グループディスカッションで司会をやったにもかかわらず不採用となったXさん 23才 男性
グループディスカッションで司会をすればプラス得点となり採用に近づくと応募者は考えるものです。
しかし必ずプラス得点といえるのでしょうか?
司会役はその役割を問題なく果たしてこそ、司会役なはずです。
ここでは、事例を通してグループディスカッションでの参加者の役割について考えてみます。
グループディスカッションにおいて司会役は採用に有利?
工学部の修士課程に在籍するXさんが応募した会社は一次選考においてグループディスカッションを実施しました。
かねてより「グループディスカッションは目立つ司会役が選考では有利」と先輩から聞いていたため、Xさんはメンバー同士の役割分担では積極的に司会役をかってでました。
そしてグループディスカッションが開始され、司会としてはりきって他のメンバーに発言をふったりしました。しかしメンバーの思いつきによる発言とか、他の人の反対意見ばかりでいまいちまとまりがなく、議論が行ったり来たりでした。
そのためXさんはヤキモキして自分の意見を強く主張し、メンバーを自分の考えている方向へ強引にもっていきました。
Xさんの強引さもあって最終的にはグループとしてなんとか発表できるかたちが整いました。Xさんは、自分としては「司会役」としての役目を無事に果たしたと考えました。
当然Xさんは次の選考の段階まで進むものと考えていましたが、結果は不採用でした。Xさんはこの結果を受け入れられずに落ち込んでしまいました。
グループディスカッションはチームワークが大切です
グループディスカッションではチームワークが大切になります。
結果を出すことを重視するあまり、メンバーそれぞれの意見を尊重する姿勢が欠けていては良い評価は得られません。Xさんはメンバーに対して第一に協調性を発揮するべきでした。
Xさんはとてもエネルギッシュな方で、もともとコミュニケーションをとることが上手です。
その後Xさんが応募した会社のグループディスカッションでは、特に司会をやらなくてもチームワークを大切にして、自分の一番得意な役割を演じることを心がけたところ次の個人面接へ進むことができたそうです。
就活面接のグループディスカッションについて詳しく学びたい方は「就活面接攻略法」の「グループディスカッションでライバルから抜き出るための必勝法」から読み進めてみてください。