので、それらも考慮に入れながら転職時期を決定されるとベターです。
- 退職の申し出から転職先に入社するまで、1~2ヶ月程度とする
退職の申し出から転職までは、1~2ヶ月が一般的です。
中途採用は欠員補充のために実施することが通常なので、増員のため余裕のある場合とか、本人が転職する時期を延ばさざるを得ない事情に会社が納得する、会社にとってどうしても必要な人材であるといった場合を除き、3ヶ月以上は待ってくれません。
本人の都合で、会社の要望より転職時期をずらそうとすると、採用取り消しになる恐れもありますので、注意してください。
まして、「ボーナスをもらうまで退職時期を待ってほしい」ということはNGです。
- 立つ鳥、跡を濁さず
「立つ鳥、跡を濁さず」ということわざがあります。立ち去る者は、見苦しくないようきれいに始末をしていくべきという戒めのことをいっています。
どのような事情で退職するにしても、円満退職をして、転職したいものです。
そのためには、もらい逃げと思われないように退職日まで職務に責任を持ち、後任者にしっかりと引継ぎをしなくてはなりません。
- 場合によっては、現職のボーナスをあきらめて転職することが正解ということもある
転職の活動は、自分の思い通りに進むことはまずないと考えたほうがいいです。
上記のようにボーナスをもらって転職できればベストですが、場合によってはボーナス支給前に転職先の会社から入社を要請されることもあります。
その場合は、ボーナスをあきらめて入社するか、ボーナスをもらって採用取り消しとなるかの選択を迫られることもあります。
どうしても転職したいならば、ボーナスをあきらめて入社する決断もしなければなりませんが、その後の社会人人生を考えれば、結果として良かったということもあります。
ボーナスを意識せずに、将来のキャリアプランをどのように立てるのかを考えて転職時期を決めることもありうることを、理解してください。
まとめ
ボーナスを満額もらって上手に転職するコツについて考えてみました。
ボーナスは賞与とも呼ばれ、企業が利益を上げたときに社員にその利益を還元するために支払われる一時金のことです。
ボーナスは中途採用の募集要項に「年2回 合計〇ヶ月分」とか、「年2回 前年度実績〇ヶ月分」などのように表示されます。
近年は、大企業について業績連動型賞与が増えています。
ボーナスをもらいながら上手に転職するためには、転職の時期が大切であり、それには自社の次のようなボーナス支給ルールを確認する必要があります。
- ボーナスの算定期間を知る
- ボーナス支給日の在籍の有無と支給の関係を知る
- 将来の貢献期待度がボーナスの算定基準に含まれているか知る
ボーナスをもらった上で転職するためには、2つのケースがあります。
ケース1:ボーナスをもらった後に退職を意思表示し、引継ぎを行って退職し、転職先に入社する
このケースのメリット、デメリットは次の通りです。
メリット:
- ボーナスを減額されることなくもらうことができる
- うまくいけば転職先のボーナスももらうことができる
デメリット:
- 引き継ぐ相手がなかなか見つからないため、会社に引き止められて、転職時期が遅くなり転職先のボーナスがもらえない
ケース2:ボーナスをもらう一定程度前に退職を意思表示し、引継ぎを行って退職し、転職先に入社する
このケースのメリット、デメリットは次の通りです。
メリット:
- 引継ぎ時期が早くなるだけ転職時期も早まり、1のケースより転職先のボーナスの金額が少し多くなる
- 仮に引き継ぐ相手がなかなか見つからないときでも、1のケースより1か月程度は転職時期が早くなる
デメリット:
- ボーナスの算定基準に将来の貢献期待度が含まれている場合には、ボーナス減額の可能性がある
転職時期とボーナスの関係で気をつけておきたいことが以下の3つあります。
- 退職の申し出から転職先に入社するまで、1~2ヶ月程度とする
- 立つ鳥跡を濁さず
- 場合によっては、現職のボーナスをあきらめて転職することが正解ということもある
以上、ボーナスを満額もらって上手に転職するコツについてわかりやすく解説しました。
最後に、キャリア育みファームでは、面接の必勝マニュアル「転職面接必勝法」を販売しています。
もちろん履歴書や職務経歴書の自己PRや志望動機などの作成にも役立つマニュアルとなっています。
会社側が採用の決め手として最も重視しているのは面接である‼
ということをご存知でしょうか。
面接対策には十分時間をかけることが大切です。具体的にどのように面接対策を進めていくのか、ほとんどの方は知りません。そんな方を支援したい一心で、必勝マニュアルを作成しております。
具体的な面接ノウハウが満載のマニュアルです。「なるほど、このようにすればいいのか」と理解して準備すれば、自信を持って面接に臨むことができ、ライバルからグンと抜け出すこと請け合いです。ぜひ、以下のページで詳細をご覧ください。
その他、以下のリンクも読み進めるとお役に立ちます。