体調不良により退職したEさんが転職に成功した理由 24才 女性

2019.10.05 公開
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残念なことですが、業務量が多くてその人のキャパシティを超えてしまったり、上司や周りの人との人間関係が原因で体調不良となり、退職することがあります。

そのような人は、転職の面接のときに退職理由をどのように答えたら良いのでしょうか?

体調不良による退職をいかに面接官に納得してもらうか、事例を通して教えます。

体調不良による退職をいかに説明したらいいですか?

Eさんは大学卒業後、ある中堅商社に入社し、営業部で1年半勤務しました。Eさんの会社はいわゆる体育会系の会社でした。

お客様との接点が多い営業事務の仕事がEさんの性格に合わないためか、失敗が多く課長からもしばしば強く責められました。毎月遅くまで残業をすることが当たり前の社風であり、36協定の時間を超えてまで残業を行なうこともありました。

そのため入社1年経ったくらいから体調不良となり、しばしば会社を休むことになりました。

Eさんはこのままではこの会社で長く働くことができないと思い、転職を決意しました。メーカーの一般事務職に応募したEさんは、応募先の面接で退職理由を問われ、「仕事が合わなくて体調不良になりました」と答えました。

その時面接官は少し顔をしかめましたが、特に質問はなく面接は終了しました。結果は不採用でした。

Eさんは退職理由以外に不採用の原因が思いつかず、これからの転職活動でどのように答えたらよいか途方にくれました。

体調不良による退職を上手に答えるコツ

仕事が合わないことや人間関係で体調不良になって退職することは誰にでも起こりえます。

転職面接のさいには退職理由を必ず聞かれますが、「体調不良です」と答えると面接官は次のことを確認します。

  • 体調不良の原因は何だったのか
  • 現在は健康面での問題はないか
  • 入社後に再発することはないか

体調不良の原因の答え方の基本は、前の会社の悪口や批判はあえて言わずに、会社で起こった事実だけをさらっと伝えて、体調不良の原因は自分にもあるとの言い方をすることです。

現在は健康面で問題がないなら、自信をもって「問題ありません」と答えてください。

入社した後で再発する恐れがないかとの質問には、「健康管理が大切であることを今回の経験でしみじみ感じたこと」、「今後再発しないように、健康管理に気をつけていること」などを前向きに答えてください。

Eさんは退職理由を前向きなものにして、次の転職面接で見事に採用されました。

体調不良による退職の説明方法についてさらに詳しく知りたい方は、「転職面接攻略法」の「転職の面接で体調不良による退職をいかにうまく伝えるか」をお読みください。

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