【就活・転職】履歴書を送るさいの「ご査収」の意味と使い方
履歴書を企業へ郵送やメールで送付するさいに、「ご査収」という言葉を使うことが一般的ですが、「ご査収」の意味と使い方がわからなくて悩む人は多いようです。
「ご査収」とは、どのような意味でしょうか?
履歴書を郵送やメールで送付する場合、「ご査収」をどのように使えば良いでしょうか?
「ご査収」を使った郵送やメールの例文や気をつけたいことも知りたいものです。
本ブログは、履歴書を送付するさいの「ご査収」の意味と適切な使い方などを解説します。
就活や転職活動では、自己分析や企業研究した結果を基に履歴書やエントリーシート(就活)、職務経歴書(転職)を作成し、一貫性をもたせて面接に繋げることを強く意識して臨んでください。
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「ご査収」の意味
- 履歴書を郵送やメールで送付するさいに書く「ご査収」は、「ごさしゅう」と読みます。「良く調べたうえで受け取ること」の意味である「査収」に、尊敬語の「ご」を付けたものです。
すなわち、「ご査収」とは、相手に対してこちらが送ったものをよく調べて、確認してくださいとお願いする意味ということです。
「ご査収」は、手紙や書類、メールなどで書き言葉として使われる丁寧な表現方法であり、一般的に話し言葉として使用することはありません。
- 「ご査収」は、企業に応募するための履歴書などの応募書類の送付以外にも、ビジネス上の書類や資料、請求書や見積書、その他確認が必要な書類を郵送するときや、添付ファイルとしてメールを送る場合に使われます。
履歴書を郵送する場合の添え状で、「ご査収」を使う
- 履歴書に添え状(送付状)をつける理由
履歴書やエントリーシート(就活)・職務経歴書(転職活動)を郵送する場合には、添え状をつけることが通常です。
添え状とは、「あいさつ」の役割を果たす書類であり、「誰から、何を、どれくらい」送ったかが一目でわかるような形式となっています。
添え状がなくても書類選考で影響を与えることはありませんが、ほとんどの応募者がつけていますから、それがないと他の応募者と比べてドライな印象を与えてしまいます。
添え状をつけることで、応募への意欲を表すことができて、採用担当者にも丁寧な印象を与えることができますから、つけるようにしてください。
この添え状には、文章中に「ご査収」を使用されることが多いです。
- 「ご査収」の使い方
「ご査収」は、「ご査収ください」のように使いますが、履歴書の添え状では、より丁寧な印象を与える「ご査収の程、よろしくお願いいたします」「ご査収の程、よろしくお願い申し上げます」と、「の程」を加えると良いでしょう。
- 「ご査収」を使った例文
「ご査収」を使った添え状の例文です。参照ください。
令和○年3月1日
○○株式会社
人事部採用グループ
鈴木次郎様(又は採用ご担当者様)(○○大学工学部機械工学科)
山田太郎
〒160-0000
東京都新宿区○○○○
電話番号:070-xxxx-xxxx
Eメール:xxxx@xxxx.xxx応募書類の送付につきまして
拝啓、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
この度、貴社の新卒採用(転職では貴社の○○職の求人)に応募いたしたく、下記の応募書類を送付いたします。
(転職活動の例)
私は、現在○○株式会社で開発・設計職として8年間勤務し、○○担当として仕様決定から試作、評価、量産化までを行いました。時代のニーズを汲み取り、機能性に優れているだけでなくデザイン性を重視した製品を企画できることが私の強みと感じています。この経験を活かし、開発・設計職として貴社に貢献していきたいと考えています。
ぜひとも面接の機会をいただけますと幸いです。
ご査収の程、よろしくお願い申し上げます。
敬具
記
・履歴書 1枚
・エントリーシート 1枚(就活)
・職務経歴書 1枚(転職)以上
履歴書をメールで送信する場合に「ご査収」を使う
- 「ご査収」の使い方
履歴書など応募書類をメールに添付して送るやり方があります。この場合も、履歴書等を添付しているので、確認してくださいという意味で、メールの中で「ご査収」を使うと丁寧です。
「ご査収」は、「ご査収ください」のように使いますが、より丁寧な印象を与える「ご査収の程、よろしくお願いいたします」「ご査収の程、よろしくお願い申し上げます」と、「の程」を加えると良いでしょう。
- 履歴書をメールで送信する場合の注意点
履歴書をメールで送信する場合は、郵送と比べていくつかの注意したい点があります。
- 履歴書をメールで送信するのは、応募した企業から指示された場合とする
履歴書など応募書類は、郵送が基本です。ですから、勝手に判断してメールで送ることは避けたほうが無難です。あくまで応募した企業から指示された場合に限ったほうが良いでしょう。
- 履歴書はパソコンで作成する
履歴書はパソコンで作成します。フォーマットを利用してデータとして作成しましょう。
手書きの履歴書をスキャンするやり方では、文字が見えにくい、証明写真が不鮮明になるなど不都合が生じてしまいます。ですが、企業から手書きの履歴書を指定された場合は、それに従ってください。
- 証明写真はデータ化したものを使う
紙で証明写真を持っている場合は、写真専門店でデータ化してもらいます。あるいは写真専門店で撮って、データで写真をもらうことができます。
紙写真をスキャンするやり方もありますが、どうしてもオリジナルよりも画質が落ちてしまいます。ですから、データ写真を利用することをお勧めします。
- 履歴書を企業に送るさいは、PDF形式に変換する
添付の履歴書はそのまま送るのではなく、PDF形式に変換してください。PDF形式なら、誤ってデータを書き換えてしまうこともありませんし、OSの違いによって印刷時などにレイアウトが崩れないので管理がしやすいからです。
- 添付した履歴書のデータはパスワードを設定する
履歴書をPDF形式で保存したら、送信のさいにパスワードを設定します。履歴書には個人情報が多く含まれていますので、セキュリティ対策としてパスワードをかけることが必要です。
履歴書のデータを送信した後で、パスワードを記載したメールを送ります。このように、「履歴書を添付したメール」と「パスワードを記載したメール」の2通にわけて送るのがマナーです。
- 履歴書をメールで送信するのは、応募した企業から指示された場合とする
- 履歴書を添付したメールの例文
履歴書を添付したメールで、「ご査収」を使ったメールの例文です。参照ください。
件名:履歴書等送付の件 【○○大学 山田太郎】・・・就活
○○職応募の件 【山田太郎】・・・転職○○株式会社
人事部採用グループ
鈴木次郎様(採用ご担当者様)お世話になります。
(○○大学工学部機械工学科の)山田太郎と申します。この度、貴社の新卒採用(転職では貴社の○○職の求人)に応募いたしたくご連絡いたしました。
(転職活動の例)
私は、現在○○株式会社で開発・設計職として8年間勤務し、○○担当として仕様決定から試作、評価、量産化までを行いました。時代のニーズを汲み取り、機能性に優れているだけでなくデザイン性を重視した製品を企画できることが私の強みと感じています。この経験を活かし、開発・設計職として貴社に貢献していきたいと考えています。
ご指定いただきました履歴書、エントリーシート(就活)・職務経歴書(転職)を添付ファイルにて送付いたします。
ご査収の程、よろしくお願い申し上げます。
また、履歴書・エントリーシート(就活)・職務経歴書(転職)のファイルにはパスワードを設定しております。
後ほど、パスワードをお送りいたしますので、ご確認いただけますでしょうか。お忙しいところ恐れ入りますが、面接の機会を頂けますと幸いです。
何卒よろしくお願い申し上げます。----------------------------
(○○大学工学部機械工学科)
山田太郎
〒160-0000
東京都新宿区○○○○
電話番号:070-xxxx-xxxx
Eメール:xxxx@xxxx.xxx
---------------------------- - パスワードを送る例文
履歴書データを送った後で、「ご査収」を使った、パスワードを送るメールの例文です。
件名:履歴書等のパスワード送付の件 【(○○大学)山田太郎】
○○株式会社
人事部採用グループ
鈴木次郎様(採用ご担当者様)先ほど、履歴書等をお送りしました(○○大学工学部機械工学科の)山田太郎です。
添付ファイルに設定したパスワードをご連絡いたします。
パスワード ○○○○
お手数をおかけしますが、ご査収の程、よろしくお願い申し上げます。
----------------------------
(○○大学工学部機械工学科)
山田太郎
〒160-0000
東京都新宿区○○○○
電話番号:070-xxxx-xxxx
Eメール:xxxx@xxxx.xxx
----------------------------
「ご査収」を使った添え状やメールで気をつけたいこと
「ご査収」を使った添え状やメールで気をつけたいことは次の通りです。
- 添え状やメールは簡潔にする
履歴書など応募書類を郵送するさいの添え状や、メールで添付するさいの文章は簡潔にして余分なことを書かないほうが良いでしょう。
添え状やメールはあくまで挨拶状としての役割であり、そこで自己PRや志望動機などを長々と書き連ねる必要はありません。
また、添え状やメールはどれほど熱意を持って記載しても書類選考の対象とはなりません。
ですが転職活動においてどうしても自己PRを書いておきたい場合は、3~4行で簡単に自己PRする程度としてください。
自己PRや志望動機について、就活ではエントリーシートや履歴書、転職活動では履歴書や職務経歴書に丁寧に書いてください。
応募への熱意は、履歴書やエントリーシート(就活)、職務経歴書(転職)で表してください。
- メールに添付の履歴書等はわかりやすいファイル名をつける
添付するファイル名には、「いつ、誰から、どんな書類か」を明記し、採用担当者がわかりやすく、管理しやすいような名前にしましょう。
例えば、「20250330_履歴書_山田太郎」のようなファイル名です。
- 添え状は封筒に入れる前に、メールは送信する前に誤りがないか確認する
誤字・脱字がないかチェックしましょう。
特にメールアドレスや、応募先企業の社名・担当者名が間違っていないか、再度チェックしてください。
メール送信では、添付ファイルを開くことができるかについても確認が必要です。
まとめ
履歴書を送付するさいの「ご査収」の意味と適切な使い方などについて考えてみました。
「ご査収」とは、相手に対してこちらが送ったものをよく調べて、確認してくださいとお願いする意味ということです。
「ご査収」は、履歴書などの応募書類の送付以外にも、ビジネス上の書類や資料、請求書や見積書、その他確認が必要な書類を郵送するときや、添付ファイルとしてメールを送る場合に使われます。
履歴書を郵送する場合に添え状をつけますが、添え状では、文章中に「ご査収」を使用することが多いです。
履歴書の添え状では、より丁寧な印象を与える「ご査収の程、よろしくお願いいたします」「ご査収の程、よろしくお願い申し上げます」と、「の程」を加えると良いでしょう。
履歴書など応募書類をメールに添付して送ることがあります。この場合も、履歴書等を添付しているので、確認してくださいという意味で、メールの中で「ご査収」を使うと丁寧です。
履歴書をメールで送信する場合は、郵送と比べて5つの注意したい点があります。
- 履歴書をメールで送信するのは、応募した企業から指示された場合とする
- 履歴書はパソコンで作成する
- 証明写真はデータ化したものを使う
- 履歴書を企業に送るさいは、PDF形式に変換する
- 添付した履歴書のデータはパスワードを設定する
「ご査収」を使った添え状やメールで気をつけたいことは次の通りです。
- 添え状やメールは簡潔にする
- メールに添付の履歴書等はわかりやすいファイル名をつける
- 添え状は封筒に入れる前に、メールは送信する前に誤りがないか確認する
以上、履歴書を送付するさいの「ご査収」の意味と適切な使い方などについて解説しました。
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