【就活・転職】履歴書の下書きはだめ?正しいやり方を解説!
就活や転職活動において「履歴書」は第一印象を左右する非常に重要な書類です。
採用担当者が最初に目にする履歴書の出来栄えによって、面接に進めるかどうかが決まることも少なくありません。そのため、多くの就活生や転職希望者が「履歴書はきれいに仕上げたい」「誤字脱字を防ぎたい」と考えます。
そこでよくある悩みが、「履歴書を下書きするのはだめなのか?」 という疑問です。
- 履歴書は下書きしてから清書すべき?
- 下書きは採用担当者にバレる?
- 履歴書の下書きはマナー違反になる?
- 下書きの跡が残ったらだめ?
こうした疑問を抱える人は少なくありません。本記事では、履歴書の下書きはだめなのかどうか、下書きのメリット・デメリット、上手な下書きと清書の方法、注意点、さらにFAQまで徹底解説します。
就活や転職活動では、自己分析や企業研究した結果を基に履歴書やエントリーシート(就活)、職務経歴書(転職)を作成し、一貫性をもたせて面接に繋げることを強く意識して臨んでください。
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履歴書の下書きはだめ?結論から解説
最初に、最も気になる答えをお伝えします。
履歴書を作成するときに下書きをするのは、だめではありません。
むしろ、下書きをしたほうが仕上がりはきれいになり、誤字脱字や記入ミスを防ぐことができます。
下書きが推奨されるのは、次の理由によります。
- 履歴書はボールペンや万年筆で書くのが基本です。記入に誤りがあったとき、修正液や修正テープの使用はマナー違反となります。
- 誤字や記入ミスがあると最初から書き直しになり、大きな時間のロスが発生してしまいます。
- 下書きをしてから清書すれば、内容を整えてから仕上げることができます。
つまり、下書きは「だめ」ではなく「工夫」のためなのです。ただし、下書きの跡が残ったり、履歴書が汚れたりすると逆効果になるため注意が必要です。
履歴書の下書きをするメリット
では、履歴書に下書きをすると具体的にどんなメリットがあるのでしょうか?
- 誤字・脱字や記入ミスを防げる
履歴書を直接清書すると、誤字や脱字に気づいたときに修正できず、書き直すしかありません。修正液や修正テープを使うのはだめだからです。
下書きをすれば、誤字脱字を修正しながら完成度を高められるため、採用担当者に「いい加減な人」という印象を与えるリスクを避けることができます。
- 全体のバランスを整えられる
履歴書は文字の大きさや行間、配置のバランスが整っていることが重要です。
- 行が斜めになる
- 文字が枠からはみ出す
- 項目ごとに文字の大きさがバラバラ
こうした状態は見栄えが悪く、「丁寧さに欠ける」と判断されかねません。下書きでバランスを整えれば、見やすい履歴書に仕上がります。
- 文章をじっくり練れる
自己PRや志望動機など、履歴書の中でも特に重要な項目は、内容をしっかり考えたい部分です。下書きをすれば何度でも推敲できるので、説得力のある文章を完成させることができます。
履歴書の下書きをするデメリット
一方で、履歴書を下書きすることにはデメリットもあります。
- 作業量が増える
下書き、清書、下書きの消去というステップが必要になるため、単純に作業量は2倍となります。複数の企業に応募する場合、かなりの負担です。
- 履歴書が汚れる可能性
鉛筆の跡が残ったり、消しゴムで紙が傷ついたりして、履歴書が汚れることもあります。下書き自体はだめではありませんが、雑に行うと逆効果です。
履歴書を下書きしてから清書する正しい手順
履歴書の下書きは「だめではない」とお伝えしましたが、やり方を間違えると仕上がりが悪くなります。ここからは、正しい下書きから清書の手順を紹介します。
ステップ1:自己PRや志望動機欄に罫線を引く
文字が斜めになるのを防ぐため、鉛筆で薄く罫線を引きましょう。清書後に消せるように、必ず薄く書くことが大切です。行間は文字の大きさと文字数を想定して均等になるように引いてください。
ステップ2:鉛筆で薄く下書きする
HやHBの鉛筆を使うと、消したときに跡が残りにくいです。濃い鉛筆(Bや2B)は跡が残りやすくだめです。
文字の大きさや文章全体のバランスもとりながら丁寧に書くと清書しやすく仕上がりがきれいです。
ステップ3:ボールペンで丁寧に清書する
ボールペンは黒いゲルインクでペン先の太さは0.5~0.7mmのものが適しています。ボールペンは油性・水性・ゲルインクがありますが、水に強く、滲みにくく、書きやすいゲルインクがお薦めです。
またフリクションペンは、熱に弱いために消しゴムで下書きを消したりコピーしたりすると文字が消えてしまう可能性がありますからだめです。
清書するまえにボールペンの書き心地や、鉛筆の上に書いたときのかすれ、下書きを消しゴムで消したときのにじみなどを、事前にチェックすると良いでしょう。
ステップ4:インクが乾くまで待つ
清書した後でインクが乾くまで待ってください。乾かないまま消しゴムで下書きを消すと履歴書がインクで汚れてしまいます。
ステップ5:消しゴムで下書きを消す
インクが乾いたら下書きを消しゴムで消します。消しゴムが汚れていると汚れが履歴書についてしまうために、きれいなものを使いましょう。
表面が汚れているときは、別の紙でこすってきれいな面をつくります。下書きを消すときはきれいな面になっているか確認しながら進めてください。
また、一度に大きな面を消そうとすると履歴書が破れたり、シワになったりすることがあるために、一文字ずつ丁寧に消す意識をもってください。
ステップ6:最終チェック
下書きを消しゴムで消した後で、履歴書全体をもう一度チェックしてください。
下書きの消し残しがないか、清書が全てできているか、清書ににじみがないか、履歴書に汚れやシワがないかのチェックです。
あまりにも履歴書が汚れていて見苦しい場合は、印象が良くないためにそのまま提出して良いか、見直すことも必要です。
履歴書の下書きに関して気をつけたいポイント
- 内容は事前に考えてから下書きする
下書きは何度も書き直していると履歴書が汚くなってしまいます。書き直しを少なくするためには、事前に書く内容を考えておいてください。
学歴・職歴や資格の欄は、正式名称や年月を確認してください。自己PRや志望動機などの文章は、別の用紙に書いてみると文字数や読みやすさを確認できます。
- 筆記具を慎重に選ぶ
下書きする筆記具は慎重に選ばないと、清書した後でやり直す恐れがありますから気をつけてください。
シャープペンシルの使用は問題ありませんが、鉛筆と比べて芯が細いために書き跡が残りやすくなります。シャープペンシルを使う場合は、書き跡が残らないように薄く下書きをしてください。
フリクションペン(消せるボールペン)は文字を消せるために便利ですが、鉛筆に比べて芯が堅いために書き跡が残りやすく、きれいに消すことが難しいのでだめです。濃い鉛筆(Bや2B)も跡が残りやすくだめです。
- パソコンでお手本を作る方法も有効
履歴書に下書きするのではなく、パソコンでお手本を作成し、内容のチェックをしてから履歴書に書き写すやり方があります。
パソコン作成の良い点は、内容の修正や、ミスの訂正を何回でもできることです。また考えながら文章を作成することもできます。加えて、下書きを消す必要がないので、履歴書が汚れにくくなります。文書を保存しておくこともできます。
一方で、清書するさいにミスする可能性があります。清書するさいは、丁寧に書き写すことでミスを防ぐ必要があります。
また、パソコンで作成したときはスペースにうまく収まると感じても、清書したら枠に収まらないこともありますから注意が必要です。
- パソコン作成の履歴書でも良い場合がある
特に中途採用の応募では、履歴書は手書きでもかまわないとする企業もあります。そのような企業では手書きではなくパソコンで作成すれば、下書きが不要となり時間のロスが解消されます。
一方で、新卒採用では、人柄を確認したいために手書きの履歴書が好まれる傾向があります。
パソコン作成の履歴書でもだめではないか採用担当者に確認しても良いでしょう。
履歴書の下書きに関するよくある質問(FAQ)
Q1. 履歴書に下書きの跡が残ったらだめですか?
A. 大きく目立つ跡はだめですが、うっすらした跡なら問題ないことが多いです。丁寧に消して跡を残さないようにしましょう。
Q2. 履歴書の下書きをしていることは採用担当者にばれますか?
A. 跡が残らなければほぼ分かりません。消し方や筆圧に注意すれば安心です。
Q3. パソコンで作成した履歴書はだめですか?
A. 中途採用ではOKな企業も多いです。ただし、新卒採用では「手書き重視」の企業が多いため確認が必要です。
Q4. 下書きなしで履歴書を書いた方が良いですか?
A. 直書きできる人はそれでもOK。ただし誤字脱字リスクが高まるので、多くの人には下書きがおすすめです。
Q5. 履歴書をコピーして使うのはだめですか?
A. 基本的にコピーはだめです。応募先ごとにオリジナルを用意するのがマナーです。
まとめ
- 履歴書の下書きはだめではない。むしろ有効な方法です。
- 下書きのメリットは、誤字脱字防止、バランス調整、内容の推敲ができることです。
- 下書きのデメリット は、作業量が増える、跡や汚れのリスクがあることです。
- 正しい手順で下書きから清書すれば、美しい履歴書を完成させることができます。
- 新卒は手書き推奨、中途はパソコン作成でもだめではないケースもあります。
履歴書は、就活・転職活動の「顔」となる大切な書類です。下書きはだめではありません。むしろ、丁寧に下書きすることで、自信をもって提出できる完成度の高い履歴書に仕上がります。
就活や転職の成功は、こうした細かい準備から始まります。履歴書の下書きを正しく活用し、次のステップである面接へと進んでいきましょう。
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