【転職】会社が倒産した時の履歴書の正しい書き方と面接対策
「勤めていた会社が倒産してしまったけれど、履歴書にはどう書けば良いのか?」
「倒産と書くとマイナス評価になるのでは?」
このように悩む人は少なくありません。特に初めての転職活動では、履歴書の書き方や面接での受け答えに不安を感じる人が多いでしょう。
しかし安心してください。会社が倒産したことは履歴書に正しく書けばマイナスにはなりません。
本記事では、会社が倒産後の履歴書の職歴・退職理由の書き方、自己PRや志望動機の工夫、資格の書き方、面接での注意点まで徹底的に解説します。さらにFAQ形式で、よくある疑問にも答えますので、この記事を読めば倒産後の履歴書対策は万全になります。
転職活動では、自己分析や企業研究した結果を基に履歴書や職務経歴書を作成し、一貫性をもたせて面接に繋げることを強く意識して臨んでください。
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履歴書で「会社倒産」はマイナス評価になる?
多くの人が履歴書に「倒産」と書くことで不利になるのではと心配します。しかし結論から言えば マイナス評価にはなりません。
なぜなら倒産は会社経営の問題であり、社員個人に責任はないからです。採用担当者もその点は理解しています。
むしろ、虚偽記載や曖昧な表現(例:「一身上の都合」)のほうが不信感を招きます。倒産を正直に記載するほうが誠実さを伝えられます。
【履歴書の書き方①】職歴・退職理由の正しい記載方法
- 履歴書の職歴欄
以下を必ず記入します。
入社年月日、配属部署や職務内容、退職年月日、退職理由
- 退職理由の正しい書き方
「会社倒産により退職」または、「会社都合により退職」と記入します。
どちらもOKですが、採用担当者に誤解を与えないためには 「会社倒産により退職」 と明記するのがベストです。
- 職歴欄の具体例
例1:会社都合により退職
令和3年4月 〇〇株式会社 入社 営業部配属
令和6年8月 会社都合により退職例2:会社倒産により退職
令和3年4月 〇〇株式会社 入社 営業部配属
令和6年8月 会社倒産により退職例3:倒産した会社が合併・引き継ぎされて存在している
令和3年4月 〇〇株式会社(現△△株式会社)入社 営業部配属
令和6年8月 会社倒産により退職 - NGな書き方(やってはいけない例)
- 「一身上の都合により退職」
本当は会社が倒産したのに「一身上の都合」と書いてしまうと、自己都合退職に見えてしまいます。これは事実と違うため、経歴詐称に近い扱いをされるリスクがあります。
- 「経営悪化により退職」
確かに事実でも、「経営悪化」という言葉はネガティブで、会社批判のように受け取られることがあります。読む側に「この人は愚痴っぽいのかな?」という印象を与えてしまうため避けたほうが安全です。
- 「一身上の都合により退職」
つまり、「本当のことを正しく書きつつ、相手に悪印象を与えない表現」を心がけることが大切です。
たとえば倒産なら「会社都合により退職」や「事業終了に伴い退職」と表現できますし、経営悪化なら「会社の業績悪化に伴い退職」よりも「会社の事業縮小に伴い退職」とやわらかく記入したほうが好印象になります。
【履歴書の書き方②】自己PRの作り方
会社が倒産したとき、その出来事を「ただの不運」として終わらせてしまうとマイナスの印象になりがちです。
ですが、履歴書や面接では 「その経験から何を学び、どう成長したか」 をアピールすることがとても大切です。
自己PRで意識すべき3つのポイント
- 実績は数字で見せる
言葉だけのアピールよりも、具体的な数字を入れると説得力が増します。
例:「前年比売上120%を達成」「経費を15%削減」
数字を入れることで、採用担当者はあなたの力をイメージしやすくなります。
- 即戦力になれるスキルを強調する
倒産という出来事は「過去の会社の事情」であって、あなた自身の力とは関係ありません。
だからこそ、応募先の会社で活かせるスキルや経験を明確に伝えましょう。
例:「法人営業で新規顧客開拓を50社担当した経験があります」
「この人ならすぐに現場で成果を出してくれそう」と思ってもらえます。
- 倒産から学んだことを前向きに伝える
ネガティブに語ると「会社批判」や「愚痴」に聞こえてしまうので注意が必要です。
NG例:「経営陣の判断が悪かったため倒産しました」
OK例:「変化に柔軟に対応する力を身につけました」「厳しい状況でも最後まで顧客対応を続けた経験があります」
こうした表現なら、マイナスの出来事を「成長のきっかけ」として伝えられます。
倒産の事実そのものは変えられません。
ですが、履歴書では 「逆境をどう乗り越え、成長につなげたか」 をアピールすることができます。
つまり、倒産はマイナス要素ではなく、あなたの強みを引き出すエピソードに変えることができるのです。
【履歴書の書き方③】志望動機の工夫
履歴書で一番見られるのが 志望動機 です。
ここで「倒産したから仕方なく応募しました」と思われてしまうと、マイナス評価になります。
採用担当者が知りたいのは、次の2点です。
①「なぜうちの会社を選んだのか」
②「入社後にどう活躍してくれるのか」
- 志望動機の書き方のコツ
- 応募先を選んだ理由を具体的に記入する
「業界に興味がある」だけでは弱いです。
「御社の〇〇事業に魅力を感じた」「△△の新サービスに共感した」など、会社独自の特徴に触れると説得力が増します。
- 倒産した会社で培ったスキルをどう活かすか伝える
ただ「経験があります」ではなく、「その経験を御社でどう役立てられるか」を記入すると好印象です。
例:「新規顧客開拓で培った営業力を、御社の新規事業の拡大に活かしたい」
- 入社後のキャリアビジョンを示す
採用担当者は「長く働いてくれるか」についても重視しています。
「3年後にはチームをまとめる立場を目指したい」など、将来像を伝えるとプラス評価になります。
- 応募先を選んだ理由を具体的に記入する
- 志望動機の例文(良い書き方)
「前職では営業部で新規顧客の開拓を担当し、前年比120%の売上を達成しました。その経験で培った提案力と粘り強さを、御社の〇〇事業においても発揮できると考えております。特に御社の△△サービスは市場拡大の可能性が高く、自分のスキルを活かして成長に貢献したいと思い応募いたしました。」
「倒産したから応募した」ではなく「御社だから応募した」 という構成にします。
前職の経験 → 応募先で活かせる → 将来像 の流れで記載すると、自然で説得力のある志望動機になります。
【履歴書の書き方④】資格・免許の書き方
履歴書の「資格・免許欄」は、あなたのスキルを客観的に証明できる大切な部分です。
とくに倒産を経験して転職活動をしている場合、資格があるかどうかが採用担当者の安心材料になることが多いです。
書くべき資格の種類は次の通りです。
- 応募に必須の資格
例:看護師、保育士、宅建、簿記など
→ これは当然必ず記載します。
- 仕事に役立ちそうな資格
直接必須ではなくても、業務に活かせる資格はプラスになります。
例:TOEIC、簿記、IT系の資格 など
- 汎用性のある資格
幅広い業種で評価されやすい資格も書いてOKです。
例:普通自動車免許、MOS(Word・Excel)、ファイナンシャルプランナー など
「仕事に関係あるか不安…」と思っても、とりあえず記載してみるのがおすすめです。
採用担当者は「この人は自己研鑽しているな」とプラス評価してくれることが多いからです。
ただし、取得が古すぎて期限切れの資格や、明らかに関係のない趣味的な資格(例:中学生向け検定など)は書かないほうが無難です。
まとめると、資格・免許欄は 「持っている強みを全部アピールできる場所」 です。倒産というハンデがあっても、資格があれば十分にカバーできます。
倒産後の履歴書・面接で気をつけたい4つのポイント
会社が倒産して転職活動をする場合、採用担当者に「ネガティブな印象」を与えないことが大切です。
そのために、履歴書や面接で特に気をつけたいのが次の4つです。
- 「一身上の都合」とは書かない
倒産なのに「一身上の都合」と書いてしまうと、自己都合退職に見えてしまいます。
事実と違う退職理由は経歴詐称につながるのでNGです。
正しい書き方の例
- 「会社都合により退職」
- 「会社の事業終了に伴い退職」
- 退職理由は簡潔に
履歴書や面接では、長々と説明する必要はありません。
「会社の倒産に伴い退職いたしました」程度で十分です。
退職理由はシンプルにして、自己PRや志望動機に時間を使う方が効果的です。
- 志望動機で消極的な理由を記入しない
「倒産したから応募しました」という書き方はNGです。
これでは「どこでもいいから就職したい」という印象を与えてしまいます。
良い例:
- 「前職で培った営業経験を、御社の〇〇事業で活かしたいと考え応募しました」
応募先の会社を選んだ前向きな理由を必ず入れましょう。
- 面接で会社批判をしない
面接で「経営陣の判断が悪くて倒産しました」などと会社を悪く言うと、面接官は「この人はうちでも不満を言いそう」と思ってしまいます。
良い伝え方の例
- 「倒産は残念でしたが、その経験を糧に新しい挑戦をしたいと考えています」
ネガティブな出来事も、前向きな学びとして伝えるのがポイントです。
「退職理由は 正しく・簡潔に」「志望動機は 前向きな内容に」「面接では 会社批判をしない」を意識してください。
倒産という事実は変えられませんが、伝え方次第でむしろ「逆境を乗り越えた強み」として評価されることがあります。
よくある質問(FAQ)
Q1. 履歴書に「会社倒産」と書くと不利になりませんか?
A. 不利にはなりません。採用担当者は倒産が本人の責任ではないことを理解しています。
Q2. 職歴欄には「会社都合」か「会社倒産」、どちらを書くべき?
A. どちらも可ですが、誤解を避けるため「会社倒産により退職」と明記するのがおすすめです。
Q3. 倒産した会社の詳細を履歴書に記入する必要はありますか?
A. いいえ。「会社倒産により退職」とだけ書けば十分です。詳細説明は不要です。
Q4. 面接で倒産理由を聞かれたらどう答える?
A. 事実だけを簡潔に答えましょう。会社批判やネガティブな感情は避けること。
Q5. 自己PRでは倒産について触れるべきですか?
A. 触れる必要はありませんが、倒産を通じて得た学びや強みを前向きに書けば好印象です。
Q6. 志望動機で「安定した会社に入りたい」と記入してもいい?
A. 避けましょう。安定性だけを理由にすると消極的な印象になります。応募先の魅力や挑戦したい理由を中心に記入することが大切です。
Q7. 倒産した会社名は履歴書に書かなくてもよい?
A. 必ず記載してください。履歴書は事実を正確に記載する書類であり、職歴を隠すことは逆に不利になります。
Q8. 倒産した会社の業務内容はどう記入すればよい?
A. 他社に活かせるスキルや成果を具体的に記入すると効果的です。
まとめ:会社倒産後の履歴書は「正直・前向き」に書く
- 履歴書に「会社倒産」と書いてもマイナス評価にはならない
- 職歴欄には「会社倒産により退職」と明記する
- 自己PRは実績・スキル・学びを数字やエピソードで表現する
- 志望動機は応募先企業に焦点を当て、熱意を伝える
- 面接では会社批判をせず、事実を冷静に説明する
会社倒産という事実は不運ですが、それをどのように表現し、前向きに転職活動に活かすかで結果は大きく変わります。
履歴書と面接で「倒産を糧に成長した人材」と伝えることができれば、次のキャリアを切り開くチャンスになります。
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