自己PRでサークルの副部長をアピールして、不採用となったNさん 22才 男性
就活の面接では自己PRと志望動機について必ず質問されます。
このうち自己PRについては、多くの学生は同じようなアピールをしますので面接官に強い印象を残しません。よって他で差がないと不採用となる可能性が大きくなります。
ここでは印象に残らない自己PRとはどのようなものか、事例を通して教えます。
副部長ではアピールになりませんか?
Nさんはあるメーカーの面接で自己PRを促されました。
就活に当たり自分なりに事前準備をしていたNさんは、自己PRのネタにしようと所属していたテニスサークルで、自ら志願して副部長になっていました。
Nさんは待っていましたとばかり、自己PRで副部長であることをアピールしました。
すると面接官から「副部長って、どんな役割をするの?」と質問され、「部長を補佐する役割を持っています」と答えました。
面接官から続けて「そのサークルはメンバーが何人いて、副部長は何人いるの?」と質問されたので、「メンバーは全員で12人いて、副部長は3人います」と答えました。
面接官は「副部長はたくさんいるね」とそっけなく答えて、それで終わりでした。
Nさんは不採用となりましたが、その理由がわかりません。
就活目当ての活動は見抜かれます
面接官から就活目当ての活動とみなされるケースに注意してください。自己PRのネタをつくるために活動しても、面接官に見抜かれてしまうことが多いです。
たとえば、サークル活動などの学生団体で副部長やサブリーダーをしても、面接官に「またか」と思われます。
就活面接では応募者が副部長やサブリーダーばかりです。リーダーでなければあまりプラスポイントになりません。
そのような形だけの役職をアピールするより、自分が一生懸命取り組んできたことをしっかり話すべきです。
そして「自己PRのネタをなぜ選んだか」、「得たものは何か」としっかり掘り下げ、あなたがとった具体的な行動をわかりやすく説明することです。
Nさんは、次の面接に向けて自己PRの内容を再検討することにしました。
就活面接における自己PRについてさらに詳しく知りたい方は、「就活面接攻略法」の「就活面接の「自己PR」でライバルに差をつける」から読み進めてみてください。