【転職】履歴書と職務経歴書の重複項目は同じ内容で良い?

2025.11.05 更新
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転職活動では、履歴書と職務経歴書を準備する必要があります。

しかし、履歴書と職務経歴書には重複する項目があり、同じ内容で書いて良いのか迷う方も多いでしょう。特に「職務経歴(職歴)」「資格」「自己PR」「志望動機」などは重複しやすく、書き方次第で印象が大きく変わります。

本記事では、履歴書と職務経歴書の重複項目の扱い方や、重複を避けつつ効果的にアピールする書き方を解説します。この記事を読むことで、履歴書と職務経歴書の重複対策を意識した転職書類作成ができるようになります。

転職活動では、自己分析や企業研究した結果を基に履歴書や職務経歴書を作成し、一貫性をもたせて面接に繋げることを強く意識して臨んでください。

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目次
  1. 履歴書と職務経歴書の違い
  2. 履歴書と職務経歴書で重複する項目とは?
  3. 履歴書と職務経歴書の重複項目を効果的に書き分ける方法
  4. 重複項目ごとの書き方
  5. 履歴書と職務経歴書の重複を活かした効果的なアピール方法
  6. FAQ:履歴書と職務経歴書の重複に関する質問
  7. まとめ

履歴書と職務経歴書の違い

転職の書類で悩むポイントのひとつが、履歴書と職務経歴書の重複する項目です。まずは、それぞれの書類の役割を理解すると、重複する項目の書き方もスムーズになります。

  1. 履歴書とは?

    履歴書は、応募者の基本情報をまとめた書類です。

    具体的には以下の内容が含まれます。

    • 氏名・住所・生年月日
    • 学歴・職歴
    • 資格・免許
    • 簡単な自己PRや志望動機

    履歴書は、採用担当者が応募者の経歴やプロフィールをすぐに把握できるようにするための「概要版」です。文字数やスペースが限られているので、詳細は記入できません。

  2. 職務経歴書とは?

    職務経歴書は、応募者の業務経験やスキルを詳しく伝える書類です。

    記入内容の例は次の通りです。

    • 担当した業務やプロジェクト
    • 役職や担当範囲
    • 実績や成果(数字や具体例)
    • 応募職種で活かせるスキル

    職務経歴書に決まった定型フォームはなく、自由に記入できるので、履歴書よりも詳しく経験や能力・スキルをアピールできます。

つまり、履歴書は「概要」、職務経歴書は「詳細」を示す書類であり、重複する項目の扱い方に差をつけることが大切です。

履歴書と職務経歴書で重複する項目とは?

  • 履歴書と職務経歴書で重複しやすい項目

    履歴書と職務経歴書で重複しやすい項目は、以下のものです。

    • 職務経歴(職歴)
    • 資格・免許
    • 自己PR
    • 志望動機

    重複は悪いことではなく、書き方次第で効果的にアピールできます。重要なことは、履歴書と職務経歴書の重複項目を同じ内容にせず、補完的に使うことです。

    重複する項目をそのままコピーするのではなく、履歴書は簡潔に、職務経歴書では詳細に書くと、両方の書類で一貫性を持ちながら効果的にアピールできます。

  • 重複項目を同じ内容にすると起こる問題

    例えば履歴書で「チームワーク」を強調したのに、職務経歴書では「チャレンジ精神」を強調すると、採用担当者はどちらが強みなのか混乱します。

    重複する項目を整理せずに記入すると、書類全体の一貫性が崩れ、印象が薄くなる場合があります。

重複項目は「伝えたい情報を補完する形」で書き分けましょう。

履歴書と職務経歴書の重複項目を効果的に書き分ける方法

  1. 伝えたい情報を整理して重複対策

    まず、自分の強みや応募職種に活かせる能力・スキルを整理します。

    これにより、どの情報を履歴書に書き、どの情報を職務経歴書に書くかを決められ、重複を効果的に活用できます。

  2. 履歴書は要点を簡潔にまとめる

    履歴書は文字数が限られるため、重複する項目も簡潔にまとめることが重要です。

    採用担当者は履歴書で概要を把握し、職務経歴書で詳細を確認する流れになります。

  3. 職務経歴書は具体的に詳細を記入

    職務経歴書は自由に書けるため、重複する項目を詳細な補足情報として活用できます。

    実績や数字、具体的なエピソードを盛り込むことで、重複項目も強力なアピール材料となります。

  4. 一貫性を持たせる

    履歴書と職務経歴書で重複する内容の方向性は統一することが大切です。

    方向性を統一することで、重複する項目を使っても混乱を防ぎ、効果的に自分の強みを伝えられます。

重複項目ごとの書き方

転職活動では、履歴書と職務経歴書の重複項目の書き方が非常に重要です。同じものでも書き方を工夫することで、採用担当者に効果的にアピールできます。ここでは、履歴書と職務経歴書の重複する項目ごとに、具体的な書き方のポイントをわかりやすく解説します。

  1. 職務経歴(職歴)の書き方

    履歴書

    • 記入内容:企業名・部署名、入社・退職年月
    • ポイント:職務経歴の概要を簡潔にまとめる
    • 注意点:履歴書ではスペースが限られるため、詳細は書かず簡単に記入

    職務経歴書

    • 記入内容:役割・役職、担当業務、実績・成果
    • ポイント:応募職種に関連する経験は詳しく記入し、関係の薄い経験は簡単にまとめる
    • 重複対策:履歴書で書いた職務経歴をベースに、職務経歴書では詳細や成果を追加して補完

    例:

    • 履歴書:株式会社A(営業部) 2018年4月~2022年3月
    • 職務経歴書:株式会社A(営業部) 担当:法人営業、部門リーダーとして売上前年比120%達成
  2. 資格・免許の書き方

    履歴書

    • 記入内容:運転免許や仕事に関係する資格
    • ポイント:応募職種に関連する資格を優先して記入
    • 注意点:複数ある場合で履歴書に書ききれない場合は、応募職種で活かせる資格を選ぶ

    職務経歴書

    • 記入内容:資格名に加え、活かせる知識・スキルを追記
    • 重複対策:履歴書に書いた資格をそのまま記入しつつ、職務経歴書では具体的にどのスキルを業務で活かせるか明示

    例:

    • 履歴書:TOEIC 730点、日商簿記2級
    • 職務経歴書:TOEIC 730点(海外顧客とのメール・電話対応に活用)、日商簿記2級(経理業務・予実績管理で活用)
  3. 自己PRの書き方

    自己PRは、あなたの強みや能力・スキルを採用担当者に伝えるために重要です。

    履歴書と職務経歴書では書き方を分けることで、重複しても効果的にアピールできます。

    履歴書

    • 目的:短いスペースで自分の強みを端的に伝える
    • 書き方:1〜2行で要点をまとめる、自分の強みや特長をシンプルに記述する、応募職種に関連する強みを優先する
    • 重複対策:職務経歴書で詳細に書く内容の要点だけを書き、履歴書と職務経歴書で矛盾しないよう方向性を統一

    職務経歴書

    • 目的:具体的な経験や成果を交えて、強みを詳細にアピール
    • 書き方:過去の業務経験やプロジェクトの具体例を記載し、成果や数字(売上、改善率など)を加えると説得力が増す。応募職種で活かせる能力やスキルを明確に書くと良い
    • 重複対策:履歴書の自己PRをベースにしつつ、詳細なエピソードで補完する。方向性を変えず、一貫性を保つ

    例:

    • 履歴書:チームワークを活かして、プロジェクトを期限内に成功させることができました。
    • 職務経歴書:前職で3名のチームを率い、コストダウン前年比20%達成。メンバーの育成と業務改善に貢献し、チームワークとリーダーシップを発揮しました。
  4. 志望動機の書き方

    志望動機は、なぜその企業で働きたいのかを伝えるために重要です。

    履歴書と職務経歴書で書き方を分けると、重複しても内容を強化できます。

    履歴書

    • 目的:簡潔に応募理由と強みを伝える
    • 書き方:1〜3行で要点をまとめる。応募企業に興味を持った理由と、自分の強みを簡単に触れる
    • 重複対策:職務経歴書で詳細に書く内容の要点だけを履歴書に記載

    職務経歴書

    • 目的:具体的な経験やスキルと企業の事業内容を結び付けて説得力を持たせる
    • 書き方:過去の経験や成果を交えて、応募企業でどのように活かせるかを記述。企業の事業戦略やミッションに自分のスキルを関連付ける
    • 重複対策:履歴書の志望動機をベースに、具体例や数字を追加して補完。履歴書と職務経歴書で矛盾がないようにする

    例:

    • 履歴書:御社のグローバル事業に魅力を感じ、営業経験を活かして売上拡大に貢献したいと考えています。
    • 職務経歴書:前職で海外クライアント向けの営業を担当し、売上前年比120%を達成しました。この経験を活かし、御社のグローバル事業で新規顧客の開拓と売上拡大に貢献したいと考えています。

重複項目は「補完」として活用しましょう。履歴書と職務経歴書の重複は同じ内容にする必要はありません。

履歴書は「概要」を簡潔に、職務経歴書は「詳細」を補完的に書くと良いです。職務経歴、資格、自己PR、志望動機は、履歴書で触れた内容を職務経歴書で具体化すると効果的です。

重複項目の書き分けを意識することで、採用担当者に一貫性のあるアピールが可能となります。

履歴書と職務経歴書の重複を活かした効果的なアピール方法

  • 職務経歴書でストーリーを作る

    キャリアや実績を時系列で整理し、応募職種に合ったスキルを強調します。

  • 履歴書で要点をまとめる

    職務経歴書の内容を簡潔にまとめ、重複する項目で補完します。

  • 重複項目を補完として活用

    履歴書で触れた自己PRを職務経歴書で数字や成果を交えて詳細に記入するとアピールできます。

FAQ:履歴書と職務経歴書の重複に関する質問

Q1. 職務経歴は完全に同じで良いですか?

A. いいえ。概要は履歴書に、詳細は職務経歴書に記入。重複する項目は補完として活用します。

Q2. 資格も重複して書いて良いですか?

A. はい。履歴書に資格名、職務経歴書には資格+活かせるスキルを記入します。

Q3. 自己PRの重複は問題ですか?

A. 内容を補完する形であれば問題ありません。履歴書は簡潔に、職務経歴書は詳細に記入すると良いでしょう。

Q4. 志望動機も重複して良いですか?

A. 同じ方向性で統一することが重要です。職務経歴書では経験やスキルとの関連を強調すると好評価です。

まとめ

  • 履歴書と職務経歴書には役割の違いがあり、重複する項目を同じ内容にする必要はありません。
  • 重複項目は「伝えたい情報を補完する形」で書き分けます。
  • 履歴書は要点を簡潔にまとめ、職務経歴書で具体的に詳細を書くと良いです。
  • 重複項目を適切に活用することで、書類全体の一貫性を保ち、採用担当者に効果的にアピールできます。

履歴書と職務経歴書の重複項目を戦略的に活用することが、転職成功の鍵です。

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