就活に有利と考えてたくさんの資格を取得したUさん 22才 女性
就活においてあまり自己PRできるものを持っていないと、資格取得にせっせと取り組む人がいます。
しかし、就活において資格を持っていることは有利に働くのでしょうか?
資格といっても様々なものがあり、たんに資格欄にたくさん書いてあればよいというものではありません。
ここでは事例をもとに就活と資格の関係について考えてみたいと思います。
資格保有者は就活に有利?
Uさんはどこにでもいる普通の文学部の大学生です。自分でも特に他の人より優れているところが見当たりません。
そこでUさんは、就活のために自己PRできることをつくろうと決心し、2年生になってから、資格スクールや通信教育を利用していくつかの資格を取得しました。
就活がはじまり、エントリーシートや履歴書に持っている資格を記入するときはなんとなく誇らしかったといいます。
ところが、ある会社の面接で面接官から、「あなたは、たくさんの資格を持っているようだが、何か目的があるのですか?」と問われ、まさか「就活のためです」とは言えずに困ってしまいました。
結局、その会社は不採用となりました。さらに応募した他の会社の面接では、資格を取得した努力を自己PRしましたが、特に保有資格についての質問もなく終わってしまいました。
就活も中盤にさしかかり、就活面接で資格は役に立つのか疑問になってきました。
資格より勉強に力を入れたことをアピールすることが重要です
いまだに資格で専門知識をアピールできると考えていると失敗します。
就活に多少有利な資格はありますが、それだけで内定を得られるという絶対的な資格はありません。
就活で役に立たない資格取得に時間をかけるなら、勉強に力を入れてください。会社としても、社員に持って欲しい資格があれば入社後に取得させます。会社は即戦力を求めていません。
Uさんは資格よりゼミでの研究テーマをアピールするように方向性を変えて、次の面接では面接官から好感を得たようです。
就活における資格についてさらに詳しく知りたい方は、「就活面接攻略法」の「就活で資格が有利になるか文系のあなたに知ってほしい」をお読みください。