短所は長所になると答えて失敗したOさん 23才 男性
就活の面接では自分の長所や短所を問われることがあります。
特に短所について、短所のみ説明すると不採用になってしまわないかと心配して、「見方を変えれば長所」のように言い換える応募者がいます。
短所はあくまで短所です。意外と陥りやすい短所の答え方を事例を通して教えます。
短所は裏をかえせば長所ですか?
Oさんは、工学部で機械工学を専攻した、みるからに真面目そうな方です。
あるメーカーに応募したOさんは、面接官から「あなたの短所は何だと思いますか?」と質問されました。
Oさんは想定質問の範囲内と余裕を持って、「私の短所は、慎重すぎるところです。物事を決断するとき、いろいろ先行きを考えすぎて時間がかかります。ただ裏を返せば、じっくりと考えることで正しい判断ができています」と答えました。
面接官はその答えに少し納得のいかない表情を浮かべましたが、次の質問に移りました。
Oさんはその会社を不採用となりました。面接官の質問にはよどみなく答えており、その理由がよくわかりません。
必要なのは、長所ではなく短所を答えること
短所の説明を求められたら、「裏を返せば長所になる」のように説明しないでください。
応募者のなかには、短所を裏返して長所として自己PRする人がいますが、その説明は良くありません。
なぜならこの質問で面接官が知りたいことは、「応募者は短所をいかに克服したか」ということであり、すなわち、短所を克服する努力です。
「裏を返せば長所になる」と応じると、面接官は短所が自覚できていないとみなします。質問をはぐらかされているという印象を受けます。
Oさんは次の面接に向けて、短所の説明の仕方を再検討することにしました。
就活面接における長所や短所の話し方について詳しく知りたい方は、「就活面接攻略法」の「就活面接の「自己PR」における長所、短所の正しい話し方」をお読みください。