【就活】理系の大学院生が就活を成功させるコツ
理系の大学院生(院生)は、就活に有利と言われていますが、それに安心しきって就活の対策を疎かにしてのんびりかまえていると、就活が終盤にさしかかっても就職が決まらないということになってしまいます。
本ブログは、理系の大学院生が就活をする上で気をつけたいことや、就活に成功するためのコツについて解説します。
なお、以下の文章で大学院生と記しているのは理系の大学院生(修士課程)を指しています。
就活では、自己分析や企業研究した結果を基に履歴書やエントリーシートを作成し、一貫性をもたせて面接に繋げることを強く意識して臨んでください。
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大学院生の就活事情
ここでは、大学院生の就活事情について説明します。
- 文部科学省の平成30年度学校基本調査では、理系の大学生の約40%の人が大学院に進学しており、特に国立大学は進学率が高くなっています。
大手企業は、専門的な知識やスキルと論理的能力を身につけた大学院生を積極的に採用しようとしており、大学院生の就職は、大学生よりも有利といえます。
- 大学院生は、学部卒より2年長く専門的な研究を行うため、高い専門知識・スキルを身につけることができますが、同時に2年間の間で研究と就活を進めるために忙しい日々を送ることになります。
例えば、大学院に進学した修士1年の夏には、サマーインターンシップがあり、直ちに就活がスタートします。学会の発表を控える学生は、その準備と就活を同時並行的に行わなければなりません。
このような状況をふまえると、いかに効率的に研究と就活を両立させるかということが大切です。
大学院生の就活で気をつけたいこと
上記のように大学院生の就職は有利と言われますが、就活に向き合う姿勢に問題があれば失敗してしまうことがあります。
- 研究に集中すると就活に割く時間が取れない
研究の成果を出すことに集中して、就活のスケジュールを忘れてスタートが遅れることがあります。周りに同期の院生が少ないためにのんびりと構えていると、就活のピークを過ぎてしまうこともあります。
修士1年次のインターンシップや、早期就活セミナーに参加しないと、後々の就活本番では志望する企業への選考に苦戦してしまいます。
一方で、就活本番の3月までに自己分析や、業界・企業研究を済ませておく必要もあります。
このように、大学院に進んだからといって就活に余裕があるわけではなく、修士1年の夏から就活はスタートすると考えてください。
- 専門分野へのこだわりが強すぎる
大学院生は学部生と比べてより専門性を極めていることもあり、研究職など専門性を活かすことができる仕事に就きたい人が多いと考えられます。
そのような専門分野を活かせる職種を志望することは、院生としては当然のことです。
ですが、こだわりが強すぎると、入社後に幅広い経験をさせたいと考える企業では、選考で不利になるケースがあります。
また専門分野以外の職種が視野に入らなくなり、研究職などの志望に失敗すると他職種への応募が遅れて、結果として就活がうまくいかないこともあります。
- 専門分野以外の応募では、大学院進学の理由を問われる
大学院生の強みは学部生と比べて論理的思考力に優れ、専門分野を極めていることです。
ですが、就活で専門分野以外の職種を選択すると、学部生がライバルとなります。
大学院へ進学したことで、学部生と比べて何が違うのか、具体的な強みをアピールできることが求められます。
また、企業の視点では、大学院生は論理的思考力が優れていると考えられているために、グループディスカッションなどで学部生と比べて特段優れていないと判断されると、逆にマイナス評価となります。
しかも、専門分野以外では「大学院で学んだことを活かせないのに、なぜうちを志望するのか」と面接で質問されることになりますので、面接官が納得できる回答を用意する必要もあります。
大学院生が就活で成功するためのコツ
それでは、大学院生が就活で成功するコツについて説明します。
- 就活スケジュールを念頭に置き、やるべきことを確実にやる
既に述べたように、修士1年の夏から就活はスタートします。大学院(博士課程)に進学しないならば、研究だけに集中することなく、就活もおろそかにしてはいけません。
興味ある業界・企業のインターンシップに積極的に参加するなどして、業界研究や企業研究を始めてください。同時に自己分析も行うことで3月以降の就活本番に備えてください。
- 大学院生の強みを活かして就活に臨む
大学は授業や実験を通して専門分野の知識を得ることに焦点を置かれていますが、大学院は、専門分野の研究を進めて結果を出すことに焦点が置かれています。
このため大学院生は、研究のPDCAを回すことで、論理的思考力や問題解決力が養われていきます。
さらに研究を進めていく中で、指導教官や関係する人々と円滑なコミュニケーションを図る必要もでてきます。
企業は専門知識を持ち、その応用ができる大学院生を求めていますから、研究内容を活かせる就職先を第一目標とし就活を進めてください。
それ以外にも、これらの能力を活かすことができる業界や企業、職種に視野を広げて就活を進めることも大切です。
- 専門分野以外にも興味のある企業があれば積極的に応募する
エントリーは専門分野を活かせる企業を中心に行いますが、専門分野に絞っての就活は思うようにいかないこともあります。
業界研究や企業研究をすることで、専門分野の知識やスキルを活かせなくても、興味のある企業を見つけることができるかも知れません。
この場合は、上記にあるように「大学院で学んだことを活かせないのに、なぜうちを志望するのか」と面接で質問されますので、面接官が納得できる回答を用意してください。
ディスコが2023年3月卒業の大学・大学院生を対象に行った調査では、1人当たり平均エントリー数は24.7社となっています。(ディスコ 2022年5月調査)
ですから、できるだけ多くの企業にエントリーして、本命の企業の選考の前に内定を確保しておくと、本命でも良い結果がでるかも知れません。
- 面接では、研究内容を素人でもわかるように説明の準備をする
面接官は、関係する技術・研究部門の関係者だけではなく、人事部門の担当者も担っています。
人事担当者は基本的に技術的な分野は素人です。専門知識のない人に対して専門用語を使った説明は、相手に理解してもらうことが難しいです。
できるだけ専門用語を使わずに、わかりやすく説明できるように準備しておくことが大切です。
まとめ
理系の大学院生は就活には有利と言われますが、それに安心しきって就活の対策をおろそかにすると、後で後悔することになりかねません。
大学院生はいかに効率的に研究と就活を両立させるか、ということが大切です。
大学院生の就活で気をつけたいことは、次の通りです。
- 研究に集中すると就活に割く時間が取れない
- 専門分野へのこだわりが強すぎる
- 専門分野以外では、大学院進学の理由を問われる
大学院生が就活で成功するためのコツは次の4つです。
- 就活スケジュールを念頭に置き、やるべきことを確実にやる
- 大学院生の強みを活かして就活に臨む
- 専門分野以外にも興味のある企業があれば積極的に応募する
- 面接では、研究内容を素人でもわかるように説明の準備をする
以上、理系の大学院生が就活をする上で気をつけたいことや、就活に成功するためのコツについて解説しました。
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