応募先を軒並み不採用となったが、最後に大手メーカーの採用を勝ち取った工学部のAさん 22才 男性
就活の面接で技術系の応募者が不採用となる理由のひとつに、専攻分野、研究分野の説明で失敗してしまうということがあります。
技術系の応募者は、ともすれば自分の勉強を面接官に理解してもらおうと詳しく説明しがちです。はたしてこれで良いのでしょうか?
技術系応募者の専攻分野、研究分野の説明の仕方について具体的な事例で教えます。
技術系応募者の不採用の理由がわからない
工学部に在籍しているAさんは、専攻を活かすためにメーカーを志望しました。そこで中堅メーカーへ何社か応募し、面接に臨みましたがことごとく不採用となりました。
Aさんの大学はいわゆる一流大学ではありません。首都圏の私立大学工学部機械工学科出身で流体力学が得意ということでした。黒縁のメガネをかけ、いかにも真面目そうな方です。
Aさんは面接での受け答えも問題なくできたと思っており、特に技術部門の面接官の反応は良いものでした。なぜ不採用となったのかまったくわかりません。
不採用の理由はこれ
Aさんの不採用の理由は、実は真面目すぎる性格が災いしていたかも知れません。
不採用の原因を探るために、ある中堅メーカーの面接を振り返りました。そして自己PRと志望動機について面接官の質問とAさんの受け答えを確認したところ、次のようなことがわかりました。
Aさんがそれまで不採用となった原因は、Aさんの得意分野を面接でわかりやすく説明できないことでした。
大学での得意分野を訊かれ、勉強した流体力学を説明しましたが、説明内容があまりにも専門的過ぎて、技術部門の面接官以外には良く理解できませんでした。
Aさんは細かなところまで面接官にわかってもらおうと、たくさんの時間をかけて一生懸命説明しました。しかし文系の面接官はますますわからなくなってしまったようです。
面接官はみんなAさんの専門分野の知識を持っているわけではありません。特に人事は基本的に文系の人間が多いものです。
Aさんにはむずかしいことを誰が聞いてもわかりやすく、シンプルに説明できることが大切だとアドバイスしました。その結果、最後の面接である大手メーカーに見事内定となりました。
理工系学生の就活面接における話し方についてさらに詳しく知りたい方は、「就活面接攻略法」の「理工系学生は就活面接での話し方に注意せよ」をお読みください。