一次面接で自分の個性を売り物にして不採用となったYさん 22才 女性

2019.10.05 公開
次 » « 前
アイキャッチ画像

人は誰でもそれぞれの個性がありますが、個性が強いことは働く上で役に立つのでしょうか?

個性が強い人は目立ちますが、組織は人間関係で成り立っています。

事例を通して、あまりに強い個性の持ち主より、普通の個性を持つ普通の人が好まれることを教えます。

個性的な人を会社は求めている?

Yさんは、自分の長所を「芯があってぶれない」ことだと思っています。自分の考えをしっかりと持っているので、みんなが納得したことでも、自分の考えと違っていれば簡単に受け入れることができないのです。

よってYさんを知っている友達からは、「Yさんは個性的な人だね」と言われ、自分ではそれをほめ言葉と受け取っています。

たとえばYさんが就活の一次面接で話したエピソードですが、サークル活動の練習メニューのことです。

Yさんは関連する本やネットで調べたことを提案し、他のメンバーの意向を押し切りました。その結果、提案は採用されました。Yさんは自分の考えが絶対正しいと信じているので、メンバーを導くことが出来てこの結果に満足です。

さらにYさんは長所を質問されたとき、「正しいと信じることをやりきることです」と答えました。

それについて面接官から「会社で上司の指示がYさんの考えと違うとき、あなたはどうする?」と質問されました。Yさんは、「指示が会社にとって間違っていると思ったら、あくまで自分の意見を主張します」と答えました。

すると面接官から「それでは組織は成り立たないよ」と言われ、その質問は打ち切りとなりました。

Yさんはその会社を不採用となりましたが、不採用の理由が良くわかりませんでした。自分のような人間こそ会社で必要な存在だと思っているからです。

会社は普通の人を求めています

一般的な会社は、妙に個性的ではなく、普通の常識的な人を求めています。

個性的な振る舞いが許されることはありません。たとえば自分が良いアイデアだと思って上司に提案しても、自分と上司の意見が異なっていれば、最終的には上司に従う必要があります。

面接官は、一緒に働きたい人を選ぶものです。

Yさんは、次の面接からは自分の長所の表現を少し変えようと考えています。

就活でなかなか一次面接が通らない方は、是非「就活面接攻略法」の「就活で一次面接が通らない決定的な理由」をお読みください。

はい
いいえ
OK